メガネ(兄)   作:アルピ交通事務局

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第135話

 

「いや〜……なに言うとるんかちんぷんかんぷんやな」

 

 生駒さんがついてくる。ついてくればいいと言ったのでホントについてきている。

 バカな事をやらかさないか心配なので水上さんがセットで来ている。嵐山隊との撮影会を終えた後にやって来たのはトリガー開発室、エンジニア志望の人に向けての初心者向けのトリガー工学を見ている。生駒さんがなにを言ってるのか書いているのかわけがわからないと言う。

 

「まぁ、大丈夫だよ。ボーダーのエンジニアの人達は優秀だから」

 

「そうか」

 

 オペレーターの実験に付き合う為に来た綾辻はボーダーのエンジニアは優秀だから大丈夫と言う。

 実際、トリガー工学の基礎を聞いても7割ぐらいしか理解することが出来ない、思っていた以上に難しい。

 

「せやけど、なんで急にここに来たんや?用事は嵐山隊との撮影会だけやろ?」

 

「少しだけ確認をしようと思いまして」

 

「確認って、三雲くんはB級だからトリガー改造には限界があるよ?」

 

 水上さんが急にトリガー開発室にやって来たことについて聞いた。

 少しだけ気になることがあったので確認しようとした、だから開発室に足を運んだ。それを言われてもあまりピンと来ない。

 

「自前のアレか?」

 

「………………」

 

「黙っとったらそれで合っとるって認識されんで?」

 

 戦極ドライバーなんかを自分なりに解析しているのだと水上さんが予測するが私は黙った。

 どういう風に答えるべきか、そもそもで答えない方がいいんじゃないのかと思ったのだがここは答えるしかない。水上さんが本気で探り入れたら色々と暴露しないといけないし、あえて一部を暴露するのが一番だろう。

 

「まぁ、あまり言いたくはないですが……ボーダーに対しては色々と疑心暗鬼を抱いてますよ。千佳ちゃんを見つけずに地方に遠征に行ってたりする事について疑問を普通に抱いていましたから」

 

「…………耳の痛い話やな……」

 

「え、玉狛の可愛い子とこの話がどう関係しとるん?」

 

 ボーダーに対してはまだまだ疑心暗鬼を抱いているところがありスカウト云々について言えば水上さんはなんとも言えない返事をした。生駒さんはこの話と千佳が具体的にどういう風に繋がっているのかが分からない。水上さんも綾辻も確かにと認識を切り替える。

 

「さっき少し説明しましたが、戦極ドライバーは生体認証システムがあるので最初に使った私にしか使えない……私が手に入れたベルトは小南パイセン曰く危険なものだと認識されている。実際、昔、死にかけたことがありますから」

 

 仮面ライダークロニクルがあるという事はクロノスに変身出来ると思ってバグスターウイルスに感染した。

 クロノスの変身条件である13体のバグスターウイルスを倒さないといけない問題があってラヴリカで詰んでしまった。あの時はホントに洒落にならない感じだった。

 

「死にかけたって……それで?」

 

「トリガーに対して仮説を立てた。綾辻、ボーダーが現れるまではトリオンを知っていたか?」

 

「知らないけど……それは皆、一緒じゃないの?」

 

「そこは私も一緒だ……ただ、1つの仮説を立てた」

 

 私はそう言うと自分に支給されているトリガーに触れる。

 

「トリガーにはレアメタルが使われてるんじゃないのかと、トリオンという生体エネルギーに反応する鉱石を使っているんじゃないかと」

 

「その仮説は間違いちゃうん?レアメタルでトリオン反応するんやったら、流石にトリガーは認知されとる筈や」

 

 レアメタルを使っているのならばトリガーが金かかる云々の話も色々と納得がいく。

 ただし水上さんはそれを知っているのならばもう少しトリガー関係に関して国が色々と知っていると言う。

 

「……まさか、自力でトリガー作ったん?」

 

「………………そうなりますね」

 

「え、嘘!?マジで!?冗談で言うたんやけど!?」

 

 生駒さんが少しなにかを考えた後に自力でトリガーを作ったかを聞いた。

 トリオンを動力源に動いているのならなトリガーで認識は間違いないだろうと思ったので答えれば生駒さんは衝撃を受ける。

 

「トリガーを自力で作ったの!?」

 

「正確に言えばトリオンを使って既存の科学技術じゃ出来ない事とかを出来る道具?」

 

「それをトリガー言うんやろ?」

 

「トリオンで動くバイクをトリガーと言いますか?」

 

 トリガーを自力で作ったことに対して知れば綾辻は驚くがトリガーの認識が違うだろう。

 水上さんは私が言っている物がトリガーだと認識しているが、動力源がトリオンなだけで基本的にはバイクであるバイクをトリガーと言えるのかと聞けば考える。なにを持ってしてトリガーか認識出来ない。

