「以上で緊急対策会議を終える」
パターンA以外にパターンB、パターンCについても会議した。
パターンAが最も起きる可能性として高いものだがパターンCまでは予測出来る。バタフライエフェクト云々を言うのならば、予測していた方がいい。城戸司令が会議を終える事を伝える。
「よっし、本部の防衛準備だな……今回は変なメロンがちゃんとしたメロンとして参戦か」
「その説は申し訳ないことをしてしまいました」
「いやいや、気にしてねえから」
会議が終わっても仕事はあるのだと冬島さんは嬉しい悲鳴をあげながら私に視線を向ける。
前回は私が余計な事を言ったりしてゴタゴタになったのでその件を改めて謝るが本人的には軽いノリで言っているんだろうが、悪いことをした自覚はある。
「貴虎、いいのか?ボーダーのトリガーで戦わなくて」
「別にボーダーのトリガーでも出来なくもないが、
ボーダーのトリガーでの戦闘は楽しいと思えなくもないが、ダメなんだ。
変な風に意識を持っていく……もっとも、それだからこそ出来る至れる領域があるんだがな……どうも天衣無縫の極みとは相性が悪い。
「三輪、最近顔色良くなって来たな。三雲の奴が来てくれたからか?」
「…………」
三輪の顔色がここ最近良くなっていることを太刀川さんが指摘すれば三輪は無言になる。
変なところに気付きやがるなと太刀川さんに対して若干だがめんどくさいなと思っているなコレは。
「秀次、こうやって顔を合わせるのも久々だな。元気にやってたか?」
「東さん……まぁ、それなりです」
「また今度飯食いに行こう……お前も一緒にな」
「いや……割と忙しいんで……」
「気を使わなくていい、俺の奢りだし焼肉だ」
「…………FXとか株とかで割と忙しいんですよ……ボーダーに出資する側の人間になっておく……あの日が来る前に色々と備えておきたいんですよ」
東さんが俺も一緒にと焼肉に誘ってくれるが、私は丁寧にお断りする。
理由は色々とあるのだが純粋にFXや株とかで忙しい時は忙しいんだ……その時が来た時に備えておいてお金を稼いでおかなければならない。それが出来るのは私だけだ。迅はギリいけるだろうが風間さんや東さんはボーダーに出資するレベルの金額の金を手に入れる事は難しいだろう。トリガー技術云々を売れば巨万の富を得るだろうが、その辺は慎重にしないといけない。少なくともボーダーの使っているトリガーは兵器としての側面が強いトリガーなんだから。
「投資家なのか」
「そうなりますね…………ボーダーに資金提供をする、そうすることで修達に出来ないことをする」
修達が過去に連れ去られた人達を連れて帰る事が出来るのを信じている。だからこそ、金を稼いでおかなければならない。
外資系の株とかFXとか色々と手を出している。サイドエフェクトをとことん使いまくっているから数千万円の利益を叩き出した。今年から税金とか親の扶養から抜け出さないとややこしいとか色々とあるからな。
「確かにそれは俺達じゃ絶対に出来ないな……金でどうするつもりだ?」
「些細な事を頼み込むだけですよ、トリガー技術に魅力を感じないと言えば嘘になりますけどもそこまでいけばもうエンジニアの世界になりますし。私の今のところの進路は隣の蓮乃辺市にある大学の考古学コースで、考古学に関して学びたいとは思ってます」
私の進路は既に決めているんだ。三門大学でなく隣の市である蓮乃辺市の考古学コースがある大学で……意外と倍率は高い。
将来の進路について言えば三輪は驚いた顔をする……そういえば進路云々は言ったことなかったような……
「三門大学じゃないのか?」
「三門大学に入れば強制的にトリガー開発室行きだと話は聞いている」
「いや、ボーダー推薦組は強制だがお前の学力なら一般入試でいけるんじゃ」
「私は考古学に興味があるんだ……なに、三輪の復讐の共犯者になる約束は果たすさ」
