Fate/Grand Order~俺の妄想が暴走して爆走してる~ 作:十握剣
この類まれなる新たな問題が、カルデアに突如襲われていた。
それこそ異変。異聞史現象ではなく、読んでその字の如く異変がおきたのだ。
「むぅぅぅぅぅぅふぅぅぅぅぅぅぅぅぅ」
「誰ですか、あなたは?」
今、カルデアのマスターたる赤い髪が特徴的な
カルデアより渡された『魔術礼装・カルデア』の白い服装を着込んだ黒髪の少年に、既視感を覚えるのは何故だろうと考える立香。同じ服装に見える。
「立香……ちゃん!?」
「そして私の名前を知っているだと!?」
立香の名を叫んだその男は、満面な笑みを向けて悠然と歩いてくる。
「はっ! 何故か私のこの数年に渡る経験によって培われた
「すぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ」
「そして何故深く鼻で息を吸ってんの!? 何を吸ってんの!?」
「そりゃあ、女の子の匂いを嗅いでるんじゃ~ありませんかぁ!」
襲い掛かる不審者に、これは普通じゃないと感じた立香はすぐに身を翻して逃避しようと駆けようするが、ここは人理修復機関カルデアなのである。
ここは、きっと地球のどこよりも危険であると同時に最も安全な場所でもある。
ここは
「だ、だれかオタスケー! 令呪使うまでもないけど、もしかしたら使うかもしれないー!」
立香は全力で逃げる。逃げていればきっと誰かに会えるだろう。
そして、立香の予想を越えてあの一言によって来てくれたサーヴァントが現れる。
「いや、普通に自分の割り当てられた部屋の前で叫べば出てきますよぉっと」
現れたのは緑の外套に身に包んだ深緑の狩人、
「昨日、キッドたちと飲み過ぎたんで寝てようと思ってた矢先に、どうしたんだマスター。侵入者か」
「よし助かった! ロビン! あの不審者をどうにかして!」
そう言いながら颯爽とロビンの背後に回る立香だったが、ロビンはとくに慌てる事無く、襲撃者たる黒髪の少年に視線を向ける。
「あぁ、
うん? と。
立香は背後に回ってロビンを盾にしてるのに、どうしてあの向こうで仰々しく両手広げて構えている不審者に向けて『マスター』と呼んだのか。
「違うよロビン! 私がマスターだよ?」
「あぁ、いや。大分混乱してるみたいだなこっちのマスター。てか、二人いると呼び方面倒だな。……普通に立香って呼ぶぞ」
「それは良い! 別に良い! どうして!」
「ぐぉぉぉ! 胸倉掴んでグラグラすな! 話しようにも話せないでしょうが」
ロビンは締め付けられている時に、広い廊下から新たな人影が現れる。
「先輩方。一体どうしたんですか?」
「天使マシュ! 来てくれた!」
ロビンから可愛い眼鏡な後輩、マシュ・キリエライトの登場により少し心を落ち着かせた立香。
「な、なんか不審者がカルデアに居てさ」
「え? 不審者が!? この完全防備施設であるこのカルデアに!?」
マシュは立香の言葉を受け、英霊化しようとするも、
「待つんだ、マシュ!」
それを言ったのは誰でもない。不審者呼ばわりされ続けていた件の少年だった。
「もうなんか色々と複雑化しそうな勢いだからそうなる前に手を打つ俺! そう! ここはトンデモ時空にして異次元空間にして並行世界でもあるそんな亜種特異点みたいな場所! それがここなんだ!」
「コイツ、いきなり何ぶっこんでだ」
立香は信じられないようなものを見る顔を少年に向ける。
「だって僕はこの作品(二次小説)の作者にして新たなるクラス、
「本当にとんでもないこと言ってきた!? はぁ!? ドリーマーだと!?」
「そう! 最強のクラスだ!
「あの~さきほどから何を仰ってるんでしょうか、先輩方」
「そしてボクのスキル!《ご都合主義》
「本当に、なんてことだ。自己満足の塊じゃないか」
混沌である。異聞帯より性質が悪い。
もう取りあえず、問題はそっちで片づけてくれ、とロビンはマシュにこの問題を押し付けて自室に消え。
マシュもこの状況に困惑しかできなかった。