仮面ライダートリガー   作:辰ノ命

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皆さんご無沙汰しております。

前回、敵アジトからフィガンナイフの資料が見つかり驚くRIVERS一同であったが、丁度買い出しから戻った永理に対し狩馬の衝撃の一言が…

それではご覧ください。


第14劇「十銃」

「い?」

「も?」

「う?」

「とぉぉぉぉっっっ!!!?」

 

 

 RIVERS内に衝撃が走った。木的 狩馬という男はいきなり永理に絡んで来たのかと思ったが、その口から発せられたのは「妹」という単語。彼自身が妹を探しているということは耳にしていたが、今のところ真偽は不明であるのが現状だ。

 永理はいきなりの事に驚いて、目で兆に助けを求めているが、その兆は固まって動けていない。

 

 

「え、えっと、どういう意味ですか…?」

 

「そのままの意味だ。会いたかったぞ…… 我が妹よッ!!!」

 

「きゃあぁぁぁぁぁっっ!!!」

 

 

 永理に抱き着こうとした狩馬であったが、咄嗟の彼女のビンタが頬を物凄い音で引っ叩くと彼は吹き飛ばされる。

 

 

「兆さん!! この人、痴漢です!!」

 

「そうや逮捕や!! こんな阿呆逮捕や!!」

 

「逮捕です!! 今すぐに逮捕です!!」

 

 

 なんやかんやあり、巧也が一旦全員落ち着かせ、自分達の席へ着くと、狩馬を椅子に座らせそれを囲むように席を配置する。そして軽い自己紹介の後、事情聴取が始まった。

 

 

「── つまり、お前が探していた妹というのが永理って事に間違いは?」

 

「課長さん。それはないない。全くお兄ちゃんの顔を忘れるとか酷いよなぁ」

 

「忘れる以前に、最後にあったのがもう15年も前のことだろ。曖昧な筈にも関わらず急に女性に抱きつくのはどうかと思うがな」

 

「… ま、ごもっともで」

 

「当の本人はそれについては……」

 

 

 巧也は永理と目を合わせると、彼女は何の話だかわからないという風に首を横に振った。

 

 

「覚えてないそうだ」

 

「…… そうか…」

 

「… 15年前と言ったら、丁度この国がウォンテッドに支配されてしまった年だ。聞かないようにしていたが、もういいだろう?」

 

「あぁ、話してやるよ。あれは───」

 

 

 

*****

 

 15年前、俺と永理、それから親の4人家族でそりゃ平和に暮らしていた。親父が仕事から帰ってきたから、俺たち2人は犬かってくらいに駆け寄って抱きついてよ。そんでお袋が台所で飯作ってたけど、玄関でキャンキャンうるせーから聞こえてくる。でも、そんなうるさい声を聞いても笑ってたよ。あの頃はほんとに幸せだった…。

 だが、そんな幸せってのは簡単に崩れ去ったまうもんだ。

 

ドカーンッ

…って外から爆発音が聞こえてきた。しかも最悪な事に俺たちの家のすぐ近くだった。何がなんだかわからない俺と永理は、何がなんだかわからないまま親父達に連れられて裏口から外へ出たんだ。

 しかしまぁ、出た矢先にいたのは大柄な男とウォンテッドの群れ。逃げられる筈もなく、俺たち家族は捕まっちまった。

 

 

「お願いします!! どうかこの子たちだけは見逃してください!!」

 

「私たちはどうなってもいい!! だからこの子たちだけはどうか!!」

 

 

 親父とお袋が土下座して、必死になって俺と永理を守ろうとしてくれてるのがわかった。そんな2人にその男は何言ったと思う?

