「おぅ、待ってたぞ」
今日は決戦の時だ。願掛けなんかはするつもりはない、勝つしか道は無い。
朝、目を覚まして生駒さんお手製の朝ごはんを食べ終え、ソロランク戦のブースに向かっていると弓場隊のおっぱい、じゃなかった、オペレーターの藤丸ののさんがいた。
「藤丸さん……………どういう感じで話を聞いてるんですか?」
「迅の奴がお前の様子だけを見てろって……今から迅とタイマンなんだろ?」
「……………っち……………」
「おい、なんだその舌打ちは」
「ああ、藤丸さんに対しての舌打ちじゃないんですよ。どうやらホントに全力で行かないとダメみたいで……体調を崩すぐらいに動くから誰かオペレーターがメディカルチェックなんかをしろと……試合中にぶっ倒れる可能性がある……それを見透かされてるのが腹立たしいんです」
決して藤丸さんに対して舌打ちをしたわけじゃないんですよ。
ただ純粋にこっちの手はお見通しだと言ってきているのがシンプルにムカついているだけだ。
「にしてもよ、B級に上がって早々に迅にタイマンを挑むとか度胸あるな」
「まぁ……何時かはぶつかるのが今だっただけなので」
迅との間に賭けを持ちかけている。
私が負ければエターナルメモリを迅に渡さないといけない。いざという時、ボーダーを潰せる可能性としてエターナルメモリを隠し持っている。能力の1つも教えていない。仮面ライダーエターナルはガイアメモリで変身している姿じゃ絶対に勝てない。神の力を持つゼウスドーパントですら封殺できる反則的なトリガーで、私ともっとも相性の良いガイアメモリだ。
ののさんがぶっ倒れないのかを監視してくれるからそれでいいとして、気を引き締め直さないといけないなと気持ちを切り替える。
「やぁ、待ってたよメロンくん」
「ああ、待たせたな……………ん?」
「ども」
ソロランク戦のブースに向かえば迅が居た……のだが迅以外に遊真と修と母さんが居た。
三3三な何時もの軽快な感じで軽く挨拶をしてくるのでおはようと挨拶を返せば何故にここに居るのかを聞いてみる。
「貴方が珍しくガチモードだから……修達にいい刺激になると思うわ」
「母さん……私は修達に力を貸してはいけないというルールを決めたんじゃないのか?」
「あら、ただ単に試合を見るだけよ?それは力を貸しているわけじゃないわ」
また屁理屈……いや、一応はまかり通っているか。
「…………いいのか?遊真、お前はのびのびとランク戦をしていくのが1番成長する道だぞ。私のはハッキリと言ってサイドエフェクトに依存している技術が多い」
「オサムのお兄さんがどんな戦いをするのか気になるし……ジンさんとなんか賭けてるんでしょ?」
「まぁ、迅にとっては些細なものだ」
私が負けた場合はエターナルメモリを出さないといけないが、負けなければいいだけの話だ。
迅が負けたところで失うものはたかが知れている。迅にとってはローリスク・ハイリターンな博打だ。
「……兄さん……」
「私の口からは語ることはなにもない……ただ見ておいてくれ……」
「うん」
「じゃあ、やる……事は出来ないか」
「え?」
「まだ来てない奴等が居る」
修になにか深く語ることは無い。ただただ兄の背中を見ておいてくれとだけ言っておく。
迅がじゃあ戦うかと言おうとするのだがまだ戦うことは出来ない。
「あ、遊真先輩!迅さん!ランク戦しよう!」
「ミドリカワ、悪いな。今から大事な用事あるんだ」
「三雲、秀次に聞いたぞ?正式にB級になったんだってな?バトるぞ!」
「すまない、明日になら何本でも付き合うが今日は無理だ」
緑川と米屋が現れる。
緑川は遊真にランク戦を挑み米屋は三輪を経由して私が正式にB級になったのだと知ったのでランク戦を申し込む。だが残念な事にランク戦は無理だ。
「え〜……なんで?もしかして迅さんとやるの?」
「いやいや、今日は見学者……オサムのお兄さんとジンさんとのタイマンを見に来た」
