「痛い痛い!!離して!!」
ちょっと!!マジで痛いって!!
口調が素に戻るから!!
無意識化で覇気使ってんのかよ!!
『愛ある拳』ってやっぱり覇気じゃん!!
「うるさい!悪魔の実を食うた上にふざけた口をたたきおって!!」
「うるせぇ!俺は海賊になるんだ!!」
「お前もエースも、将来は最強の海兵になるんじゃ!!!」
「ならねぇ!」
「お前を生ぬるいフーシャ村に置いたのは失敗じゃった」
現在、ガープさんに連れられてコルボ山の山賊ダダン一家の元へ向かっているところだ
おっ、着いたみたい
ドンドン
「ダダン!!出て来い!!」
「ガープさん!!ホントもう勘弁しておくれよ!!エースのやつもう10歳だよ」
「これ以上我々じゃ手に負えニーよ!引き取ってくりよ!!」
…エースって何してたんだろ…
この山賊の手に負えないって
っていうか、ドグラの喋り方って本当に面白い!!
「なんじゃ?一生ブタ箱で暮らしたいか?」
「「「「お預かりします!!!!」」」」
あっ、話が着いたみたいだな
「…あぁ!!しまったもう時間じゃ!!」
「ほっ…ようやく帰ってくれる…」
「ルーフェ!!ここにはエースというわしのもう一人の孫がおる!お前の三つ上じゃ!!仲良うせい!!」
ガープさんはそれだけ言うと去って行った
「…本当に『天災』だなぁ」
「確かにな」
「うおっ!!帰ってきてたのか!!エース!!」
「出て来るの早いな」
「近くで見てたからな…というか気づいてたろ、見聞色で」
「まぁな」
私はそう答えるとダダンさんたちの方へと向き直る
「俺はモンキー・D・ルフィ!!じいちゃんが迷惑かけてるみたいで悪ぃな!!」
「「「「孫は常識があった!!!!」」」」
「夢は海賊になって冒険することだ!!」
「「「「やっぱあの人の孫だぁぁぁぁーーーー!!!!」」」」
「にっしっしっし!あっ!!それと!!俺は山賊が大っ嫌いだ!!」
「黙れクソガキ!!あたしらだっておめぇみたいなの預けられて迷惑してんだ!!」
「それに関してはじいちゃんがごめんなさい」
「お、おう…ってそうじゃない!!」
ダダン一家ってノリツッコミがいいね!!
いじり甲斐がある!!
「山賊が嫌い??好都合!!出てってその辺でのたれ死んじまえ!!」
「まーまーお頭」
「明日からおめぇ、死ぬ気で働いてもらうぞ!!
洗濯掃除靴磨きに武器磨き!窃盗略奪サギ人殺し!!
いいな!!ここでさせられた事は絶対にガープにチクるんじゃねぇ!!
一日に一回、茶碗一杯の米、コップ一杯の水!!
これだけは保証してやる
あとは自分で調達するんだ!!そして、勝手に育ちな!!」
「分かった!」
「分かったんかい!!泣いたりするトコだ、そこはァ!!」
いやー、予想通りのセリフ
「昔、じいちゃんにジャングルに投げ込まれたこともあるから森での食料調達はできるし」
流石にミミズとかカエルは食べれません!!
日本人としての感覚が先に来ちゃうから!!
「俺はいつか海賊になるんだ!!それくらいできなきゃな!
それに…」
私はそう言ってエースの方を向く
そう、『今』と原作では全く違う点がある
「頼れる友達もいるしな!!」
「はぁ…昼のうちに道を教えてやるから着いて来い」
「分かった!!」
私はそう言ってエースの方に走って飛びつく
「ま、待て待て!!エース!知り合いか?!?!」
「俺たち、友達だよな!!」
「まぁ、そうだな」
「「「「エースに友達ができた!?!?」」」」
「あのサボってやつだけじゃないのか!!」
「知り合ったのは最近だよな?」
そういえば二ヶ月経ってないのか
…仲良くなるのって本当に時間がいらないんだね
「…そう…だね…」
「どうした?ルフィ?」
「ん??ごめんごめん、考え事してた」
「何を?」
「出会ってから二ヶ月で色々あったなぁって」
「たしかにな…」
「二ヶ月でエースが友達って認めたのか…」
「なんて奴だい…」
「っと、そうだ!!サボは?」
「もう外で待ってる」
「そっか!!じゃあ、急がねぇと!じゃあな!!」
「コラ!ルフィーー!!お前はうちの雑用やるんだよ!!」
「言うことを聞きゃしねぇ!!」
「そこはあの人の孫だったのか!!」
後ろでなんか言ってるけど無視無視!!
帰ったらちゃんと夕飯の支度するからごめんね!
「もう、聞こえないだろうからルーフェでいいか?」
「…個人的に三人の時もルフィがいいかな?」
「そうか…本当にその名前嫌いなんだな」
「…うん…」
「そっか…」
「親がつけてくれた大事な名前だけど女っぽくて嫌いなの」
「…お前の親はどんな奴なんだ?」
「そうだね…多分、ちゃんと私のことを愛してくれていると思う…」
「思う?」
「自分のところより安全なところでって事であの村に預けたんだろうけど、じいちゃんに預けてる時点でんっ?って思ったから」
「あー、なるほど…」
「私は母親は知らないけど、父親がおじいちゃんの子供なんだって」
そういえば、原作でも母親の描写はなかったな
こっちでも全く聞かないし…
今度、じいちゃんに聞こうかな?
「そうか…母親の事はどう思う?」
「…知らないから分かんない」
「そうか…」
「エースは?」
「…オレのお袋は俺を二十ヶ月もお腹に宿してからオレを産んでそして亡くなったそうだ」
「……」
「そんで、オレを探すためにあいつが死んでから十ヶ月以内にその島で生まれた子供全員が殺されたそうだ…」
「…エースのせいじゃないよ」
「…分かってる…」
「生まれた子に罪はないし、存在が罪になるなんてあり得ない」
「……」
「あえて、罪を創り出すとしたらそれは海軍であり、世界政府だよ
なぜなら、存在が罪になることがあるだなんて馬鹿げたことを言って、それを実行しているから
それに、海軍は、海兵は自分たちの正義が正しいって信じ込んでいる
正義はいわば信念だ
信念に正しいも間違ってるもあるもんか
海賊の信念はドクロマークで、海軍の正義はカモメのマーク
それだけの違いでしかない
信念はこの世界に生きている人間の数だけあってぶつかり合うのは当然
それなのに、それを許そうとしない
…本当に馬鹿げてるよ…」
「…ありがとうな、そう言ってくれて少し楽になった…」
「ふふーん!もっと褒めてもいいよ?」
「誰が誰を褒めるって?」
「エースが私を褒める!!」
「あほか!!」
ほっ…
シリアスな雰囲気はやっぱだめだね
さて!!今日中に道を覚えなきゃ!