惣子「やあやあ、プリティーなガールな石動惣子だぜ!第八回目ではカッコいい宣言を決めてやったぜ!」
焦凍「お前、あれはないだろ?」
惣子「え?サイコーな台詞だったじゃん!」
焦凍「第一、お前は地球外生命体じゃねぇだろ?」
惣子「……案外、違うかもよ?」
焦凍「は?」
惣子「どうなモギャ!?」
焦凍「どうなる第9話」
惣子「妨害反対!」
第1種目「障害物競争」を行うために配置に着いたら焦凍と梅雨ちゃんが肩に手を置いてきた。……ふふっ、私の仕出かす事が分かってるみたいだね。
「スターーートッ!!」
開始宣言が聞こえた瞬間、障害物の手前にブラックホールを利用して転移する。カメラに映ってるから問題ない。そして、二人を背中に乗せながら会場へと帰ってきた。
『マジか!?マジなのか!?一瞬でゴールしやがった!!!』
解説席に座ってるマイク先生とイレイザー先生に手を振り、壇上の前で十数分ほど待っているとモジャ毛がボムヘアーの踏み台にしてゴールしてきた。頑張るって行為は素晴らしいと思うけど。無茶を繰り返して勝つより負けた方が良いと思うな。
『石動、次の種目では個性を最小限に抑えろ』
イレイザー先生の忠告が聞こえてきた。この場合、警告になるのかな?
「先生、これでも2%です!」
正しく阿鼻叫喚の声だった。地球に住まう知能を持つ奴らは思いっきり叫んだと思う。溜め息を吐く音が聞こえてきた。酷くない!?酷くね!?
『それ以下まで下げることは可能か?』
コブラフォームより下位のフォームなんて無いんだよね。よし、焦凍に憑依しよう。
「ショート……」
第2種目を待っていると生徒達の方へと振り返り、焦凍の前で恥じらう乙女のように頬を染めながら焦凍の左手を掴んで上目遣いになるように見上げる。他の男子生徒も頬を染めながら直視してくるけど。気にする必要はない。覚悟を決めたように言い切る。
「あの、ね。…私と……合体しよ!」
「いいぞ」
あっさりと返答された。しかも勝ち取ったようにガッツポーズ決めてるし、そんなに合体したかったのかな?等と考えながら焦凍の腰に『スクラッシュドライバー』を押し付ける。
ドラゴン?ロボット?ノンノン!!今から『第3のスクラッシュライダー』を誕生させるのさ。
三日前、焦凍とエンデヴァーさんの個性をゼリー状に変質させた『ブレイズフェニックススクラッシュゼリー』だ。一応、グリス級の性能を兼ね備えたモノだけど。焦凍やエンデヴァーさんとかしかいない。ハッキリと言えば轟の血統者しか変身することが出来ない。
『スクラッシュドライバアァァ!!』
ちょっとした悪ふざけで焦凍にキスしながら憑依する。女子生徒陣営から黄色い歓声が起こり、男子生徒陣営から妬みの奇声が起こる。焦凍の右手には『緋色』と『橙色』の翼を持つ不死鳥のロゴが描かれたパウチ容器が握られていた。何故か、焦凍から喜びの感情が流れ込んでくる。……これってラブに近い感情だよね?