私Twitterやってますのでね。絵やら何やら小説に関しての事を載っけたりしてます。(関係ないものももちろんあります)
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それではどうぞご覧ください
「── それで、ウォンテッドのボスが、わざわざこんな所まで何しに来たんだ? 観光とは違うだろ?」
「……」
「俺にあそこを紹介した良い人だと思ったんだけどなぁ… まさか全ての元凶さんであるボスだったなんて」
「……」
「… おい、なんか言ったらどうだ? そろそろ自分の言ってることが正しいのか不安になって来たから。頼むからなんか言って!!」
ウォンテッドのボスがわざわざここへ来る筈もないが、何故か確信が持てる。分からないが分かる。この男からは、自分の何かを刺激されるのだ。とても恐ろしい何かが。
しばらく沈黙は続いたが、ついにその口が開かれる。
「── トリガーが引かれる」
「なに…?」
「着々と準備は進んでいる。お前も時期にわかる」
「訳がわからねぇ… なにを言ってるんだ?」
すると、ボスであろうその人物は、サツキの方に手をかざす。その瞬間、サツキは突然苦しみ出し、地面をのたうち回る。一緒にいた永理は彼女に声をかけているが、その異常な苦しみのあまり、全く反応できない。
男はそうして場を後にしようと、背を向き歩き始める。
「待てッ!! 小島さんになにしやがった!!」
「……」
「おいッ!!!」
「… 私はウォンテッドを指揮する者" テロス "… 時が来れば、また会う事になるだろう。トリガー──」
テロスと名乗った男に、兆は手を伸ばして捕まえようとしたが、触れたと同時にスッと、その姿を消してしまう。
自己紹介か、サツキを始末しに来たのか、間違いなく後者だろうが。とにかくサツキの様子を見に行く。
「小島さん!! しっかりしてください、小島さん!!」
「アガッ… ゲッ………ァッ…!!!」
暫くの間、彼女は苦痛の声を上げていたが、急にピクリと動かなくなってしまった。そんな彼女を心配して顔を見ようと永理が近づく。
「小島さん…?」
「…ッ!! 離れろ永理ッ!!!」
「え…?」
「くっ…!!」
兆は咄嗟に永理を突き飛ばすと、サツキからの拳が脇腹を捉える。その力に飛ばされ、激痛のあまり腹を抑えて蹲ってしまう。
「ぐはっ!!」
「兆さん!!!… な、何故… 」
見ると、サツキの手にはキラーズガンが握られていた。目は弱々しい彼女の目とは思えないほど釣り上がり、息を荒くしながら、懐からデリートガンナイフを取り出してキラーズガンに差し込む。
「そ、そんな… いきなりどうしたんですか!!」
「あ、あのテロスとかいう野郎… 何かしやがったらしいな…」
それからサツキは自分の胸部に銃口を突き立て、自分の体を撃ち抜く。姿は変わり始め、恐ろしい化物へと変貌してしまった。
「あんたとは… やりあいたくなかったんだけどな」
「………」
「全く、かわいいお顔が台無しですよ。レディー」
兆はファーストガンナイフをセイブドライバーに差し込み、トリガーに変身し、サツキに向かって走り出した──。
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一方、巧也はウヅキと一対一で戦っていた。しかし、ただの人間がウォンテッドに、幹部に語るのだろうか。答えは決まっているが、無理である。無謀過ぎる。
現に、巧也は何もできないまま、街を走り回り、市民に避難を促す事くらいしかできていなかった。
「どーこだー… 出てこいよ。さっきの威勢はどうした?」
「………」
物陰に身を潜めて、様子を伺っているが、相手はすぐ近くにいる。見つかれば抵抗するしかない。普通の銃弾はまるで意味がないので省き、対ウォンテッド用に開発した弾が残り3発。全部で6発あったが、その前に3発ほど使用しており、倒せるほどのものではない。上着の内ポケットにも爆弾が入っているが、これも効くかどうか。
「携帯は…… ダメか」
連絡を取ろうにも、ウヅキに破壊されており、繋がらない状態にある。まさに絶望的状況だった。
「…… 片っ端から撃っていくか」
「なっ…!」
まだ避難している人々がいる。もしこのまま暴れられでもしたら、要らぬ被害を出してしまうだろう。
巧也はそうはさせまいと、ウヅキの前に立ち塞がり、銃を構えた。
「ほぅ。やっぱり出て来たか」
