惣子「やあやあ、久々に帰ってきた石動惣子だぜ!いやぁ~っ、不覚にも吸収されちゃった!」
焦凍「報道で観たけど。怪我とかしてないか?」
惣子「大丈夫!アイツの中身は抜き取ってやったから!」
焦凍「は?」
惣子「さあ、どうなる第23話!」
焦凍「ホントに抜き取ったのか?」
朝日に焼き焦がされながら起き上げると個室タイプの病室に眠っていたらしい。両親が来ていたのか。替えのパジャマや下着が袋に入っていた。…着替えようと貸出用パジャマのボタンを外していたイレイザー先生の使ってるイモムシ姿で寝転がりながら焦凍が見ていた。
……さっきまで使っていた枕を顔に押し付けると「良い匂い」とか口にしていた。過呼吸だと思ったけど。無視することにした。
テレビを点けるとエンデヴァーさんとオール先生が変身していた『未知のフォーム』が放送されていた。一部では『受け攻め』の議題で暴動が起こっていると話していた。それは気になるけど。
聞かなかったことにして見ていると二人のランキングが『同列』になったことを話していた。
二人の『No.1』ヒーローだと騒いでおり、ヒーローの本質は『ラブ&ピースだと騒いでいる集団』や『オールエンド商品』が話題となっている事を語っていた。
エンデヴァーさんが記者会見に出ていた。聞いていると「俺は信念を突き通しただけだ」と語り終えると最後まで黙っていた。オール先生は「私は笑顔のために戦ってるからね!」と語るとエンデヴァーさんと一緒に会見場を出ていってしまった。
「……ショート、大人って凄いね」
「…俺は、二人を越えるようなヒーローになりたい」
「……うん、なれるよ。ショートは強いし優しいからね」
「惣子……俺は…」
「「「「目を覚ましたとは本当か!?」」」」
轟一家+教員二人が病室に入ってきた。もう少しでキスできたのに、空気を読んで欲しいね。等と考えていると轟兄姉がニヤニヤと笑いながら写メを見せてきた。…私達がキスしようとしてる瞬間の写真だった。
「親父、母さん、姉さん、兄さん。今すぐ惣子と結婚したいんだけど。どうすればいい?」
焦凍の爆弾発言は被害範囲を知らないようだ。
◆◆◆◆
翌日、結婚水準年齢が『女子14歳』から『男子16歳』になると報道されていた。…焦凍からバイトで貯めた貯金を全額使って買ってきたらしい指輪を貰った。……晴れてでいいのかな?私と焦凍は新婚学生として雄英に通うことになった。
教室に入ると『結婚おめでとう』と黒板に書かれていた。イレイザー先生の入れ知恵と言うことですね?と疑惑の視線を送ると首を横に振られた。
隣では焦凍がサムズアップをクラスメイトに向けていた。コイツ、羞恥心とか無いのか?等と考えながら祝福を心地好く思っていた。
「相澤先生、結婚すると楽しいですよ」
「あてつけか?」
「はい」
「お前、除籍するぞ」
「すいません」
漫才してるの?と思いながら近寄ると頭を撫でられた。イレイザー先生、さては親戚のオジサン的なポジションを築くつもりですか?
一応、完結しました。番外編を追加する可能性もあります。