三輪は私も三門大学に進学するものだと認識していたが、そうじゃないぞ。
トリガー開発室行きは普通に嫌なのを言えば一般入試ならばそれは無いと言う……太刀川さんという一例が生まれて私が色々と言ったからボーダー推薦枠が少しだけ厳しくなるだろうから米屋は……ボーダー就職に納まりそうだな。
「考古学か……お前はそっち系か」
「私はオカルト方面は存在は信じるけども必要な時以外は信仰はしないタイプでしてね…………もしかしたら草薙剣、八咫鏡、八尺瓊勾玉なんかはトリガーだったんじゃないか説が知りたいんですよ。もし仮に藤原秀郷が持っていたと言う伝説の宝が現代にまで残っていたら、遠征が凄まじい事になる」
戦史関係を学んでいる東さんはそっち系を学びたいのかと納得する。
私はもしかしたらがあるし、Fateからそっち系を好きになっちゃった口だ……ジャンル的に言えばUMAじゃなくてオカルト、伝承や伝説なんかについて知りたいとは思っている。
「なんだそれは?」
「実在してない可能性が高いから淡い期待は抱かせない……因みにだが北欧の伝承の中にはドラえもんのひみつ道具の1つであるグルメテーブル掛けみたいなのが存在するぞ」
「…………」
三輪が私を胡散臭いものを見るような目で見てきている。
フィクションとノンフィクションの境界線が曖昧になっている人だと思ってるんじゃないか?言っておくがホントにあるんだからな。
東さんは手に入れることが出来たらいいなと子供を相手にするような対応をした……実在していたら、どうなるんだろうな。
『兄殿、これからどうするつもりだ?私はユーマの元に向かおうと思うのだが』
「……私も一緒に行くか……」
解散!ということで解散していくA級隊長達。
私はこれからどうしようかと考えているとレプリカが声をかけてきた。これからどうするつもりか?……遠征艇を見せてもらえば遠征艇狙いが確実かどうかを見切ることが出来るのだが、遠征艇を狙われる発言はあるし原作ではなんやかんやで無事に守り抜いている。
私の予測と迅の予知の外から何かしらの攻撃を受けると占いに出た以上は対応する手立てが無い。予測しても理外のところから狙われるわけだ。
「敵は多数のトリオン兵で撹乱してボーダー基地に忍び込んで遠征艇を狙う可能性が高い。遠征艇を破壊する担当の近界民を倒すのでなく、大多数のトリオン兵を倒す際に現場で指揮しろと言ってきて……全く……」
東さん居るからいいじゃないか。ボーダー隊員、普段はバカでも戦闘限定で考えて動くことが出来る人多いから要らないだろう。
『兄殿はキド司令に毒を吐いていたな』
「まぁ、ある種の疫病神だからな」
『それに関してだがボーダーはむしろ頑張っているのでは?遅かれ早かれ大規模な侵攻はあった筈だ、真に誰が悪いかとなれば襲ってきている国だ』
「レプリカ、正義と悪で認識してない。迷惑か迷惑じゃないかで認識しているんだ」
敵国が襲撃してきているから、こんな事になっている。それについて対応策を取ることが出来ているボーダーはむしろとレプリカは考えている。
私はその辺の認識がそもそもで間違いだと思っている。
「そもそもで近界民は子供向けのアニメや漫画でよくある子どもでも分かる明確に見える悪が世界を支配して思いのままに操ろう!酒池肉林を楽しもう!って考えじゃない。資源の奪い合いでの戦争をしている。確かにボーダーが居なければ搾取される側、搾取されるままになっていた……ホントの意味で悪いのは近界民と思えなくもないが向こうも向こうで自分の国が生き残る為にやっている事で生きるか死ぬかの生存競争だ」
子供向けのアニメ、それこそプリキュアでよくある感じの敵ならば圧倒的に気が楽だろう。
だが、敵は自分の国が滅びないようにしている。自分の国が豊かになるようにしている。それは間違いなのか?