「って、おい!なんだそれ!?オレも混ぜろよ!」
「タイマンの意味を辞書で引いてこい」
遊真が私と迅が勝負をすると言うのでオレ達も!と言い出す米屋や緑川。
タイマンの意味を辞書で引いてこいと言えば米屋はすんなりと引いたのだが緑川がこっちを見てくる。
「迅さん、三雲先輩のお兄さんと戦い終えたら次俺とやってよ!」
「う〜ん……それはちょっと無理な話かな」
「えぇ、なんで!?」
「メロンくん相手に最短で18連勝しなきゃならない……ハッキリと言うけど、その未来は存在しない。メロンくんとの試合、多分だけども数時間ぐらい使うよ」
「…………マジで?」
「ああ……だから、どっちかが気力が持たなくてぶっ倒れる可能性もあるんだ……と言うよりはどっちかがバグる可能性が高いな。まぁ、その為にオペに監視して貰ってるんだけども……後10分ぐらいかかる感じか」
「その間に来訪者は……遊真目当てがいるか」
「メロンくん………結果的にメロンくんが貧乏くじ引く可能性が視えてきたけど」
「構わん」
「おい!今日は無理ってどういうこった!!」
「なにか用事でもあるのか?」
後10分ぐらいでやってくるのだと言っている。10分以内に来訪者はありと私のサイドエフェクトが言っている。
現れたのはカゲさんと村上先輩、遊真に絡んでいる。遊真が戦うことが出来ないと、ソロランク戦が出来ない事に対してカゲさんは不満を抱いており絡んでいるのだが村上先輩は冷静だ。
「オサムのお兄さんがジンさんと戦うんだ……それを見に来た」
「迅さんと戦うんじゃなくて迅さんと戦っている姿を見る?」
「いい勉強になると思って……」
「…………それは俺達が見ても問題は無いか?」
「ええ、まぁ……………なんの参考にもなりませんが」
迅がランク戦をしているのはここ最近じゃ見れるようになっているが中々にレアな光景だ。
迅がどれくらいの実力なのかと見てみたいなという純粋な思いで動いている……参考になるものはなにもないが。
「ごめんなさい、遅れたわ。茜が途中で訓練で抜け出すけど大丈夫?」
「構わない……ただ……何処までか」
オペレーターを除く那須隊がやって来た。コレでメンツが揃った。
「じゃあ、オレは238番に入るから」
「私は53番に入る」
ソロランク戦の個室に入っていく。
ソロランク戦上位陣がなにをしているんだなどの視線が送られているが気にしない。むしろこの状況は好機だ。
ソロランク戦の個室に入ってタッチパネルを操作し、迅とのランク戦を始める。
『5セットマッチ6ゲームス……1セット目開始』
「さてと……………………」
迅はスコーピオンを2本取り出して構えに入らない。
私を相手に純粋な自分の実力だけじゃ勝てないと判断を下しているから。サイドエフェクトによる未来視でどうすれば勝てるのか?どんな未来に辿り着けばいいのか?それを見るが焦りの電磁波を出しているのが視える。
「…………不規則か」
何手で倒せるのかをサイドエフェクトで予測するが直ぐに出来ないと分かった。
詰め将棋の様に持っていっても全くの予想外の一手を打ってくる。それをすれば脱出することが出来るのだと未来が視えている。
クローズビルドで迅がどんな風に未来が視えているのか知っている。逆を言えば私のサイドエフェクトでなにが視えているのかを迅も知っている。故に迅には法則性は無い
「…………?…………」
レイガストを取り出してブレードを展開しない。
レイガストはそれなりの重さがあるが私は普通に振り回せる……が、レイガストは1個しか取り出さない。正確にはレイガストは1個しか搭載していない。サブトリガーの枠にレイガストとスラスターを入れている。
「……随分と凄い事をするんだな」
「……それだけか?」
迅がスコーピオンを振るえば私もレイガストを持っている手を振るう。
