でも、割と普通なので醤油を魚醤に変えてみようと、そうなるとなにを具材にすれば良いのかが悩みどころ。肉は魚醤の旨味を潰すから無しになった。
鮭炒飯は割と普通で面白くない。秋刀魚炒飯は骨が多いから食べづらい。そうだ、くさやにしよう。魚醤の代わりにくさや汁を熱してほぐしたくさやを入れてみよう(主人公とは特に関係ありません)
修学旅行から帰って来た国近先輩。
特に頼んだわけでも無いのだが、沖縄限定のハイチュウを一箱貰えたのは嬉しかった。だが、出水達と一緒にチラッと見た沖縄のアンテナショップで普通に売ってるのを知ったら悲しかった。
沖縄で買ってきた本物の沖縄限定のハイチュウだったのに、喜びが一瞬にして絶望へと切り替わった。
リーゼントパイセンもとい当真先輩はちんこすこう……受け狙いで出水と米屋の為にと買ってきており、貰ってた二人は大爆笑。流石にそれは沖縄のアンテナショップで売っていなく、中身は形が卑猥なちんすこうで美味しかったらしい。どうしてそこでオペレーターの人に食べさせなかったんだ?と若干キレ気味にツッコミを入れると中腰になる出水と米屋。
国近先輩と三輪隊のオペ子こと月見さんがちんこすこう食ってるのを見ると、青少年のナニかが爆発する。というか、そういうのやればなんか怒られる気がするらしい。
「はぁ……適当な事を言うんじゃなかったな」
ラブレターを捨てたりして周りからのリア充くたばれと罵られつつも、時は過ぎる。
中間テストは皆でテスト対策ならぬ米屋対策をしたりし、なんとか乗り切る事は出来て体育祭は北添ことゾエさんが足遅い以外はとんでもない人だと、影先輩と殴りあって友情を深めた関係なんだと思わせる結果に終わった。
残す行事は百人一首とか期末とかの割と普通の行事ばかりで本日は学園祭初日。私はクラスの出し物、ではなく個人で出店をしている。
「別にタロットカードとか水晶無くても良いんだけどな……」
何処かの実力派エリートとは違い、完全にお節介で言った一言をちゃんと果たすために講堂の一部を借りて占いの館をしている。
三輪に お前、占いが趣味な乙女チックなところあるんだなという顔をされたのがキツかった。出水が割と当たる占いだとフォローをしてくれたけど、三輪の視線は怖かった。
「お前、なんだその格好」
「私の占い師としての格好です」
「胡散臭いアラブ風のとかはよく見るけどよ、全身タイツとターバンって何処の国だ?」
「しいて言うならば、グルメ界です」
机とか道具とか色々と準備をしている私の前にやって来た影先輩。トリコのココの格好だが、問題無い。
ひょんな事から影先輩弱味を握られたのだが、それをネタに脅してくることは特に無い。口とか悪く、荒っぽいところは割と多いのだが悪人ではなく割とイイ人である。サイドエフェクトのせいか口より先に手が出るが、影浦先輩でなく影先輩と言っても特に怒らないのでいい人だ。
「なんだグルメ界って……まぁ、いい。
ちょっと裏で寝るから、起こすんじゃねえぞ。ゾエとかヒカリにも言うなよ」
「周ったりしないんですか?」
「俺ぁ、祭りはそこまで好きじゃねえ。
家の手伝いならまだしも、こんなただただうるせえ祭りにやる気なんか出すかよ」
「そう言うんだったら、最初から来なければ良いじゃないですか。防衛任務でも入れれば公欠になりますよ」
「防衛任務入れろってシフト出してきたけど、上が学生生活楽しめとかで強制的に今日は任務無しになったんだよ!クソが!」
この人のサイドエフェクトは、感情受信体質。
スゴく分かりやすく言えば向けてくる視線をハッキリと感じ取り、その視線にどんな感情が籠っているのか肌で感じる不意討ちや狙撃に対しては物凄く強いのだが、日常生活に不便で結果的には人の心を読んでるみたいなものなので割と苦しくて辛いサイドエフェクト。
人混みの多いところでは物凄く感情を向けられるので、馬鹿騒ぎが出来る場所は好きでもお祭り騒ぎは苦手で実家のお好み焼き屋の手伝いはまだするけど学園祭は無理らしい。
