「……絶妙なまでに残念だったな」
「全員がメテオラ常備は分かってたことだったんだけどね……」
修達玉狛第二は上位に残留した。原作とは異なる展開になっており上手く行くのかと思ったのだが、流石にそう都合良くいかなかった。
王子隊、二宮隊、香取隊と戦ったのだがトリガー枠に空きがある面々は全員がメテオラを装備してきて焼き払われた。蟻地獄は嵌まる前に位置を特定してメテオラで徹底的に焼き払う。基本的には相手が来なければ攻められないカウンター型の戦術であり、自らで攻めてくるタイプの戦術じゃない。
修自身も蟻地獄の弱点は分かっているのだが修自身が戦うことが出来るという事が1日2日で出来ることではない……結果として言えば負けたには負けたが、大差を開いての敗北ではない。香取隊が点を取れなかったので確実に香取隊が中位に降格で今日の夜に行われる弓場隊、柿崎隊、漆間隊の三つ巴で弓場隊が勝ち上位に上がってくるだろう。
「作戦に限界は無い、千佳ちゃんというカードをどうやって捌くかだ。10%でも力は力だ、もしかしたらそうするかもとフェイクをかけるだけで120%ある。今度からは玉狛第二対策にメテオラを持とう、基本的にはシールド2枚とバッグワームでトリガー枠が3つ固定で残り5つが自分の個性が光る。相手の手の内が分からないならば相手に行動をさせる。その行動をこちらの思いのままにする。立派な戦術と言うか腹の読み合いだ」
しょうもない事でも1%でも効果があるならば試せばいい。
例えば戦闘中に何かしらの暗号を叫ぶ。意味は分からないがなにかの作戦の指示かと誤認させる。アメフトの世界とかでもある技だ。
腹の読み合い探り合いに関しては修はあまり向いていないタイプの人間だが、向いていないだけであって決して出来ないわけではない。
「貴虎、余計な事を言うのはそこまでよ」
ボーダー関係で力を貸すなと言われているのだが色々とアドバイスを送っていることを母さんは指摘してくる。
緊急時に仮面ライダージョーカーになるのとかは認めているのだが、ランク戦関係でアドバイスを送りまくるのはよくない事だ。修が本当の意味で成長するには私の力は何処かで邪魔になる。
「2」
「3」
「4」
「5」
「6」
「「「ダウト!」」」
ランク戦の反省会が終わり、出た結論としてはもう1人B級上位陣以上と互角に戦える前衛が欲しいという。
他の面々もB級上位陣と互角に戦える前衛が居れば戦えるのだと判断を下しており、そのもう1人が分かっていない。
「むきゃああああ!!やっぱりズルいわよ!そこ3人!」
本部襲撃があるので出かけずに本部に待機しているのだが暇なのでトランプで遊んでいる。
太刀川さん、私、母さん、小南パイセン、迅、遊真の6名で遊んでおりダウトで勝負しているのだが小南パイセンが異議を申し立てた。
「持っている力を思う存分に使ってなにが悪い」
「コナミ先輩、諦めてくれ」
「いや〜……答えを知っちゃってるからさ」
嘘を見抜くサイドエフェクトを持っている遊真!
ありえる未来を断片的だが視る事が出来る迅!
電磁波を共感覚で形に捉えてカードを見抜く私!