迅がどんな風に攻撃するのか見えている。それに合わせてレイガストのブレードを展開し攻撃を受ける。迅はもう片方の手が空いているのだと2本目のスコーピオンで斬りかかろうとする……と言う事はしない。
「どうした?お前には2本目のスコーピオンがあるはずだろ?」
「よく言うよ……レイガスト使いとの戦闘経験は少ないからな……コイツは厳しいな」
「レイガストの地位向上だと思えばいい」
「そんな芸当が出来るのはメロンくんだけだよ!」
初見殺しに通じる必殺技だ……と言うか村上先輩にも通じる技は幾らでもある。
迅の攻撃手段はスコーピオンだけ……コレは予想通り……迅はスコーピオンでしか攻撃する手段は無い。
「1,2……3」
「っ!?」
「っち、外したか」
3発目の攻撃を当てるようにレイガストの長さを変えていく。
1発目の攻撃を確実に外す。2発目の攻撃はギリギリのところで外す。3発目の攻撃は今まであえて短くしていたレイガストのブレードを伸ばして寸でのところで回避する迅に攻撃を当てようとしたが迅の胴体を表面上の部分のみを切った。戦闘不能判定にならない程度のダメージしか与えられなかった。本来ならば今ので当てることが出来たのだが迅がギリギリのところで回避した。ギリギリのところで気付いたか……未来視は厄介だ
※
「おぉ、レイガスト1本で迅さんとやりあってる!」
「……メガネボーイ、気付いているか?」
「……兄さんはレイガストの長さを調整しています……そういう使い道があったのか……」
レイガスト1本で迅とやり合っていると驚く緑川。
そんな中で米屋は攻撃をしている貴虎が使っている攻撃について気付いているのかを修に聞いた。
レイガストの重くて動かしづらいブレードをリアルタイムで変形させている。スコーピオンの様に1回消して出すのでなくリアルタイムでレイガストのブレードの長さを調整している。
「レイガストのブレードの長さを調整か……面白い使い方をするな」
「あ、風間さん!今スッゴい面白い事になってるよ!」
修達が貴虎と迅のタイマンを見ていると風間が現れて感心する。
レイガストのブレードをリアルタイムで変形させる。言うのは簡単だが相手に攻撃が届くタイミング等を見切る、特に空間認識能力に関しては大事である。こんなものだろうと油断をすれば逆にブレードが足りなくて切られる。距離感覚を間違えない貴虎にしか使いこなせない技術だ。
「……迅さんは2本目のスコーピオンで攻撃しないな……」
「しない、じゃなくて出来ないのよ」
「え、なんで?どっから見ても迅さんに余裕があるよ?」
「それは自分で考えてみなさい」
1本のスコーピオンでやろうと意地になっているわけではない。
純粋に2本目のスコーピオンで攻撃をすることが出来ない。それをすればカウンターをくらうのだとサイドエフェクトが言っているから。
「あ、アレは!」
「……ホントに使ったな」
スコーピオンを振るう腕の肘の辺りにシールドを展開して迅に1手の動きを封じる。
正式名称は無いがシャッターと呼ばれる技術でシールドを壁にして移動を妨害する、攻撃手に対して有効打な技を使った。それと同時に地面からエスクードが生えて貴虎の行く手を阻む。
「あの技……お前の兄は完璧に使いこなせる様だな」
「はい……兄さんはなんでも見抜くことが出来る目を持っていますので……」
小さいシールドで動きを阻む。
絶妙なタイミングでシールドを展開しなければならないのでタイミングを測るのが難しい技術なのだが貴虎は平然と使いこなす。
「アレがあるから迅は攻めて来ないのか……」
「いえ、アレはまだ対応が出来るわ……このままじゃ停滞するけど、まだもう片方のトリガーを貴虎は残しているわ」
※
「ふぅ……コレが通じないのか」
シールドを腕の付近に展開して攻撃を封じる技を考えたが使えなかった。