 

 

「俺に命令するな。この下等生物が…… まぁ、金を払うなら考えてやらんまでもない」

 

 

 その要求額は1億。到底払える額じゃない。

 そうして払えなかった2人は頭に2発。即死だ。俺は目の前に起きた事が信じられず、恐怖と絶望が一気に襲ってきて涙が出なかった。

 

 

「この女は連れて行け。若い奴は金になるからな」

 

 

 そして永理は連れて行かれた。我に帰った俺は男に飛びかかった…… 結果は察しの通りボコボコにされて捨てられたよ。

 

 

「金があれば殺される事もなかったのにな」

 

 

 そんな台詞を吐き捨てて、あいつは永理を連れてどこかへ消えていった───

 

 

*****

 

「それがエリアIの幹部。ヤヨイだ」

 

 

 狩馬の話を聞いて、RIVERS内は静寂に包まれる。永理は今の話が信じられないのか頭を抱えてしまう。

 

 

「…… なるほど。つまり幹部のヤヨイはお前の仇だと言うことか」

 

「そうだな」

 

「それで… なぜ、金が必要なんだ? トリガーの賞金を狙っているようだが、それとなんの関係がある? 妹… 永理を救うとなるなら、彼女はここにいるだろう」

 

「それはあんたらには関係のない話だぜ。課長さん。俺は俺のやり方があって金が必要なんだ」

 

 

 そんな話を横で聞く兆であるが、完全に自分を狙っていると思うと正体がバレる訳にはいかないと思った。これから動き辛くなるのもあり、更に言えば今の状況で動かれたらますます事態が悪化しそうだからである。

 

 

「えーっと、バウンティハンターさん」

 

「なんだ急に。誰だ」

 

「俺は射手園 兆。さっき言わなかった?」

 

「あんな軽い紹介じゃ覚えられなかった。で、なんか質問か?」

 

「あーいや、少しさ。永理を連れて行くけどいい?」

 

「なに?」

 

「んっ」

 

 

 兆が顎を使ってを永理の方を指すと、彼女は頭を抱えて息を荒くしていた。佳苗がそんな彼女の背中をさすってくれている。

 

 

「永理……」

 

「ま、そういう事なんで。急に言われたらそりゃびっくりするわな。よし」

 

 

 それから兆は立ち上がると、永理の肩を軽く叩いて呼ぶ。

 

 

「おーい永理。今からバー行こーぜ。いつもの所」

 

「え…?」

 

「頭良くても、急に言われると情報処理追いつかないだろ? 今日は優しいイケメンが奢ってやるから来いよ」

 

「兆さん… はい」

 

 

 すると兆は彼女を連れていつものバーへと出かけて行ってしまった。それを許す筈がない狩馬はすぐさま追いかけようとするが、巧也が道を遮り首を横に振る。興奮気味ではあったが、数時間経ってようやく落ち着いた。

 

 

「すまない。昔の話をして焦りが出た」

 

「それはいい。しばらくあいつに任せてくれ」

 

「あぁ… あの兆とかいう奴はなんだ? 見た目は到底ここの人間じゃない気がするが…」

 

「あいつは─── まぁ、ムードメーカーみたいなものだ」

 

「……?」

 

 

 そして突然、佳苗が騒ぎ始める。どうやらウォンテッドが現れたらしいが、やけに焦っている。巧也は気になって彼女のパソコンを確認すると、無数のウォンテッドがこちらに向かってきているのがわかった。

 

 

「なんだこれは!!?」

 

「急に現れたの… エリアIの方角からだわ」

 

 

 それを聞いた狩馬は「ヤヨイだ」と言い、走って外へと出て行ってしまった。巧也もそれを追うように出て行こうとしたが、孝四郎に呼び止められる。狩馬の話を聞きながら、ずっとフィガンナイフを製作していたようで、手には新たなフィガンナイフが握られていた。

 

 

「これは…」

 

「資料から作成して、彼の話を聞いている間に仕上げました… これが最後の一本です」

 

「あぁ、ありがとう。佳苗、兆達に連絡を頼む。じゃあ行ってくる」

 

「ちょっと待ってください課長!! 話はまだありまして!!」

 

「なんだ? 急がないと被害が──」

 

「そのフィガンナイフは危険です。何があっても最大出力にしないでください」

 

「なんだと?」

 

「それだけです。課長なら使いこなせるとは思いますが、くれぐれも…」

 

「わかった。忠告は聞いた。行ってくる」

 

 

 そして巧也はウォンテッドの元へと走り出す。

 

 

 

 

>>>>>>>>>>>>>>>>>

 