「後で焼き鳥かなんか買ってきましょうか?」
「衛生管理の都合上、業務スーパーの冷食チンして焼き直したやつで美味くねえ」
詳しいな、この人。
特に断る必要はなく、やることが無かった時用の暇潰しで持ってきたミスター味っ子幕末編と信長のシェフと仁を貸すと読みだした。
「おいこれ、ミスター味っ子読んでるの前提じゃねえかぁ」
「じゃあ、信長のシェフをどうぞ」
「幕末か戦国時代かの違いだろう。つーかなんで三つともタイムスリップものなんだよ」
「そんな事を言われても、これが程よく暇潰しになるんで。
まぁ、明日もありますし鉄鍋のジャンとか持ってきましょうか?」
「それは家にあるし、Rの方はヒカリに貸してるからそっちもいらねえ」
「聖おにいさんは?」
「あ~ねえから、明日頼むわ」
流石にミスター味っ子全巻持ってくるとなると、結構重い。
仁と信長のシェフが鞄の容量を大きく取っているので、幕末編で勘弁してください。
明日持ってくる漫画とかの準備をすることもでき、そんなこんなで学園祭開始の放送が流れる。
「そういえば、影先輩とこなにするんですか?」
「相席居酒屋」
それただのぼったくりバーじゃないのか?
影先輩がスーツとグラサンつけてたらもうそれにしか見えねえなと視線を影先輩に向けずに、お客を待っていると早速やって来た……物凄く見たことがある餅食ってるアゴヒゲと見たことはないけど、見たくもない死相が浮かび上がっている糸目の男性が。
「タイム、タイム」
「んだよ、出水が面白い事してるからって一発目にやって来たんだぞ」
「いや、太刀川さんではないです。と言うか、餅売ってたんですね」
いきなりの太刀川さん降臨に驚いてしまうが、太刀川さんが来るのは最初から分かっていた。
国近先輩と出水がここの学生で、学生生活を楽しめとシフトを入れられなかったからついでだから行ってこいとか言われて太刀川さんが来てもおかしくもなんともない。
「餅だけに、持ち込んだ物だ」
「それ怒られるやつだからさっさとしまってください」
「任せろ!つーことで、堤が先な」
「オレからか……もしかして、オレが一番最初のお客さんかな?」
「はい、そうデす」
「そんな緊張しなくても良いよ。
太刀川と同じ年齢だけど、気さくにして。ああ、自己紹介がまだだったね。オレは堤大地。よろしく」
「出水達と色々とエンジョイしている三雲です」
「色々と噂を聞いてるよ……おサノからだけど」
糸目の男性もとい堤さんはスゴく気さくに話し掛けてくる。
私がお客第一号に緊張していると思っているのだが、それは違う。この人、めっさ死相が見える。
横で餅を胃袋にしまおうとしている太刀川さんは上司に怒られる未来が100%で確定しているが、この人からは死相が……いや、これ死相じゃないな。
「当店の占いは占星術の占いです。
極々僅かな情報を元に当てたり思わせたりする心理学ベースのインチキ占いではありません。ここに生年月日と性別、それと名前を書いてください」
「あ、思ったよりも本格的だな」
タロットカードと水晶玉、それとプロフィール記入用紙とペンを差し出す。
オカルト部でもなんでもない私がやっているから手相とかトランプとかかと思ったが割と本格的でワクワクする堤さん。正直に言えばこの小道具、全く関係のない物だ。サイドエフェクトを使用して未来を占っているだけに過ぎず、道具を使って道具でちゃんと占っていると思わせている為だけに置いてある。
「じゃ、シャッフルしたりしてください」
「オレがするのか?」
「私じゃなく堤さんを占いますから、堤さん成分が必要なんです。
言い忘れましたけど恋愛運とか金運とか占うのでなく、近い将来に起こりそうな事を占う感じです。曖昧な感じな占いは、ちょっと苦手です。曖昧な占いをして当たってると思った筈の未来が急に変わって、もう嫌になりました」
「未来が急にって」