「コソコソ隠れていても、いずれお前に見つかるがオチだ。それにいつまでも逃げるのは性に合わない」
「それはいいが、俺の前に出て来た所でどうなるんだかな」
「なんとかやるさ」
そういうと、すかさず膝に撃ち込み一瞬だが、態勢を崩させると走り出し、その勢いのまま飛び蹴りを喰らわせる。
だが、そんな生身の蹴りが効くはずがない。吹き飛ばす所か足を掴まれ、強めに投げ飛ばされる。なんとか受け身を取るものの、所々に痺れるような痛みを感じる。
「折れちゃ… いない… よな?」
巧也は立ち上がり、残り2発を撃つ隙を伺う。
何かないか。どこだっていい。あいつに少しでもダメージを負わせられれば。
「… キラーズガン」
真っ先に目がいったのはそこだった。あれを破壊することができれば、奴の力は失われる。ただ、そう簡単には行かないのが事実であり、キラーズガンを破壊しようと試みたものはいたが、あまりの硬さに破壊できずに終わった前例がある。
「何かないのか…!!」
「おいおいどうした? 俺としちゃ、トリガーを潰したい所なんだが… 今はお前で妥協してやってるんだ。さっさと始末させてもらうぜ」
「… この2発で決められると思うか?」
「なに?」
「無理だな。孝四郎には悪いが、これじゃお前を倒す事はできない」
「その通りだな」
「兆にも前に使わせてもらった武器を持たされちゃいないしな」
「だからなにが言いたいんだ」
「ははっ… つまり、喧嘩を売っておいてなんだが、今の俺はお前に対抗できる手段がないって事だ」
「なるほど。それで少しの時間稼ぎというわけか」
「よくわかってるな。その通りだ」
「なら、それももう終わりだな」
ウヅキが銃を向けた瞬間に、上着の内ポケットから小型の爆弾を取り出し、相手が打つタイミングに合わせて、上手く当たるように銃口の前に投げる。
これには反応ができず、放たれた弾丸は、爆弾に当たり、そのまま爆発を引き起こす。
「ぐあっ!!」
ウヅキとは至近距離であったが為に、爆発に巻き込まれ、吹き飛ばされてしまう。ただ巧也も、そこはわかっており、なんとか身を守り、事前に避けられる態勢を作っていた。
「ゴホッ! ゴホッ!… 対ウォンテッド用の小型爆弾だ。流石にこの距離だと死ぬと思ったが…」
巧也の視界を砂埃が遮る。ウヅキがどうなったかはわからないが、この決死の行為は正解であったか。それとも失敗であるのか。
どちらにせよ、これでやられるわけもない。大袈裟に言って、先程の銃弾によるダメージが蚊に刺された程度とするなら、今のは蜂に刺された程度にはなっているだろう。
「…っ」
とりあえず体を引きずりながら、距離を徐々に取ってはいるが、なにもしてはこない。本当に倒せてしまったんだろうかと、馬鹿な考え方をしてしまう。
暫くすると砂埃が消え、巧也はそれを見た時、自分の予想が裏切ってくれなかったことに腹が立った。同時に何故裏切って欲しくもあった。何故ならウヅキは、なに食わぬ顔でそこに立っていたからだ。
「これでもダメか… 傷だけでも負って欲しかったんだがな」
「あー… 変な小細工してくれた事には腹が立ったが、流石に簡単に死なせちゃくれないか。だが、お前のネタはもうそこを尽きたろ」
「… 完全になくなった」
「それじゃあ、くたばりな」
巧也はゆっくり目を瞑る。全身に痛みを感じる。先ほどまで死に物狂いでなんとかやっていたが、急に出て来た。諦めるというのはこういう事なんだろうな。
「くそっ…!!」
頭に銃口が当てられる。偉大な父と母の姿が頭を過ぎる。死を覚悟して走馬灯でも見え始めたか。だが、このまま死ぬのであれば、一矢を報いてやろうと目を開けた。
すると、ウヅキがピタリと動きを止め、後退っている。なにが起きたのかはよくわからないが、目の前に帽子を被った黒いコートの男が立っていた。
「ボ、ボス…!!?」
「ボスだと…?」
ウォンテッドのボスであるテロスは、巧也を守るように立ち塞がっていた。巧也は何がなんだか、その光景に整理が追いつかない。
そして、彼の前にしゃがむと、コートから取り出した何かを手渡した。どこかで見た事がある。あの時、そうトリガー。それから兆が持っていた。
「セイブドライバー…!!」
「知っているか。なら話は早い」
「…?」
「これをお前に託そう。どう使うかは、お前次第だ」
「な、なに…!?」
「次のトリガーは引かれる──」
そういうと、テロスの姿は消えてしまい、セイブドライバーと、地面にもう一つフィガンナイフが置かれている。
「一体どういう事だ… 何故ボスが…」
