惣子「やあやあ、ショートのラブリーな彼女な石動惣子だぜ!第十六回目ではショートの一方的な蹂躙劇を目の当たりにしたぜ!」
焦凍「蹂躙劇?肩慣らしの間違いだ」
勝己「んだとてめぇ!?掛かってこいや!」
焦凍「入ってくるな。俺と惣子のあらすじシーンだぞ」
勝己「知るかぁ!!さっさとベルト巻きやがれ!!」
惣子「やれやれ、どうなる第17話」
第17話『禁断のパーティー』
気が付くと原作の世界から帰ってきていた。林間合宿前日だそうだ。危なかった…。単位を落としたら拳骨を喰らうところだった。必要なモノを大型鞄に詰め込むと林間合宿に必要な持ち物を確認する。
テレビを点けるとヒーロー殺しなる人物を殴り飛ばした雄英生の事を語っていた。へぇーっ、アホなことする奴も居たんだね。……可笑しいな、テレビに『エボル』の姿が映ってる。しかもヒーロー殺しなる人物は武器も無くなってグルグルパンチで応戦してるし、ちょっとだけ可哀想に見えてきた。ブッツン!という音と共にテレビの電源が切れ、顔無しがテレビ画面に映っていた。
「石動惣子君、君の活躍は耳にしているよ。なにより死柄木弔を降した子だからね。それなりの評価を表しているつもりだ。どうだろう、僕の元へ来る気は無いか?」
画面越しに殺気が伝わってくる。どっちを答えても殺す気なんだろうけど。死ぬつもりはないし、『ビルド』以外では死なないんだよね。テレビのコンセントを抜いておいた。……明日の朝は早く起きないとダメなんだよね。変な人の話に付き合うつもりは皆無なんだよ。
翌日、スマホに録画していたモノをイレイザー先生に見せたら厳重な警備と共にボッチで林間合宿のペンションへと向かっていた。
◆◆◆◆
夕刻時、満身創痍となったクラスメイト達が森から出てきた。焦凍に唾を飛ばそうとしたメス猫を放り投げ、濡れタオルで焦凍の顔を付着した土を拭い取る。……ガキンチョがクールな台詞を吐き捨ててたけど。気にする必要はないと思う。
「惣子、お前が作ったろ?」
「轟君ってば分かるんやね!」
「麗日、味噌汁飲んでみろ」
「…ズズッ……ゲロマズイィ!!」
「惣子の料理、不味いだろ?」
味噌汁を飲み干し、沢庵と握り飯を食べようとした。焦凍の口を抉じ開け、熱々の味噌汁を流し込む。振り払おうとしたから腕に胸を押し付ける。
「……レボリューション……」
「うん、革命だね」
メス猫と共に食器を片付け終えると女子全員で温泉へと向かう。途中、ブドウの視線を感じたけど。無視しておくとしよう。
脱衣場を抜けて身体を洗い終わってから温泉に浸かっていると男子陣営の口論する声が聞こえてきた。……焦凍の声も聞こえてくる。
「石動とは何処まで行ったんだよおおぉぉ!!」
ブドウの叫び声が聞こえてきた。視線を感じて振り返ると期待の眼差しを向けられていた。語れと言うのか!?
「ヤることはヤった」
ンンンンンンンンンンンンンッ!!!焦凍の空気の読めない発言が発動しちゃった。ほら、女子陣営も真っ赤に染まってるからさ!この話は終わりにしよう!!