「A級主任ってマジで!?」
「上は放置してくれないみたいだからな」
三雲貴虎をA級主任にすると昇級があった。
米屋がそんな話は一切聞いていないのだと驚いているのだが、上は放置しなかった。ただそれだけの話だ。
「A級主任になったって事は一応はA級だろ?」
「まぁ、そうだが……どうした?」
「部隊のシンボルマークとか用意しなくていいのか?」
「そうだな……それならばこれがいいな」
米屋がA級主任のシンボルマークが必要だと言うので仮面ライダー斬月のライダークレストを描いた。
なにがどうなって主任にと思うところがないと言えば嘘になるのだが、やはり主任になったのであれば仮面ライダー斬月が一番だろう。仮面ライダー斬月のライダークレストを描いたのでさっさとA級のマークにしようとエンジニア達が働いているトリガー開発室に向かう。
「コレを私のシンボルマークに」
「意外と凝ってるね。直ぐに反映するよ……ところでコレについて聞きたいんだが」
「…………なにを?」
米屋と一緒にトリガー開発室に向かえばミカエル・クローニンさんに仮面ライダー斬月のライダークレストを見せた。
直ぐにトリオン体に反映をするようにしてくれるのだと言ってくれる横で……フォーゼロックシードを手にした。
「色々と調べたけど、このトリガーには40種類のトリオンを注ぎ込むことが出来る」
「40種類?また随分と多いな……注いだらなんかあるんすか?」
「いや、それがなんにも反応しないんだよ。なにかしらの特定の条件を満たさないとなにかが起きない感じで40種類のトリオンを注ぎ込んだんだが……なにか心当たりは?」
「注ぎ込むトリオンが間違っている、ですかね?」
「特定の人物のトリオンを?」
「……このロックシードの使用者と親しみがある40人のトリオンが必要だと思います」
ミカエルさんが40種類のトリオンが必要だが40種類のトリオンを注ぎ込んでもなにも起きなかった。それに関して少しだけ心当たりがあるのだと不特定の40人のトリオンでなく、このフォーゼロックシードを使っている使用者と親しい40人のトリオンが必要だと教えて戦極ドライバーを腰に装填し、フォーゼロックシードに触れた。
「うぉ!?」
「やはりか……」
予想通りと言うべきかフォーゼロックシードに触れた結果、米屋のもとにアストロスイッチが出現した。
なんだこれ!?と米屋は驚いてアストロスイッチに触れている。29番のアストロスイッチ、確かスコップのアストロスイッチだったか?
「なんかのスイッチみたいだけど、うんともすんとも言わねえな」
「おそらくは私と親しみがある40人の人間が同時に押すことでなにかが起きる……少し持ち出しますね」
フォーゼロックシードに隠されていた隠し機能、おそらくはあの姿になれる機能なのだろうがこんな機能とは予想外だ。
米屋と一緒に残りの39人を探しに行くこととなった。
「39人か……秀次、熊谷、小佐野、弾バカ、太刀川さん、国近先輩、メガネボーイ、トリオン怪獣、白チビ、佐鳥、時枝、影浦先輩、ゾエさん、当真先輩、堤さん、栞、京介、王子先輩、生駒さん、水上先輩、太一、鋼さん、加古さん、那須、綾辻」
「とりあえず会いに行くか」
米屋が私と親しく親交している面々を上げた。
先ずは三輪隊の三輪と会いに行けば三輪に4番のアストロスイッチが現れた。しかし特に交流があるわけではない古寺や奈良坂、月見さんにはアストロスイッチが現れなかった。予想通りと言うべきか友人関係である者達にのみアストロスイッチが現れる。
修達は玉狛支部に居るので後で行くとして、米屋が今上げた面々に会いに行けば19個のアストロスイッチが現れた。米屋を含めれば20個、玉狛支部に行けば修達と会えば出るだろうから25個だろう。
「後、15個か」
