メガネ(兄)   作:アルピ交通事務局

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第143話

 

「……」

 

「倒れたぞ!」

 

「バグスターウイルスに感染した時はキツいから当然だ」

 

「さっきのが出てくるんだよな?」

 

「……あ……」

 

 白い魔法使いに変身している彼女にバグスターウイルスを感染させた。

 これでラヴリカを倒すことが出来ると思っていたのだがここで気付く……そしてその結果通りになってしまっている。

 

「なにも出てこないぞ?」

 

「まずい、当たり前になり過ぎていて忘れていた」

 

「なにがだよ?」

 

「バグスターウイルスと人体を切り離す事を」

 

 私は気力1つでバグスターウイルスを体内から無理矢理言い出しているが彼女は違う。

 バグスターウイルスに対する抗体も無ければ仮面ライダークロニクルの変身中はバグスターウイルスの苦しみが和らぐ事も無い。

 私は気力1つでバグスターウイルスを体内から無理矢理追い出すことが出来ているが彼女は違う。

 

「お、おい、なんか半透明になってねえか!?」

 

「このままだと彼女が死んでしまう……」

 

 なにかある、なにかあるはずだ。

 今までは1人でやっていたが可能性はある……でも、バグスターウイルスを取り除くにはレベル1の力が必要で……あ!

 

「コレがあった!」

 

『ディケイド!』

 

 戦極ドライバーを装備しディケイドロックシードを出す。

 門が開かれたと思えばネオディケイドライバーのディケイドが現れる。

 

「バグスターウイルスを追い出すのを!」

 

『KAMENRIDE EXーAID』

 

『let'sgame! メッチャゲーム!ムッチャゲーム!ワッチャネーム⁉︎I'm a 仮面ライダー』

 

 ネオディケイドライバーにライダーカードを装填。

 仮面ライダーエグゼイド アクションゲーマーレベル1に変身させる。すると半透明になっていた白い魔法使いに変身している彼女が濃くなってきて身体からモザイクが出現する。モザイクとディケイドエグゼイドが戦えば彼女と完全に分離し……ラヴリカが出てきた。

 

「ゲームスタート!」

 

 ラヴリカが出てきたので仮面ライダークロニクルをバグルドライバーⅡから外し変身する。

 体に不調は感じない……彼女が体にかかる負荷を肩代わりしてくれているな。私はタドルクエストガシャットロフィーに触れればガシャコンソードが出てきた。

 

「くらえ!」

 

 コレならばいける!

 

「ぐふぉう!?……ば、バカな!何故……そうか。君の彼女に僕を感染させたんだね。考えたようだが甘いね!」

 

 ガシャコンソードで斬ればラヴリカに対してはじめてのダメージが入った。

 ノックバックなんかじゃない正真正銘のラヴリカへのダメージが入り今まで見えてこなかった希望が見えるようになった。

 

「ふん!」

 

「っぐ……」

 

「僕は上級バグスターウイルス……レベルは99,物理攻撃は効かなくなっても純粋な力だけで君と殴り合えるのさ!」

 

「おいおい、忘れんなよ?」

 

「おれ達が居るのをよ!!」

 

 ラヴリカに真正面から殴られて大きく後退する。

 ときめきクライシスのゲームの都合上で倒せないだけかと思ったがラヴリカは上級バグスター、普通に戦っても強い。米屋が動きを抑えるけん制をし、出水が変化弾で死角を狙い打ち抜いた

 

『MISS』

 

「っ……三雲の奴しかダメージが与えられないのかよ!」

 

 攻撃は確かに当たったがラヴリカには一切のダメージが入らなかった。

 私しかダメージを与えることが出来ないのだと即座に出水は理解して悔しそうな顔をする。

 

「陽介、出水!鉛弾で足止めをする!」

 

「おっと、そうはいかないよ!出ておいで!僕のラヴリーガール達!」

 

 鉛弾で足止めをすると言って鉛弾のマガジンを拳銃に装填する三輪。

 さっきのでラヴリカは学習しているのか三輪の鉛弾対策の為のラヴリーガールを用意し突撃をさせる。一発、二発と鉛弾をラヴリーガールに撃ち込んだ。鉛弾の重りが生まれてラヴリーガールは身動きが取れなくなった

 

「離せ!!」

 

「っくそ、数の暴力ってコイツラもかよ!!」

 