「おいおい、まさか迅のせいか?」
多分、何度かあのぼんち揚げのせいで占いで確定していた未来が変わったことがある。
適当にそれっぽい事を言いながらも茶を濁し、堤さんにタロットカードをシャッフルしてもらい、カードの順番を変えてもらい、その上で正位置や逆位置を選ばせる。
「なんか俺の知ってる占いとは違うな」
「未来は何時だって馬鹿みたいにあります。
その中から一つの未来を進む……私が出来るのはその未来を何となくで知らせる事ですよ」
「ふ~ん、お前、未来とか見えないんだな」
「私のは普通の千里眼で、遠くの物を見るだけです。魔法使いの千里眼は未来すら見ることが出来るそうですけど」
「魔法使い、ね……」
「はいっ、終わったよ!」
餅食い終わった餅川さんと軽く談笑をし、堤さんからシャッフルし終えたカードを受けとる。
「ほーーぅ…」
「え、見るの?」
ここでタロットカードをピラミッドの様に並べてこのカードのこの位置はと説明をすればボロが出る。
タロットカードがどの様にシャッフルされているのかを確認し、頭に叩き込み人差し指をたてる。
「イ~ティ~……堤さんも」
「え、あ……イ~ティ~……なにこれ」
堤さんにも人差し指をたたせ、互いの人差し指が水晶玉に触れる。
予想していた占いとは大きく異なっており堤さんは困惑をしているが、私の方も大分困惑している。こんな死相擬きはじめてだ
「これ、私のオリジナルの占いなんですよ。
マハトマ的なのを感じて未来を見ている、太刀川さんそんな残念な人を見る目で見ないでください。残念な人は貴方なんですから」
「誰が残念な人だ」
「ボーダー隊員で一番強い人として紹介されて登場した瞬間、磯辺餅食ってた人は残念な人です」
「あ~確かにあれは残念だったね……で、なにか分かったの?」
「わかったと言うか……死相に近いものが見えます」
「え!?」
太刀川さんのせいで若干だがぐだぐだになったが、堤さんの死相に近いものについて教えれる事が出来るところまで来た。
私は何枚かのカードを堤さんの前に出す。
「なんか無駄に色気ある、美貌を持った女性関係で、苦痛を味わう。
女帝の正位置の前と後ろに愚者と月の正位置のカードがあります。これはこの女性が愚かで危険な事を行って失敗する。
塔の正位置もありますね。この危険な事に巻き込まれて、覚悟を決めて挑んで失敗……あ、これ失敗する未来確定ですね。死ぬことは絶対に無いですが、死ぬよりも辛い苦しみを味わいます。死にはしませんが回避でき……う、うん?」
まずい、まずいぞ。
堤さんに浮かんでいるのは死相じゃないけど、死ぬほど辛くて苦しむ未来が待ち構えているのが確定している。
修や千佳も変な電磁波やオーラも出ているが、この人のはいっそ殺して楽にしてやった方が良いのでは無いかと思えるぐらいの死なない苦しみが待ち構えている。
「無駄に色気のある、美貌を持った女性……その女性が愚かで危険な行為」
「巻き込まれる、覚悟を決めて挑んで撃沈……死ぬことは無いが、死ぬよりも辛い苦しみ」
「あ、なんか太刀川さんも巻き込まれるっぽいです」
堤さんだけでなく太刀川さんも物凄く心当たりがあるのか、少しずつ少しずつ顔が死んでいく。
原作知識を使わずに、普通に占ったが……この人に待ち構えている未来が原作知識のせいで具体的に見えてしまう。
「お、おいそれって何時ぐらいに来るか分かるか?」
「え~っとですね、節制の逆位置のカードと出てますね。
教会とか宗教とか宗派に関係する日……日本人なので、大晦日とか正月の三ヶ日とかじゃ」
「クリスマスだ……」
堤大地は、待ち受ける日がクリスマスだと理解してしまった。
原作知識があるから、堤さんが待ち受ける地獄がなんなのか知っているので心の中で合掌した。安心してください、堤さん。日本人なのでいきなり天の国に行くとかは無く、出雲にある黄泉比良坂を経由して三途の川を渡って、地獄で裁判を受けるだけです。私、経験しているから分かるんです……弥勒菩薩、佐藤似でした。
