最高最善の魔王を目指すRTA   作:ぴんころ

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Part4

 そろそろピンポイントに助言していくおじさんへの疑いが強まってきたRTA、はーじまーるよー。

 

 アナザーファイズ・フォーゼを撃破した前回ですが、今章は正直やる気が出てきません。我が魔王の見せ場がそこまでないからです。ですので、我が魔王の勇姿を見るためにもこの章はパパッと終わらせてしまいましょう。ウィザードアーマーを装着するゲイツくんが好きな方は、自分の手でプレイしてみてください。

 

 今回もまずは順一郎おじさんに話しかけます。これによってビデオデッキ修復フラグが立ちました。おじさんの時計屋としての技能を最大まで上げることが安全策なのですが、今回に関しては安全策など関係なく必ず話しかけないといけません。何せ、アナザーウィザードは事件なんて何一つとして起こしてはいませんから。

 話しかけたらウィザード早瀬について教えてもらえますので、ゲイツくんたちと一緒に見にいきましょう。ちなみにこのタイミングでゲイツくんの好感度が個別ルートに突入できるレベル(非常に高い場合)だと、口では仕方ないと言いながらも友人と一緒に出かけるというノリで結構ノリノリでやってきてくれます。

 

 さて、そんなツンデレくんですが、今回はそんなに好感度が高くないので本心からいやいやな状態でついてきてくれます。会場に着くと観覧のためのチケットを買う必要が出てくるのですが、そのタイミングでウォズが出てきます。たとえゲイツくんと殺しあったりしていても『最近、彼らと近すぎないかい?』と言ってくれるので、お前の目は節穴か、とオブラートに包んで言っておきましょう。我が魔王を騙している今のウォズに慈悲はないです。クォーツァーを裏切ったことが確定したら謝ることも視野に入れておいてください。

 

 ウィザード早瀬のマジックショーを目撃していれば、彼がアナザーライダーの力を使用しているのではないかということをゲイツくんが口にしてくれました。こういう時、我が魔王の知識を補ってくれるゲイツくんは優しいですね。

 さて、マジックショーも終わったところでウィザード早瀬に会いにいきましょう。ゲイツくんが勝手に襲いかかって彼がアナザーウィザードだということをはっきりとさせてくれます。そのままゲイツくんを操作してのアナザーウィザードとの戦闘開始ですね。

 

 今回の戦闘時間はだいたい10秒。時間以内に決めるには前回からの持ち越しリバイブが必須と言ってもいいですが、今回はないので10秒間逃げ回るだけです。通常ウィザードとは違って指輪の付け替えがいらないチートなアナザーウィザードですが、中身はただの一般人なのでそこまで強くはないため、逃げ回るのはそこまで苦労しないと思います。10秒経過で操作キャラが我が魔王に強制変更からのゲイツくんを止めることになります。やっぱり殺してはいけないので殺さないようにしましょう。やっていいのは腕や足の骨を折る所までです。それなら戦闘終了と同時に自動的に治ってますので。……実は彼もウィザードゲイツだったりするのでしょうか?

 

 ゲイツくんを止めることに成功したら、アナザーウィザードは逃げ出します。発見する手段がない以上は、先に、ここで詰め寄ってくるゲイツくんの説得を行いましょう。

 

 

 ──あの人、何も悪いことやってなかったよね?

 

 ──ウィザードウォッチもないんだから倒せないし、ここで下手に問い詰めて逆上されて他の人たちを襲ったら、そっちの方が取り返しがつかないと思うんだけど。

 

 

 正論です。さすがは我が魔王。相手の為人がまるでわからない以上、彼のこれまでの行動でしか推し量ることはできません。そして、今の状況下では『アナザーライダーであるかもしれない』ということと、『襲われた人がいない』という二つだけが我が魔王の知っていることです。

 無論、ゲイツくんの『アナザーライダーを放置するわけにもいかない』というのも真理ではありますが、だからと言って『無策に襲いかかる』というのはまた悪手。今回ばかりは我が魔王に分がありますが……。

 

 

 ──お優しいことだな。

 

 

 ああ、ダメですね。好感度と話術が足りていれば、ゲイツくんと一緒に行動することも可能だったのですが、今回は好感度が足りていません。ゲイツくんが我が魔王の忠臣となって『俺たちの王に続け!』と言ってくれるレベルなら話術の多少のロスも問題ないことは確認できていますが、今回はご縁がなかったということで我が魔王の護衛の騎士団長にはなれません。

 一人で突っ走るゲイツくんよりも先に、アナザーウィザードを見つけられるように頑張りましょう(全敗)。……もちろん、今回も見つけるなんて不可能でした。実際にはゲームシステム上ちゃんと見つけられるはずなんですけどね。

 

 というわけで、代わりにウォズを使いましょう。彼ならアナザーウィザードの居場所を知っている……はずなのですが、出てきません。スウォルツ落下攻撃からゲイツくんを助ける以上しょうがないことだとは思うのですが、我が魔王の出頭命令に逆らうなんて臣下としてはどうかと思いますね。……まあ、私の言えたことではありませんが。

 しばらくの間我が魔王を操作していると、強制的に操作対象が変更になります。無論、変更先はゲイツくん。アナザーウィザードを攻撃しましょう。もう、容赦する必要はないです。初手クリムゾンスマッシュは常識ですね。

 

 この戦いの終了と同時に、合流した我が魔王との対話、さらにそこからツクヨミくんが眠ってしまい役立たずになってしまいます。ゲイツくんとの間にも亀裂が入ってしまった我が魔王ですがそれはそれ。王様たるもの、別に友達なんていりません。ほら、そこにウォズっていうちょうどいい仲間候補がいるでしょう?

