我が魔王が我が魔王に出会って我が魔王じゃなくなろうとしながらも結局我が魔王になることからは逃れられない、なRTAはーじまーるよー。
さて、今回は冒頭でお伝えした通り我が魔王が我が魔王に出会う、よりわかりやすく言うならば我が魔王がオーマジオウに出会う回です。ウォズが時計を持ってくるので、それの修理をおじさんにしてもらいましょう。おじさんの修理スキルを上昇させていると、ウォズが外の状況について教えてくれます。
魔法カード、『ダイマジーン』を発動! 平成の世の中を生贄に、7機のダイマジーンを召喚!
な感じで現れたダイマジーン。さすがの我が魔王もゲイツくんもフランスパンで戯れあったりしている場合ではありません。ゲイツくんの甘いところも見え隠れして来た今回ではありますが、まずはダイマジーンのことを確認しに行きましょう。
現れたダイマジーンを目視すると、我が魔王は昔見たという夢……実際にはバス事故の際にスウォルツによって連れて行かれた未来のことを話してくれます。
──少年よ。
──お前は生まれながらの王。
──お前には、王となり世界を破滅から救う使命がある。
スウォルツ氏もここだけは慧眼だったと言っていいでしょう。何せ、見出した我が魔王は本当に生まれながらの王だったわけですし。
さて、我が魔王が過去について語ってくれたところでオーマジオウが送り込んだカッシーンが……カッシーンが……あれ……? なんでウォズが……????
──貴様、何の用だ。
──おや、ひどいなゲイツくん。君たちの間違いを訂正してあげようと思ったのに。
──なんだと……?
──不思議には思わなかったかな、ゲイツくん。それにツクヨミくんも。
これは、一体どういう……。テレビ版エンドにたどり着くまでのルートに、こんなものはなかったような気がするんですが。
──『我が魔王=オーマジオウ』という等式が成り立つには、あまりにも我が魔王はオーマジオウとは違いすぎる、と。
──それは……確かにそうだけど。それが一体、どういう間違いだっていうの?
──君たちが考えるべきは、『我が魔王を倒すことでオーマジオウにしない』という選択肢だけではなく、『我が魔王がどうしてオーマジオウになったのか』だということさ。
──どういう意味だ。
あ、こいつもしかして……。
──オーマジオウになった我が魔王と、ここにいる我が魔王はこの時点においては性格的にはほとんど違いがない。ほとんど同一だ。
──そんな我が魔王がオーマジオウになるのならば、そこには『オーマジオウにならざるを得なかった』理由があるはずだ。
──例えば、オーマジオウにならなければ倒せない、我が魔王が守るべき民を傷つける敵の存在、とかね。
──オーマジオウと同程度の戦力がなければどうにもならない相手がいる以上、我が魔王が消滅してしまえば結局未来世界は荒廃するのではないかな?
これは、もう確定ですね。間違いありません。
──それって、タイムジャッカーじゃないの?
──いや、違うよ我が魔王。タイムジャッカーはあくまでも『君が王となった』ことで君以外の王を擁立しようとしているに過ぎない。どうしてもその存在はオーマジオウに……未来に起因している。
──私が言っているのは『クォーツァー』という組織についてさ。
やっぱりこの許されざるボケカス裏切り預言者、”Over Quartzer”ルートから記憶を引き継いでいやがりますね。仕方がないので疑ったことを謝っておきましょう。ぺっ、疑って悪うござんしたー。
──なにそれ?
──我が魔王に全ての平成ライダーの力を集結させ、それらすべてを消し去って平成という歴史をやり直そうとしている連中のことさ。2068年で人口が約半分にまで減っているのも、平成生まれの人間が歴史のやり直しによって消滅したのが大きい。
それにしても、これはちょっとまずいかもしれませんよ。このままだと、我が魔王が我が魔王に出会っても我が魔王じゃなくなろうとしないかもしれません。我が魔王がその時点で取ることができる最高最善の手段をとったわけですし。
──そして平成をやり直そうとして我が魔王に邪魔された後、レジスタンスに潜り込んで自分たちの所業の罪をすべて我が魔王になすりつけた。そんな連中なのだよ、我が魔王。
……これは、一体どうなるんでしょう。さすがにRTAの最中にウィキを見ている余裕なんてありませんし、どうなるのかを思い出すことができません。ちょっとーチャートにないことをするのやめてよねーこの裏切りの代名詞みたいなところのある預言者さんはー。
とりあえず、そんな会話をしているうちに、カッシーンがようやく来てくれました。未来の我が魔王の家臣だからって、我が魔王の命令を聞かないなんてポンコツすぎるよー。
先ほどのウォズの発言は、納得できるところはありましたがゲイツくんとツクヨミくんが『我が魔王がオーマジオウになって世界を滅ぼした』という固定観念を捨てさせるところにまではたどり着かなかったようです。もしもこれが記憶ごとの引き継ぎをしていた場合は、即座に納得してくれて、対クォーツァー用の戦いの準備も整えることになったのですがね。今回はテレビ版エンドを迎えないといけませんから。仕方ないと諦めてください。
カッシーンとゲイツくんの戦いはカッシーン有利で進みます。ここのイベントムービーは白い方の私ならば必見でしょう。オーマジオウどころかその配下にすらボコボコにされるゲイツくんが一年もしないうちにオーマジオウを倒せるようになったという実例を出すわけなのですから。
ちなみに、ここでスライディングキックをしたツクヨミくんを見て、冗談交じりに『ツクヨミくんがライダーになった方が強いんじゃないか』なんて言っていた、仮面ライダーツクヨミを知らないウォズたちは最終話直前の変身でとんでもない顔をしていました。
