前回のあらすじ
・覇気の師匠兼友達を手に入れたー
・黒歴史ができた!!
ドガッ
「あーー!!またか!」
「頑張れよー」
「ほら、まだ13本あるぞ」
「次は勝つ…は無理だけど一本当てる!!」
「そこは勝つにしとけよ!」
「無理」
私は今、赤髪海賊団副船長のベンさんと50本勝負をしている
結果?もちろん惨敗更新中である
「そこまで!」
「あーー!一回も当てれねぇ!」
「そうやすやすとはやられんさ」
「クソー!!」
まぁ、四皇の副船長と7歳のガキじゃ勝負なんて始まる前から決まってる
しかも、ベンさんは素手、しかも片腕だけだ
その状態でこれとは…
強くならなきゃ
この世界で生き抜くためには『強さ』が必要だ
それも、私の場合は未来予知(少し違うけど)に悪魔の実を複数食べれる体質、革命家ドラゴンの娘、英雄ガープの孫娘と完全に狙われる要素しかない
私は決めたのだ
この世界を
いや
ここじゃなくてもいい
あんな思いはもうしたくない
苦しみたくない
「何してんの?邪魔」
独りになりたくない
「あぁ、あんたなの…視界から消えてくれる?」
痛い思いしたくない
「せいぜい、有効に使ってやらなきゃなぁ?」
裏切られたくない
「アッハッハッハ!!あんたと親友とかw w wウケるw w w」
もう、嫌なんだ…
「…おい!おい!ルーフェ!」
「ふえ?何?」
「お前、いきなりボーっとし出したけど、どうした?」
しまった、少し気を抜いてた
気をつけなければ
「…いや?ただ、俺弱いなぁって思ってよぉ〜」
「あのなぁ、お前ガキにしちゃぁ十分強ぇよ」
「そうか?でも、全然勝てねぇからなぁ」
「お前みたいなガキに俺たちが負けるかよ」
当然である
それには激しく同意する
だが…
「こら!ルーフェ!『俺』じゃなくて『私』でしょ!」
「うるせぇ!俺は俺でいいんだよ!!」
「ダメに決まってるでしょ!女の子なんだから!」
マキノさん…
あの日からフーシャ村のみんなは私を女らしくするためにこうして口調や動きを注意するようになった
理由は分かってる
あの山賊、ヒグマだったかな?が私を『女』と分かるだけで売ろうとした
男よりも女の方が『慰め物』として高く売れるだろうというのは簡単に予想がつく
それに、私はよく見ればそれなりに見目がいい
男にしては細すぎる体だが、女としてはいい部類に入る体(とよく言われる、将来が楽しみとも)
中性的な顔(これは自分でも思う、お陰で初めて会った人は口調から男だと思ってくれる)と耳障りのいい(とよく言われる)声
それに、悪魔の実の能力者だ
こんな貴重な存在には高値がつくだろう
それなら、男のフリの方がいいと思うだろう?
でも、フーシャ村のみんなは私がフーシャ村を出ていくことを知らない
ずっとここにいると思っている
私は『ルフィ』だが、あまり「海賊になる」と言ったことがないのだ
…忘れていたとも言う…
今だって、珍しいからシャンクスたちにくっついていると思っているし、シャンクスたちの訓練もごく軽いもので、護身用だと思っている
実際、訓練の様子を見たことがないからだ
外に出ないなら男のフリをしなくていいと思ったのだ
女なのに男のように振舞っては嫁の貰い手がいなくなるから
女は守られるべきという考えがあるから
だから、あまり強く出れないのだ
みんなが私のことを想ってくれているのが分かっているから
けど、譲らない、譲れないのだ
だって、私は『ルフィ』だから
「…うるせぇ!!どうだっていいだろ…」
「どうでもよくないから言ってるの!」
「……」
私はそれに対して何も言わずにそこから去っていった
「ルーフェ…」
「……」
私を心配そうに見つめるマキノと赤髪海賊団のことは気づかないふりをして
あれから喧嘩別れのようにフーシャ村から逃げ出した
そのまま、私はコルボ山へと足を踏み入れた
どうせすぐにここへ来ることになる
その前に少しでも地理を把握しといたほうがいいだろうと思ったのだ
しかし…
「お前誰だ?」
うーん、どう見ても彼はあの
めっちゃ嫌われてるやん
よく、ルフィはここから弟になれたな
…ここはルフィとして動くべきだな
「俺、ルフィ!フーシャ村から来たんだ!」
「そうか…帰れ」
「えっ!なんでだよ!」
「ここは俺たちのナワバリだ」
「そっかー、なぁなぁ、ここで何してるんだ?」
「関係ねぇだろ」
「なぁなぁ、黒髪、お前の名前は?」
「どうでもいいだろ!さっさと帰れ!!」
…エースなら知ってるかな?
「…なぁ、どこか海が綺麗に見える場所知らねぇか?」
「…なんで、お前に教えねぇといけねぇ」
「知ってるなら案内してくれねぇか?…少し一人になりたいんだ」
「……こっちだ」
「!!…ありがとう」
びっくりした
教えてくれないだろうと思ってた
だって、エースにとって、サボと自分以外は敵だと考えているはずだからだ
根は優しいんだな
「勘違いをするな!!俺たちのナワバリで泣かれたら鬱陶しいからだ!」
「??俺は泣かねぇぞ?」
「…そんな、今にも泣きそうな顔してんのにか?」
「えっ?」
そんなはずはないのだが…
「…そんな顔してる?」
「あぁ…俺は泣き虫は嫌いだから俺が離れるまで泣くなよ」
「!…分かった」
その後は全く話さないまま私たちは歩き、海が見える崖の上に来た
「ありがとう」
私がそう言うとエースは何も言わずに離れていった
その後、私が何をしていたかを知るのは海と空を飛ぶカモメだけだった
「どうした?エース」
「…ガキがいた」
「!!高町から追ってきたのか?」
「本人はフーシャ村って言ってたな」
「…聞いたことはあるが行ったことないなぁ」
「そうなのか?」
「あぁ、ここからそれなりに離れてる」
「どんくらいだ?」
「大人の足で丸半日かかるだろうな」
「!!!!!」
「どうした?」
「…なんでもねぇよ」(そんなに離れてるってことはそこから来たはずねぇか…ってことは嘘ついてたってことか?)
「ふーん、そうか」(こんな反応するなんて珍しいな)
「…あいつ、泣きに来てた」
「えっ?」
「海が見えるところに行きたいって…」
「…それで?案内したのか?」
「!!かっ、勘違いするなよ!!あそこで泣かれたら他の猛獣たちが来てせっかく狩った獲物を取られるかもって思ったからだからな!」
「そうかそうか」(分かり易すぎるなぁ、ほんとこいつは優しいなぁ)
「…信じてねぇだろ」
「うん?…さぁな?」
「…チッ」
「ふふっ、会えれたらいいなぁ、エースにそんな反応させるやつなんてそうそういないからなぁ」
「俺は泣き虫は嫌いだ!」
…シリアス!!
あっ、説明がよく分からないかもです
・マキノたちフーシャ村の人々はルーフェの男口調を直したい
・シャンクスたちは別にいいだろって思ってる
・ルーフェは自分がルフィだから男口調で喋っている
ってことを理解していれば多分大丈夫です