最高最善の魔王を目指すRTA   作:ぴんころ

12 / 24
Part12

 機械と木塊、さらには奇怪、(さん)つの意味を持った二つのキカイが今、交差……! することも特になくこれまでのアナザーライダーと同じようにサクッと倒されるだけのRTA、はーじまーるよー。

 

 前回、ジオウⅡライドウォッチを手に入れたためにタイマーもちょっとだけ進化しました。これまでのライドウォッチ型から、ジオウⅡと同じく二つで同時に計測しています。これは、どちらか片方が壊れた時のための措置でもあり、我が魔王の進化をタイマーでも示していくためです。

 

 さて、まずはロスポイントです。ここのロスはもう仕方がないものと諦めておいた方が建設的なので、最初からチャートに組み込みました。問題は、ここのロスが一体どれくらいのものになるのかです。

 

 そのロスポイントの名前は、期末テスト……の、追試。

 こちらで自由に問題を決めることができないために、出てきた問題を必死になって解く必要があります。その内容は高校三年生クラス……ぶっちゃけ、センターの過去問や二次試験の問題などです。なので、先に全ての年代のセンター試験の数学の問題とその回答、そして全ての大学の全ての年代の大学の問題を覚えておくことができる人だけはここでロスをしません。私はそんなことできないので普通にロスです。

 全問無視して無回答で出すという選択肢もないではないのですが、それをすると留年確定です。留年確定すると我が魔王の「勉強なんて滅んじゃえばいいんだ〜」なボヤキによって未来が崩壊することもおまけで確定してバッドエンドです。次のテストがあった時には我が魔王が未来予知で見た問題が自動的に出てくるので、強制的に80点になるので問題はないのですが。

 このゲームが18歳未満購入不可(CERO:Z)な理由はここにあります。いや、普通に考えればおかしいんですが、高校生でもなければ解けない問題を高校生以下に出すわけにはいかないってことなのでしょうか?

 

 さて、結果は……。

 

 

 ──14点

 

 

 ……本編と同じですね。これが私の全力です。ちょっと涙が出てきましたが、これは感激の涙です。ええ、そうに決まってます。だって、我が魔王と同じ点数が取れたもん。

 さて、それで追試の追試が決まった我が魔王には勉強中に眠ってもらいましょう。そしたら仮面ライダーキカイの未来に行くことができます。スーツアクターの皆様が演じていたヒューマノイズを仮面ライダーキカイによって破壊してもらいます。

 ちなみに、数学については元仮面ライダービルドである桐生戦兎……つまりは葛城巧のところに聞きに行くことも可能ですが、今の彼……正確には彼らは佐藤太郎ファンになってしまっているので、それをする場合には佐藤太郎の知識を手に入れていることが大前提となってしまいます。同類、あるいは仲間とみなされないと教えてもらえません。今から仕入れるのはどう考えてもロスなので普通に仮面ライダーキカイの未来を夢見ましょう。

 

 我が魔王が見る仮面ライダーキカイの世界は人と見分けがつかない機械によって支配された世界です。そこで仮面ライダーキカイこと真紀那レントが仮面ライダーキカイになって戦うところを我が魔王は目撃することになるのですが、しっかりと目に焼き付けておきましょう。そうでないとアナザーライダーがアナザーキカイだということを知ることはできません。

 目覚めるとゲイツくんからの呼び出しが来ているので、それに従ってアナザーキカイのところに行きましょう。アナザーキカイとの戦いは普通にカウンターで一撃です。入力をミスしないようにしましょ……

 

 

 ああああああああミスったああああああああああああ!?!?!?!?!?!?

 

 

 い、いや、まだ大丈夫。サイキョーギレードの召喚が間に合わなかっただけです。それならフィニッシュタイムで殴り飛ばせばワンチャンはあります。これはあくまでテレビ版の迎撃方法でしかないですから(震え声)。

 ……ところで、ゲイツリバイブは何をしているんでしょうか。こいつがミライダーだということはしっかりとわかっているはずなのですが。

 

 ふんふんふふーん(自棄鼻歌)。もうどうでもいいです。我が魔王は拳での迎撃すら失敗しました。そうなるともう防げません。なので甘んじて一撃受けておきましょう。ああ〜またロスだよー。

 

 

 お……?

 

 

 まさかまさかのゲイツくんです。どうやら好感度がある程度稼げていたようで、攻撃を横から弾いてくれました。ロスではありますが、それでも取り戻せないほどのロスではなくなりましたね。このままジオウサイキョウで倒しましょう……と、言いたいところですがそれはダメです。それをするとキカイミライドウォッチが手に入りませんから。というわけでまずは普通のライダー斬りです。

 それをするとアナザーライダーは爆散してくれて契約者は見つかりませんので、ゲイツくんに怒られて勉強に戻りましょう。戻るとまた我が魔王は眠ってしまい、2121年にまで飛びます。結局最後まで我が魔王が未来創造をしているというしっかりとした証拠も、特に何かの効果がはっきりするようなこともありませんでしたね。

 まあ、そこで仮面ライダーキカイのいる世界がどういう状況なのかを知りましょう。それが終わるとまたアナザーキカイとの戦いです。ゲイツくんの、我が魔王には及ばないカッコつけな戦いを見ましょう。

 

 ……そういえば、ゲイツリバイブがすでにいるということは、白ウォズのいうところの『この時代には存在しない三つのライドウォッチ』が全て揃っているんですよね。未来から来たゲイツリバイブを作り出したウォッチのことを考えれば。それとテレビ版でのグランドジオウウォッチの誕生を考えるにすでにこの時代のゲイツくんの手元にもリバイブウォッチがあっても問題ないような気がするんですが……気のせい?

