「悪いな、おれは街を守るのに忙しいんだ……いや、違う。
おれはボーダー隊員、失格だな……街の人達を守らないといけないのに、お前だけを守りたくなっちまった……う~ん」
時をメガネ(兄)が毛糸を編み編みする少し前に遡る。
メガネ(兄)に煽られ、この中に本命チョコが入っていると遠回しに知らされた出水はどうすべきかと悩んでいた。
後少しすれば春休みに突入する。ボーダーには綺麗所が多いせいで某ツインスナイプほど飢えてはいないが、それでも彼女となるとと考える出水。
「出水、なにやってんの?」
「ひぃいやぁあん!?」
「ちょ、ちょっと驚かせないでよ!」
「いや、驚いたのおれ!」
校舎の入口前でぶつぶつと言っている出水に声をかける熊谷。
出水が今まで一度も聞いたことのない声を出したのでビクッとなるのだが、一番驚いているのは出水だった。
「目、充血してるけど大丈夫なの?」
「き、気にすんな。
朝5時から此処にいただけで、別に病気とかそういうあれじゃないから心配すんな」
「いや、そっちの方が問題よ。
部活でもなんでもないのに、なんで朝5時から……結構、貰ってるわね」
なにやってんだと出水に呆れる熊谷だが、直ぐに呆れるのをやめる。
手にはチョコレートが入った袋が複数入っており、今日はバレンタインだから貰えたんだとニヤニヤする。
「結構って、別にぃ!そんな、貰ってねえよ!
京介とか奈良坂とかめっさ貰ってんじゃん!おれのは、あれだ。友チョコ的なのだ」
「友チョコって、米屋から貰うの?」
「……いらねえ!」
なにが言いたいんだこの男は。
チョコレートを貰いすぎて変なテンションになっている出水に白い目を向けると出水は反撃かと言わんばかりに口を開いた。
「そういうお前はどうなんだよ?」
「どうって……昨日、ちゃんと玲達と作ったわ。
両親と弟の分に、玲と茜と小夜子の分……なによその顔?」
「いや、そういうのじゃなくて本命はどうした?」
「はぁ!?」
チョコはありますと昨日の出来事を語るのだが、出水はそんなもんを聞いたのではない。
ボーダーの女性陣をチョコレート売り場で見たという目撃情報はかなりあり、皆でチョコを作ったと言っても違和感は無い。出水が聞いたのは友チョコとか買ったとかそんなんでなくちゃんと愛しの彼に渡すかどうかである。
「な、なに言ってんのよ!!」
「おれも、なに言ってるのか若干分からねえ。
多分、これがバレンタインデーの恐ろしいところだと思う……あれ見てみろよ」
顔を真っ赤にして出水に声を荒げる熊谷。
落ち着けよと一息落ち着かせると出水は熊谷の意中の相手、メガネ(兄)の下駄箱を勝手に開けた。
「なに、これ……」
靴が、見えない。
下駄箱の中にはブランド物の超有名なチョコや手作り感があるラッピングされたチョコがわんさかと入っており下駄箱の上にメガネ(兄)の靴が置かれていることに気付く。
「あいつ、あんなんだけどモテるんだ。
本人はコンプレックスな老けた顔も、大人びているって見られてるし、成績も良いし、何だかんだで優しいだろ?」
「まぁ、そりゃ……」
顔は良い。自身の勉強を見てくれるぐらい頭は良い。相談とかに乗ってくれる優しさはある。
一部のことに関するやる気とかは最低最悪の部類に入るが、その辺は馴れれば問題無い。基本的になんでもそつなくこなせる器用さも持っている。極々稀に見せるクソ野郎な部分を受け止める器量を女性が持ってさえすれば基本的には良い男だ。
かくいう自分もそんな彼のことがと考えたところで頭を思いっきし左右に振って考え事を頭から消す。
「こん中に入れておくの、やめとけよ。
あいつ、丸々1日放置して回収させるつもりだから」
「受け取らないの?」