「先が長えな……でも、もう交流してる奴とか居るか?」
「まぁ、手当たり次第で行くか」
「あ、よねやん先輩!メロン主任!」
「よぉ……そういや、ここで会うのは初だな」
残りの20個のアストロスイッチ、いったい誰が該当しているのかと思っていれば緑川と佐伯……草壁隊の面々と顔を合わせる。
そういえば学校では普通に顔を合わせているが、ボーダー内部で佐伯達と普通に顔を合わせるのはなんだかんだで初だな。
「任務明けか?」
「うん!……よねやん先輩とメロン主任は?」
「トリガーの調査だ…………反応は無いか」
「まぁ、プライベートな付き合いとか特に無いからしゃあねえんじゃねえの?」
佐伯達からアストロスイッチが出るかと思ったが、特になにも無かった。
米屋は普段からプライベートな付き合いがないので仕方がないと受け入れていて、佐伯達はなんの事だ?と疑問を抱いている。
「三雲の奴と親しい奴、40人探してんだ。40人居ればなんか起こるらしい」
「なんかって、なんだよ?」
「いや、その辺ぼかしてるから知らない……なにが起きるんだ?」
「このロックシードがパワーアップする筈だ」
「ほぉ……そいつが噂に聞く、ボーダー以外のトリガーか」
私の噂はどうなっているのだろうか……メロン扱いだしな。
佐伯は興味深そうにフォーゼロックシードを見ているが佐伯からアストロスイッチが生まれる事は無かった。里見や緑川からも生まれる事はなかったので草壁隊を後にし、そういえば夏目も仲が良い方に分類されているなと思いながらもボーダーの住み込みの部屋に向かう。それは何故か、日浦が引っ越し作業をしているから。
「あ、メロン先輩!」
「夏目、私は昨日からメロン先輩ではない!メロン主任と呼んでくれないと困る」
「そこ?……お!現れた!」
「なんすかこれ?」
日浦の引っ越し作業を手伝っている夏目に遭遇したら18番のアストロスイッチが現れた。
まだまだアストロスイッチは必要、全部で40個必要になるととりあえずスイッチは押してくれと頼む。日浦の引っ越しは女性用の荷物が多いので男が触れるとなにを言われるかわかったものではないので去っていく。
その後もアストロスイッチは現れる。
「三輪、米屋、出水、太刀川さん、国近さん、熊谷、那須、小佐野、日浦、夏目、時枝、佐鳥、綾辻、水上先輩、カゲさん、ゾエさん、当真さん、堤さん、OGさん、来馬さん、のの、加古さん、生駒さん、別役、天羽、冬島さん、雷蔵さん、奥寺、小荒井、笹森、諏訪さん、東さん」
「メガネボーイ、栞、白チビ、トリオン怪獣、京介、迅さん、小南、レイジさんで40人ちょうどだな!」
「……」
小南パイセンとレイジさんとはそこまで親しい関係性ではないが。
とりあえず本部に居て親交がある人達からアストロスイッチが出ないかの確認をしていれば何人か出た。私に対して苦手意識を抱いている仁礼とかはアストロスイッチが出なかった。ある意味修の敵である絵馬からも出なかったが北添さんとカゲ先輩からはアストロスイッチが出た。玉狛支部に居るであろう修達に会えばアストロスイッチが出るだろうなと玉狛支部に向かった。
「うぃーっす!」
「米屋じゃない、どうしたの?」
「トリガーの調査に付き合って……なんも出ねえぞ!?」
「なにを言い出すかと思えば、小南パイセンとプライベートな関係は無いからな?」
「あ〜そういや、そうだな」
「えっ、っちょ、ちょっと!いきなり来て、いきなりガッカリしてなんなの!?」
小南パイセンとプライベートな付き合い云々は無いと言えば確かにと納得をする米屋。
いきなりガッカリしたりしているので小南パイセンがなんなのかと聞いてくるのだが特に気にせずに無視をしようと決めていれば遊真や千佳ちゃんが現れてアストロスイッチが出現した。