「生きるか死ぬかの生存競争で、為政者はあらゆる手を尽くす……その方法は間違いかどうかは分からないんだ」
『それは正しいという標が無いからか?』
「……なんて言えばいいのだろうな……この国には戦国時代と呼ばれる時代があった。北海道と沖縄以外で武将達が争い天下統一を目論んだりしてて、多くの血が流れた。沢山の戦争が起きた。その結果がこの現代の日本だ。レプリカ、お前は遊真と向こうの世界を色々と見たんだろ?過去に大量の血が流れて生まれた屍の上に成り立っている日本はお前から見てどんな国だ?」
『……豊かで平穏とも取れるな』
「そこに至るまでに大量の血が流れてしまった。戦国時代と幕末と呼ばれた時代がそうだ……私達はなにを犠牲にしてなにを選ぶのか、それを決める事が出来る立ち位置に居るだけに過ぎない。何かを得るために何かを犠牲にしなきゃいけない、希望の代価に犠牲を強いる世界は間違っているなら……それはこの世界のルールそのものが間違いとも言える」
人は一人で生きていけない、なんて言葉をよく聞くがこういう風にも捉えられる。
一人で生きていけない、何故ならば多くの屍の上に犠牲の上に人は生きているのだから。自覚していないだけで決して1人では生きていないんだと。
「戦争に正義と悪は無い、食うか食われるかの生存競争だ……それでも明確にコイツは悪だ!そう認識させた方が都合がいい」
明確に見える悪がいれば人は派閥を超えて共闘するからな。
「正義と悪じゃない、生きるか死ぬかだ…………ボーダーは生きる手段を与えてくれている、そう認識する事も出来なくはない。割り切ることは出来なくもない」
『兄殿にとっての割り切ることとはどういう割り切りだ?』
「自分達が犠牲になる側の住人だった、そう割り切る事だ。遅かれ早かれ近界民が襲ってくることは確かで、それに対してこちら側が防衛手段を生き抜く方法を持たなければならない。だから、その為に何処かを削る。0からじゃなにも作れない。1からじゃないと作れない……この日本のアジアの地球の為に三門市と言う街が犠牲になっている。ボーダーの優秀な大人達はアンチボーダーを増やさない様に頑張ってるし見せない様にもしているが、事実だけを言えば三門市はこちらの世界の生存競争の為の犠牲になっている。でも、仕方がない。もしかしたら日本の三門市じゃなくてアメリカのロサンゼルスが戦場になってた可能性もなくはない」
普通の人には無理な事だが、世界を守るために1%を犠牲にした。
犠牲無しは出来ないことで、できる努力はこの1%を如何に効率良く使うか0,1%にまで減らしたりするかだろう。犠牲無しに成し遂げたいならば、それこそ神の権能や黄金の果実の様な全知全能な力が必要だろう。
『資源の奪い合いでの戦争が行われていて、こちらの世界でも戦場は何処かで確実に生まれる。それが偶然にも日本の三門市だった……兄殿はそう割り切ることが出来るのか』
「出来ていた、だったな…………あの日までは」
私の原作知識は徐々に徐々に更新されていく物だ。
元いた世界線でワールドトリガーの原作が進めば自動的に流れてくる非常に厄介なものだが、そこは別にいいんだ。
『あの日とは……』
「そこを聞かないでほしい……って、言っても修に聞けば溢してくれる。オフレコ、他には言わないでくれるか?」
『内容による』
「じゃあ、その内容を説明する前に……レプリカ、お前にはトリオン反応のレーダーが搭載されているか?」
『搭載されているが……』
「縦に範囲を広めてくれ……地下にバカでかいエネルギー反応がある」
『…………む……………』
レプリカに縦に範囲を広めてもらえばヒットしたんだろう。地下に眠っているバカでかいエネルギー反応を。
それについてレプリカはなんなのか考えているだろうが、私はそこに関して少しだけ触れておく。
「ボーダーは嘗ては秘密の組織だった。その頃にも基地が存在していた。それが玉狛支部だ……この三門市と言う街は人の数が30万人も越えない日本という国を代表する街でもなんでもない街なんだ。秘密の組織がなんやかんやでそのエネルギー源をこちらの世界に三門市に持ち込んだ。ボーダーはそのエネルギー源を利用して大幅に進歩した…………私はそこで1つの仮説を立てた」
『……それはいったい……』