 ここはBAR TRIGGER。俺は今、永理の胃袋のせいで金がみるみるうちに無くなってきている。俺の涙腺もみるみるうちに緩くなっている。

 

 

「永理さん!! 奢るとは言ったけど流石にまずいですよ!!」

 

「ふぁい?」

 

「そんなリスみたいな顔してないで止めましょうよ!!」

 

 ゴクンッ

「兆さんがイイよって言うから遠慮したらいけないと思って」

 

「遠慮してぇぇぇぇぇぇっっ!!!」

 

 

 そして笑いながらガンホーレが近づいてきて、マスターからミルクを貰うと、わざわざ滑らせて兆の所へ送る。

 

 

「そいつは奢りでグッと行きな」

 

「あ、あの〜嬉しいんですけど、これもう5杯目なんですが」

 

「そんなんで根をあげるようじゃ俺のライバルとは言えないな」

 

「じゃあもらう」

 

 

 調子に乗ったガンホーレはガブカブと酒を浴びるように飲み始めた。たまに永理に絡んで来たが、今ではただの仲のいいおじさんだ。部下のイッシュウもベロベロに酔っ払った彼を止めている。これでも一応、ガンホーレ団という窃盗団のボスなんだけど。

 マスターはそんな光景を見て微笑みながら、兆にコーヒーを出した。

 

 

「…… あーマスター。俺はミルクは好きだけど、コーヒーの苦いのはどうも苦手で…」

 

「大人になったな」

 

「な、なんだよ急に」

 

 

 そんなマスターの顔を見ると、微笑みの中に、どこか少しだけ悲しさが混じっているように感じられる。巣立ちしたのがそんな嬉しいのか。それとも友達ができたからか。この人は兆にとっては親のような存在である。ずっとここで暮らしてきたから、気持ちはわからなくもない。

 

 

「今、お前は1人で戦ってるわけじゃないだろ?」

 

「えっと… なんの話?」

 

「お前が何をしているのか。俺は知ってる」

 

「俺は知ってる… って」

 

「いい仲間を持ったな。絶対に無くすなよ。これからお前に何があっても、俺はお前の味方だ」

 

「マスター…… あのさ。結局どういう事なのぉ?」

 

「ふっ、つまり仲間は大事にしろって事だ」

 

「???」

 

 

 すると永理が食べるのをやめて、電話に出て内容を聞いた彼女は、話の最中である兆の肩を思いっきり叩き呼んでいる。

 

 

「いってぇっ!! なにすんだよ!!」

 

「ウ、ウォンテッドが大量に現れたそうです!!」

 

「いくつ?」

 

「手と足だけじゃ数え切れません!!」

 

「マジかよっ!!? さっさと行くぞ。じゃあなマスターまた来るぜ!! ガンホーレのおっさんもイッシュウもまたな!!」

 

 

 別れを告げて、2人は飛び出して行ってしまった。残った3人は静かになったが、その中でガンホーレがゆっくり口を開く。

 

 

「── はっ、今のご時世。ウォンテッドがこの世の頂点。一般市民はそれにへーこらと頭を下げるしかない。どう思うよマスター」

 

「… 良くは思わない。ただ、慣れというのは恐ろしい。このエリアAは他エリアよりも何もなく、比べれば平和と言えるだろう。例えウォンテッドが今現れたとしても、人々は次の日には平然と暮らしている」

 

「そうだな。俺たちは窃盗団をやってはいるが、ウォンテッドの奴らのように人を平気で殺すような真似はしたことがねー。それに、俺たちはこんな世の中だからこそこうして生きる道を選んだ…… しかしまぁ、ガンホーレ団がやっていることは正しいとは言えないがな…」

 

「ふっ、今日はやけに喋る」

 

「さぁな。酔いが回ったのかもな」

 

 

 ジョッキに入った酒を一気に飲み干すと、ガンホーレとイッシュウは勘定を払ってその場を後にした。

 

 

 

 

>>>>>>>>>>>>>>>>>

 