いや、違う。迅がどういう風に動いてくるのかを見抜いているから対応をされている……相手は防御力15の男、攻め崩すのは難しい。何かしらの意表を突いての攻撃をしてもそれはサイドエフェクトで視えている。かと言ってガッツイたらエスクードで挟まれたり見えなくなったりされる。
「どうした迅、もう片方の手で攻めてこないのか?」
「それをやればカウンターするつもりだろ……」
「だがこのままだと泥沼だ……耐久戦といくか?」
「それはごめんだな」
レイガストを振るえばスコーピオンで受ける。下手にスラスターで攻めればエスクード、いや、シールドでも防がれる。
停滞しているというのは分かるがどういう風にいくのかと予測する…………迅と鍔迫り合いになる、それが先ずは1本目を取れる鍵になる。
「仕方ない……やるか……」
停滞していて持久戦を繰り広げれば数手先を読み切る事が出来る迅の方が有利だ。
数秒先の未来を読むのならば私のサイドエフェクトの方が上だが長期戦は不利……
「っ!」
レイガストを振るえば迅はスコーピオンで受け止めるが私はレイガストを滑らせる。
迅の手元に近付けてブレードモードからシールドモードに変形し手錠の様に迅の腕を拘束するのだが迅はそれを待っていたと喜びの電磁波を出す。
「スラスター起動」
手錠の様に迅の右腕を封じた。普通ならばもう片方の手で攻めてこようとするが迅は読んでいる。
スラスターで推進させて体勢を崩すようにするのは見えていたのだと迅はエスクードをすぐ後ろに展開してバランスを崩さないようにしスコーピオンで斬りかかろうとするのだがそれを回避した。コレも読まれている。
「全く、こんなにも早くに出すとは思わなかった」
「レイガストとスコーピオンの二刀流……随分と珍しい事をするんだな」
「これはこのセットの後半戦で使おうと思っていたからな……」
メイントリガーにセットしているスコーピオンと一度消してからもう1回出したレイガストを構える。
レイガストとスコーピオンの二刀流をしている人が居ないからやっているわけじゃない。本気で迅を倒すつもりでやっている。レイガストを振るえば迅はスコーピオンで防いでくる。もう片方の手で攻めてこようとするともう片方の手でスコーピオンを出して防ぐ。
ここからスラスターで突っ込んでも限界がある…………いや、違うな。スラスターがあるからと頭に入っている。
※
「嘘だろ、アレどうなってんだ?」
レイガスト手錠でスラスターを用いてバランスを奪うと思えばエスクードで倒れないようにバランスを保ちもう片方の手で攻める。
それを見切ってそれを見切って攻撃を回避するのだと言う。レイガストで手を拘束し、スラスターでバランスを崩す。それだけで充分な必殺技になるのだが迅はそれを対応したが実際にバランスを崩してエスクードに凭れかかって攻撃するのは貴虎に読まれていたので貴虎は回避をする
「レイガストのシールドモードの応用……レイガストに凹みを作ってそこに弧月を滑らせる技は村上先輩が使えるけど」
レイガストのシールドモードを応用して戦う貴虎。
シールドを凹ませたり変形させたりする事で攻撃を捌くことを村上が出来るのを熊谷は知っているが、それ以上に使いこなしている。
「アレでもそれでも決まってねえ……………この状況を迅さんは想定してた。いや、知っていた」
影浦がアレをやられれば普通ならば見事に1本取られていたとなるがそれでも迅は耐えきった。それどころか貴虎にカウンターを入れようとしている。勿論貴虎はそれを読んでいて直ぐに対応をしている。普通ならば動じるところを動じない。
この手が無理ならばあの手を使おうと色々な手を隠し持っている。貴虎は序盤の方では使うつもりは無かったが出し惜しみは出来ないとレイガストとスコーピオンの二刀流になり……鍔迫り合いになった。それと同時に貴虎は口を動かしていた……
「ウソだな」
「ダメだ!迅さん!兄さん相手に押し合いをしたら!!」
「スラスターか!?」