おっと、今度は探し当てた我が魔王とゲイツくんが戦うことになりました。さらにそこにカッシーンと門矢士も乱入して来てあーもうめちゃくちゃだよー。
ですが、これは普通にチャートに書いてあったこと。ディケイドを操作して我が魔王を2068年に送り込めば今回の戦いは簡単に終了です。なので最初からコンプリートフォームで吹き飛ばしましょう。
2068年でやることはオーマジオウと出会うことだけです。全力で我が魔王の心をへし折ってもらいますが、ここではまず1回目のオーマジオウとの戦闘が発生します。勝ち目はないので、一番簡単にやられるルートを選びましょう。
ディケイドアーマーにアーマータイムしてからエグゼイドフォームへとファイナルフォームタイム。ヘイセイバーでクウガ、キバと連続して攻撃を放ちます。そうすれば、エグゼイドフォームで二人に我が魔王が増えたこともあって、ディケイドアーマーでクウガ、キバ、龍騎と放つよりも10秒程度早く負けることができます。
これは、50年後の我が魔王が10000回ぐらい時を巻き戻して過去の自分の動きから一切の無駄を省くことで検証してくれました。なので間違い無いです。
そこまでボコった我が魔王は、それでも実は優しいのでベルトを捨てることで自分にはならないよ、と孫に教えるように教えてくれました。なので、過去……というか元の時代に戻ったら、絶望した我が魔王はゲイツくんに破壊してもらうことにします。ゲイツくんにはしっかりとウィザードウォッチを使って破壊してもらってください。ところで、ゲイツくんはどうしてエグゼイドアーマーを使えたんです? 我が魔王が持っているはずなんですが。
破壊されると、カッシーンが動かなくなります。あれれ、おかしいな〜? どうしてオーマジオウが消えたのにカッシーンは動かなくなっただけなんだろう? ダイマジーンも動かなくなって地上から消えただけですね、どうして何でしょうか。
──やあ、我が魔王。
──ウォズ……俺はもう君の魔王じゃ無いよ。
ゲイツくんが帰るよりも先に我が魔王の元にウォズがやって来ました。多分、説明をしてくれるんでしょう。
──ほら、見たまえ。君がオーマジオウにならないという選択肢を取っても君が使ったダイマジーンもカッシーンも消滅していない。ただ、機能を停止しただけだ。
──つまり、あれはオーマジオウの手元にあっただけで作ったのはそもそもオーマジオウでは無いということだ。
──というかまず、君の成績ではあのレベルのものは作れるとは思えないんだがね。
こやつ、煽りよる(ビキビキ)。
ただ、言っていることはだいたい正論です。ゲイツくんたちにも過去に留まる理由ができました。そもそも、常磐ソウゴが至ったオーマジオウが消滅したにもかかわらずオーマジオウのいた未来から来たゲイツくんたちが消えていないという事実そのものが、常磐ソウゴがオーマジオウにならなくても別のオーマジオウが生まれるだけだということを示しています。
それでも、我が魔王は動くことをやめました。仕方ないこととはいえ、自分が未来で人々を苦しめる魔王になっていたというのが堪えたのでしょう。ドライバーは破棄され、もう我が魔王は我が魔王にならないのでしょうか……。
戻ったクジゴジ堂でおじさんの言葉を聞いた我が魔王は、ウォズの言葉は信用できないけれどそれでもこのまま帰ってもいいものか、と悩んでいるゲイツくんたちを置いて一人でお出かけです。
そのタイミングで襲いかかって来たカッシーンを今すでに継いでいるビルド、エグゼイド、フォーゼ、ファイズ、ウィザード、オーズ、ディケイド、ゴーストの力で撃退……できればよかったんですけどねぇ。
とりあえず、変身できないので受け継いだ歴史の暴力で殴ってもダメージを与えることはできません。なのでゲイツくんが来るまでの間は耐久です。ゲイツくんが来るまでにウォズから二つ目のドライバーを受け取った場合はオーマジオウエンド確定なので、やってはいけません。
ゲイツくんが来たら、ディケイドも参戦するのでとっととやられましょう。ゲイツくんを操る利点なんてないです。
とてもいい友情シーンが始まるのですが、これはRTAなので泣く泣くカット。我が魔王がゲイツくんからドライバーを受け取り、それを使って変身します。ウォズもとっとと自分用のジクウドライバー持って来て変身しろ。
我が魔王が変身したらディケイドアーマーゴーストフォームでウールからジクウドライバーを奪います。ここは完全に判定がランダムなので自分の運を信じましょう。
………………
…………
……
今回は3回で取れましたね。運がいい方です。最悪の場合、ジクウドライバーを回収するよりも先に我が魔王が一人でエグゼイドフォームになってディケイドとカッシーンを倒しますから。
これで我が魔王(R)と我が魔王(L)とゲイツくんが揃いました。これでようやく面倒臭い戦いも終焉を迎えます。ディケイドウィザードが帰った後にタイムマジーンに我が魔王とゲイツくんが乗って、もう一人の我が魔王がカッシーンを撃破するというコンビネーション。これにより全ての敵を同時撃破します。
我が魔王とゲイツくんのスカイラブハリケーン、我が魔王の平成ライダーズアルティメットタイムブレークによって二体のタイムマジーンとカッシーンが撃破されました。
これで、今回の戦闘区間は全て終わりです。あとはクジゴジ堂に帰ることで章終わりの会話を楽しむとしましょう(スキップ)。おじさんは、我が魔王が受験をしてくれるとちょっとだけ嬉しくなっていましたが、結局王様を目指すことになったためにそれが日の目を見ることはなくなりました。
さて、では今回はここまでです。次回はまたまたリセットポイント。一体、このイベントを発生させるために何人の我が魔王がこのRTAを走ったのか。そんなレベルのリセットポイントです。
ご視聴、ありがとうございました。