「……博多、横浜、仙台、いや、ロサンゼルスやニューヨークなんかもある。都会指数が高い、人が多い街は三門市よりも上の街は地球という括りでは100以上ある。そんな中で都会指数が低い三門市を狙った。大規模な侵攻をすればメディアにバレるのだけは確実だ、だったら人が多いところを狙うのは極々普通な事だ。だが、何故か三門市と言う日本の中でもマイナーな街が狙われた。何故か三門市には向こうの世界と色々と交流している秘密の組織、ボーダーの基地があった。ボーダーの出来るエンジニアこと鬼怒田さんは秘密の組織じゃなくなったボーダーにスカウトされた後に世界中で開かれている門を誘導する装置を作り上げた……私はそのエネルギー源をこちらの世界に三門市に持ち込んでしまったから、そのエネルギーに反応して門を開いて三門市に現れたと考えている」
もっとも、この世界はワールドトリガーと言う漫画の世界に限りなく似ている世界だからご都合主義の一言で済ませる事が出来るがな。
だがまぁ感情によりパワーアップするというよくあるご都合主義的な展開は基本的には無い……修や私と言うイレギュラーが居るが基本的にはご都合主義は無いのがワールドトリガーだと思っている。
もしかしたら地下に眠っている
「それでもまぁ、割り切ろうと思えば割り切ることは出来る……私自身にそれで直接的な被害があったかと言えば無かった。修が拐われたわけでもない、母さんや父さんが殺されたわけでもない、家を粉々に破壊されたわけでもない。私自身は思うところはあれども割り切ることは出来る」
『その言い方だと、兄殿以外に割り切ることが出来なかったとなるが』
「ああ、そうだ……女の話をしよう。その女は才色兼美な女だった、自主的に勉強する事が出来るタイプだった……家庭に恵まれているかどうか?金持ちの家に生まれたわけではないが年収200万ぐらいで貯金がまともに出来ない貧乏な家に生まれたわけでもない。私立の学校に通っても問題無い経済レベルの家庭に生まれた……小学生時代に馬が合う友達が出来た。塾は異なるが通っており、同じ志望校を選び中学受験をし、友達も含めて見事に合格をした」
『その女性は……』
「その女はある時悩みを持った、女の悩みの定番である体重だ。結論から言って女の体は成長期により女らしくなった。胸が大きくなったことで体重が増加したのだが女は太ってしまったのだと勘違いした。だから運動をしようと決意しランニングをしていた…………そして偶然にもその日、異世界からの侵略者が現れた。突如の事で理解が追いつかないのだが、目の前に広がる光景から女は死を察した。恐怖に怯えた…………だが、偶然だ。本当に偶然だった。メロンの鎧を手に入れたバカが偶然にもその女を助けた。メロンの鎧を手に入れたバカは状況から見て大勢の人を助ける事は不可能だと判断した。手に入れた力を完全に理解しているわけでもなかったので先ずは己が生き残る道を探した。とりあえず現場から逃げるかと乗っていたバイクの後ろに女を乗せて家に逃げた。そして母親に無免許運転と女を連れてきた事を怒られた。特に無免許運転に関しては物凄く怒られた」
前世でもバイクの運転方法を知らなかったからサイドエフェクトと感覚だけで運転していた。
あの時の運転は確実に間違った運転だったなとバイクの免許を取ってからよく分かったことだ。
「女が助かったのは本当に偶然だった。偶然だったが助かった、女はメロンの鎧を手に入れたバカにお礼を言った。メロンの鎧を手に入れたバカは偶然だからと言ってとりあえずは家族の安否確認等をした方がいいと言った。女の両親は無事に生きていた。メロンの鎧を手に入れたバカは『地震や台風にあったと思って割り切るんだ』と愚かな事を言った。平穏な日本が異世界からの侵攻を受けていると言われれば、危険なのは誰でも分かることだが憎悪を抱くのか割り切るかのどちらかしかない。女は人が死んだ、人が拐われた等の沢山の訃報を聞いた。他と比較すれば自分達は無事に生き残る事が出来た。被害らしい被害と言えば買ったばかりの家が壊された事だろう……だから、メロンの鎧を手に入れたバカの言う通り地震や台風にあったのと同じなのだと割り切ろうとした……だが、絶望は始まったばかりだった」
あいつにとってはこれこそが絶望への序章だった。
「異世界からの侵略者を撃墜した謎の組織が表立って組織を大きくすると言い出し、街に軍事拠点の意味合いでの基地を置くことになった。その基地はとても大きい基地だった。だから、その基地を作るために女達が住んでいる土地を明け渡してくれ、勿論その土地の定価の倍の価格で買い取るのだと言いこちらの世界にこっそりとやってきている異世界からの侵略者を本格的に撃墜する為に頼むと組織は頭を下げた。当然、反対の声だらけだった。この街がどうして戦場にならなければならないのかと色々と意見が飛び交っていたが政府が謎の組織を政府公認の民間の界境防衛機関として認めた。立ち退き反対だなんだと言っても国が認めたので異論や異議を唱えても不可能であり、基地を作るのに必要な土地は買い取られた。無論、そこで色々とふっかけて定価の3倍ぐらいで買い取らせる上手い奴も居た………殆どは戦場が隣にあるから格安で提供される住宅に住んでいるが、一部は街から出ていき新天地に向かった」
