最高最善の魔王を目指すRTA   作:ぴんころ

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Part20

 なんだかいきなり我が魔王が我が魔王に呼び出されて「お前ドライブウォッチ継承してねえだろ。早く継承して来なさい」と諭されるために戦闘を行うことになってどちらを応援すればいいのかよくわからなくなっている私が走るRTAはーじまーるよー。

 

 さて、前回のラストで口にした通り今回はオーマジオウ……我が魔王との対戦からですが、正直に言ってここで勝てる要素なんてあるはずがないです。そもそも50年後の我が魔王のスペックは『今の我が魔王のステータス』『オーマジオウとしての戦闘能力』『我が魔王+50年分の経験』が重なって完成しているので勝てません。諦めましょう。ここで勝利して『仲間との絆が最強である』と証明したことで、より最高最善を見いだせると判断したオーマジオウから力を継承するルートもあるようなのですが、正直RTAではそのルート以外ではここは負けた方が楽なので負けましょう。

 というわけでドライブを召喚です。ドライブだけはライドウォッチを継承していないために我が魔王から我が魔王に操作権が移ります。そこに我が魔王の力もあって強化されたドライブのスピードロップが我が魔王に襲いかかり、変身を解除させられることになるので、いい感じに終わるでしょう。

 

 

 

 ………………

 

 

 …………

 

 

 ……

 

 

 

 あ、すみません。間違えてテレビ版と同じようにビルド召喚しちゃった。我が魔王はクウガを召喚して相手をしてくれているのでそこまでのロスではないと信じたいのですが……どうなんでしょうね。

 よし、今度こそ失敗するわけにはいきません。テレビ版と同じ戦いだと、全コマンドテレビのものと同じに埋まっていますので、ちゃんとグランドジオウの召喚コマンドの中に『ドライブ召喚』も入っていますからね。少々複雑なコマンドであることは間違いありませんが、必ず成功させましょう。

 

 上、上、下、下、左、右、左、右、PASS CORD 『Masked Rider DRIVE』っと。最後だけ無駄に長いですね。ここ、ドライブだけじゃダメなんですか。ちなみに、これを大体20秒以内に入力できるようになれば猛者らしいです。

 

 よかった。今度はちゃんと召喚に成功しました。ここからはゲイツくんもツクヨミくんも歴史改変の影響で裏切ってくるので頼りになるのは我が魔王が呼び出せる19の平成ライダーとディケイドだけです。ウォズとかいう裏切り者は決して許してはならない。

 さて、とりあえずスピードロップによってやられたのでウォズによって過去に戻してもらいましょう。過去に戻ると、我が魔王の曇りポイントが来ます。私も、我が魔王が曇ったので曇ります。ゲイツくん……どうして裏切ってしまうの……。ゲイツくんが悪くないことはわかっています。全部アナザージオウこと加古川飛流が悪いことも。……おのれ、これも全部ゴルゴムの中にいる乾巧に変装したディケイドってやつの仕業なんだ。

 

 なんてバカなことを口にしていたら我が魔王が過去に戻って来ました。うぅ……心が重い。……って、あれ? なぜかまた2068年に場面が……しかも、この感じだとウォズももう戻った後でしょうか?

 

 

 ──無意味だが、助けてやるとするか。

 

 

 これは……何かいい感じのことが起こりそうな気がしますね。我が魔王が何かしてるので、これはきっといいことです。いいことだと信じましょう。最高最善の魔王を信じろ!

 

 さて、2068年から2019年に。我が魔王から我が魔王に視点が移ったところで『加古川飛流初変身の像』を発見することができます。我が魔王のありがたいお言葉を拝聴しておきながら、両親の仇に踊らされて我が魔王に見当違いの恨みを向けている加古川飛流とか、もはや生かしておく理由も特にないのでは?

 

 ……仕方ないのでクジゴジ堂に行きます。クジゴジ堂ももうすでに元の時計屋とはまるで違う姿になっているので加古川飛流への怒りを貯めましょう。正直、この辺りのおじさんとの会話は見ているだけで辛いので全力でスキップです。スキップできないものはディケイドアーマー(世界の破壊者)の力でスキップできないという世界線を破壊して、スキップできる世界線にしましょう。それにかかる時間はちょっとシャレにならないレベルですが、私の根気が死んでしまえばそこでRTAが終わってしまいますからロスではありません。

 

 

 

 ………………

 

 

 …………

 

 

 ……

 

 

 

 よし、成功しました。スキップしましょう。ツクヨミくんからのSOSです。……どうせ未来で裏切るんですし、ここで見捨てて殺してしまってもいいのではないかなんていうミラーワールドの私を無視して助けに行きましょう。

 

 

 ……やっぱり、ゲイツくんいるし時止めもあるし、放置しても問題ないんじゃないかなぁ。

 

 