「受け取らない……直接チョコを渡すぐらいしねえと、ダメだろう……いや、待って。チョコを直接って、それはつまり本命を好きですって直に告白を……おぉ……後は頑張れ」
自分が貰っているチョコも本命だったことを思いだし、出水は胃を痛めるので戦線離脱。
熊谷の元から去っていき、男子トイレの中に隠れてチョコレートをどうすべきかと考える。
「直接、直接……これを直接!?」
出水が去った後、そっかー直接渡さないといけないのか~と現実逃避をする熊谷。
十数秒で意識は現実へと戻り、鞄に入っているメガネ(兄)のチョコレートを確認する。
昨日、学校終わりに那須隊の面々と共に友チョコを作った。友チョコだけでなく、家族用のチョコも作り……きを利かせたのか、那須と日浦は材料を一人前多く用意しており、熊谷にメガネ(兄)用のチョコを作らせた。
最初は嫌だ嫌だと違う違うと否定していた熊谷だが、那須に論破され日浦に押された為にチョコレートを何だかんだで持ってきてしまい、鞄とか机に入れれば問題ないと考えていたのだが、そんなに甘くは無かった。
折角の手作りを受け取ってもらえないのはショックで、ぶっちゃければ受け取って欲しい。けど、色々と恥ずかしかったり気持ちの整理が付かない。どうしようかと冷や汗を流し始めた時
「よ!」
「ひぃいやぁあん!?」
「うぉ!?」
アホの子ことヒカリが登校して来て、熊谷の背を叩く。
突然の出来事に先程の出水と同じぐらいの声をあげるのだが、直ぐにヒカリだと分かったので声をあげるだけで終わった。
「んだよ、挨拶しただけだろ?」
「ご、ごめんごめん。色々と考え事をしてて」
「考え事……もしかして、チョコをどうやって渡すかか?」
「え……」
普段は自分の名前を何度も間違える男よりもバカなのに、こういう時だけ察しの良いヒカリ。
違うとも否定せずポーカーフェイスも作らず、固まった熊谷はそうですと答えているも同然でありヒカリもにやけている。
「そっか、好きな人に渡すのって勇気いるもんな。
アタシに任せろ!今からチョコを渡す手本を見せてやるよ」
「……」
まだ特になにも言ってないのに、お節介で動くヒカリ。
よくよく見ればチョコレートが鞄の中にそこそこと入っており、渡す人が居るのかと見ていると動き出す。
1年の下駄箱が密集しているところでなく、2年の下駄箱に……具体的に言えば影浦と北添に会いに行き
「野郎共、お待ちかねのチョコだぞ~」
「待ってねえよ」
「いや~でも貰えるのはゾエさん嬉しいよ」
凄く軽いノリで渡していた。
影浦は仕方ねえなのノリで受け取り、北添もありがとうと微笑みながら受け取っているのだが、違う。友チョコならぬ隊チョコを渡しているヒカリだが、メガネ(兄)に渡すチョコはそういうのじゃないとヒカリから離れて教室に向かおうとするのだが、なにやら別のクラスの教室を覗いている男子生徒が多数いた。
「バレンタインデーだから男子もソワソワして当然よね」
ついさっき弾バカが朝5時から学校でスタンバっていた事を思いだし、熊谷はそう呟く。
渡す側は恥ずかしいっちゃ恥ずかしいが、その分、貰える側はとても嬉しくとても恥ずかしい。これを機会にというのも普通にありえる。
「あれって……小佐野!?」
自分の教室に行こうと早足になった途端、足が止まる。
男子生徒が多数、別のクラスを覗いている。そのクラスの教室には小佐野がいた。元読モで可愛い小佐野はボーダー内でも綾辻の次にモテる女子だ。
小佐野が誰にチョコをあげるか気になる、小佐野に好意を持つ男子達と一部のボーダー隊員ならば思うが、熊谷はその一部に入らなかった。熊谷は知っている、小佐野の思い人を。
「三雲、くん……」
近付くな話し掛けるなのATフィールドを出しながら器用に編み物を編むメガネ(兄)。