「── 何が次のトリガーだ……」
セイブドライバーを握りしめ、立ち上がる。そしてそれを腰に巻くと、地面に落ちていたフィガンナイフを拾い、顔の横に掲げる。
「俺は奴のようにはならない。俺の正義は、俺の信念は。人々の平和を、自由を未来を!! この手で守る事だッ!!」
兆のやっている事を思い出しながら、フィガンナイフにあるスイッチを押すと、起動音が鳴る。
《SIX》
セイブドライバーに差し込み、胸の前に左拳を持って行き、硬く握りしめる。
《SET》
「── 変身ッッッ!!!」
ドライバーの引き金を引くと、巨大な銃が現れるが、トリガーの物と違い、回転式拳銃ではなく、自動拳銃が現れ、舞い上がったアーマーを撃ち抜いてゆく。
《シクスガンアクション!! シェリフ!! オートアオート!!》
「これは…… 力が湧き上がってくる」
「馬鹿な… ボスは何故こんな事を…」
「ウヅキ。お前を捕縛する」
腰に装着されていた" タイムウエスタン "という銃を抜き、ウヅキを撃ち抜く。先ほどとは嘘のようにダメージが入る。
「ぐっ…!! だが… その程度だ!!」
「ハァッ!!」
巧也、もといシェリフとなった彼のスペックは、トリガーとはほとんど変わる事はない。しかし、彼の元からのセンスが合わさることにより、その数値は上回る。
ウヅキの攻撃を巧みに躱しながら、タイムウエスタンを撃つ。
「トリガーに続いて、この俺を…!!」
「トリガーと一緒にしないでもらおうか!!!」
「じゃあお前はなんだ!!」
「俺は…… シェリフ。音声がそう言っていたから、そう呼ぶとしよう」
相手のパンチを頬をかすめる所で避ける。全てがギリギリの状態で、ウヅキの猛攻撃を華麗に躱し、たった一瞬の隙を狙って攻撃を繰り出す。
「こいつちょこまかとッ!!」
「遅いぞ。ウヅキ」
「ぐわっ!!?」
タイムウエスタンの銃口を腹に当て、至近距離で撃つと、ウヅキは腹を抱えて体勢を崩す。
勝てるとわかって挑んだ相手の前に、自分達のボスが出現して、ただの人間にセイブドライバーを手渡し、見事なまでの攻守逆転。いや、最初から攻守なんてなかったのかも知れない。巧也が攻守を上手く行っていただけで、今は攻撃に転じているだけだ。
「こんな… はずじゃ…っ!!」
「だろうな。俺もまさかこうなるとは思わなかった」
「ボスが何故お前に」
「何か裏がありそうだが、今は置いておこう。ウヅキ、そろそろ潮時だ」
「ふざけるな…!!!!」
筋肉を増強させ、シェリフの首に勢いのまま、ラリアットが決まる。衝撃のあまり、目の前が霞んでしまいそうになったが、その腕を軸に回転し、後頭部を蹴り飛ばす。
そのまま着地をし、セイブドライバーのハンマーを起こし、引き金を引く。
《オート!! ファイア!!》
「ハァァァァッッッ!!!!!」
ウヅキがすかさず放った銃弾を、スライディングをして躱し、右脚を突き出すように前に出し、ウヅキの胸部に喰らわせる。
「そんな… 馬鹿な…… この俺がッ!!」
「任務完了だ」
「ぐわぁぁぁぁぁぁぁっっっっ!!!!!」
爆発と共に、キラーズガンとデリートガンナイフは砕け散り、ウヅキの体は人間態へと戻っていく。
巧也は変身を解くと、散らばった破片を集め始める。
「後で孝四郎と兆に調べて貰わなきゃな… うぐっ…」
先程の戦いの傷が、ようやく効いてきた。瓦礫に腰掛けてると、その痛みに耐える中、ある疑問が浮かんでくる。それは兆の事だ。研究員であるなら、このドライバーは一体何なのかと。トリガーの持つドライバーと巧也の持つドライバーはきっと同じ物である。変身して初めてわかったが、これはキラーズガンと同じような作用があるに違いないと。
「兆… お前は本当にトリガーなのか…」
たった数日の間ではあるが、巧也は兆を信じていた。彼は誰かを殺すような男ではない。トリガーは自分の親を殺したが、実は別の犯人がいるのではないかと思ってしまう。
「…… これは俺だけで伏せておこう。とりあえず、このドライバーについては聞いてみるか」
巧也はウヅキに手錠を掛けると、引きずりながら公衆電話がある場所に移動する。一刻も早く、2人に連絡を取らなければならない。とにかく今は、あの2人が心配だ。
そして視点は、トリガーとサツキに移行する。
やる度に〜文字数がなくなってゆく〜
何故なんですかねー不思議ですねー(棒
巧也さんはアレと違って、 暴れてくれないから…(震え声
というわけで次回、第7劇「四つ蹴り」
次回もよろしくお願いします!!