ポケットモンスターレガーメ   作:とんま

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初投稿です。


第1話 出会いと始まりのアルヒタウン

 ポケットモンスター縮めてポケモン。

 人とポケモンは時に対立し、時に助け合いながら共存しながら生活している。

 人は10才になると成人とみなされ自分のポケモンをもつことができる。少年少女はポケモンと共に助け合いながら自分の夢を叶える為、または自分の夢を見つける為に旅に出る。

 とある地方でもまた新たに少年少女とポケモン達の冒険が始まる。

 

 山脈と海に囲まれ、土地の中央には巨大な湖があるフラウ地方。

 温暖な気候の自然豊かな土地で多くのポケモンたちが住んでいる。

 フラウ地方に中央にある湖〜エフロ湖〜その中央の島にフラウ地方のシンボルとも言えるレストタウンがある

 レストタウンから西にはロッタシティが、さらに西には港町のアルヒタウンがあり、物語はそこから始まる。

 

 もうすぐ正午に差し掛かろうという時間、日差しは暖かく、少し離れた港からはキャモメ達の声が聞こえてくる。そんな陽気な雰囲気の中アルヒタウンのメインストリートでは多くの人やポケモンがそれぞれ買い物や食事などをして過ごしいる。その中を金髪の少女とあるポケモンが一緒に歩いている。

 少女は隣を歩く全身の茶色の毛と首の周りを覆う長い毛が特徴的なポケモン、イーブイに話しかける。

「いい天気になってよかったね、ブイ。」

 ブイと呼ばれたイーブイは顔を少女の方に向けて、嬉しそうに『ブイ』と返事をした。

「もうお昼だし、もう少しだけ歩いたら帰ろうか。」

少女がイーブイに話しかけながら歩いていると、カフェのテラスに座っている老婆が少女に話しかけた。

「あらイルちゃんじゃない、こんにちは。」

 イルと呼ばれた少女は老婆に返事をする。

「トメさんこんにちは。少しブイと散歩していたんです。」

「そうかい、ブイちゃんも良かったわね〜。」

 トメは足元に来たイーブイを優しく撫でた。

「そういえばイルちゃんゆっくりしていていいの?もうすぐだってイルちゃんのお母さんに聞いたけど。」

「はい、お昼ごはんを食べたら行く予定です。」

「そうなの、イルちゃんがいなくなるのは寂しいけど、帰ってきたらお話しを聞かせて頂戴、楽しみにしているわね。」

「はい。」

 トメの言葉にイルは返事をし、トメに挨拶をして散歩に戻っていった。トメから離れるとイルの表情は少し暗くなった。

 

 イルとブイが散歩を続けているとなにやら賑やかな声が聞こえてきた。そちらの方に顔向けるとイルはその原因を理解した。

 イルの向いた方向には大きな公園があり、その一角にはバトルフィールドが3つほど設置されている。きっとそこで誰かがポケモンバトルをしているのだろう。

 

 ポケモンバトルとは、トレーナーがポケモンに指示を出し他のトレーナーとポケモンと戦う。ポケモンの個性や特徴を理解し、技や戦略を駆使してポケモンと信頼しながら勝利を目指すスポーツのようなものである。この世界ではポケモンバトルは人気が高く、多くの地方でポケモンリーグという大きな大会が開かれるくらいである。

 

 イルとブイが声が聞こえる方に向かってみると、何人かの人達がバトルフィールドの周りに集まっている。フィールドの中を見てみると少年と少女がバトルしており、ポケモンが技を出すたびに観客が盛り上がっている。

 バトルしているポケモンは少年の方は大きな口と背中の赤いヒレが特徴的なポケモンのワニノコで、対する少女の方は黄色い身体とジグザグな尻尾が特徴的なポケモンのピカチュウでバトルしている。タイプの相性でいえば、でんきタイプであるピカチュウがみずタイプのワニノコより有利である。イルは少し気になり、フィールドから離れ少し離れた位置で遠目からバトルを観戦することにした。

 

「ワニノコ、“みすでっぽう”!」

 少年の指示でワニノコはピカチュウに向かって口から勢いよく水を発射する。しかし、ピカチュウは横に飛んで回避する。

「ピカ、“でんこうせっか”!」

 ピカとはあのピカチュウのニックネームのようだ。少女が指示をだすと、ピカチュウは勢いよく走り出し凄い勢いでワニノコとの距離を詰めると、その勢いのまま体当たりした。

「くっ負けるなワニノコ、“アクアテール”だ!」

 ワニノコは“でんこうせっか”を受けながら、尻尾に水流を纏い、その尻尾をピカチュウに叩きつけた。至近距離いたピカチュウは避けきれずにアクアテールをくらい横に飛ばされてしまう。