この3名を相手にして偽のカードを出さなければいけない……不可能である。
「違うゲームにするわ!そうね……ジジ抜きにしましょう!」
「いいのか、小南?」
「ええ、ジジ抜きなら絶対に負けないわ!だってどれがジジなのか分からないもの!」
ババ抜きだと色々と顔に出てしまうのは流石に自覚している小南パイセン。
トランプを回収してシャッフルを行いカードをランダムに1枚を抜いた。そのカードがなんなのか分からない様にしもう一度カードをシャッフルする。
「太刀川さん、小南、迅、遊真、母さん、私、私、母さん、遊真、迅、小南、太刀川さん、太刀川さぁ!?」
「え!?」
「そういうの無しよ」
くそ……ダメか。シャッフルしているところを母さんに止められた。
何事なのかと思っている小南パイセン、母さんは私の分のトランプをめくれば10が2枚揃っていた。
「油断も隙もないわね」
「メロンくんさ、ジジ抜きでそれは無いでしょう」
「リアルジョジョをはじめて見たぞ……」
上手い具合に自分の手札が切れるようにカードを弄っていたのだが、母さんに見抜かれた。
私ならば息を吐くようにイカサマをするのだと信じているから、手に取った。迅はこんな所でジジ抜きでイカサマをしても意味は無いと呆れている。トランプを配るのは平等を保つために小南パイセンが配ることになった。
「間に居る時点で小南ちゃん、詰んでるわよね」
小南パイセンのカードを引くのが私、小南パイセンがカードを引く相手は迅。
間に挟まれている時点で詰んでいる。私はどのカードを引けばいいのか分かるし迅はなにがジジなのかを知っている。もう完全に小南パイセンは詰んでいる。
「うぅ……」
「大富豪にする?7並べにする?」
小南パイセンが敗北して割と涙目になっている。
母さんが他の勝負で遊ぶのかと聞いてくる。
「ところでなんで三雲兄弟の親が居るんだ?」
「太刀川さん、会議の際に言いましたよね。私の予測と迅の予知の範囲外からの攻撃があると。予測しても無理ならば、持っているカードで純粋に1番強いカードを真正面からぶつける。それが私の出した結論です」
「……ということは、おばさん強いのか?」
「さぁ?戦えるけども戦ったことはないからよくわからないわ……でも、今日の夜ぐらいに襲撃があるのは確かよ」
「え、なんでそう言い切れるの?」
「コレを使って予知したのよ」
母さんはバインダーを取り出した。バインダーをパカッと開くと中には仮面ライダーエグゼイドで出てくるエナジーアイテムが入っていた。
エナジーアイテムが入っているバインダーでありなんだコレはと見る太刀川さん達、答えを私は知っているので答える。
「ゲームでよくある手に入れたら一時的だがパワーが増すとか素早さが増すとかのパワーアップアイテム、その内の1つに一時的だが予知能力を手に入れる予知のアイテムがある」
「メロンくん、オレの存在意義を堂々と無くしに来るね……そんなのあるんだったらなんで使わないんだ?」
「予知と電磁波認識からの未来予測の処理が出来ないしコレを使えるの私と母さんだけなんだ。やろうと思えば太刀川さん達にも使えるようになるんだが、その過程で高確率で死ぬんだ」
「だからあんたの持ってるトリガー、危険過ぎるでしょ!!」
体内にバグスターウイルスやバグスターウイルスの抗原とか抗体とかを宿していないとエナジーアイテムは使えない。
太刀川さん達にも抗体を作ることが出来るか出来ないかで言えば仮面ライダークロニクルを使えば出来るには出来るのだがその過程でバグスターウイルスと戦わないといけない。ユニコーンのガイアメモリならばバグスターウイルスそのものを除去する事が出来るがその場合だと抗体を作ることが出来ないんだ。
「三雲の奴が持ってるトリガーは3つ、1つは弟に託しもう1つは母親に託し1つは自分の物か……なんで1番強いのを持っていないんだ?」
「……いや、私もそこが謎なんですよ」
T2ガイアメモリはともかく、バグルドライバーⅡはバグスターウイルスの抗体が無いと使えない。
私を転生させた奴はその件に関しては理解しているのだが、なにかの拍子で母さんはバグスターウイルスに対する完全なる抗体を手にした。
何処の過程で間違えたかは分からないが何故か母さんにバグスターウイルスの完全なる抗体を宿している。
「まぁ、理論上は誰でも使える反則級なトリガーだからな」
「ほぉ……じゃあ、俺でも使えるのか」
「ええ、条件を満たせば使えますよ……ガシャットロフィーを13個集めれば」
面白い話を聞いたのだと太刀川さんは興味を抱く。
私は12個のガシャットロフィーを見せる、なんだコレはと太刀川さんと小南パイセンは手にするがそれ自体はなんの変哲もない物だ。