小佐野をチラリと視界に捉えるが、直ぐに興味を無くしたのか編み物に集中する。相変わらずの彼らしいが、今はそういう話じゃない。
バレンタインデーに隊員でもなんでもない、同じクラスでもなければ特別に仲が良いわけでもないメガネ(兄)にチョコレートを、日中堂々と本人の前で渡すなんて、もう本命という事だ。
「お前もか、熊谷……まぁ、ある意味ちょうどよかったか」
気付けば足を教室内に運んだ熊谷。
編み物をしているメガネ(兄)の視界に入り、声を掛けられると机の前まで近付いた。
「「あの……あ、先に。べ、別に後でもいいから……」」
メガネ(兄)に話しかけようと同時に声を出す熊谷と小佐野。
お先にどうぞどうぞと互いに譲り合ってしまい、膠着状態が生まれる。世に言う先に動いた方が敗けの状態を生み出してしまうのだが、メガネ(兄)はとっとと終わらせたいので、一気に最後の切り札を見せる。
「チョコ、いらん」
ボスっとチョコレートが入ったビニール袋を机の上に乗せ、首を横に振る。
眉毛を眉間に寄せて嫌そうな顔をしているメガネ(兄)は編み物に視線を向けて再開する。
「これ、本命なの?」
膠着状態が崩れ、先に動いたのは小佐野だった。
貰ったチョコの種類について聞いてみると、コクりと首を縦に振ったのだが本人は然程といって気にしていない。つい数分前に会った出水は物凄く慌てていたのに対して、メガネ(兄)は全くといって興味を持っていなかった。
そういうことに疎いわけでもないのに、興味が無いにもほどがあると思っていると手招きをされる。
「二人ともだ……ほら、耳を貸せ」
「?」
小佐野だけかと思ったのに、私まで?
どういうことかと一先ずは耳を貸すとメガネ(兄)は物凄く小さい声で呟く。
「正直に言えば教えたくないけど、これを機会に言っとく。私、彼女いるよ?」
「え……」
「今、今、なんて言ったの?」
「もうすぐ授業だから、さっさと教室にいけ。
私はそういう知り合いだからとかお世話になったとかの礼チョコはいらん」
今言ったことをもう一度、言ってほしい。
熊谷のそんな思いをはね除け、メガネ(兄)は一時間目の授業に必要なものを取り出していく。
「お前等、終わったのなら早くいけ」
「「……」」
空気を読んだのか、メガネ(兄)に彼女が居ることをついさっき知った三輪は小佐野と熊谷を追い出す。
詳しい話を聞かせてと粘る気力すら二人にはなく、教室を閉め出された二人はとぼとぼと同じ道を歩いて教室には戻らず、屋上へと足を運んだ。
「……聞こえた?」
「聞こえたわよ」
屋上の隅っこで膝を抱えて座る二人。
さっきメガネ(兄)が言ったことがちゃんと聞こえたのかを確認しあい、間違っていなかったと俯く。
「すわさんとつつみんが「オレ達の適当なので良いから、本気出してこい」って後押ししてくれたんだ」
「私は……「くまちゃん、材料が余ったからもう一つ作らない?」って玲達に嵌められた」
互いに手作りチョコが入った箱を取り出し、具体的にどういう感じで渡すことになったのか作ることになったのか話し合う。
同じ気持ちを持つもの同士なのか、割と話しやすく気持ち的にも楽になる二人。
「居る素振り見たことあった?」
「全然……あ、でもクリスマスに断られた。
今思えば、クリスマスに彼女と一緒にバスツアーで楽しんでたんだと思うわ」
「私も期末終わりに断られたから、多分それだ」
メガネ(兄)に彼女がいたのを知っていたかの確認をとる小佐野。
心当たりはないかと考えた末にクリスマスにそういう感じの素振りは見せており、気付かなかった~と落ち込む。
「お正月に色々と気を利かせてくれたのに、無駄になったわね。
今思えば、三雲くん物凄く嫌そうな顔をしてたり、追跡しようと思えば出来るぞって……」
「脈無しか~…………これ」
