メガネ(兄)   作:アルピ交通事務局

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第42話

「おぉ、海だ!」

 

「遊真くん、海見たこと無いの?」

 

 米屋達の監視から無事脱出した私達。

 蓮乃辺市の駅から四塚市の港町に辿り着き、遊真は海を見てテンションを上げるが私は余り上がらない。

 

「兄弟……兄弟かぁ」

 

「兄さん、もう忘れた方が良いよ」

 

 修がトイレに行ってて、千佳と遊真と待っている間に不審者と間違われて警察に職質されたのはキツかった。

 親子と間違われることは過去に何度かあったが未だに馴れず、修が戻ってきて兄弟だと認められて納まったのが辛い。

 

「海は、確か遊べるんだったな」

 

「この辺の海は遊ぶ海じゃないから遊べない。

近くに四塚マリンワールドっていう海っぽいプールがあるからその内遊びに連れてってやる」

 

「海っぽいプール?海じゃないのか」

 

「その内、海にも連れてってやるよ」

 

「そういえば兄さん、今年の夏休み海に行ったんだよね?どうだった?」

 

「……敷いて言うならば、罰ゲームを回避しようとしたら罰ゲーム以上の辛い罰を受けた」

 

 佐鳥の佐鳥を丸出しにするどころか鰯水を飲んで死にかけるという事を思い出す。

 あの後、女湯を覗けないかと色々とやったりして最終的には声だけで興奮していた佐鳥達は気持ち悪かった。

 

「此処まで逃亡もとい離れていれば、バレない」

 

『私に搭載されているレーダーでも、此処から三門市までは届かない。早速、千佳のトリオン量を測ろう』

 

 海についてはさておいて本題に入る。

 レプリカは口からチューブの様なものを出して千佳に握ってくれと言うのだが千佳は大丈夫なのかと若干だが心配しており、安全性を証明するべく修が先に計測すると修がチューブを握る。

 修のトリオン量はボーダーの基準に満たない残念な量で物凄く小さくあっさりと計測が終わり、次は千佳の番になり千佳のトリオン量が物凄く計測に時間が掛かる。

 

「オサムは千佳とつきあってるの?」

 

「なっ、なにを言い出すんだ急に!」

 

「しんみになってたり周りから大切にされてたりするからさ、違うのか?」

 

「つきあってないよ。千佳は僕の家庭教師をしていた麟児さんの妹で」

 

「あんな事を言っているが、親密度は高い。

なにかのきっかけさえあればくっつく。どっちも友達以上の感情はあるはずなんだ」

 

「ほうほう」

 

「兄さん!!」

 

 嘘は言ってないぞ。

 千佳は保護欲が沸いてくる守ってあげたい系の可愛い女子で、修とお似合いだと……母さんが言っていた。私自身もお似合いだとニヤニヤと心で笑いながら見守っている時が何度もある。

 オサチカ談義を色々としたかったが麟児さんの一件とか色々と話し出したので私は余計な事はなにも言わず、ただ傍観していたのだが千佳がモヤモヤしている事に気付く。

 

「なにかあったのか?」

 

 ついさっきまでは色々と考え事をしていたり、言われた通りに動いていた千佳。

 自分からなにかを考え出して、答えが出ずにモヤモヤしたのか答えが出てもモヤモヤしたのかは分からないので聞いてみるのだが、大丈夫ですの一言で終わらされた。

 

『計測が終了した。これが千佳のトリオンを可視化したものだ』

 

「うぉおお、でっけー。オサムの何倍だ?』

 

『1から10段階で評価するならばオサムは2、チカは38だ

過去に色々な人のトリオンを見て来たが、これは今までに前例のないレベルのものだ』

 

「おい、1から10段階という言葉を知ってて言っているのか?」

 

 ついさっき修のトリオン量を見たので、どれだけ千佳のトリオンが優れているのかがレプリカにより可視化されたトリオンでよく分かり、これならば多少のリスクを背負ってでも狙って当然だと遊真は納得する。

 

「ついでだから、私も計測してくれるか?」

 

『構わない……ふむ、兄殿もトリオンが豊富で計測にやや時間が掛かる」

 

「そうか」

 

 サイドエフェクト(ということになっている転生特典)があるから、多かったか。

 とはいえ、千佳よりは少ないだろう。カゲさんよりも上くらいはあってほしいなと思っているとレプリカを見つめていた千佳が口を開いた。

 

「遊真くん、それって簡単に作れるの?」

 

「それってレプリカのことか?レプリカは親父が作ったもので、作るのに物凄く時間がかかったからそう簡単には」

 

「レプリカじゃないよ。この、トリオンを測定する装置は簡単に作れるのかなって」

 

「トリオンを測定する装置?