 

「トリガーを自力で作ったの?作れるもんなの?」

 

「まず、順番を追っていけば……千佳ちゃんと修をどうにかしないといけないと感じて、2人でも簡単に扱える便利なトリガーが出来ないのかとなって。最終的には危険だから2人には渡していないので」

 

 話を聞いていた雷蔵さんがトリガーに対して興味を抱く。

 順番を追っていけば、千佳ちゃんと修をどうにかしないといけないと感じた。いざ1人で戦う事が出来たり戦闘以外の便利な機能を持っているトリガーを作れないかなんかを色々と探索している内に作れた。

 

「危険って、なんかあるの?」

 

「悪用したら危険という意味合いで危険なので渡してないんです」

 

「それ言い出したら全部危険ちゃうん?」

 

「危険の度合いが違います」

 

 危険過ぎるという考えに対して水上さんはトリガー=危険物の認識じゃないのかを言ってくるた危険の度合いは違う。

 兵器としての側面を持つトリガー以外の使い方が出来るのはホントに危険なんだ。

 

「トリガーはトリオンに反応する鉱石、レアメタル的なのが使われているんじゃないのかと考えて……自分なりにレアメタルを探したり錬金術を見たりしました」

 

「錬金術って……ファンタジーやん」

 

「いえ、金属を錬成すると言う意味合いで科学技術での錬金術はあります。鋼の錬金術師みたいに手合わせ錬成じゃないです。とにかくなにかしらの特殊な金属や鉱石が使われているんじゃないのかと考えて色々と手を出してトリオンに反応する鉱石を手に入れてそれを彫金したら……なんか出来た」

 

 ホントに出来るかどうか分からないので色々と試行錯誤をしていればなんか出来た。

 生駒さんがファンタジーと言っているが錬金術は古代の科学の学問としてしっかりと残っている。最終的には不老不死の研究を目指してるがその過程で色々と便利な物は作られている。

 

「出来たってそない簡単に出来るもんか?」

 

「トリオンに反応する鉱石云々を突破したら割と簡単に出来ました……ただ、ボーダーのエンジニアみたいにトリガーチップにパソコンでデータ入力するじゃなくてトリオンを流し込むことで不思議な現象を起こせる道具が。今回ここに来たのは普通のトリガー工学とどう違うのかを確認しに来ました」

 

「…………それ、鬼怒田さん知ってるの?」

 

「家族以外で知ってるのは千佳ちゃんだけで、割とトンチキな能力が生まれたのと基本的にはトリオンが必要なので修には向いてないなと……プランBも危険ですし」

 

 トリガーを自力で作っていたと聞けば雷蔵さんは鬼怒田さんに言っているかの確認を行う。

 家族以外で知っているのは千佳ちゃんだけで、少し、いや結構トンチキな能力が生まれたのとやっぱ最低限のトリオンが必要だから修には向いていないとボツにした。プランBも危険だからボツにした。

 

「プランB?」

 

「こう、トリオンを蓄える事が出来るバッテリーを何処かに装備して破壊したトリオン兵のトリオンを自分の物に変換する機能を……トリオンが無いのならば奪えばいいという考えで作ったんですけど貯蔵しているトリオンが空になればなにが起こるか分からないんです」

 

「どっちにせよ危険なんだな……トリオンを流すことで不思議な事が起きる鉱石か……」

 

「割と極秘のルートなので教えれないですし、トリオン体に換装せずに生身の肉体を弄くるので」

 

「三雲くんのトリガー、どっちにせよ危険じゃない!?」

 

 鉱石を研究してみたいという顔をしている雷蔵さんなのだが、割と極秘のルートなので教えられない。

 どちらにせよトリオン体に換装せずに生身の肉体を色々と弄くる厄介なトリガーなので危険だ……純粋な能力だけで言えば、自作のトリガーがぶっちぎりでヤバい。

 

「ここにいたか」

 

「なにか御用ですか?」

 

 色々とトリガー工学の基礎を見ているがよく分からない物が多い。

 私の作ったトリガーとは別物だなと認識していると忍田本部長が現れた……防衛任務とかそういうのは無い筈だがなんの用事かととりあえず本部長室に案内されればS村さんが居てお茶を貰う。

 

「君の今後の待遇についてだ」

 

「待遇ですか?……今のままで充分では?」

 

「君はこのまま那須隊と共にA級を目指すのではないのだろう?」

 

「今シーズンだけですよ……でも、無責任な事はしませんよ。しっかりとA級になれる様に鍛えます」

 

「そこだ」

 

「と言いますと?」

 

「東隊員の様にある一定の力量を持っていればA級に上げれる指導者兼実力者の君には別の待遇…………A級主任の役割を担ってもらいたい」

 

 主任って……なんでそういう風になるんだ?

