蒼髪少女(中身青年)のプレイ記録(旧題:ワタシはワタシたりえるか?) 作:鋼色の銅鐘
そして、最初に投稿してから一ヶ月と数日が経ちました。
現在8000UA突破、お気に入り件数も290件突破、そして赤バー維持など……一ヶ月でここまですごいことになっているので、読者の皆様には感謝してもしたりないなーと思います。
本当にありがとうございます!感想も励みになっております!
……それでは感謝の言葉はこの辺にしまして、第十四話どうぞ!
五月一日
今日はミニライブ明けということで休みが一日分取れた。
酒好きさん、もといクローネに「休日だしサシで飲もうやぁ……(意訳)」と酒場に連れ出されたが、アムニール内でも結構治安の悪いところだったのでワタシが場所を変えさせた。
彼女のほうは「酒は酒場で飲めればいいじゃないの」と言っていたが、アイドルがあんな場所にいたと知れたらたまったものではない。
というか女性<マスター>がなんでああいう治安の悪いところにホイホイ行くんだ、と思いつつ行きつけのバーへ案内した。もちろん酒もジュースもあるところに。
美味しそうにツマミを食ったり酒を飲んだりしている人の顔を見るのは少し心が虚無に落ちるが、実際昔それでやらかしたのだしこちらでまでやらかしたくないと酒は断った。
……トラウマはさておきこちらもジュースをちびちび飲んでいたら、クローネから「デンドロのビルド論とかビルドそのものってどう思う?」と話を振られた。
ビルド論。
と言えば、今現在流行っているのが“生贄MP特化理論”だの“獣戦士ガードナー理論”だの、“野伏初撃必殺理論”だの……
まあ「PvPやPvEに括られない“最強”を求める一定層によって議論されている理論の数々」なわけだが、ワタシとしては無縁に近いしあまり気にし過ぎない方がいいと思う。
数ヶ月前の出来事とはいえ、
それに<エンブリオ>なんて代物がある訳だし、人それぞれの「最高のビルド」があるとワタシは考える。
と、そのことを話せば「ならわかるかもしれないけど、実はわたし友達のプレイスタイルについていけなかったんだよね」と少しずつ語られた。
効率よく経験値を得て強くなり、効率よくボスモンスターを狩り……そして最終的にはビルドを最適化していく。
そんな友人の遊び方に、結果としてついていけなくなったのだそうだ。
話を聞く限り、その友人も効率厨と呼ばれるような人種程に効率を求めているような訳ではないようだが。
そしてそれならばわたしはわたしでいっそアイドルになってエンジョイしてしまおう、と興味心も含めてスカウトに応じたのだとのこと。
そこまで話を聴いて、なんでそんな友人がいるんだろう、とワタシが思ったのを見透かしでもしたのか「リアルと酒の繋がりです」と真顔で言われた。
そこから推察するに普通に話は合うらしい。
酒の縁なら尚更だ。
ついでに愚痴を聞いてくれたことのお返しも含めてなのか、「そう言う貴女のほうはなんか悩みとかあるの?お姉さん聞いちゃうよ?」と年上面された。
実際彼女のほうが年上だと思うが、ドヤ顔がかわいいなと思って吹き出してしまったのでぽこぽこ殴られた。
ともかく、悩みはないよとその場では返したものの……言うべきだったか迷う。
ネカマのこととか。
結局言わなかったのはそこから更に踏み込めなかったからなのだが。
そしてその後はその場で解散して、それぞれの宿に戻った。
ちなみに支払いは割り勘である。
……今日はここまで。明日は何があるのやら。
五月十四日
ミニライブ二回目、雨天決行。
ステージ上には屋根があるとはいえ、観覧席は吹き曝しだった。
お陰で観客はそれほどいない……かと思いきや、スペースの一片たりとも残さぬとばかりにぎゅうぎゅう詰めになっていて大変驚いた。
どうやら一回目のミニライブが大変好評だったということもあってか<マスター>は掲示板の情報を共有して来たり、ティアンは口コミの評判が良いということで観に来たらしい。
ともあれクラン全体で見ればファンが増えるのはありがたいことだ。
個人的には、ワタシ個人のファンは増えないで欲しいのだが……。
それと、今回のライブのセンターは小学生……ひかりが担当した。
年齢故かやや舌足らずなので曲が上手く歌えるかどうかが懸念だったものの、本番になってみればしっかりと歌えていたのでメンバー全員一安心だった。
そしてひかりのエンブリオが【アマテラス】というメイデンwithテリトリー……自律行動可能が出来る特殊なTYPEのものだったこともあり、会場の照明などの雑事諸々を手伝って貰えたのも準備に忙しい中では幸運だっただろうか。
本人、もとい本エンブリオも主人の晴れ舞台ということで張り切っていたし。