 数にものを言わせたラヴリーガール達が三輪の動きを抑えた。

 米屋が数にものを言わせて封じてきたかと槍を振るうがラヴリーガールもラヴリカの一部である為に物理攻撃は通じない。

 

「貴虎!俺達は無視しろ!」

 

「あのピンク色を倒したら終わるんだろう!ノックバックはあるみたいだからなるべく時間は稼ぐ!」

 

 三輪達のフォローに入らなければならない!と思っていると三輪や米屋は無視して構わないという。

 出水も構わないと頷いたのでどうにかしてラヴリカのもとにまでと思ったがラヴリカは数の利を取ってきた。ガシャコンソードを炎の剣から氷の剣に切り替えて地面に突き刺せば冷気が充満し私以外の足元が凍った。

 

「うぉ!?マジか!?」

 

 ラヴリーガール達もラヴリカも動けない。

 私はガシャコンソードを片手に突撃していきガシャコンソードでラヴリカを突き刺した。

 

「ぐぅう!!まだまだ!愛さえあればこんなの簡単さ!」

 

『通常攻撃とかも効かなくて強ボス並みのスペックでクソゲーじゃん!』

 

 ガシャコンソードを確かに突き刺したのにそれでもラヴリカは倒れない。

 ときめきクライシスの一種のチート性能だけでなく基本性能が強くて倒すのにコツが居るボス並みのスペックであり、管制している国近さんがクソだと言った。

 

「貴虎、なにかないのか!」

 

「今、考えてる!」

 

 ラヴリカが思った以上に強い敵だった。

 普通に倒すのすら難しい……基本スペックがグラファイト並みで受ける攻撃が愛の籠っていない一撃だから……

 

「俺達もダメージを与えることが出来れば……三雲、お前のトリオン借りたらどうにかなるとかいう展開は!」

 

「……!」

 

 ラヴリカを一気に倒さなければならない。

 ガシャコンソードで足元を凍らせたもののラヴリカのラヴリーガール達を出す能力を封じたわけじゃない。米屋が自分達でも攻撃を当てる事が出来ればこんな奴等は倒せると思っていると白い魔法使いに変身している彼女がゆっくりと手を上げた……

 

「これか!」

 

 彼女が言いたいことは相思相愛なので大体は分かる。

 彼女は今、私の仮面ライダークロニクルを求めている。なにかいい案が浮かんだかそれとも直感的かは分からない。ただ、突破口を切り開くのに仮面ライダークロニクルが必要で仮面ライダークロニクルを投げれば仮面ライダークロニクルのスイッチを押して私に投げ返す。空中にある時間はほんの一瞬だ。だが、その一瞬だった……

 

『マジックザウィザード!』

 

 仮面ライダークロニクルの内容が仮面ライダークロニクルから仮面ライダーウィザードのゲーム、マジックザウィザードに切り替わった。切り替わったガシャットを受け取ればコレは押すしか無いとマジックザウィザードのスイッチを押せばウィザードラゴンが出現しガシャットが4つに分裂し、米屋、出水、三輪のもとに向かった。

 

「三雲、コイツは」

 

「一か八かだ!試しに押してくれ!」

 

『マジックザウィザード!』

 

「まぁ、やるしかねえか!」

 

『マジックザウィザード!』

 

「コレに賭けるか!」

 

『マジックザウィザード!』

 

「なにが出るか……」

 

『マジックザウィザード!』

 

 私が、出水が、米屋が、三輪がマジックザウィザードを起動する。

 すると空中を飛んでいたウィザードラゴンがこちらに向かって飛んできてウィザードラゴンの身体がバラバラになった。

 

『『『『ド・ド・ドラゴ!ラ・ラ・ラーイズ!フレイム!ウォーター!ハリケーン!ランド!オールドラゴン!!』』』』

 

 出水にはウィザードラゴンの頭部が胸にくっついた。

 米屋にはウィザードラゴンの手と足の爪がくっついた

 三輪にはウィザードラゴンの翼がくっついた。

 そして私にはウィザードラゴンの尻尾がくっついた。

 

「バカな!?仮面ライダークロニクルのテキストを書き換えただって!?」

 

「悪いなラヴリカ。彼女は私が選んだ女で魔法使いなんだ……奇跡の1つや2つ起こせなくて魔法使いは出来ない」

 