「あ、うん……こっちの方が良いわね」
心の中で色々とモヤモヤがうまれ、気持ちの整理が付かない二人。
取りあえずメガネ(兄)に渡す用のチョコレートを交換して、一緒に食べる。
甘い筈のチョコレートはとても苦い。試食して甘いと感じたチョコレートが、とっても苦い。気付けば二人は涙を流していた。大きく声を上げるわけなく、ただただ涙を流す。
「どの辺が好きだった?」
「……私、頭悪いんだ。
ヒカリやよねやんほどじゃないけど、それでも残念な方でさ……勉強見てくれるってなって知り合った。
最初、ボーダーの隊員にこんな人いたっけ?ってなって、直ぐに隊員じゃないって分かってさ……なんか、こう普通に接してきたり、何度も勉強を教えてくれたりさ……真摯っていうか、いいなっていうか……なに言ってるんだろ……」
小佐野がメガネ(兄)について語った時点で二人は涙を流した。
これ以上は傷口を抉るだけで、もうなにも言わないでおこうと泣けるだけ泣いて、一時間目の授業をサボる。これで気持ちの整理がつくかと聞かれればつかない。
「お前達、此処にいたか」
「あ……三雲くん」
一時間目の授業の終わりを告げるチャイムが鳴って数十秒後、メガネ(兄)が屋上へとやって来た。
今日はこのままこうしておこうかしら?と考えていた熊谷は光の無い瞳で声をかけるのだが、声は枯れて死んでいる。
「あのさ……何時ぐらいからなの?」
「なにがだ?」
「彼女と付き合いはじめたの」
「約3年半前、近界民が此方の世界に現れて一ヶ月ぐらいたったころだ。
那須に伝えてくれ。もう余計な気遣いはいらん。いや、最初から必要ないと言うべきか……」
「どんな人?」
死んだ声の小佐野はメガネ(兄)の彼女について聞いてみる。
いったいどんな人が自分の思い人と付き合っているのか、嫉妬心と好奇心が8:2の割合で気になっていた。メガネ(兄)は答えずに背を向ける。今日まで一切教えてくれなかったのに、今聞いても教える筈がない。
どんな人なんだろ?と心にぽっかりと穴が開いた小佐野は考えるが、熊谷は別のことを聞いた。
「もし、もし彼女が居なくて私達二人がコレを、チョコを渡していたらどうするつもりだったの?」
「……どっちとも一回、デートをする。デート代は私持ちで。
色々と勘違いをされたら困るからな……私は薄っぺらいダメ人間なんだ。カッコいいイケメソでも生真面目なメガネニキでもなんでもない。そんなダメな私見てもと言うならば、喜んで手を握る」
たらればの話を、そうなったときの事を教えるとメガネ(兄)は去っていく。
「シャラララ、素敵なキィス」
物凄く良い声で歌いながら。
メガネ(弟)「当小説が二乗ほど面白くなるおまけコーナーと言う名の設定とか裏話!!」
実力派エリート「メガネくん、ストップ!!」
メガネ(弟)「どうかしましたか?」
実力派エリート「こ、これで終わりなの?バレンタインデー?」
メガネ(弟)「終わりです」
実力派エリート「熊谷ちゃん達の逆転劇とかかぐやさまみたいに、お可愛いこと的な展開は?」
メガネ(弟)「そんなものはありません!!」キッパリ
実力派エリート「じゃあ、バレンタインデー編終わりで……二人は?」
メガネ(弟)「誠に残念ですが、フラれて終わりです。
この日はこの後、早退して家に帰り大泣きして自分が所属する隊の方々にチョコを受け取って貰えなかったとだけ伝えて慰められますが……それでも兄さんが好きで、他の人との恋愛はと諦めきれずにいますね。それでもやっぱり好きというやつです」
実力派エリート「ドロッとし過ぎてない!?彼女を呼んで諦めて貰うとかは?」
メガネ(弟)「彼女を呼べば、泥沼化すると思いますので呼ぼうとしません」
実力派エリート「あ、やばい。その未来見える。