 

「主任ですか?」

 

「ああ……次の遠征は私が隊長として出向く。その為にボーダーは大きく戦力がダウンする、君は三輪隊員が行く時に向かうのだろうがそれまでの間や遠征でA級の大勢が不在な時は君がリーダーになって動いてもらいたい」

 

「……明らかに人選ミスですよ?そういうのは私じゃなくて東さんに依頼した方が良い」

 

 なにかがあった時のリーダー、現場でなにかしら動かすリーダー、そういうリーダーはいない。

 部隊を組んでいるが作戦を考えている人が隊長ではない部隊は居る。生駒隊がまさにその一例だろう。香取隊も殆どそれだ。

 

「本部で指揮を取るものと現場で指揮を取るもの、2人が必要になる……それを東隊員と君が担う。東隊員が遠征にいくことを考慮すれば君が良い」

 

「太刀川さん辺りは?」

 

「慶は戦いに関しては頭が働くが強くて現場で動ける隊員が後ろに居ては意味が無い」

 

「遠回しに私が弱いと言っているんですか?」

 

「それこそまさかだ、君は迅を相手に勝った猛者だ……君自身がまだまだ色々と隠している事があるのは知っているが特記戦力の1人としてボーダーではカウントしている」

 

 後ろに居ても問題はないに加えて純粋な強さの2つを兼ね備えている。

 ボーダーの特記戦力の1人、使っているトリガーがややこしいがそれでも頭1つ抜き出ている実力者であることを忍田本部長は認める。

 

「まぁ、今の私は一応はボーダーの人間です……玉狛支部でなく本部の人間なので本部長が命じればある程度は言うことを聞きますよ」

 

「……君が聞けないこともあるのだね?」

 

「ええ、ダメだと思えば即座に見限りますよ……ただ、今すぐにA級主任にはなりませんよ。那須隊の面倒を見ないといけないので」

 

「それは構わない……そしてA級主任としての最初の仕事だがA級の評価をしてほしい」

 

「…………その辺の人事云々は貴方達の仕事ですよね?」

 

「近々遠征に向けて現段階でのボーダーの戦力等をしっかりと確認する訓練を行う、A級はその訓練を行うB級の評価をするがその評価をつけるA級に対して評価を。勿論それは我々上層部もしっかりとする」

 

 なんか色々と話がとんでもなく遠いところに向かっているな。

 上層部と一緒に評価をするということは遠征選抜試験を評価する側になる、か……

 

「そうでもしないとバランスが崩壊するから?」

 

「……そう捉えても構わない」

 

 迅のサイドエフェクトほどではないが私のサイドエフェクトも結構万能だ。

 遠征試験で点数を稼ごうと思えば簡単に稼ぐことは出来るし、なにか予想外の物が飛び出るだろうと認識している。

 東さんや迅と同じで居るだけでゲームバランスを崩壊させる。全員を見たいのに1人が無双してオレTueeeしても意味は無い。

 

「私の事を高く買ってくれるのは嬉しいですね……ただ戦闘能力と言う意味合いでなく他の事務処理能力や隊長としての能力を調べる為の訓練で文字通りの純粋な戦闘能力に関しては?」

 

「A級vsB級で少し特殊なルールにするつもりだ」

 

「でしたら……第三勢力として参加させてもらいますかね」

 

 A級vsB級の特殊な戦いをするのらばやることは決まっている、第三の勢力として介入する。

 

「第三勢力と言うのは難しいのでNPC……その戦いで特定の動きをする、今はA級の味方、今はB級の味方と」

 

「それは…………」

 

「私は弟達には露骨に依怙贔屓しますからね……それが無理ならば天羽と同様に傍観者で居ますよ。私のサイドエフェクトと素の実力が高いA級、それが合わさるだけでロクなことにならないし私は弟と敵対したら八百長する自信はある」

 

「…………少し、考えさせてくれ」

 

 おそらくは忍田本部長は首を縦に振るだろう。

 NPCとして私は参戦する……ただしこっちにはベルトを破壊すれば全て解決するという明確な弱点が存在している。

 

「それで可能ならば1人、こっちに有利な戦力を呼びますね」

 

「有利な戦力?……君の母親のことか?」

 

「まぁ、それは見てのお楽しみということで……流石に1人でボーダーを相手にするのは苦しいので」

 

 母さんが参戦することは無い、と言うか参戦したらポーズで全てが終わってしまう。

 呼ぶのは別にいる……首を縦に振るかどうかは怪しいが、縦に振ってくれるように口説き落とさないといけない。既に口説いているが




次はランク戦をね……したいんよ

特別演習

  • 審査する側(上層部)
  • 審査する側(A級と)
  • 試験に参加する側
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