海にカモメが飛んでいる
あの宴会から丸一日
シャンクスたちとの別れのときになった
原作とは違い、港にはエースとサボがいる
「もう行っちまうのか…」
「寂しくなんなぁ」
「随分長い拠点だったがついにお別れだな、悲しいだろ?」
「うん、まぁ、悲しいけどね」
「…なぁ、お前らさ…一緒に来るか?」
えっ?
まさかの四皇からの
いや、当然…
「「「行かねぇよ」」」
「ははっ!!そうか!」
「おう、俺さ!決めた!!」
「へぇ?何をだ?ルーフェ」
ここしか、シャンクスたちに『決意』を伝えられないからなぁ
ちょっと無理やりだけど…
「俺!海賊になる!そんで、シャンクスたちにも負けない一味を集めて!
世界一の冒険をして!!この一味を、赤髪海賊団を超えて見せる!!」
「ひひ!!そんなら!」
エースはそう笑うと海に向かって叫んだ
「オレは海賊になって勝って勝って勝ちまくって最高の名声を!!
「オレがあいつの息子」じゃなくて「あいつがオレの父親」になるぐらいの名声を手に入れる!!
それが、オレの生きた証になる!!
世界中の奴らがオレの存在を認めなくても!どれほど嫌っても!!
『大海賊』になって見返してやる!!」
わお!!まさかの名シーンかぶり!!
でも、ここは現実だ
こんなこと、これからも起こるだろう
だから、これは『私』たちの夢への第一歩
そんなことを考えているとサボがエースの隣へ駆けていくと叫んだ
「おれは広い世界を見て、それを伝える本を書きたい!!
航海の勉強ならなんの苦じゃないんだ!
そして、何より!!
こんな国を飛び出して自由になるんだ!!!!」
…絶対に叶えてよ、サボ
天竜人なんかに負けないでさ
記憶を失わせなんかしない
絶対に阻止するから
「…そうか、おれたちを超えるのか」
「ああ!!」
「当然だろ!」
「夢を叶えたら会いにいくさ!」
「なら…お前たちにこれをやろう」
シャンクスはそう言って懐から二つの帽子を取り出し、エースとサボに渡す
そして、自分の頭の上にある麦わらを私に渡した
エースのそれは有名なオレンジのテンガロンハット
ただし、笑顔と泣き顔がついた飾りなどは付いていないシンプルなデザインのもの
サボのもまた原作で使っていた黒いシルクハット
こちらも、ゴーグルはついていないシンプルなものだ
私?原作通りだな
「この帽子をお前たちにやる…いつかきっとこれをかぶって会いに来い。立派な海賊になってな」
シャンクスはそう言うと後ろを向いて船の方へと歩いて行った
「…ははっ!…必ずなるよ」
「当然だな」
「約束しちまったもんなぁ」
…あれ?
でも、エースってシャンクスにお礼参りにしに行くよね?
それって、どうなるんだろう?
…まぁ、なるようになるか
「錨を上げろぉ!帆をはれ!!出航だ!!」
「オォォォ!!」
私たちは離れ行く海賊船を見えなくなるまで見送ったのだった