「ワニノコ“みすでっぽう”だ!」

「避けてピカ!」

 ワニノコの放った“みすでっぽう”をピカチュウは先程と同じように横に飛んで回避したが、

「そのまま連続で“みすでっぽう”だ!」っと少年が指示をだしたため、 何発もの“みすでっぽう”がピカチュウに向かってはなたれた。ピカチュウは3発ほど回避したが、“みすでっぽう”が直撃してしまい吹き飛ばされてしまった。

 

 イルはバトルを見ながら違和感を感じ首を傾げた。連続みすでっぽうを避けている時、ピカチュウは反撃しようと思えばできたはずだ。ピカチュウはでんきねずみと呼ばれることがあるぐらい、でんき技が得意なポケモンだ。しかし、あのピカチュウはでんき技を出そうとしていないようにも見える。イルはその事を疑問に思ったが、ただ攻撃を避けるのに集中していたのだろうと結論を出した。

 

「ワニノコ、“アクアテール”!」

 “みすでっぽう”が当たり体勢を崩したピカチュウにワニノコが飛びかかり“アクアテール”を叩きつけようとする。

 少女は「ピカ!」と叫ぶがピカチュウは動かずただワニノコを見ることしかできない。しかしワニノコの“アクアテール”はピカチュウの目の前で止まった。

「これで勝負ありでいいよな。」と、少年は問いかけた。

「うん。ありがとうございました。」と、少女は落ち込みながら答えた。

 ピカチュウは戦闘不能になっていないが、勝敗は誰が見てもはっきりしていた。おそらくこのまま戦っていてもあのピカチュウは負けていただろうから、戦闘不能になる前にやめたのであろう。

 

 少年はワニノコに「よくやった。」と言ってボールに戻した。観客の中のひとりの少年が戦っていた少年に声をかけていた。一緒に旅をしているのか、楽しそうに話しながら去っていった。

 バトルが終わったので観客達はみんないなくなっていった。

 バトルフィールドに残ったのは、戦っていた少女とピカチュウ、そしてイルとブイの2人と2匹だけになった。

 

 少女はフィールドに座り込んでいるピカチュウを背中から抱き上げ、話しかけた。

「また負けちゃったね、ピカ」と悲しそうに言った。

『ピカァ〜』ピカチュウも悔しいそうに小さく声を出す。

 すると少女はピカを向き合うように抱き直し明るく.、

「まあ、負けちゃったものは仕方がないよね。次、頑張ればいいか。」というと、ピカも『ピカ!』っと元気よく返事をした。

「もうお昼だし、ご飯食べに行こうか、ピカ。」

『ピカチュー。』

 少女とピカを降ろして歩き出そうとすると、イルと目があった。

 少女と目があった瞬間イルが何か話した方がいいのかな、など頭の中でパニックを起こして固まっていると、少女が目を輝かせ近づきながらイルに話しかけてきた。

「ねえ、そのイーブイあなたのポケモン?」

 少女の質問にイルは戸惑いながら「うん。」と答えると少女は、

「触ってもいい?」

「う、うん。」

 少女の勢いに押され、イルは少し後ずさりしながら答えた。

 イルの答えを聞くと少女はすぐにブイを撫で始めた。

「わぁ〜、思った通りすごいもふもふだぁ。」

 イルはブイを心配して見ていたが、ブイは平然と撫でられている。

 しばらくすると、少女はブイを抱きしめ首元の毛に顔を埋めながら幸せそうに声をだしている。それをピカはまたかとばかりに呆れており、イルは呆然と少女を見るしかできなかった。

 

 少女は満足したのかブイを離してお礼を言った。結構な時間抱きしめられていたはずだが、ブイはまるで何事もなかったようにイルの足元に戻ってきた。ちなみにイルは少女のピカチュウがバトルでダメージを受けていたことを思い出し、ベンチに座って持っていたきずぐすりでピカを治療していた。

「はぁ〜、ありがとう触らせてくれて。あとピカの治療も。」

 少女がお礼を言いながら、イルとピカの方へ歩いてきた。

『ピカピカピー!』ピカはダメージを受けていたことを忘れられていたことを怒っているようで、非難の声を上げている。

「気にしないでいいですよ。」

 イルは微笑んみながら答えた。少女は何かを思い出したように声を上げた。

「あ、自己紹介がまだだったね。あたしはスフレ、そっちはピカ、あなたは?」と、笑顔で自己紹介するとピカも笑顔で『ピカ』と鳴いた。

 イルも笑顔になり、

「私はイル、この子はイーブイのブイです。」と答えた。

「イルとブイか、よろしくね。」

「うん。」

 2人は笑いあいながら挨拶をした。

 

 これがイルとスフレそしてブイとピカ、2人と2匹の出会いであった。




読んでくれてありがとうございます。
のろのろマイペースに書いて行こうと思っています。至らない点が多々ありますが、よろしくお願いします。
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