「オラァ!……お!ダメージ判定が入った!」

 

 米屋が槍を使わずにドラゴンの爪で攻撃をすればラヴリーガール達にダメージが入った。

 

「どうやらドラゴンの力を分散しているから、他の人が攻撃した判定にも入るみたいだ」

 

「なるほどな!って、おれはどうしろってんだよ!頭でどうやって戦えって言うんだ!」

 

「ドラゴンと言えば咆哮だ!」

 

「あ、そっか」

 

 三輪はドラゴンの翼を得たことで飛行能力を手にした。

 米屋はドラゴンの爪を手に入れて近接戦闘を可能とするが出水はドラゴンの頭部なのでどうしろと言うんだと叫ぶのでドラゴンと言えば咆哮と教えれば直ぐに納得し、ドラゴンの頭部からエネルギー弾のブレスを放った。

 

「面白いな!これ!お前、何時もこういうのを使ってるのか!」

 

「言っておくが使いこなすのは苦労するんだぞ!」

 

 ウィザードラゴンの力なんて今の今まで使ったことが無い。

 米屋は使ったことがないが感覚的に使いやすいのかラヴリーガール達を倒しており面白いと笑みを浮かべており、三輪はドラゴンの翼で飛翔しラヴリカとの間合いを一気に詰めたかと思えばラヴリカを持ち上げたっておい

 

『それはアニメのポケモンのサトシのリザードンの十八番!ちきゅうなげ!』

 

 サトシのリザードンの十八番であるちきゅうなげをラヴリカに叩き込んだ。

『HIT』の文字が出てきてラヴリカに確かなダメージを与えることが出来ているのだが、まだ足りない。

 

「貴虎!」

 

「こういう時はてんこ盛りだ!」

 

 私にトドメを刺すように言うのだがこういう時はてんこ盛り、そう言うと三輪はドラゴンの翼、出水はドラゴンの頭、米屋はドラゴンの足と腕に切り替わり私に装備された。

 オールドラゴンと言っているだけあってかホントにオールドラゴンが可能になった

 

『『なんじゃこりゃあ!』』

 

『いくぞ、貴虎』

 

「必殺、私達の必殺技ボーダーwithウィザードバージョン!!」

 

 ドラゴンの翼を使い空を飛んだ回転をしながらドラゴンの爪を使い蹴りを叩き込む。

 そこはパンチじゃないのかだと?仮面ライダーウィザードシリーズのライダーは大人の事情でパンチが禁止なライダーだ!

 

「ぐ、ぬぅ……がぁあああ!!!」

 

 ラヴリカに向かってライダーキックを叩き込めばラヴリカは吹き飛び電流が走る。

 クリティカルヒットの文字が浮かびラヴリカは爆発を起こして……爆炎が終息すればそこにはときめきクライシスのガシャットロフィーが出現していた。

 

『君達以外に反応は無いから、勝ったよ』

 

「勝てたか……何年にも及ぶラヴリカとの戦いが遂に終わったか……」

 

 何回やっても勝つことが出来なかったラヴリカ。おそらく彼女だけでなく三輪達の協力が無ければ勝つことは出来なかった。

 パラドクスやグラファイトよりも倒すのが恐ろしく難しい……だがなんだろう、倒したとなれば1つの達成感があった。

 

『これで終わりか……時間を止めるトリガーを使えるようになったのか?』

 

『つか、俺達今どういう状態?』

 

「今、変身を解除する」

 

 ラヴリカを無事に倒すことが出来て三輪がクロノスへの変身権を手に入れたかを聞いてくるがそれよりも米屋が自分がどうなってるのかを聞いた。変身を解除すると言い変身を解除すればマジックザウィザードの効果が切れて三輪達は元のトリオン体に戻った。

 

「コレでラヴリカも攻略か……」

 

 ときめきクライシスのガシャットロフィーを確認する。

 これで13個のガシャットロフィーを手に入れた……12体のバグスターウイルスを倒した証であり私は肩から少し力が抜けたと思えば身体から力が抜けていくのを感じ、倒れるが白い魔法使いに変身している彼女が私を支えてくれた。

 

「大丈夫か?」

 

「すまない……だが、なんとかなった……コレでクロノスに変身する力を手に入れた」

 