「なんですか、クリスマスにボーダーの人達とヒャッハーし過ぎるのですか?史上最悪の二日酔いでもするのですか?」
「違う、違うんだ三雲くん……他になにが見える?なにが分かる?」
「……くさや」
「嘘だろ、なんでそんなもん入れんだよ!?え、てか待てよ。俺も巻き込まれる……よなぁ……」
「私の占い、80%の確率で当たるんですけどスゴいですね。
これもう、確定ですよ。確定ガチャとかいう詐欺と違って正真正銘、くさやを食べさせられる未来が待ち構えてます。
普通に料理したら美味しいのに冒険したりアレンジしたりしてメシマズになって揉めに揉める世に言うメシマズ系のトラブルに巻き込まれたり挑んだりしますね」
「揉める前にオレ達は死ぬんだ。加古ちゃんの腕で」
これ以上は色々と恐ろしいので、私は堤さんを占わない。
なんか影先輩が後ろで「ファントムばばあ、マジかよ」とドン引きをしているが気にしない。
「次は太刀川さんですね」
「いや、もういい……近い未来が、見えたんだろ?」
「いやなんか太刀川さん、占いしづらいんですよ。
原因はよく分かりませんけど、太刀川さんにとってはとても嬉しい事が起きるっぽいですよ」
「まさか、当たりを引くのか!?」
クリスマス(死)からは逃れることは出来ない。恐らく当たりを引くのは21歳児だ。
などと言えば、普通に逃げそうなので余計な事は言わずにさっきと同じくシャッフルしてイ~ティ~をしてサイドエフェクトで未来を占う……のだが、上手く占うことが出来ない。この占いを一瞬にして引っくり返す男がいるせいで、0と100%を交差しまくっている。
「……戦車の逆位置、恋人の逆位置、女帝の逆位置、運命の輪の正位置
暴力、争い、論争等をして敗北し失敗に終わる。そのお陰で問題は解決し、太刀川さんは至福の時がやって来る……なんか心当たりはありますか?」
「ん~……ねえな」
「そうですか……二人合わせてお会計500円です」
「意外と高い……けど、スゴく当たってるよ君の占いは!」
「中国とかインドとかドイツとかアフリカとかとにかく徹底的に色々な国を混ぜ合わせた占いですからね」
「じゃあ、行くか……クリスマスまでの余生を楽しむために」
「太刀川さん、死にませんよ。死んだ方がましだと思えるぐらいの苦しみを味わうだけですから」
くさやチャーハン、想像するだけでも恐ろしい。
もしかすると醤油とかの代わりにくさや汁で味付けするかもしれ……食中毒で運ばれてくれないだろうか。
クリスマスまでの余生を楽しむために堤さんと太刀川さんは歩いていった。楽しい筈の学園祭が一瞬にして、余生を楽しむ末期患者の様になってしまった……が、私が教えようが教えまいが未来は変わらなかった。
「おめー、未来かなにか見えんのか?」
「見えないですよ。
ただ色々な国の占いをごちゃ混ぜにして、その人の未来を占ってるだけ……っと、次が来た」
余りにも私の言っていることが的中しているのでもしやと疑う影先輩。
今回は基本的にサイドエフェクトオンリーで頑張ってはいるのだが、未来を見ることは出来ないと否定する。ボーダー隊員だったから色々と知っているから余計な事は言ったりしているものの、本当に占いをしているだけで未来なんかは全く見ていない。
「ここで占いを」
「無理です、勘弁してください!!」
私が否定すると信長のシェフの7巻を読み出す影先輩。
この人は自由だなと思っていると、次のお客が来店するのだが直ぐにNGを出す……勘弁してください、S村さん。S田さんとは年内も来年も縁が無いんです。原作知識とサイドエフェクト使って見えるんです。ここは日頃のセクハラの御詫びということでぼんち揚げを使って頑張ってください。あの男ならば無数に見える未来から貴女にとって最高の未来に導ける筈です。
メガネ(弟)「当小説が二乗ほど面白くなるおまけコーナーと言う名の設定とか裏話!!」