鍔迫り合いになり貴虎が勝った。
迅が押されてバランスを崩したところを貴虎はスコーピオンで切り裂き先ずは1本目を先取した。
貴虎はレイガストを使っている。ならば推進力を得るスラスターが搭載されているので押し合いになればスラスターで勝てるのだがそれよりも前に修がハッと気付いて叫ぶのだがその声はランク戦を見物するスペースでしか見れない。迅には届かない。
「よーすけ先輩、違う……オサムのお兄さん、スラスター使ってない。さっき鍔迫り合いになった時にオサムのお兄さんが口を動かして嘘をついてた」
「え、でもそれだったらどうやって迅さんのバランスを崩したの?」
スラスターを使えば鍔迫り合いに勝つことが出来るが、貴虎はスラスターを使わなかった。
迅のバランスを崩した方法がよくわからない緑川達。母である香澄が答えた。
「迅くんの重心に合わせて動いたのよ」
「どういうことすか?」
「鍔迫り合いになっているから互いに前に押し合う様になっているわ。貴虎は迅くんが前に押すために重心が後ろにズレる僅かなタイミングを狙って押したのよ」
「重心が後ろにズレるのはまだ分かりますが重心がどういう風に動いているのか見抜けるんですか?あの状況で」
「普通ならば膨大なデータと数百回以上の練習が必要だけれど……あの子のサイドエフェクトなら迅くんの重心バランスがどうなっているのかぐらい簡単に見抜けるわ」
あの状況で冷静になり重心に意識を向かせる事が出来るのかと村上は聞くが母は息子なら簡単だと言い切る
「じゃあ、つまり三雲の奴は鍔迫り合いになれば確実に押し勝てるって事なのか?」
「いえ、重心のフェイクを入れたり重心を動かさないようにしたりスラスターみたいな外部の推進力があればあの技は防げるわ」
アイシールド21で使われている蜘蛛の毒と言う重心に合わせて相手を押し切る技を貴虎は使った。
そんな技能は今まで1度も見た覚えがなく米屋が鍔迫り合いになれば確実に負けるのかと聞くが香澄は首を横にふる。
「……何故スラスターがあるのにその技を使う?」
「スラスターは推進力を得るけども推進力を得るだけ、真正面から突撃してくると分かれば迅くんのサイドエフェクトならば対応出来るし……あの子、スラスター起動とスラスターを使わないのに言って迅くんに1手の揺さぶりをかけたわ。ホントにスラスターを使えるならレイガストのシールドモードを変形させてスコーピオンを封じてスラスターを使ってスコーピオンを無理矢理剥奪して自分のスコーピオンで攻める事も出来るし……迅くんは数手先の未来を視えてるけども数秒先の未来を視て行動するなら貴虎の方が多分精度が上よ」
スラスターを使わない事に疑問を抱く風間に母は答える。
「……………おい……………これ………まだ1本目だぞ……7分ぐらい使ってる」
「ええ……5セットの6ゲーム先取、分かりやすく言えばプロのテニスプレイヤーと同じゲームを奪い合う形式で戦ってるわ」
決着がつく時はあっさりとつくソロランク戦。
あっさりとどころかかなりの時間を使っていると影浦は言うのだがそれも仕方がないこと。
初見殺しが通じないに等しい迅を相手に分かっていても対応や処理ができない技や迅が2分の1の揺さぶりをかけたりしている。
ボーダー随一の防御の達人を相手に使える手は使い切るのだと貴虎は色々な技を重ねがける。迅の防御を撃ち破るかそれとも迅が全てを捌き切るのか、一瞬で決着がつくことだけは早々に無い。
「あら……なんだか人が増えてきたわね」
貴虎が7分かけて迅から1本を取る。
その為に幾つか技を行使してそれを母である香澄が解説をしていると段々と見物者が増えてきた。そうなっているのかと聞き耳を立てる人が増えてきた。そうなれば間もなく……実況者がやってくるだろう。
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