蒼髪少女(中身青年)のプレイ記録(旧題:ワタシはワタシたりえるか?)   作:鋼色の銅鐘

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九話目です。

年明けと共に災難が主人公に襲い掛かるーー!

ここの部分はいつか回想で三人称か一人称やりたいですね。やれたら。

それではどうぞ!(9/16、13:45編集)


二〇四四年一月一日〜一月三十一日

一月三日

 

年が明けた。

 

ついでに親戚の集まりにちょっとだけ顔を出して来たら、個人的にまずい報告を聞かされた。

 

……従姉弟(従姉は成人済み、従弟は大学)もデンドロを遊んでいるらしい。

それで、今はふたり揃ってアルターにいるとかなんとか。

 

案の定向こうからもデンドロやってんの、と聞かれたが適当に誤魔化しておいた。

結構疑われているのでしばらくは誤魔化す方面になるだろうか……。

 

血縁には本当にバレたくないのでどうしよう。

最近はあちらの喋り方がこちらにも影響しているようだし修正が辛い。

 

リアルとあちらとで意識の切り替えが大事になってくるだろうか。

どこぞの創作で見るような人格レベルの切り替えにまではしたくないが。

 

それより酒を飲まされすぎて頭が痛い……。

 

今日はここまで、続きはまた明日。

 

……なんだかんだでリアル事情も書いているあたり、内心のストレス発散とかも兼ねてるのだろうかこの日記。

自分でもよくわかってないが。

 

 

一月五日

 

一晩二日酔いで寝込んで今朝ログイン。

拠点が定まっている<マスター>の面々……オラクル達のところで新年の挨拶巡りをしつつ、最後の上級職の模索へ。

 

<編纂部>で【カタログ】を借りるのも良かったのだが、自分で探してみるのもいいだろうということでジョブクリスタルの安置場所へ赴く。

 

探してみた結果、候補は二つあった。

 

一つ目は魔術師系雷属性派生上級職【黄雷術師】。

二つ目は魔槌士系上級職【大魔槌士】。

 

候補が出てきた時は一瞬【黄雷術師】を選びかけたものの、ワタシのような前衛アタッカーに必要なスペックは何よりも速さ(AGI)(STR)……つまり物理ステータスだと思っているので、最終的には【大魔槌士】を選択した。

 

それで【大魔槌士】を選択した訳だが、基本スペックとしては槌バージョンの【魔法剣士】上級職となる。

 

……そして物理と魔法の複合職である為に各属性の上級魔法を使用できない。

 

そのかわり、天・海・地属性の下級魔法をある程度扱える。

代表的なところでは《ファイアーボール》であったり《マッドクラップ》、《◯◯・レジスト》系などといったものだ。

 

ワタシのスタイルからして多分攻撃魔法よりも《◯◯・レジスト》系にお世話になることが多いだろうが。

 

ただ【魔術師】を取得しているとはいえ、MPはさして多くはないので魔法の運用には注意を払う必要があるな……。

 

それに個人戦闘において距離を問わず扱える魔法は幾らかのアドバンテージとなるが、その分ステータスの基礎スペックが通常の物理職よりも劣る。

 

その為今後決め手となる火力が足りないこともあるだろうが……その悩みは後回しにしておこう。

エンブリオ進化によって手に入る必殺スキルというモノもあるわけだし。

 

さて、今日はここまで。

 

そろそろ<UBM>襲撃が近いかもしれない、という話もあるのでしっかり寝よう……。

 

 

一月十日

 

……最悪だ。

今日は気分が悪い。しばらくデンドロからは離れよう。

 

 

一月二十日

 

十日経ってようやく飲み込めた。

……今回のことは経緯を記して忘れないようにしておこう。

 

あちらで一ヶ月前のことだ。

 

まず一日目早朝に<アクシデントサークル>がアムニール近郊にて大量発生、これを確認したレジェンダリア上層部によって神話級<UBM>の迎撃作戦……マスター内通称『インターセプター』が発動した。

 

ちなみに通称は悪ノリした<マスター>が付けたらしい。

 

そして大量のモンスターが南と北の二方向から攻めてきたのだが、事前の分担とおおよそ噛み合っていた為作戦通り【妖精女王】様が南をまるごとひとりで担当して、<マスター>とティアンの連合が北を担当することに。

 

そしてここから、()()()()()()()()()()()()()

 

倒しても増えるばかりか、次第にモンスター個々の戦力が増大しており一日目の最後には亜竜級のエレメンタルや魔蟲、魔獣がポツポツと沸いてくる状況になっていた。

 

そして二日目。

 

さすがにここまで来ると持ち回り制でもかなり厳しくなって来ており、不定期にやって来る(ログインして来る)<マスター>はアテにしづらいということでティアンが各自で負担を増大。

 

一部の世界派<マスター>はその負担を軽くしようと救護班を組んだりキャッスル型のエンブリオで臨時救護棟やアイテム生産棟を兼ねさせたりと奮闘していたものの、遊戯派の<マスター>にとってはティアンなど関係なくここで連合に亀裂が入る。