 三輪が私が明らかに疲れているのが目に見えてわかるので聞いてくるが私は止まらない。

 仮面ライダークロニクルを手にし、遂に仮面ライダークロノスに変身する力を手に入れたのだと気分が高揚する。

 

『ガシャット』

 

「……っ!?」

 

 バグルドライバーⅡに仮面ライダークロニクルのガシャットを入れた。

 腰につけたがすぐに分かった。これはダメだと。このまま変身すれば私は血反吐を吐いてしまうと。

 

「どうした?変身しないのか?」

 

「……どうやら時間を止める能力は手に入れれないみたいだ」

 

「はぁ!?ここまでやってそれは無いだろう!」

 

 バグルドライバーⅡには常人ならば即死するレベルのバグスターウイルスが入っている。

 それを用いてのクロノスへの変身はバグスターウイルスに対して完全な抗体を宿さなければならない。私が手に入れたのはクロノスへの変身する権限であってバグスターウイルスの完全な抗体じゃない。おそらくは正宗クロノスでなく大我クロノスに変身が出来る。

 母さんの様に完全な抗体を持ってなくての変身だから文字通り血反吐を吐いていいのならばバグルドライバーⅡのクロノスには変身することは可能だが……

 

「貴虎……ダメなのか?」

 

「変身は出来るが流血沙汰になるとだけは……ただ、普通にクロノスへの変身なら出来る」

 

 私はそう言うと仮面ライダークロニクルのスイッチを押した。

 バグルドライバーⅡもゲーマドライバーも装備していない普通の仮面ライダークロノスに変身する事は出来た。

 今までエターナルやスカル、斬月カチドキと色々と変身をしてきたが今までの比較にならない圧倒的な強さをこの姿からは感じる。

 

「ったく……まぁ、主任がクソ強い姿に変身出来る様になったってだけでもいいか」

 

「なんかすまんな……」

 

「ホントに悪いと思ってんのか?」

 

「ああ」

 

 クロノスに変身してポーズの力を手に入れることが出来ればこれから先の大抵の問題は解決出来る。

 ポーズ無しのクロノスもかなりのぶっ壊れなスペックだが、クロノスの一番の武器はやはりポーズだろう……まぁ、これから先に時間を操るタイプのトリガーと対戦することになれば時間停止とかクロノスには効かないのでメタれるが。

 米屋はここまでやったのに新しい姿に変身する事が出来るだけはないだろうと言ってくるのでホントに申し訳ない。

 

「じゃあ、彼女の素顔を見せてもらおうじゃないか!」

 

「おい」

 

 申し訳ないと謝れば米屋は調子に乗った。そしてすぐにハメられていると気付いた。

 別に米屋は私が新しい姿に変身しか出来ないことに関してはなんか文句は無い……ただそれを口実に彼女の素顔を見たいと、それを盾にして彼女の素顔を見せるように強要した。

 

「ここまで俺たちをパシらせたんだからやっぱご褒美はねえとな……上司からのご褒美をな!」

 

「お前、私より先輩だろうが!」

 

「でも、お前の方が上司だろう!」

 

「同い年の後輩の上司からのお礼が彼女の素顔を見せるでいいのか!と言うか強請って恥ずかしくないのか!」

 

「一向に構わん!!」

 

 頑張ったからご褒美をくれと言ってくる。

 同い年の後輩の上司からのお礼とか普通は貰いたいとか思わないのに米屋は堂々としている……どうしたものかと思っていれば米屋のもとに向かい耳元で囁く。

 

「夫が世話になったから写真とか言いふらすとかしなきゃOKだって」

 

「……ふ〜……米屋は口が軽いからなに言い出すか分からないぞ?……わかった。わかった……まぁ、最後になれば俺が守るよ」

 

 そんなこんなで米屋達が頑張ったお礼が私の彼女が素顔を見せて軽く自己紹介するだけで終わった。

 

「めっちゃ美女じゃん!スタイルも藤丸さんレベルだし!美男美女の高度なカップルってマジで居るんだな!」

 

 尚、素顔を見てどんな感じなのか分かった米屋はスゴく興奮し感想をそう述べた。

 そして後になって気付く。ディケイドにエグゼイドのマキシマムゲーマーに変身させてリプログラミング機能でラヴリカボコれるようにしたらラヴリカを普通に撃破することが出来たんじゃないのか?と。

特別演習

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