彼女がまだ幼いこともあってか、アマテラスが保護者的立ち位置になっているのも納得がいく。
……ひかり自身もアマテラスのことを「おかあさん」と呼んでいるあたり、リアル事情が若干怖そうだが触れないでおこう。
とりあえず今日はここまで。
また明日以降、何かあれば書くだろう。
五月二十八日
今日はクランリーダー……通称“社長”から「こっちの時間で五ヶ月後くらいにはキミが歌う曲出すから覚悟しておいてね」との通達を食らった。
他のメンバーはかなり早い段階で持ち曲の内定を貰っているものの(先に曲が完成したミオとひかりはライブで歌った)、ワタシだけは作詞や作曲の問題でやたらと長めに待たされることになったらしい。
理由としては「クールな感じに捉えてはいるが、内面のキャラ立ちがよく分からない」とのことだそうで。
だからワタシ自身のキャラクターを掴む為に準備期間が必要なんだとか。
……図星です。どういう洞察力なんだろうか作詞の人。
まあ、それはさておき今日も元気にレッスンをしてきた訳である。
ワタシは声出しがやや苦手なものの、ステップなどの足運びは同期の中でもハイレベルという評価をクラン内で貰っているのでなんだかんだアドバイスをすることが多い。
が、ぶっちゃけてしまうとアドバイス出来ることがあまりない。
個人的な感覚だと、ステップは反復練習とタイミング計測と諸々の末に覚えるものだし人に教えにくいものなのだ。
なのだが、アドバイスを欲しがられる点はそこだけでなかったりする。
例えば人生相談とか。
別に誰とは書くが重いぞミオ。
……デンドロで、彼女の夢が叶えられると良いのだけれど。
相談が終わってそれぞれ別々に帰る時、チラチラとこちらを振り返っていたのは気になるが……なにか感付きでもしただろうか。
ここ数ヶ月の同僚生活で彼女の頭の良さと冴え渡る直感が彼女を彼女たらしめていることがなんとなくわかったが、前の探偵みたいなことになれば大変なので気付いていないことを願うしかない。
しかしそれにしても、デンドロにいる人は勘が鋭いのがデフォルトなのだろうか……?
ともかく今日はここまで。
また明日以降、ゆっくり遊ぼう。
五月三十一日
久々に空き時間がかなり取れたので、<編纂部>の面々や顔見知りの<マスター>たちと会った。
久々に会ったら会ったで「アイドルなっちゃったねえ」と揶揄われたりしたものの、いつもの調子で返せたのは長く縁が続いたからだろうか。
そして、どうせなら遠出しようぜーという誰かの提案で推奨レベルの高いフィールドへ適当に向かうことになった。
……まあ、だいたいカンストだったりカンスト間近な奴が二人か三人で、リビルド中のメンバーが大半だったからレベリングも兼ねてなのだが。
そんな訳で、ワタシは超級職持ちだからかなりアテにされていた。
……第Ⅳ形態の特性で結果的にAGIが下がってるから足手まといじゃないかなぁ、と言ったら「バカ力に変わりはないんだからいいんでねーの?」とウルフェンに直球で返されたのでしばいておいた。
そしてその一方でオラクルが何事か思案していた結果、「【麻痺】でAGIが下がってるなら、
ワタシとしてはかなり盲点な話で、【トール】が第Ⅳに進化してからこれまで麻痺する原因なんぞ一ミリたりとも気にしていなかったのである。
……それを狩りの移動時間で簡単に確認してみたところ、「恐らくは【トール】の流す電流が、どういう訳か体内を流れる電気信号に影響を及ぼしている為【麻痺】が発生している」という判断になった。
エンブリオってなんだ……?(哲学)
ともかくオラクルやシンジョウによれば、ワタシ自身のエンブリオたる【トール】が身体に影響を及ぼしているというなら今後の進化次第では何かしらの解決策があるかもしれないとのことである。
期待はあまりしていないが、もしもそうなれば儲けものくらいの認識だ。
……次の進化はいつだろう。あともう少しかそれともまだまだ先か。
人それぞれにバラツキがある為進化期間の長さ短さはアテにならないのが、このゲームの長所であり短所なのだろうな……。
まあ気長に頑張ろう、ということで。
それでは今日はここまで、明日は遅起きで良いな……。
今回もここまで読んで頂きありがとうございました!
……今回遅くなったのはライザのアトリエを遊んでいたりしていたのも原因ですが、物書きを若干サボっていたのも原因だろうなぁと思います。
精進したいですね。がんばります。
日記形式でこれですから、あと二ヶ月分のプロローグ日記が終わると多分期間が結構空くと思いますがどうぞこれからもよろしくお願い致します……!
それではまた次回!