「む?」
「これは?」
「三雲の奴と仲良い奴なら出てくるものだ」
「え!?……いや、確かにプライベートな交流は無いけど!なんか……なんか……」
「ほぉほぉ、オサムのお兄さんと……こなみ先輩、オサムのお兄さんの事をオサムの兄貴って呼んでるけど、な……」
「三雲呼びはややこしいんだろう……下の名前で呼んだら平然と無視を決め込むが」
絶対に似合わない、私に貴虎の名前は似合わないんだ。
親しくしている者達の証だとアストロスイッチが現れる。その後に修と烏丸からもアストロスイッチは現れた。予想通りと言うべきかレイジさんからはアストロスイッチは現れなかった。ただし代わりに母さんからアストロスイッチが出現した。
「ダメね、君と交流があるわけじゃないから出ないわ」
林藤支部長の姪っ子のゆりさんからは現れなかった。
「これってなんなの?」
「スゴくざっくりと言えば、トリガーチップですね……1つにつき1つのアイテムが入ってる感じで40個あるんですが……まぁ、おまけ機能です」
「え、おまけ機能なの?」
「はい、おまけ機能です……このスイッチは正しい使用用途がありますが、ロックシードになっているので使うことは出来ないです」
ゆりさんが修達が手にしているアストロスイッチがなんなのかを聞いてきた。
ざっくりと言えばトリガーチップ、しかしそれはおまけ機能であり本来の正しい使用用途がある。ただしロックシードになっているので使えないと教える。
「……その本来の使用用途って?」
「…………まぁ…………まぁまぁまぁ………」
「っちょ!!なに意味深にしてんの!!」
「いや、流石に異世界の存在を証明している世界なのに余計なものは……聞いても正しく使えないし……」
コアチャイルド居ないから正しい使い方が出来ないんだ。
「教えなさいよ!なんなの?あんたのことだからまたろくでもないものでしょ!!」
「……スゴくざっくりと言えば、ワープ装置」
「ワープって、普通にトリガーであるわよ?……何処にワープするの?」
「宇宙の果て」
「……え?」
「このロックシードの素材になっている米屋達が握っているアストロスイッチを使う為の道具は……宇宙人とのコンタクトに使う物」
毎度のことながらパイセンにロクでもないものだと言われているのだが今回はちょっと違う。
フォーゼロックシード、と言うかフォーゼドライバーは変身して怪人と戦う為にあるのでなく宇宙の果てにあるプレゼンターに出会う為のワープ装置だ。
「ロックシードと言う枠組みに埋まってるが、本来は宇宙人に会うためのワープ装置だ」
「いや……確かに異世界の存在は証明されてるわよ?でも、まだ宇宙人の存在は証明が」
「その辺を関与すれば多重次元宇宙論とかそういうクソややこしい話になるから、宇宙の力を持っているトリガーだと思え」
異世界は存在しているが、宇宙人はまだ見つかっていない。
小南パイセンは信じられないと言う顔をしているしその辺の話をすればホントにややこしいから宇宙の力を持っているトリガーだと思えばいいと言う。
「ただいま〜……お、メロンくんに米屋か」
「迅、帰ってきたわね!……私とレイジさんが反応無くておばさんが反応したから、後1人?」
色々としていると迅が玉狛支部に帰ってきた。
待っていたぞとパイセンは言うのだが冷静になって考えてみれば、39人で後1人足りない事に気付く。
「うぉ!?なんか出た!」
「後は……コズミックスイッチだけか……」
迅から4番のレーダーのアストロスイッチが出た。
1番のロケットから始まり39番のスタンパーのアストロスイッチが出た。だが40番目、コズミックスイッチだけが出なかった。
ボーダー関係で親しい人と顔を合わせたりしているが、コズミックスイッチは……誰だ?