メガネ(兄)「久しぶりの登場で、兄である私はそれなりにテンションを上げている。今回はなにをする?」
メガネ(弟)「今回は、ボーダーについての説明をするよ!」
メガネ(兄)「もうそれなりに説明をしているだろう」
メガネ(弟)「組織としてどういう感じになっているのか、どういった派閥があるのかの説明はまだだから今日はそれをしようかなって」
メガネ(兄)「子供になんの説明をさせるつもりだ……それで、先ずはなにからだ?」
メガネ(弟)「まず、ボーダーで一番偉い人は総司令である、城戸正宗。最高司令官で、ボーダーの実権を握っている人」
メガネ(兄)「何処からどう見てもあれな人だな」
メガネ(弟)「え、ええっと、城戸司令がトップで、その人の直ぐ下にボーダー本部の本部長や、支部の支部長、開発室室長や営業部長、メディア対策部長と各部のトップがいます」
メガネ(兄)「この関係は会社でもある縦の繋がりなんだけど、これ以外に城戸司令直属の部下がいて三輪がそれに該当したはずだ。ダメだな、トリガー起動しているせいかもう完全にヤバい人の護衛にしか見えない」
メガネ(弟)「兄さん、そういうことを言ったらダメだよ。
ボーダー本部長の忍田本部長、その本部長を支える……支えたがっている、沢村さん。僕の所属している玉狛支部の支部長、林藤支部長。トリガーの量産や開発に日々勤しむ開発室室長の鬼怒田さん、ボーダーが世間に好意的に見られるように色々としている根付さん、海外や国、会社など様々な外の人達を相手にお金を集める唐沢営業部長。僕が会ったことある人達はそれぐらいかな」
メガネ(兄)「林藤支部長だけ、なんだか役職が一つ下に見えるな」
メガネ(弟)「支部長と本部長とかそういうのは関係無いよ。
林藤支部長はボーダーが表に出てくる前、所謂旧ボーダーの頃から所属していた人で重大な会議の時も呼び出されてるんだ。忍田さんと城戸さんも旧ボーダーの頃からで、唐沢さんは悪の組織に居たとか噂が流れてるよ」
メガネ(兄)「リリエンタール時空とごちゃ混ぜにするとややこしいからやめるんだ。ところで玉狛以外に幾つ支部がある?」
メガネ(弟)「鈴鳴支部、綿鮎支部、弓手町支部、早沼支部、久摩支部、本部と玉狛を合わせれば7つあって学校生活を優先したりA級を目指さない人とかが支部に配属される事が多く玉狛以外は地域の住民の窓口になっているんだ」
メガネ(兄)「そういえば村上さんは何処でもいいと言ったから鈴鳴支部って聞いたな。鈴鳴支部の建物は寄付されたビルとかどうとかも」
メガネ(弟)「玉狛支部は橋の上にあるよ。
総司令をトップに、各部署のトップ、その下に後の幹部候補と言う名の部隊の隊長がいる。役職名を変えてみれば普通の会社と変わりない感じだね」
メガネ(兄)「果たしてこの御時世、なにを基準に普通の会社と言えば良いのかは私には分からない」
メガネ(弟)「それは……確かに言われてみればそうかもしれない。
鬼怒田さんは毎日残業どころか労働基準法を破る勢いで働いていて隈が無いところを見たことがないし、迅さんも未来の為にと休日返上しているし、太刀川さんは単位を犠牲に個人総合部隊で一位に」
メガネ(兄)「最後のは特に関係の無い事だから忘れておけ、割と自業自得なところが多い。
修、お前には遊真という下手すれば米屋以上の地雷を抱えてしまっている。私もそこに関しては優先的に手伝うつもりだが、何処までいけるかが怪しい……同年代で中学3年組で一番頭良いのは木虎か……小南を上手く使えばいけるか?……果物の詰め合わせ買ってくる」
メガネ(弟)「じゃあ、僕は良いとこのどら焼きを買ってくるよ……次回もお楽しみに!」
メガネ(兄)「果たしてS村さんとはいったい、堤さんが待ち受ける死んだ方がましな苦しみとはいったい」
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