 アナザーオーズとアナザーキバ。我が魔王がウォッチをもらったにもかかわらずこの時代のゲイツくんは一体どうやって大元の彼らを倒したのかなんて疑問を抱きながら、キバアーマーで戦いましょう。ジオウっぽくない姿なのが唯一の抵抗です。

 さて、そいつらを倒すと我が魔王vsゲイツくんです。こう、他人にいいように利用されてこちらに襲いかかってくるゲイツくん(友達)とか嫌すぎますよね。ですが仕方ないです。ゲイツくんには我が魔王を覇道に追い込むための礎になっていただきましょう。孤独こそが我が魔王をオーマジオウに進化させるみたいですし。自分で殺してしまえば確実に進化するでしょう。

 

 さて、そんなことを口にしたのはいいのですが、このタイミングでゲイツくんも我が魔王も生き残っているということは確実にトリニティにまで進化できるようになっていて、その場合我が魔王はゲイツくんに攻撃することはできません。なのでこの戦いはアナザーキカイの時に助けられたくせに『いい気味だ』とかほざく系男子のウールくんが介入するまではどうしようもないのです……。

 

 

 ──ジオウ!

 

 

 な ん で ゲ イ ツ く ん が も う 一 人 で て き た ん で す か ぁ ?

 

 

 ゲイツくん対ゲイツくんが発生しました。我が魔王を庇ったので、多分こいつこれまで一緒に戦ってきた張本人ですよ。どうなって……ああ、我が魔王ですか。多分あのタイミングの介入ってこれまで一緒に戦ってきたゲイツくんをこっちに送り込んできたのか、それとも一時的に隔離していたのか。まあ、どっちでもいいです。

 ゲイツくんが我が魔王を守るためにゲイツくんと戦ってくれます。ゲイツくんとツクヨミくんはどういう状況なのかよくわからずに戸惑っていますね。我が魔王もです。とりあえず、ゲイツくんを操作してゲイツくんを倒しましょう。リバイブ二本差しなのでただの剛烈のゲイツくんには負けることはないでしょう。

 

 ゲイツくんがゲイツくんを倒したらゲイツくんに連れられて撤退です。どこかそこら辺のベンチに座って今の世界の状況について尋ねるとしましょう。我が魔王の心の支え以外の役割を果たしてくれないので、ゲイツくんに尋ねても何も答えてくれません。しょうがないのでこのタイミングでやってくる裏切り者(ウォズ)に尋ねましょう。

 裏切り者に尋ねると、彼が裏切ったことが発覚します。もうこいつ、そろそろ処した方がいいんじゃないでしょうか。加古川くんも登場しましたが、今のゲイツくんという心の支えがいる我が魔王の敵ではありません。テレビ版とはちょっと違う結末に陥らせてあげましょう。

 

 ……えっと、相手はアナザージオウⅡですね。よかったです。これまでのアナザーライダーを撃破するまでの合計タイムが早すぎたりすると『この程度の力じゃ足りない』とアナザーグランドジオウになる可能性もありましたから。これまでのいろんなガバもいい感じに作用しました。最初からアナザーグランドジオウを相手にするつもりだったのでこいつ用のチャートはないです。

 

 

 ──グランドジオウ!

 

 

 はーい。悲しいですが我が魔王の変身音声はカットです。相手はアナザーアギト、アナザー電王、アナザー鎧武を召喚しました。こちらもアギト、電王、鎧武を召喚して相手をしてもらいます。その間にゲイツくんと一緒にアナザージオウを撃破しましょう。

 

 

 ──なぜだ!

 

 ──どうやらオーマジオウが何かしているらしい。俺に歴史改変は効かん!

 

 

 さて、アギト、電王、鎧武がアナザーライダーを撃破しましたが、向こうは歴史改変とかいうチートを所持しています。ゲームのラスボスですらないキャラが戦闘中に使っていいような能力ではないそれをアナザージオウが使用したことでアナザーライダーは復活しましたが、オーマジオウお爺さんな我が魔王の力によるものなのか、ゲイツくんには通用していません。

 とはいえ、ゲイツくんが味方だからと言ってそこまでいい感じにはなりません。ディケイドもやってきたので一旦退きましょう。

 

 ここでディケイドアーマーの使用回数で我が魔王に対する好感度が微妙に変わってやってくるまでの時間も変化します。今回はライドヘイセイバーのために結構な頻度で使用していたので、今までやった中で一番早かった時には及びませんが結構早かったです。

 

 ディケイドに地下に連れてこられたならそこで会話です。ゲイツくんの存在についても話をすることになったりするらしいですが、RTAなので泣く泣くカットです。このイベント、実はゲイツくんがいる状態で迎えたのは初めてなので見たい気持ちはとても大きいのですが……残念。