 

それを不安視する者たちや、お互いに対立する者たちを【槌王】ド・バルバリスが一喝。

 

ギリギリのところで連合が崩れずに済んだものの、お互いの信頼関係はかなり気まずいものになる。

 

そして戦線の方ではモンスター戦力が尽きてきたのか、今回の討伐対象である神話級<UBM>……【魔導漂精 エフェメリス】が純竜級エレメンタルの取り巻きと共に出現。

 

【エフェメリス】が<アクシデントサークル>の発生に全力を注いでいた分の魔力(MP)を全て炎属性範囲攻撃魔法に転換、連合を焼滅させに掛かる。

 

が、範囲魔法が放たれる直前に『南側の残党を全て殲滅して来た』【妖精女王】様の援護で放たれた雷属性魔法が【エフェメリス】へ命中、かなりのダメージを与えたのと同時に妨害班の全力を尽くした【恐怖】状態の付与によって構築完了間際の魔法が運任せながらも消滅。

 

これ幸いと上級進化済みの戦闘型<マスター>が全総力をもって必殺スキルを命中させにかかる……ものの、取り巻きたちが命を懸けて防御。

 

取り巻きは倒せたが、必殺スキルの余波も食らい重傷となった【エフェメリス】が逃走。

以降は朝まで戦線が沈静化した。

 

そして三日目、最終日。

 

朝から昼にかけては何も行動はなく、唯一アクションが起きたのが夜。

 

【エフェメリス】が前線に現れ、<アクシデントサークル>を行使し……狙った訳でもないし、完全に運だっただろうが()U()B()M()()()()()()()()()()

 

そして戦線に現れたのは二体。

 

伝説級<UBM>【銀鎖縛虎 カトゥシエノス】。

伝説級<UBM>【零涙氷霊 キィルイィラ】。

 

……あの日戦線にいたのはこの二体、そして【エフェメリス】のみとなる。

 

【エフェメリス】は弱っているとはいえ神話級。

【妖精女王】様が担当することとなった。

そして単体戦力トップクラスの超級職ティアンということでバルバリス氏がワタシと<警邏隊>、そして幾人かの<マスター>を引き連れて【カトゥシエノス】を担当。

残る【キィルイィラ】は<マスター>&ティアン連合で討伐に臨むことに。

 

三時間後にはカトゥシエノスが弱り、キィルイィラが<編纂部>の貢献により討伐され、エフェメリスがしぶとく生き延びていた。

 

しかしカトゥシエノスもただでは終わっておらず、<警邏隊>の四分の一(十人程)が戦死。

バルバリス氏も重傷を負いながら戦闘を継続。

キィルイィラも連合のティアンを二十人以上凍死させていた。

 

そしていよいよカトゥシエノス討伐か、となったその時。

傷を負い過ぎたバルバリス氏に隙が出来た。

それを好機と見たか、戦線の隙間を縫ってエフェメリスの横槍が入りバルバリス氏が死亡。

 

……そして怒り狂ったワタシの全力を注いだ雷はカトゥシエノスへ向かい、結果として討伐された。

同時刻にエフェメリスも【妖精女王】様によって討伐される。

 

それぞれの<UBM>特典武具は【キィルイィラ】が<編纂部>のオラクル、【エフェメリス】が【妖精女王】様、そして【カトゥシエノス】がワタシに渡ることとなった。

 

最後に死者の数だが、戦闘系ティアン死者数百三十六人、民間人ティアン死者数〇人。

 

……これが今回の襲撃の顛末となる。

 

ここまでを記すのにかなり時間がかかってしまった。

 

明日はしっかりとログインしよう……。

 

 

一月二十一日

 

久々にログイン。

 

一ヶ月も来なかった為かなり心配されていたらしく、姿を確認されると即座に<警邏隊>本部へ連れ込まれた。

 

なんでも、バルバリス氏……師匠による遺言状が発見されたとのこと。

魔法ビデオに記録されていた。

 

死期が近付いていたのを感付いていたらしく、いついかなる時に亡くなっても良いよう、かなり前から収録していたらしい。

 

それによると、次代の【槌王】は出来るならワタシが獲得するといいという個人的な想い、修行場の使用権限はワタシに任せる旨、<警邏隊>のリーダーはフォナスであるとの指名、所有していた家含め個人的な遺産はすべて<警邏隊>に譲渡するということ。

 

そして、今までの人生で関わった者達への感謝。

 

それらを告げて、ビデオの記録は終わっていた。

 

……しばらく全員動けなかったものの、再起動が早かったフォナスがすぐにアムニールのジョブクリスタルへ放心中のワタシを連れて行った。

 

それでも転職条件はまだ満たしていなかったらしく、あと一つの条件がクリア出来ていなかった。

 

その条件は早めにクリアすると良い、と忠告されたものの……多分しばらく自発的に動けるかは怪しい。

 

しばらくはログイン出来ても、燃え尽きていそうだ。

 

……今日はここまで、続きはまた明日。

 

 

一月三十一日

 