ん~おれはトリガーを使う側で作る側じゃないから分からん。けどまぁ、向こうの世界の何処の国にも絶対にあるものだから作ろうと思えば簡単に作れるものだとは思う」

 

「そう、なんだ」

 

 トリオンを測定する装置について聞くと千佳は落ち込む。

 千佳がどうしてそんな質問をしたのかは分からないが、遊真の答えは割と最悪な部類に入るもので分かっていたこととはいえ、少しだけボーダーに苛立つ。

 

「空閑、トリガーを使う才能って言われたら、なにが浮かぶ」

 

「おい」

 

 千佳はそれ以上はなにも言わず、自分の中でそれはそれ、これはこれで解決しようとしている。

 修はそれを分かっていながら更に一歩奥へと触れるのは余り良くない部分に触れる。

 

「そりゃ、トリオンだな。

単純なトリオンの弾を撃ってぶつけ合いになった時トリオンが豊富だったら威力が上がるし盾とか物凄く頑丈になる。オサムレベルのトリオン量ならぶっちゃけ戦場に出ても直ぐ死ぬ。技術がどうのこうの以前にトリオンが少な過ぎる」

 

「トリオン……そんなにトリオンが大事なのか?」

 

「向こうの世界はでんかせいひんとかいうのは全くなくてでんかせいひんと同じだったり似たような事が出来るけど、トリオンを使わないと動かない物ばっかだからな。トリオンなしで生きてくのは、こっちの世界ででんかせいひん無しで生きろと言ってるみたいなもんだ」

 

「……そうか。向こうの世界の人達にとって、トリオンはそんなに大事なのか……」

 

 遊真の分かりやすい例えでトリオンの重要さがわかるとそれ以上はなにも言わない。

 そこから先を言うのはいけないことだと修は感じている。

 

「なんでこんなこと聞くんだ?」

 

「それは……」

 

「ちょっとした淡い期待だ」

 

 遊真の問いかけに答えづらそうな修と千佳。

 汚れたり変なことを言う役は私がすると二人の代わりに私が質問をしてきた理由を答える。

 

「淡い期待ってどういう意味?」

 

「ボーダーは未だに千佳を見つける事が出来ていないってことだ」

 

「貴虎さん!!私は、そんな風に聞いたんじゃ」

 

「少しは期待していたんだろ?」

 

「っ」

 

 他人に迷惑を掛けるぐらいならばと一人になる道を選んでいるが、それでも寂しく辛く苦しい千佳。

 心の何処かでもしかしたらの期待を抱いていたから遊真にトリオンを測定する装置について聞いてみた。その結果は割と無情なものだった。

 

「まぁ、チカレベルは普通は無視できないよな」

 

『あれほどまでのトリオンとなれば、仮に拐われても相当大事にされるはずだ』

 

 ところで、私の測定何時ぐらいに終わるんだ?

 

「三門市にボーダー本部を建てて門誘導装置を設置し、三門市の一部の地域にのみ近界民が出るようにしている。

ボーダーは絶対に近界民を三門市の警戒区域の外には出さないと三門市とか国とかの役人に言っているし、世間への印象を良くするために広報活動とか色々としている。だが、そこで止まっている」

 

 ボーダーの隊員達はトリオン能力がある一定以上の人間、その隊員達の大半は三門市民だ。一定値を満たしていない者の方が多いかもしれないが少なくとも100人以上は一定値を満たしていて、中には一定値の倍以上とかも居るかもしれない。ボーダーはトリオンがどれだけ大事かを知っていて尚且つ近界民がトリオンを持った人間を主な目的としていることを知っている。

 

「一般の、それこそ遊真や千佳ぐらいの年齢の三門市民のトリオン量の計測をした方が良い。

そういうことを一切せずにボーダーは県外、四塚市よりも更に遠い場所まで足を運んでトリオンが豊富な人を探してスカウトしている。危険な命懸けの仕事をわざわざしに来てくれている人達には申し訳無いが、先に街にいる人達のトリオン量を念のためと計測をしてほしいと私は思っている。少なくとも警戒区域から出さないのはこの前のラッドやお前の存在が全くボーダーに見つかってないことから絶対に無理だ」

 

 その内、それをしていたしていなかったで手遅れなことになる。

 考え過ぎややりすぎとか言われようが、今目の前にはトリオンが尋常ではない千佳がいる。

 ボーダーには入りたくないと思っている子でももしかすると出水レベルの人が居るかもしれない。三門市民は28万人程居て、子供の正確な数は知らないが20000は最低でも越えているだろう。

 千佳はなんとか守れても第2第3の千佳は存在しているかもしれない。千佳レベルでなくても拐う価値ある人はかなりいるはずだ。

 警戒区域内に留めると言っているが、無理だろう。

 

