惣子「やあやあ、プリティーなガールな石動惣子だぜ!第十一回目ではショートのカッコいい活躍やちょっとした失敗が見れた!」
焦凍「次は勝つ…」
惣子「負けず嫌いな、男の子だね!」
焦凍「惣子、お前にも勝つからな」
惣子「うん、期待せずに待ってるぜ!」
焦凍「……そこはウソでも期待してくれ」
惣子「どうなる第12話」
焦凍「話を反らすな」
ミッド先生の後ろに現れたトーナメント表を見上げる。
第1回戦「緑谷VS心操」
第2回戦「轟VS上鳴」
第3回戦「爆豪VS飯田」
第4回戦「切島VS峰田」
第5回戦「蛙吹VS芦戸」
第6回戦「瀬呂VS常闇」
番外出場「石動惣子」
私だけハブられたんだけど。どうしよう、考えているとレイさん達が視界の端に映ったので手を振ってみた。盛大に振り返してくれた。
『イレイザー、エンデヴァーと石動惣子ってば知り合いなのか?』
『轟と石動は幼馴染みだ。面識があっても不思議じゃない』
「石動惣子は、焦凍の許嫁であり!俺の義理の娘となる!!ただの知人では無いッ!!!」
え?初耳なんだけど。いやいやいや、許嫁とか聞かされてないよ?ママン達も御贔屓にしてくださいねとか言ってたけど。そういうことなの!?ヒューヒューと黄色い歓声が聞こえてくる。
いや、その、あ、うえ、どうしよう!?
「親父のせいで予定が狂った」
ボソリと呟いたつもりなんだろうけど。観客席まで聞こえてくる。焦凍が、覚悟を決めたように顔付きで振り返ってきた
「惣子、ガキの頃からお前が好きだった。俺と付き合ってくれ」
うぴゃあぁあぁああぁ!?!
焦凍も認知してたの!?私だけ知らなかったの!?仲間外れはやめてよね!寂しくなるでしょうが!?というか、私のこと好きだったの!?
えっ、えっ、お、おぉう!?
どうすれば良いんだ?告白された経験無いから分かんないんだけど!?そ、そうだ!返事しないとイケないんだ!?返事、返事、返事ってどう返せばいいのよ!?
「わりゃひに勝ったら良いじょ!?」
……噛んでしまった。テンパりすぎて噛んでしまった。やばい、恥ずかしくて死にそうなんだけど。
「死んでも勝つッ!!」
死んじゃダメだよ!?空気に耐えられなくて控え室へと続いている廊下に逃げ込み。焦凍だけに黄色い歓声が送られていた。きっと、焦凍の気の迷いとかそんなモノだよね?
控え室の中に設置されたモニターを眺めながら全員の試合を観ていく。……精神を統一しようと呼吸を整えているとエンデヴァーさんが控え室に入ってきた。
「惣子、勝手な真似をしたことは謝罪する。しかし、しかしだ。焦凍が勝てば焦凍の嫁となる約束は守るようにっ!」
「ひゃ、ひゃい…」
そんな事を言うために来たの!?とか考えながら焦凍の言動や流れ込んできた感情に納得した瞬間、ストンと身体の中で詰まっていたモノが落ちたような感覚があった。そっか、私も好きなんだ。……えへへっ、そっかそっか、私も焦凍のことが好きなんだ。