 バオに跨り、人々の悲鳴のする方へと走る。そしてすぐにウォンテッドの群れが見えてきた。最近多くのウォンテッドと戦ってきたが、これほどの数は今までになかっただろう。急いで向かっている最中、ふとビルの上を見ると、シェリフがエイススナイパーへと変身しており、そこから狙撃を行なっている。

 

 

「あれじゃあ間に合わないだろ…… あ、なるほど」

 

 

 よく見てみると、逃げ遅れた人の援護射撃であることがわかった。この量を相手に、正確に人々の位置を確認して、幾人を救助しているのはさすがとしか言いようがない。

 ただ1人では限界が来ているようで、その様子がはっきりとわかるほど焦りを見せている。

 

 

「じゃあ俺は注意を向かせるかな… 永理。バオは預けるから巧也さんに俺が囮になるって言っといて」

 

「了解です!! お気をつけて」

 

《FIVE》《SET》

「変身ッ!!!」

《フィフスガンアクション!! トリガー !!ファランクスガトリング!!》

 

 

 フィフスは最初こそ重いが、それでもなんとか動き銃を組み合わせて、フィフスウエスタンに合体させると、群れに向かって撃ち放つ。

 その射撃音は辺りに響き、ウォンテッド達の注意がトリガーへと向けられる。皆、一斉にトリガーの元へと襲いかかってきた。

 

 

「囮になるとは言ったけどさ。これはやばいってぇぇぇぇぇぇ!!!!!」

 

 

 その光景はまるで高波。まともに動けないトリガーはただ撃ち続けるしかなく、やがて波に呑まれてしまった。

 永理から連絡を受けていたシェリフは、救助が終わるとトリガーの元へと降りて行く。彼の声は全くと言っていいほど聞こえない。

 

 

「兆ィ!!!」

 

 

 返事はない。ただその波は次第に一つの塊のようになり、完全にトリガーを囲んでしまった。

 

 

「全く世話が焼けるやつだ…… しかし、この数をどうすれば…」

 

 

 シェリフは脚に付いているホルダーからフィガンナイフを1本取り出す。それは孝四郎から託された物であったが、彼の忠告が頭を過ぎり、今回は使わないようにはしていたがやむを得ない。

 

 

「── どういう力かは知らないが、仲間の為だ」

《TEN》《SET》

 

 

 テンスガンナイフをセイブドライバーに差し込み引き金を引く。シクスオートと同じようではあるが、少々形が違う銃が現れると、アーマーを撃ち抜いて行く。

 

 

《テンスガンアクション!! シェリフ!! レディーゴージュウ!!》

 

 

 そして装着が完了すると、非常にシンプルな姿になった。そう、シェリフの良く使うシクスとほぼ同じなのである。

 

 

「兆の言っていたセカンドと同じような感じか?… それよりも今助けるぞッッ!!!」

 

 

 それから地面を蹴って飛び跳ねると、その塊を軽く越えてしまった。彼自身、驚き戸惑った。試しに思いっきり殴ってみると、面白いようにウォンテッド達が吹き飛んで行く。

 

 

「力が溢れてくる…!!」

 

 

 テンスの圧倒的力で、次第にその数を減らしていくウォンテッド。徐々にトリガー姿が見え始め、状態を確認すると、結構大丈夫そうであった。

 

 

「うへぇ… きんもちわりぃ…」

 

「大丈夫か兆?」

 

「これまた強力なフィガンナイフだこと」

 

「まぁな… もう充分だろ?」

 

「あいさ!!」

 

 

 トリガーを引っ張り出し、そのまま空中に投げ飛ばす。そして2人は同時にセイブドライバーの引き金を引く。

 

 

《ジュウ!!》 《ガトリング!!》

()()()()()()

 

「はぁぁぁぁぁぁぁッッッ!!!」

 

「お返しだぜ!! おんどりゃぁぁぁッッッ!!!」

 

 

 ダブルキックは凄まじい威力となり、一気にウォンテッド達を殲滅する。テンスの威力に押され、よろけたトリガーであったが体制を立て直す。2人は顔を見合わせ、仮面の下で微笑み合った。

 それから変身を解き、兆は首と腕を回してお疲れのようだったが、バタリと何か倒れる音がした。

 