 まあ、そんな冗談は置いておくとしてまずは去ろうとするアナザーウィザードを煽りましょう。

 

 

 ──あんたさ、どうして人を襲うの?

 

 ──それも、あんたの将来を祈って送り出そうとしているこの人たちを。

 

 

 とはいえ、答えてくれるはずもありません。なので、人の心がわからない我が魔王に完璧な一言を言ってもらいます。

 

 

 ──別に、あの社長さんが好きだったのにってわけでもないよね。

 

 ──だって、それだったらただの逆恨みにしかならないし。

 

 ──告白して、返事を待っている最中に他の男と付き合い始めたならともかく。

 

 ──告白すらしてないあんたには、怒る権利なんてないから。

 

 

 ……さすがは我が魔王。完璧な煽りです(←言わせた本人)。人の心がわからぬまま、人の心を無意識に逆撫でする。これもまた、孤独な覇道を歩む王者に相応しい振る舞いです。なぜなら、自分の心を逆撫でする可能性の高い相手になんてついて行こうとは思いませんしねあっはっは。

 

 さて、図星を突かれて怒ったアナザーウィザードですが、こちらに攻撃を仕掛けるよりも先にタイムジャッカーによって連れて行かれました。それにしても、タイムジャッカーは基本的に自分たちの手で殺そうとすることがないですよね。彼らは基本的に王を擁立するのが目的なので、我が魔王と戦って無駄に力を消費する理由はない、ということでしょうか。スウォルツのように地味ながらも確実に殺そうとして来ない理由まではわかりませんが。

 

 とりあえず、ツクヨミくんをこんなところに放置したままというわけにはいきません。一旦戻るとしましょう。幸いにも、我が魔王が煽ってくれたおかげで相手がどうしてこんなことをしているのかの理由については大体わかりましたからね。

 ゲイツくんと今現在わかっている情報を交換です。ついでにウォズも呼びましょう。彼からアナザーライダーとレジェンドの関係性について聞いておくことが重要ですから。

 

 はい、もうとっくの昔に知っていたアナザーライダーについての情報を聞き出すことに成功しました。なのでここからは二面作戦です。あのマジックハウスの結婚する二人を病室にひとまとめにしておいて、イチャラブさせましょう。それをこっそりと影から覗く我が魔王が、攻め込んできたアナザーウィザードを撃墜します。その間にゲイツくんが先に目撃したらしきウィザードウォッチを持つ人物……仁藤攻介になるか操真晴人になるかはわかりませんが、それを探し出し、ウォッチを回収。アナザーウィザードを撃破するという我が魔王が用意したチャートに従うとしましょう。

 ちなみに、ここでウォズが説明するときに見たことないほどに楽しそうなのですが、彼がいずれクォーツァーという馬脚を現すことを忘れないでください。彼を許してはいけません。

 

 ちなみに、今回はウィザードの変身者は出てきません。出てくるなら、もうとっくに出ています。アナザーウィザードが出現した時のために先にジクウドライバーを腰に装着。D'3スロット、D'9スロットにそれぞれライドウォッチを装着して、あとはライドオンリューザーを押して回転させればビルドアーマーへと直接変身できるようにしておきます。

 

 はい、きました。変身と同時にビルドウォッチのボルテックタイムブレークです。下手に魔法を使わせると、それだけでロスになりかねませんので、腕を挟み込んで魔法を使えなくしてしまいましょう。

 オーケー、直撃しました。これでアナザーウィザードの体力ゲージがゼロになりました。それにより、空中に浮いた状態だったアナザーウィザードの変身は解除され、そのまま人間の姿で地面に落ちていきます。なのに死にません。そこに関しては安心してください。

 

 さて、ゲイツくんに交代です。

 ここまで一度もレジェンドとは遭遇していませんが、この状況になって初めて今回のレジェンドがわかります。

 この状況でウィザードが出るか、それともビーストが出るか。

 他にもコヨミ、あるいは警察に捕まることで大門凛子が出てきたり。

 最悪の場合、ドーナツ売ってたおっちゃんになります。

 

 

 ──シャバドゥビタッチヘンシーン

 

 