具体的に言えば、メロンくんがどんな人か一切紹介しないせいでもしかして居ないんじゃないのかと疑われ、急場凌ぎで呼んだ知り合いだと思われて本当に彼女ならばキスしなよと小佐野が言ってしまって、堂々とキスして小佐野が顔を真っ赤にして、それを見て笑われて「お可愛いこと」って言って、洒落にならないぐらいのガチ切れして殴りあいに発展する未来が、ハッキリと見える!!」
メガネ(弟)「迅さん、声に出すのはダメですって」
実力派エリート「ごめんね……でも、驚いた。彼女がいたんだね、メロンくん」
メガネ(弟)「兄さんはカッコいいですから割とモテます……けどまぁ、兄さんが疑い深くて色々とバッサリしていて、モテてもそこまでと」
実力派エリート「自覚しているフラグを自らで潰しにいくのか。
ところでこんなことを聞くのもなんだけど、メロンくんの彼女ってどんな人なの?写真とかなにか無いの?」
メガネ(弟)「すみません、写真は……」
実力派エリート「やっぱダメか~サイドエフェクトで小佐野と誰かがメロンくん関係で争ってる未来は見えるから、その誰かが彼女だと思うんだけど、メガネくんから見て、メロンくんの彼女ってどんな人なの?」
メガネ(弟)「ええっと……兄さんのストーカーで……趣味は食べ歩きで、料理上手です。食べ歩きの範囲は最近だとバスツアー(日帰り)レベルになっていて、飛行機と外国が苦手で海外発新婚旅行ぐらいでしか行きたくない、それ以降とそれ以前の旅行は日本国内でといっています」
実力派エリート「ちょっと待って、最初がおかしい。ストーカーなの!?」
メガネ(弟)「はい……あ、最初からそうだったんじゃなくて兄さんが恋愛はしないって言って、断ったらストーカーになって、最終的に取りあえず一回でもデートしなさいよって母さんに言われて、それが馴れ初めでした」
実力派エリート「強い、強すぎるよインパクトが!!
他にはなにかないの!こう、お尻が素敵だとかそういう感じのは!!」
メガネ(弟)「本当は臆病なのに、ホラー映画を見てビクビクと変な悲鳴をあげるから兄さんが黙らせる為にキスをした?」
実力派エリート「すごいエピソード、ポロっとしないで!!容姿とか性格とかは!?」
メガネ(弟)「綺麗系のスタイル抜群の女性で、蓮乃辺市の高校に通っています。成績も良いんですが、割と独占欲が強い人で、千佳とはじめて出会った時は……」
実力派エリート「千佳ちゃんも知ってるんだ……」
メガネ(弟)「僕と母さんと父さんと千佳と影浦先輩しか彼女の顔を知りません」
実力派エリート「影浦が知ってんの!?」
メガネ(弟)「一緒に映画を観に行った際に、お昼にお好み焼きを食べることになって入った店が影浦先輩の店で、その時に店番をしていて、ある程度顔見知りだったので、お前彼女いたんだなとなって……幸い、その時はボーダー関係者が誰も居なかったので特になにもありませんでした」
実力派エリート「ヒカリとか米屋がいたら秒で広まってたな。そっか~メロンくん、彼女がいたのか~……ヤバいな、滅茶苦茶会ってみたい」
メガネ(弟)「無理です。A組の中谷さんと同じく、絶対に会うことは出来ません」
実力派エリート「え、なにそれ?じゃあ、せめて名前だけでも……」
メガネ(弟)「携帯にお義姉さんと登録されて、そう呼べと言われているので名字ぐらいしか……」
実力派エリート「なんでそんなミラクルが起きるの!?」
メガネ(弟)「次回もお楽しみに!」
実力派エリート「メガネくん、無理矢理話を終わらせようとしないで!!気になるよ、どんな子なの!!」
メガネ(弟)「……次回もお楽しみに!!」
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