「っ、全員トリガーを起動するんだ!!」
最後のコズミックスイッチが誰なのか分からない中でのほほんとしていた迅の表情が切り替わった。
いきなりのことだが、それだけの事が起きるのだろうと思っておりトリガーを手にしていた者は即座にトリオン体に換装していると魔法陣が展開され……白い魔法使いが現れた。
「おい、なんでここにいる?」
「…………」
「それはコズミックスイッチ……お前だったのか……」
何故にここに居るのか、この場所に現れたのかを白い魔法使いに聞けばコズミックスイッチを見せる。
40番目のコズミックスイッチをお前が持っていたのかと納得すればカチリとコズミックスイッチのスイッチを押した。するとフォーゼロックシードが眩い光に包まれ、フォーゼコズミックステイツロックシードに変貌した。
『ルパッチマジックタッチゴー!ルパッチマジックタッチゴー!ルパッチマジックタッチゴー!』
白い魔法使いは白い魔法使いドライバーを動かす。
魔法を使える状態にしており指輪を嵌めれば白い魔法使いドライバーに向けた。
『テレポート!ナウ!』
指輪を白い魔法使いドライバーに翳せば魔法陣が出現し白い魔法使いは消えた。
いきなりのことでありなにが起きているのだと事情を知っているであろう私に玉狛支部の面々は視線を向ける。
「今のは……誰だ?」
「誰か、と聞かれれば私の彼女だ……私が色々とトリガーに対して考察をしている過程で作り上げたトリガーを持たせていて、今回コズミックスイッチが現れたから様子を伺っていたところか」
急に消えたので一安心するが、まだなにかあるかもしれないと警戒心は解かない。
いきなり何処からともなく現れたので迅は警戒をしていて私に説明を求めてくるので誰かと聞かれれば彼女であり、自力で作ったトリガー、白い魔法使いドライバーを渡して白い魔法使いに変身している。
「まさかあの人が堂々と乗り込んでくるなんて……」
「おかげでフォーゼロックシードは変わった」
ボーダーのことを嫌っている彼女がボーダーの中枢とも言えなくもない玉狛支部に乗り込んできた事を修は驚く。
私が動いた事でなにか力を貸すべきかと悩んでいるのか、少なくともコズミックスイッチを押してくれた事でフォーゼロックシードがコズミックステイツに変わった事は変わりない。
「っちょ、三雲!聞いてねえぞ!あんなのあるなんて!」
「言ってないし言う必要は無いと判断している……人が彼女持ちだと分かれば誰かと覗き見に来るし強いかどうか試そうとする戦闘狂な奴等に合わせれば教育に悪い」
「奴等って、あたしもカウントしてるの!?」
小南パイセン、可憐な見た目だけれどもその中身がアマゾネスだろう。代表格なところあるだろう。
「因みに中身は……迅さん、見えます?」
「いや、素顔じゃないから見えない」
「だからそういう事をするしシンプルにボーダーが嫌いだから姿を出さないんだ」
ホントに彼女が居たんだなと烏丸は白い魔法使いの中身について迅に聞いた。
素顔じゃなかったから何処の誰なのかが全く分からない、そういう反応とか扱いとかなにかに使えるかもしれないとかそういう風にするから私は公言しないんだ。だってそういう年頃だから!
「小南先輩、落ち着いてください……あの人はなにか悪いことをしようとかしないですから」
「千佳、その口ぶりからして中の人知ってるのね!!修の兄貴!前回はなんだかんだで逃げられたり見れなかったけど、彼女の写真かなにかあるでしょう!見せなさい!」
「パイセン、そういうのを絶対に言ってくるお年頃なのはわかっているけども……そっちがそういう態度ならば考えものもあるからな」
『エターナル!』
この話を無理に盛り上げたり冷やかしたりするのであればこちらも考えはある。
エターナルメモリを構えて睨む……そういう態度でいくのならばこちらもそれ相応の応じ方がある。
「ストップ!ストップ!ストーーップ!!メロンくん、それホントに洒落にならない!!洒落にならないから!」
「じゃあ、聞かないな?」
「わかった、聞かないから……小南、ゆりさん、米屋、京介、宇佐美、この事に関しては触れないでおこう。じゃないとホントに大変な事になる」
エターナルに変身してパイセンを分からせようと思ったが迅が間に入った。
それだけ辿り着いてはいけない未来を視てしまった。
「う〜…………気になる……写真だけでも。あ、千佳なら」
「小南先輩、ダメです」
お年頃だな……パイセンには浮いた話はないのは大丈夫だろうか?アマゾネスな素顔を隠し猫を被っているお嬢様は辛くないだろうか?
母はその気になればマジマザーに変身できる。尚、父はウルザードファイヤーになれる
特別演習
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審査する側(上層部)
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審査する側(A級と)
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試験に参加する側