 とりあえず、やってくるアナザーライダーたちを撃破しましょう。今回はどうやら周囲の警戒に行ったらしくゲイツくんはお休みです。なので、アナザーアギトをアギトのグランドフォーム、フレイムフォーム、ストームフォーム、トリニティフォーム、バーニングフォーム、シャイニングフォームで。アナザー電王を電王のソードフォーム、ロッドフォーム、アックスフォーム、ガンフォーム、ウィングフォーム、クライマックスフォーム、ライナーフォーム、超クライマックスフォームで。アナザー鎧武を鎧武の……もう枠内に収まりきらないので映画も含めた全フォームで。テレビ版ではないので予算を気にせずに全員召喚して叩き潰しましょう。

 

 叩き潰せばゲイツくんも二人で戦いながらこちらにやってきます。二人とも通常のリバイブなのでどちらがどちらなのかわかりません。なので行動することもできず、ツクヨミがやってきて話を聞きたいと言うまで待つことになります。

 

 

 

 ………………

 

 

 …………

 

 

 ……

 

 

 

 はい、ツクヨミくんがきましたね。これで一旦クジゴジ堂に行くことになります。悲しいことに我が魔王は魔王だと思われているので皆の反応は芳しくありませんが、それでもゲイツくんがいるから私の気分も安泰です。思えば、ゲイツくんだけは一度たりとて裏切ったことはありません。悩みながら、戦いながらも最終的にはちゃんと味方についてくれました。ツクヨミくん? ああ、お前は『オーマジオウにはならない!』ってゲイツくんを説得しときながら、なるかもしれないと言う要素を一部見せただけでいきなり『オーマジオウになる!』って確定させて裏切ったので許すつもりはないよ。疑うぐらいならまだしも、ねえ?

 ゲイツくんとゲイツくんがお互いに睨み合っている中、我が魔王の状況を伝えます。要するに全部アナザージオウⅡが悪いんだよということさえ伝えることに成功したならこちらの勝ちです。話術は低いので納得させるまでに時間はかかりますが、最悪の場合『アナザージオウⅡを倒すことが目的』『アナザージオウⅡを相手にした時にジオウの力は特攻になる』ということを伝えれば『気に入った、お前を殺すのは一番最後にしてやる』という感じで一応の味方になってくれますからね。そこまで難しくありません。

 

 ちなみにディケイドは話を面倒臭くさせるのが得意なのですが今回はどうやらそんなことはしないでくれるみたいです。ありがたいですね。誰と戦っていたのかという問いに『我が魔王を我が魔王にしようとする勢力(一人)』『我が魔王を魔王にさせない勢力(二人)』『我が魔王以外の王を擁立しようとするタイムジャッカー』の三つに分かれて混迷を極めていたことなんかも運が良ければ説明してくれますが、流石にそこまではしてくれませんでした。

 

 聞いていたゲイツくんは悩んで出て行ったので、ツクヨミとゲイツくんと一緒にゲイツくんを追いかけましょう。……言っててどっちのゲイツくんなのかわかりづらくなってきました。しょうがないのでここからはゲイツくん(改変後)とゲイツくん(右肩)で示しましょう。

 

 とりあえず改変後を追いかければ、加古川飛流もやってきます。右肩と一緒に対処しましょう。右肩もいるので、メンタルも結構問題ない状態の我が魔王からすればアナザージオウⅡが相手でも右肩と一緒なら十分にジオウⅡで戦えます。我が魔王のスタミナ管理も考えてそちらで相手をしましょう。

 

 さて、いい感じに右肩と一緒にアナザージオウⅡを追い込みました。我が魔王を酷い目に合わせた罰としてグランドジオウのオールライダー召喚からのライダーキックで倒しま……す……。

 

 

 あああああああああああああああああああ

 

 

 忘れてました。そういえばここで海東来る可能性ありましたね。彼にグランドジオウウォッチを取られました。遅延行為はやめろ。繰り返す。遅延行為はやめろ。どうせ我が魔王にアナザージオウⅡはやられる運命ですし、グランドジオウウォッチを盗んでもオーマジオウになればやられるんです。だったらこれはただの遅延行為。ただの害悪です。まあ、無能な味方というわけでもなくただの敵なので許してあげましょう。ゲイツくんでも許す。ただしツクヨミとウォズは許すな。

 

 ……取られてしまったものは仕方ありません。さらにここでアナザーライダーを盾として召喚されて逃げられた以上、こちらはどうしようもないです。……このままだとツクヨミくんが襲われなくて困るんですがね。

 ただ、我が魔王と右肩のコンビネーションを見たゲイツくんは、少なくとも我が魔王が悪い人間ではないことは理解したようです。味方も増えたことですし、このまま特攻と行きたいところですが、今はまだどこにアナザージオウⅡが居城を築いているのかわかりません。一旦戻って作戦を立てましょう。

 

 今回はここまでとなります。次回は我が魔王がアナザージオウⅡとかいう傀儡を倒す爽快なものとなるでしょう。ご視聴、ありがとうございました。


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