 

 

 気 の せ い で は な か っ た。

 

 

 まさか過ぎる事態です。どうやら使えない状態ではあるようですが、ゲイツくんの腕部分に装着されているのは紛れもなくゲイツリバイブライドウォッチ。あの特徴的な砂時計を間違える人はいません。……これは、アナザージオウ編がちょっと大変になりそうです。あの戦いは、ゲイツくんがリバイブライドウォッチに慣れていないことが原因でしたから。

 ま、まあいいです。別にゲイツリバイブライドウォッチがあってもなくても話は変わりません。使えない以上はないものとして問題ないですから。とりあえず、ゲイツくんから「お前が今するべきは勉強だ!」「落第した魔王などシャレにならんぞ!」という言葉をもらいましょう。

 ちなみに、留年が確定したバッドエンドルートの一つに、我が魔王が我が魔王として君臨することができるようにウォズの手によってオーマジオウになった後にテストという概念を破壊するルートなんてものも存在します。ただのギャグルートなのですがこれに入ったら再走確定なので全力を出すんだ、我が魔王。ビルドライドウォッチヲツカイナサイ……(ヤメテー) テンサイブツリガクシャノチシキヲエルノデス……(ツカワナイデー)

 

 部屋に戻って勉強をしているとゲイツくんがちょっといい笑顔でラベンダーの香りを嗅がせて来ます。ああ、ここもちょっとロスですね。我が魔王が実際に眠りに入るまでの時間はほとんどランダムです。運が良ければラベンダーの香りだけでリラックスして眠れるのですが、運が悪ければゲイツくんに「今お前がするべきは眠ることだ!」と言われて絞め落とされることになりかねません。そうならないように祈ることしかできないのが歯がゆいですね。

 

 眠ったら、我が魔王は仮面ライダーキカイが操られる場面に遭遇することになりますが、今はスルーでいいです。むしろ、大事となるのはこの後に再度呼び出された我が魔王とアナザーキカイとの戦闘後です。

 仮面ライダージオウⅡによって再度撃破されたアナザーキカイをウールを触媒にしたことによって安定させたこと。これによってゲイツリバイブライドウォッチ用の最後のミライダーの力が出て来たことになりますね(本来のゲイツリバイブがそのウォッチを使用したかどうかは置いておくとして)。

 

 さて、操られた仮面ライダーキカイですが、今はどうしようもないので夢から覚めましょう。夢の中の仮面ライダーキカイをどうにかするよりも、まずは現実に迫っている仮面ライダーツイシの対処をしないと我が魔王の人生はお先真っ暗になりますからね。

 夢から覚めたらそこには白ウォズとオーラがいます。ついでにツクヨミも。彼らとの共同戦線を組む流れなのでちゃんと組んでおきましょう。組まないと色々と面倒です。具体的にはウール殺害の流れです。

 

 さて、今度の夢の世界はvs仮面ライダーキカイです。スーツアクターの皆様を撃破して、仮面ライダーキカイ戦。必殺技を打たれるよりも先に倒してしまいましょう。それをしたら、今度こそアナザーキカイ戦となります。

 アナザーキカイ戦は唯一の白ウォズを含めて三人同時の変身を行う回でもあります。ですが、正直に言ってしまえばここはスキップ。所詮白ウォズは自分の願った未来にたどり着けなかった敗北者じゃけえ。あとはちょっとした短縮ポイントを見逃さないようにしましょう。

 ウールくんをまずは白ウォズノートで呼び寄せます。呼び寄せたウールくんはすぐにアナザーキカイになってくれるので、オーラからの時止め攻撃をはじめとした諸々の状態を整えてパスワードを入力しましょう。

 パスワード入力時に白ウォズのノートを使用します。それで『ジオウ、パスワード入力に成功する』と音声入力しておきましょう。そうすることによって『will be the BFF』ではなく『will be the king』と指が勝手に滑って入力してくれます。それによって一回パスワード入力に失敗、からのツクヨミくんの言葉に従おうとしたゲイツくんの躊躇、アナザーキカイの完成、さらにはツクヨミくんの死亡の未来を見せる、なんて部分を短縮できますから、必ずしておきましょう(三敗)。

 

 仮面ライダーキカイの力をミライドウォッチにちゃんと手に入れましたね。それではフューチャーリングキカイになってアナザーキカイを撃破しましょう。人間を操るというどう考えても敵側の能力を披露してアナザーキカイを撃破してくれます。

 自分一人でやるよりも操った方が効率がいいので、今回はこちらを選択しましたが、別に操らなくても勝てたりしますので『能力を一切使用しないでエンディングにまでたどり着くRTA』なんかだと結構単独で撃破しているシーンがよく見られます。

 そちらは最終バトルでオーマジオウにならないと勝てないのに、オーマジオウになったら自動的に能力が発動してあらゆる敵よりも能力値が高くなってしまうなんて能力があるのでなることができずにごり押ししています。

 

 ウールくんの救出も終わりました。助けてもらったことへの感謝もなく彼は去っていくのですが、オーラやらスウォルツやらとこれからも仲良くやっていけるのでしょうか?

 とりあえず、今回のアナザーライダー戦はこれで終了です。あとは仮面ライダーキカイにパスワードを入力して再起動させるだけですね。再起動させたらゲイツくんの元に二つ目のゲイツリバイブライドウォッチが生まれたり……

 

 よかった。さすがにそれはなかったみたいですね。未来から持ってきたライドウォッチとこの時代で手に入れた未来のライドウォッチ、それらによってリバイブライドウォッチが生み出された以上、さすがに二つ目は生み出されませんでしたか。

 

 というわけで、今回はここまでとなります。ご視聴、ありがとうございました。


▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。