 

「ん? なんだ───」

 

 

 音のした方を見ると、巧也が地面に倒れていた。兆は血相を変え、丁度駆けつけた永理に救急車に連絡をさせる。そして巧也は、意識のないまま病院へと運ばれて行った───。

 

 

 

 

>>>>>>>>>>>>>>>>>

 

 検査の結果、身体に強烈な負荷が掛かったらしい。医師はそれを日常生活どころか、過度な運動を行ったとしてもあり得ないとのことだ。理由は後から来た孝四郎からすぐにRIVERSのメンバーに聞かされた。

 

 

「…… やっぱりこのテンスが原因か」

 

「すみません。テンスガンナイフの力を甘く見過ぎていました…」

 

「いや、まぁ仕方ないって言えばそれだけなんだけど、孝四郎さん。こりゃ一体なんだ? とんでもない力じゃねーかよ」

 

「… 例の資料を見ながら製作したんだ。セイブドライバーに記録されている最後の一本。それがこのテンスガンナイフなんだよ。ただ、データを分析していると、このテンスにはリミッターがないことが判明した」

 

「リミッターがない?」

 

「いや正確にはあるにはあるんだけど… 兆くんなら知ってる話で、変身者に多大な負荷が掛からないように、フィガンナイフの力をセイブドライバーがコントロールしている」

 

「あぁ、だからぶっちゃけセイブドライバーは負荷軽減装置でもあるし、それは逆に本来のフィガンナイフの力を抑えてるってのもある」

 

「うん。でもこのテンスだけは違う。その負荷を超えて最大で10倍の力を引き出すことができる。今回、課長がやったのは5倍。人間がここまでやるなんてまずあり得ない話だけど、そこはさすがとしか言いようがないよ」

 

「なるほど。リミッターがないってのは強ち間違いじゃないな」

 

 

 RIVERSメンバーは巧也が目覚めるまでの間、しばらく佳苗の指示で動くこととなった。

 そしてRIVERSへと戻ると、兆と孝四郎は早速テンスの対策を練ることにし、佳苗と永理は居なくなったまま行方がわからない狩馬の捜索に当たることにする。

 

 

「永理ちゃん」

 

「はい? なんです?」

 

「あのバウンティハンター兄の話なんだけど…」

 

「あっ…」

 

「巧也から一応連絡が来ててね。見つけたらしいんだけど、すぐに何処かへ行ってしまったらしいわ」

 

「そうですか…」

 

「… まぁ急に俺は兄貴だぞーーって言われてもピンと来ないわよね」

 

「はい… それに思い出せないんです」

 

「昔のこと?」

 

「自分の過去がなんなのか… なぜか思い出せないんです。ウォンテッドに襲われたかどうかも、あの人が兄なのかも、家族がいたのかも…… 今までの生活の中でそんな事気にもしませんでした…」

 

 

 そんな永理を佳苗はそっと抱き締める。

 

 

「ごめんね。やっぱり聞いちゃまずかったかしら?」

 

「い、いえ」

 

「ゆっくり思い出しましょ。もしかしたらただの変態の可能性だってあるじゃない」

 

「ふふっ、そうですね」

 

「兆くんも昔の記憶が全くないようだし、お互い様って事でたまには愚痴ってもいいんじゃない? あの子結構聞き上手だったりするし」

 

「そうですね。また今度奢ってもらいます」

 

 

 こうして巧也がいないまま、兆は1人で… 否、RIVERS一同でウォンテッド達に立ち向かって行った。

 ただテンスガンナイフはなんの進歩もなく、2人は頭を抱えていた。それから数日後、巧也が退院して来たが、やはり特にこれといった対策もできず、しばらくテンスは使用不可としてRIVERSの研究室内に置かれる事となった。




終わり!! 閉廷!!

妹を残して狩馬は一体どこへ行ったのか?
そして最後のフィガンナイフはかなり危険!! 果たしてどうなる!?
次回、第15劇「賞金稼ぎ」

ではでは、感想等なんでもどうぞ。それではまた次回お会いしましょう。
ありがとうございました!
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