「仮面ライダークロニクルのデータに入っている13体の敵を倒す。そうすることで使用可能になる形態があって
「最後って13体じゃないの?」
「
語った数と持っているガシャットロフィーの数が合わないことを指摘する遊真。
パーフェクトノックアウトは2つ分にカウントされており、倒すことに成功しているのだが……最後に残ったのだけが倒せなかった。倒す手段が分からなかったのでユニコーンのガイアメモリを使って無理矢理治療した。
「お前を苦戦させる程の敵か……面白そうだな」
「太刀川さんじゃ天地をひっくり返しても絶対に倒せない相手、色々な意味で相性が悪すぎる……」
「特定の攻撃か核を攻撃しなきゃ攻撃効かない系ってこと?なんかゲームみたいね」
みたいじゃなくてゲームなんだ。最後の最後に残ったゲームが、ガシャットロフィーがあまりにも厄介なものなんだ。
それさえ倒せば私もバグルドライバーツヴァイを使って仮面ライダークロノスに変身する事が出来るはずだ……多分、今の段階で使えば血を吐きながら数分間だけの変身を可能とするが私自身がバグスターウイルスに冒され何時もの何分の1かに弱体化していてクロノスのスペックに頼り切った戦闘スタイルになる。
「っ…………」
「遊真、修と千佳ちゃんを呼んできてくれ」
「了解」
「お、敵が来たのか?」
最後のバグスターウイルスをどうすれば倒すことが出来るのか分からない。
私自身に感染させて私自身が倒さなければならない都合上、ナルシストじゃないと倒すことが出来ないんだ。
最後のバグスターウイルスについて説明をしようとしたが、迅が反応した。それはつまり敵がやって来たのだと遊真に修達を呼んでくる様に伝えた。
「忍田さん、一応はパターンAで……」
「分かった、予定通りの人員を配置する」
パターンA、本部防衛系だ。規模が小さいというのだけは確かであろうが、私と迅の想定外の攻撃を受ける。
こういう時は原作知識が厄介だなと思いつつもボーダーの屋上に移動して北東を見る。北東側に大きな空間の歪が見えた。門が開く前兆で、暫くすれば巨大な門が開いた。
「…………読み通りか」
今のところは私のサイドエフェクトと原作知識通りに事が運んでいる。
北東側に巨大な門が開かれており、そこから多数のトリオン兵が送られて来ている。どうしたものかと考えていればボーダーの狙撃手達が屋上に転送された。
「三雲さん、先回りしてたんですか?」
「迅の直ぐ側に居たんだ……余裕で倒せるが数が多いな」
佐鳥が先に私が居たことに驚く。佐鳥でなく今回出動のメンツは大体驚くが迅と一緒だと言えば納得する。
それよりもと敵を確認する。人型のトリオン兵、この場にいるメンツならば余裕で倒すことが出来るトリオン兵だが。中にトリオン兵に化けたトリガー使いが居るな。アレをどうやって倒すか、そこがミソになるが……不吉な相は出ていないが占いでは私の予測を上回るなにかが起きる……となると、原作通りに事を運ばせる?…………どうしたものか……
「兄さん」
「来たか……千佳ちゃんだけが先に転送されて少しだけ心配だったが、大丈夫そうだな」
遊真と修も屋上にやって来た。
修はトリオン体に換装しておらずその手にはジョーカーメモリが握られている。私はそれを確認した後に修にロストドライバーを渡せばロストドライバーを装着する。
『ジョーカー!』
「皆さん、今から僕達は玉狛のトリガーを使いますので間違えて撃たないでください」
ジョーカーメモリをロストドライバーに装填する前に修は警告をしておく。
この言葉をどれだけ信じるのか?玉狛のトリガーという事になっているトリガーみたいなのを使うというのが正確な情報だろうが、一応はそういう事になっている。修はジョーカーメモリをロストドライバーに装填してロストドライバーを傾けた。
『ジョーカー!』
ジョーカーメモリが音声を鳴らせば修の顔に紋様が浮かび上がり、修は仮面ライダージョーカーに変身した。
前回私がそこそこ暴れまわったから斬月はそれなりに知られているが修がジョーカーになるところを見るのははじめてな人達だらけで驚く。
特に荒船さんが目を輝かせている。今から戦いが始まるのだと言うのに変なところで興奮しないでほしいと思いつつも北東を見る。
「……トリオン兵の中に見た目をトリオン兵にしているトリガー使いが隠れている……見分け難いが早急に始末させてもらう」
『ゲネシスドライバー!』
遠くのものを見て占うなどをしていないのでどれが正確なトリガー使いが化けたトリオン兵なのかは読めない。
至近距離ならば確実に分かって仕留めることが出来るのだが……流石に400m以上あって更には遮蔽物があるから完全に見切る事は出来ない。