その際にも新天地探しで金が動いた云々は聞いているが実際のところはどうなんだろうな。
「女の母親は戦争が隣にある街になんて住んでられないという極々常識的な事を言った。新天地探しを考えたが、女の父親に問題があった。女の父親は街の役人だった。街の考えとしてその組織を受け入れる方針であり、女の父親は新たに出来る街の役所と界境防衛機関を繋ぐ部署の人間になる様に命じられた。女の母親は戦争をしている組織に加担するのか?こんな街に居たら私達は死んでしまう!と極々常識的な事を言った。しかし女の父親は仕事だからとなり……言い争いの日々が生まれた。そんな苦しい状況の中で女の通っている学校が再開した。女の友達は全員死んでいない、誰かが拐われた等は無かった。女はそれだけで救われた気分になったがしかし、一同は言った。自分達はこの街から出ていくのだと……戦争が行われている街に住んでなんかいられないと全員が別々の街に去っていく事を伝えた。そして女の母親は女の父親に夫に対してこれ以上は話し合いが出来ないのだと緑の紙を、離婚届を突きつけた。家も物理的に崩壊した。家庭も崩壊した。友達関係も崩壊した。絶望の底に叩きつけられた彼女だったがメロンの鎧を手に入れたバカの顔が過った。詳しい事をなにか知っているかもしれないのだと話をしにいき、メロンの鎧を手に入れたバカはどうすればいいのか悩んだ。界境防衛機関を潰す方法は知っている、その為の力もある……だが、界境防衛機関が界境防衛機関として無ければ世の中は更に大きく混沌とした世界になる……メロンの鎧を手に入れたバカは自分の理外の外に居る人間を見た。女が失った友達を取り戻すのも、家を直すのも、家庭を平穏にするのも無理だ……世界の為に犠牲になってくれ、ハッキリとそう言った」
『言ったのか……その様な事を……』
「ああ、その男が如何にしてバカで愚かなのは分かるだろう?その女はメロンの鎧を手に入れたバカを恨んでストーキングした。女は異世界からの侵略者のせいで軽度だが
母トリガーを持ってきたから三門市で大規模な侵攻が起きたのか?と聞きたいが、聞いたらどうなるか自分でも分からない。
もしそうじゃなかったらそれはそれで不運だと思う、運が無かったとしか言えないがもしそうだったら世界の為にほんの少しの犠牲になった。
「メロンの鎧を手に入れたバカは家族や世界を蝕む悪意とは戦える、だが世界の理とは戦うことが出来ない。世界を滅ぼすには世界を1から作れないといけない……その力だけは無い……筈だ」
『最後は曖昧だな』
「少なくとも1から10まで全てを理解していないからな……まぁ、私の発言はくだらない私怨によるものだと軽く受け流す程度の認識で構わない。多くの命を救うために少量の犠牲は仕方がない、いちいち意見を聞いていたらキリが無いのだと毒舌の1つだと流す……向こうはその道を選んだんだ……自分から変わる変身が苦手なんでな」
だから仮面ライダー斬月が合っているのだろうな。
「っと、無駄話が過ぎたな……この事に関しては」
『最初から聞かなかった、だろう……あまり人に話していい話でない事だ。私のデータにもしまわないでおく』
「助かる」
悲しい過去があるから云々の話はあまり好きではないからな。
レプリカは胸の内にだけ入れておくことを伝えてくれれば、トリガー開発室前に居る修と遊真に出会う。
「そっちも色々とあったみたいだな」
「うん……兄さんも忙しいね」
「まぁ、そうなるのを覚悟の上で動いているからな」
「オサムのお兄さん、スゴく有能ですからなぁ……」
「最初にバカをやらかしたがな……で、B級上位戦を確実に勝てる所謂安定した強さを手に入れる方法は見つかったか?」
「微妙なところだ……なにせ近界民だからな」
「近界民云々よりも敵とかが関係してるんじゃないのか?まぁ、そういう側面を見せていないがボーダーは軍隊だからある程度は合理的に動くだろうが」
「……」
近界民関係はあんまり意味ない事を言えば遊真が一瞬だけ固まる。
なんだと気になったが、遊真から見えるのは死相だから読み取りづらくて読めない……
「兄さん、兄さんの持ってるガイアメモリで傷を治す事が出来る物はあるかな」
「ああ、あるぞ」
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