ラップで成り上がる実力至上主義の教室   作:隣の向かいの斜めに住んでる人

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Lil PeepのLife is Beautiful はとても考えさせられるいい曲。


Act 1

Act 1

 

今日は学校初日で入学式だ。

 

仕事で必要なパソコンとマイクはとキーボードは既に学校に送ってる。

 

帽子と眼鏡で顔を隠しながら3年間乗ることのないバスに乗ってる。

 

前の方でケバいOLがナルシストと口論していてうるさい。

 

マジでうるさい。

 

だるいから自分の曲を聞こう。スポンサーがくれた3万円のヘッドホンはノイズキャンセリングしてくれて一気に雑音が消えた。

 

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気がついたらバスは学校に着いており他の生徒は全員降りていた。

 

俺も急いで降りて学校に入った。

 

校舎までの道を歩いていると色々と面白い奴がいた。スキンヘッド、病弱美少女、文学美少女、赤髪不良、バスで見たナルシスト、そして俺の後ろに座ってた凸凹カップル。

 

カップルの女の方はきつめの美女で男はぱっと見冴えない感じの優男。

 

この学校何気に美女率多くね?

 

そして入学式を済ませた。

 

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クラス分けを確認すると俺はDクラスの教室に早速行った。人はある程度居た。そして早速グループが出来ていた。

 

すると一人のいかにもイケメンという感じのやつが立ち上がって自己紹介をしだした。

 

中には自己紹介をしない奴もいた。赤髪不良くんも傲慢ナルシストや俺とか。

 

正直に言うと自己紹介している奴らの軽いノリが合わない。

 

そして一通り自己紹介が終わると巨乳美人な先生が入ってきた。美人だけどきつそうだ。

 

「お前たち席につけ。Dクラスの担任になった茶柱佐枝だ。この学校にクラス替えは無い。卒業までの3年間私はお前たちの担当となる。」

 

そしてそこから学校の制度を説明しだした。

 

それらを端的にまとめると、3年間外部とは接触できず、学園内で学園内の通貨を使って生活できる。そして10万円相当の10万円ポイントを学園の端末に送信された。ポイントは毎月振り込まれる。

 

それで今日の学校は終わった。

 

「遊びに行こうぜー。」

 

「いいぞ。」

 

「行こうぜ。」

 

早速多くの軽いノリの奴らが終わった瞬間遊びに行った。俺は10万円を一瞬で稼げる様になったからそれほど気にしてなかったけど普通の学生に月10万円なんて驚きの金額だ。

 

しかし美味しい話には必ず裏がある。

 

仮に一クラスに40人の生徒がいて、人学年に4クラス、12ヶ月それを3学年に払ったら、10×40×4×12×3で1年間に5億7600万円払うと言う事だ。

 

それだけの金が今この国には無い。

 

この事を考えると貯金した方がいい。

 

あとは他の生徒を使ってお金を集める方が楽だな。

 

Sシステムは危ないが使い様によっては俺に有利な様になるかもしれない。今すぐ茶柱先生を追いかけよう。

 

「先生。はぁはぁはぁ。」

 

「なんだ中西?」

 

「先生が先ほどSシステムを説明した時にいくつか疑問が浮かびまして。」

 

「答えられる範囲でいいなら答えるぞ。まず職員室に付いて来い。」

 

「失礼します。」

 

「そこの席を使え。それで何を聞きたい?」

 

「毎月のポイント以外にポイントを得る方法はありますか?」

 

「部活や勉強面などでいい成績を残すといくらかポイントが得られる。」

 

「ありがとうございます。それでは二つ目に先生は僕のことを知ってますよね?」

 

「NFだろ。そしてそれがどうした?」

 

「学校のライブハウスを幾らで1時間借りれますか?」

 

「それは今までに無い質問だから上に聞いてみる?ちなみに聞くがそれを借りてどうするつもりだ?」

 

「先生の話を聞くのと自分で推測した結果毎月10万円貰えるなんて都合のいいことはないことが理解できました。そこで全新入生の懐が温かいうちにライブを行いお金を稼ごうと思いまして。」

そう答えると鉄面先生が一瞬だがニヤリと笑った。

 

「お前は案外洞察力が高いらしい。毎月のポイントは5月になるまで規制で答えられないからなんとも言えない。これで質問は終わりか?ライブハウスの件だは後ほどメールで連絡する。さっさと出て行け。」

 

「失礼しました。」

 

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茶柱佐枝サイド

 

外れクジを引いたと思ったが綾小路と堀北以外にも中西も使える。下克上も可能ではあるな。

 

 

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NFサイド

 

あれからスーパーに行って生活必要品を最低限集めた。今日は寮に帰って飯を食って寝よう。

 

寝る準備をしていると茶柱鉄仮面先生からメールが来た。

 

メールにはライブハウスの使用を2万ポイントで許可すると書いてあった。

 

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Day 2

 

朝起きて食堂にいき簡単に飯を済ませて教室に向かった。

 

案の定ポイントを浪費したアホが沢山いた。

 

これなら上手く釣れるな。

 

「ちょっと聞いてくれ、昨日緊張して自己紹介し忘れた。俺の名前は中西冬樹。又の名をNF。ラッパーだ。」

 

「「「「えぇぇぇぇーーーーーーー?????」」」」

 

「本当だテレビで見たことがある顔だ。」

 

「本物もかっこいい。」

 

「ありがとう。この金曜日に学園のライブハウスを使ってライブをやります。夕方の7時から8時だから部活やってるやつも参加できると思う。参加費は一人3000ポイント。これ俺のアドレスだから名前を書いてポイントと一緒に送金よろしく。今から校内放送で流すからまた後で。」

 

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全校サイド

 

ピンポンパンポン

 

「あーテステス。聞こえてる?俺は中西冬樹、又の名をNF。ラッパーだ。この金曜日の7時から8時までライブを学園内のライブハウスでやります。参加費は一人3000ポイントで俺のアドレスに名前をつけて水曜日の夜11時までに送ってください。アドレスは各自担任の先生に聞いてください。ありがとう。」

 

「「「「えーーーーー!!!!!」」」」

 

「NFがうちの学校に入学してたんだ!」

 

「NFにライブに3000ポイントは安い。」

 

「先生NFのアドレス教えてください。」

 

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NFサイド

 

ピロン

 

ピロン

 

ピロンピロン

 

今さっきから続々と3000ポイント送金されてきた。もうすでに200人ぐらいから送信されてきたから60万ポイント貯まった。

 

これはいい場合の6ヶ月分だ。

 

俺の生活は安泰だ。

 

 

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ライブ当日

 

「今日は民来てくれてありがとう。」

 

「「「「うぉおおおお」」」」

 

「乗ってるかぁーーー!!」

 

「うぉおおおおおー」

 

「一曲目Lie」

 

「I heard you told your friends that I’m just not your type.......」

 

「二曲目Remember This」

 

「Yeah, they say when we grow up You’ll understand when you’re older.....」

 

「ラスト、When I grow up」

 

「Yeah, when I grow up, what I wanna be? Take a seat, let me tell you my ridiculous story dreams....... 」

 

「今日は俺のライブに来てくれてありがとう。次のライブは7月だ。またな。」

 

そうして俺の初の学校ライブは78万ポイントと共に終わった。


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