6 / 6
第6話
私たちは風間の知り合いということで特に警戒されることもなく屯所に泊まることになった。
千鶴は新撰組の面々が怖いようで縮こまっている。
「千鶴、心配しなくても大丈夫だよ。沖田さんと斉藤さんは浪士を殺した人とは別だから」
沖田先輩と斉藤先輩の性格を知っていなければ私も二人があの状況を引き起こしたと考えただろうけど。
「たしかに見ようによっては我々が切り殺したようにも見えるな」
「なあ、本当に何も見てないのか?」
何もの部分は何を指しているのかはわからないが見てはいけないものは見ていないはずだ。
「おそらくは見ていないだろう。しかし見られていても構わんだろう」
「どういうことだ」
千景は土方先生の問いを無視して千鶴に話しかけた。
「お前が京にきた目的を説明しろ」
千鶴は戸惑いながらも行方不明の父親を探しに江戸から京に来たことを簡潔に説明した。
「そうか…君も江戸の出身なのか! 父上を探して遠路はるばる京に来たのか! 」
近藤さんが単純なのは血筋だったんだ。
「して、そのお父上は何をしに京へ? 」
「父は雪村綱道という蘭学医で仕事をしに京にいきました」
「こういうことだ」