あれからまたデンドロ内の時間で一ヶ月。

 

最後の条件(転職クエスト)を満たして、【槌王】……改め【槌姫】を取得した。

 

そしていつのまにか【トール】が第Ⅳ形態に進化していて、新スキルも獲得。

ステータス補正も上昇し、既存スキルが強化されている。

必殺スキルは手に入らなかったが、また少しずつ強くなれていると思う。

 

ジョブリセットもいよいよ本格的に考えていかないといけなさそうだ。

 

……リアルでは半年間もないはずの時間の中で、別れがこれほど辛いのは何故だろう。

 

答えは簡単には出せないけれど、いつかしっかりと答えたい。

 

それでは今日はこの辺りか。

……また明日、少しずつ強くなろう。




今回もここまで読んで頂きありがとうございました。

そして【トール】の第Ⅲ、第Ⅳ形態のスペックと【槌姫】のスペックを記載しておきます。
特典武具については次回に!

第Ⅲ〜第Ⅳを一気に載せる理由あるの?と思いましたが、記載しておいた方がいいかなとも思いましたので載せます。


エンブリオ名称:【轟天雷槌 トール】
到達形態:Ⅲ
TYPE:アームズ
装備攻撃力:100
装備防御力:15
ステータス補正
HP:F
MP:F
SP:F
STR:C
END:F
AGI:C
DEX:G
LUC:G

保有スキル
超雷霆剛壊(ハイパーサンダーストロングスマッシャー)》:アクティブ
・物理&雷属性複合範囲攻撃スキル。
物理衝撃を与えた部分を中心として半径10メテルに電撃と衝撃波を放つ。
発動にはSP消費。

《静電感知》:パッシブ
・特殊感知スキル。
動物の毛や金属が擦れ合うことで発生する静電気を感知することが可能。
最大感知範囲は半径25メテル。
パッシブスキルながらオンオフや感知範囲縮小・拡大が可能。

迅雷烈波(ライトニングウェイブ)》:アクティブ
・雷属性中距離〜遠距離範囲攻撃スキル。
ハンマーの柄頭から雷の波を放射する。
ハンマーを振り抜くモーションの最中でも発動可能であり、かなりの広範囲を攻撃可能。
柄頭から放射される雷波の範囲は前方45度までが限界。(ただし柄頭を振ればその限りではない)
最短射程5メテル、最大射程50メテル。
発動にはSPを中程度消費。

必殺スキル
未開放


エンブリオ名称:【天穹震雷 トール】
到達形態:Ⅳ
TYPE:エルダーアームズ
装備攻撃力:150
装備防御力:30
ステータス補正
HP:F
MP:F
SP:E
STR:B
END:F
AGI:B
DEX:G
LUC:G

保有スキル
極・雷壊槌(アルティメット・サンダースマッシャー)》:アクティブ
・物理&雷属性複合範囲攻撃スキル。
物理衝撃を与えた部分を中心として半径15メテルに電撃と衝撃波を放つ。
発動にはSP消費。

《静電感知》:パッシブ
・特殊感知スキル。
動物の毛や金属が擦れ合うことで発生する静電気を感知することが可能。
最大感知範囲は半径35メテル。
パッシブスキルながらオンオフや感知範囲縮小・拡大が可能。

迅雷烈波(ライトニングウェイブ)》:アクティブ
・雷属性中距離〜遠距離範囲攻撃スキル。
ハンマーの柄頭から雷の波を放射する。
ハンマーを振り抜くモーションの最中でも発動可能であり、かなりの広範囲を攻撃可能。
柄頭から放射される雷波の範囲は前方45度までが限界。(ただし柄頭を振ればその限りではない)
最短射程5メテル、最大射程80メテル。
発動にはSPを大量に消費。

雷神の怒り(レイジ・オブ・トール)》:アクティブ
・雷属性強化スキル。
雷属性魔法・雷属性スキルの威力及び攻撃範囲を一定時間二倍化する。
また、効果時間中はデメリットとして自身のENDを半減する他SP上限を一割低下させる。

必殺スキル
未開放

※形態進化に伴い、エンブリオ名称とスキル名称、姿形が変更されています。
姿形の描写については次回行う予定です。


【槌姫】(槌士系統剛槌士派生超級職)
ステータス傾向:STR型
保有スキルと効果

《エクステンドブレイク》:固有パッシブ
・攻撃範囲強化スキル。
ハンマー系統の武器で物理衝撃を与える攻撃を行う場合、攻撃範囲を任意で拡大する。最大半径100メテル。
拡大された範囲のダメージ計算は通常と同じ。

《フルパワー・スレッジ》:パッシブ奥義
・ハンマー使用サポートスキル。
大型の槌を片手で振りやすく(両手武器が片手武器扱いに)なり、大型小型に関わらず槌を両手で振った場合にSTRを10000引き上げる。


スペックは以上となります。
出来れば作中で記載するべきだったんですけれども、誰にも見せない日記である以上主人公には載せる理由がないのですよね……。
ちょっと燃え尽きていたのもありますが。

それではまた次回!
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