 今回、ウィザードの変身者が出ないと言ったな、あれは嘘です。

 ……うるさい方が来ましたね。ただ、これはこれでよかったかもしれません。彼がいたのはドーナツ屋さん。操真晴人だった場合は、場所は移動できる範囲にあるドーナツ屋さんの全てが候補であり、仁藤の場合もまたキャンプできそうな場所全てが候補になります。なので、ゲイツくんを操作して探すのは現実的ではありません。ただのロスです。

 更に言えば、我が魔王の方を操作した場合はアナザーウィザードを倒したタイミングでゲイツくんに強制的に操作を変更させられます。そこでウィザードウォッチをもらうのですが、仁藤の場合は戦闘をする必要があり、操真晴人の場合は普通にくれます。希望を守ることを約束して、ウィザードウォッチを使用しましょう。

 

 

 ──この魔法の力、誰かの希望を守るために使ってくれ。

 

 

 もらったらゲイツくんには過去に行ってもらいます。

 過去に行く最中にウィザードアーマーに変身しながら、到着次第まずはアナザーウィザードになっている早瀬に絶望を突きつけてあげましょう。お嬢さんたちが結婚するという絶望(現実)を。

 

 

 ──お前がしないといけないことは、あの場所を存続させることじゃない。

 

 ──魔法に縋ってわずかに時を延ばしたところで、いずれ破綻は訪れる。

 

 ──お前は、小さな勇気を持つことが必要だったんだ。

 

 ──好きな相手に告白する勇気を。

 

 

 ……突きつける予定だったのに、なぜか熱血なことを言っています。

 この場合、ちょっとだけ面倒なことになります。わずかな勇気が本当の魔法なんだと教えているゲイツくんですが、日和った彼にはそんな言葉は届きません。むしろ、確実にゲイツくんに怒りを抱きます。

 ここで全力で怒ってくれたらアナザーウィザードラゴンを召喚して体内の魔力を使い果たした置物になってくれたのですが、今回は少々怒った程度です。残念。

 タイムマジーンで轢き殺すことも魔法ブロックがある以上は難しく、しょうがないので普通に戦闘をしましょう。

 

 今回の相手はアナザーウィザード。こちらのゲイツくんにできることはそうたいしたことではないです。

 せいぜい、普段の特殊攻撃がウィザードっぽくなっている程度。なので鍛えていないと死にます。ゲイツくんの操作を鍛えておきましょう。こちらは我が魔王の無茶振りに幾度となく付き合った経験があるのでレベルが低くとも問題なく戦えますが。

 アナザーウィザードはフレイムスタイルな見た目のくせに他スタイルの魔法も使ってきます。が、代わりに戦闘の難易度そのものが他よりも低くなっていて、初見でもいい勝負ができる程度でしかありません。慣れているゲイツくんならば普通に勝て……勝て……

 

 

 なんで負けてるんですか?

 

 

 仕方ないので再戦。このアナザーライダー撃破に関してだけは、それを実行するライダーを操作しないといけないのが不満ですね。我が魔王ならば負けることはないというのに(自分の実力をゲイツくんのせいにする人間のクズ)。

 とりあえず、今度こそ負けるわけにはいきません。無駄なロスをしてしまったので、すぐに誅罰を下すとしましょう。

 

 

 フィニッシュタイムフィニッシュタイムフィニッシュタイムおらおらもう負けるわけにはいかないんだよここまでいったい何人の我が魔王が世界の破壊者ディケイドに説教BGMでやられてきたのか覚えてないだろ私も覚えてないよお願いだから勝たせて負け続けるとタイムジャッカー完全勝利ルートで再走する羽目になっちゃうのそれは嫌なんだよわかるよねゲイツくんんんんんん!!!!!!!!!

 

 

 へっ、雑魚が。我が魔王に忠誠を誓うことすらできないお前が、我が魔王の友人(予定)のゲイツくんに敵うわけないだろう。DX難波ロッドがそこに1500円(税別)で売ってるから買ってきて忠誠を誓ってから来るといい。

 

 初手フィニッシュタイムを三連続ですることでゲイツくんがアナザーウィザードを踏みつけてくれました。ありがたいことです。しかもクリティカルまで入ったので、余裕綽々に倒すことに成功しました。ゲイツくんの魔力ゲージやら、スタミナやら、あとは足の裏からちまちまと放たれた炎で体力やらが色々と危うい感じの音を立てていますが、今は気にしていてはいけません。我が魔王がウォズから借りた電話を使ってゲイツくんと話をします。

 

 皆様ご存知の通り、未来の自分から過去の自分へのエールです。きっと皆様も、過去の自分から未来の自分へのエールをタイムカプセルという形でやったこともあるでしょう。普通、そっちの方が主流です。ちなみにこの世界だと、過去にやってきて生まれたばかりの自分の部屋に対して何か書置きを残すという形でも未来から過去へのメッセージは可能です。

 

 さて、そんなどうでもいい情報はスキップしてゲイツくんにもクジゴジ堂に帰ってきてもらいます。

 ツクヨミくんが目覚めていることを確認したところでアナザーウィザード編は終了です。

 

 はい、今回はここまでです。ご視聴、ありがとうございました。


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