仕方がないなとゲネシスドライバーを起動して腰に装着した。
『メロンエナジー!ロック、オン』
「変身」
『ソーダ……メロンエナジーアームズ』
開幕は斬月・真でいく。
メロンエナジーロックシードを起動すれば空中にジッパーが出現してジッパーが開けばメロンエナジーアームズが出現する。
斬月・真の全身タイツを身に纏いメロンエナジーアームズを被り頭部も装甲に身を纏えば仮面ライダー斬月・真 メロンエナジーアームズに変身する。
「……おれだけなんか浮いてるな」
「いや、空閑が正しいんだ。僕達が変わってるだけで」
遊真も自前の黒トリガーを起動するのだが仮面ライダージョーカーと仮面ライダー斬月・真と比較してインパクトが薄いことを気にする。
修は自分達の方が異常で、遊真の黒トリガー換装が正しい答え……そもそもで修はそういう感じの見た目の生物になっていて、私はトリオンで出来た鎧を身に纏っているから方向性が違う。
『兄殿、オサム、2人は通信が出来ないので私が代わりにやろう』
「助かる……早速だが、ここから狙撃しても問題は無いか?」
『その為に狙撃手達を転送したのだが』
「言質は取った」
『創世弓ソニックアロー』
通信が出来ないのでレプリカがちびレプリカを生み出して本部と通話が出来るようにしてくれた。
ここから狙撃しても問題は無いのかどうかを一応は聞いておけば忍田本部長は狙撃の許可をくれたのでソニックアローを出現させて左手で持ちイチゴロックシードを取り出し、イチゴロックシードをソニックアローに装填して構える。
『イチゴチャージ!』
「……まだか」
「おいおいおい、俺達の仕事を奪いに来たのかよ」
イチゴロックシードをソニックアローに装填した状態でソニックアローの矢を放った。
ソニックアローの矢は空中で巨大なイチゴの形になった後にエネルギーの矢として無数に降り注ぐ。こちらに向かってくるトリオン兵を一度に大量に撃墜する。それを見てトリオン兵を狙撃するために出て来たのに出番を奪った事を当真さんはツッコミを入れる。
「文句があるならば敵に言ってください……最も、この完成されたゲネシスドライバーの前ではあの程度の雑兵は取るに足らない……修、俺は今ここで矢を放った。狙撃手が居るのだとアピールをしている……敵がこの基地を狙いに来ているならば邪魔な狙撃手を狙いに来る。それ用のトリオン兵を何かしらの形で送りつけてくる。レイジさんと荒船さんを除けば近接戦闘は出来ない……任せても構わないか?」
「!……うん、任せてよ」
任せても構わないかどうかの確認をすれば嬉しそうにする修。
なんだかんだ私のことが大好きだなと思いながらもダンデライナーを出して遊真と一緒に乗って地上に降り立つ。
『出来ればだが、先程のイチゴの射撃はやめてほしい』
「だから言質を取ったんだがな……まぁ、アレは1回だけで最初に敵の出鼻を挫く為に使ったものだがな」
敵の予想を1回上回る事が出来るのならば、それでいい。相手が自分よりも強い、そう思わせるだけでも十二分な武器になる。
最もその様な真似をしなくても、今回はボーダーの方が上手なんだがな。
「遊真、三輪の
「出来るけど……おれが直接倒せるよ?」
「今回は前回とは異なり質よりも量で攻めてきている、そうなれば数で対抗するのがベストだ。送り込まれているトリオン兵にシールド機能が搭載されている確率が高い。今回は近距離の殴り合いでなく銃撃戦がメインになる」
遊真に確認を行えば、それを使わなくても今回の敵は余裕で倒せると言う。
だが、今回の敵は質よりも量で攻めてきていて勝ち方が特殊だ。遊真1人が絶対に落ちない駒になっていたとしても意味は無い。
「俺を信用しろとは言わない、俺は修とは違うダメな奴だからな……でも、一応は現場での戦闘を任されている」
「わかった……オサムのお兄さんを信じるよ」
『……向こうの動きが止まったぞ』
「そりゃ出鼻を挫いたからな……ちょうどいい、ベルトを変えるか」
斬月・真が悪いというわけではないが、今回は相手が何かをしてくるのだけは確定だ。
予想の範囲外を越える事が出てくるのならば純粋に強いゲネシスドライバーの斬月・真でなく戦極ドライバーの斬月にする。
ゲネシスドライバーを腰から外せば生身の肉体に戻ることはなくメロンエナジー部分が無くなり、戦極ドライバーを装着すれば頭の部分や白タイツの部分が少しだけ変化する。
『メロン!ロックオン!』
「変身」
『ソイヤッ!メロンアームズ!天下御免!』
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