「学校でやる身体測定のついでにトリオンを測定。狙われて当然だと思われる数値を出したら近界民のレーダーに見つからない装置の1つでも作って渡してほしい」

 

 装置が量産できるなら、装置を持ち出せるなら、学校に持っていって計測ぐらいしてくれ。ボーダーの本部が出来てから一度もそういうのはなかったぞ。

 

「少しだけ、本当に少しだけ千佳と修は期待していた。ボーダーが見つけてくれることを」

 

「なるほど……オサム達はボーダーに怒ってるのか?」

 

「怒ってはいない。ボーダーの隊員は必死になって街を守ってくれる。上層部の人達も情報収集に来たのかもって言った時には必死になってどうすべきか対策を考えてくれた。ボーダー側も必死になっていることは、分かっているんだ。それ以上の文句は言えない」

 

「ボーダーはなにも悪くないよ。私がちょっとだけ期待しただけだよ」

 

 ボーダーにはなんの罪もないが、色々と心の中にモヤモヤが残る修と千佳。

 この話題を続けてしまったのは失敗だと私は話題を変えようとするのだが、その前に私のトリオンの測定が終わった。

 

『これが兄殿のトリオンを可視化したものだ』

 

「おお、思ったよりもデカ、ん?」

 

「僕のよりも物凄く大きい……けど」

 

「台形?」

 

 修や千佳の時の様にトリオンを可視化し、トリオンキューブを出すのだが形がおかしかった。

 通常ならば四角形の立方体が出てくるのだが、私のは何故か台形のトリオンキューブでどうなっているんだと遊真も驚いている。

 

『どうも兄殿のトリオン器官がおかしい。

トリオン器官の一部が欠けていて、本来ならば四角形のところが台形になってしまっている。この様な前例は、過去に無い』

 

「トリオン器官の一部が欠けている……」

 

 レプリカからの説明を受けて、あるものが頭に浮かびあがる。

 今までの話からして、トリオン=力と考えても間違いない。そうなればアレが出来た際にトリオン器官の一部が欠けていてもなんにもおかしくはない。

 その事について言えば色々とややこしくなるので私は台形のトリオンについては深く語らずに別の話題を出す。

 

「三輪達なんだが……なにが原因かは分からないが、修が近界民との繋がりを疑われていた」

 

「なっ!?」

 

 四塚市に逃亡するのに集中していたので三輪達のことを言っていなかったので報告すると驚く修。

 どうして今になって話すんだと言われるが千佳を優先していたから仕方ないで報告しなかった一件は終わり、この後どうするのかを考えることに。

 

「そういえば、遊真くんはどうしてこっちの世界に来たの?」

 

「親父が死んだら、こっちの世界のボーダーって組織にいるもがみそういちって人を頼れと言われてて」

 

「もがみそういち?」

 

 遊真のこっちの世界に来た目的を聞く千佳。

 最上宗一の名前が出るが千佳はピンと来ず、修を見るのだが修も誰かは知らず私の顔を見る。

 

「その人は遊真の親の知り合いなんだろ?だったら、結構な歳いってるおっさんの筈だ。

B級以上の隊員とか重役の名前はボーダーのホームページに名前が出ているから、名前を検索すれば引っ掛かるんじゃないのか?」

 

「とりあえず、検索を……本部から物凄く電話が掛かってきてる」

 

「その電話に出るな。出るとしてもこっちの準備が色々と終わってからで、今は電源を切っておけ」

 

 携帯を取り出し、最上宗一の名前を検索しようとするのだが馬鹿みたいに本部から電話が掛かってくる修。その電話に出れば最後、今以上にややこしくなるので携帯の電源を切らせる。

 

「遊真くんのお父さんの知り合いのもがみさん、名前は載ってないみたい」

 

 色々と検索してみるもののボーダーの公式サイトに最上宗一の名前は存在していなかった。

 千佳は自分の携帯を遊真に見せると遊真はジッと携帯を見つめて名前を探すのだが

 

「字が読めん」

 

 字が読めなかった。

 

「親父がウソをついたわけじゃないし、そうなるともがみそういちは……」

 

 字が読めなかったものの、最上宗一が居ないと分かり何故居ないのか考えて少しだけ暗くなる遊真。

 真っ先に考えられるのは死んでしまったことで、その考えは当たっていた。

 

「修くん、ボーダーの人に聞いてみる事ってできるかな?」

 

「ボーダーの人?」

 

「この前、学校でボーダーの人と色々と話をしていたよね?あの人なら、遊真くんを見ても大丈夫じゃないかなって」

 

「この前ってことは、迅さんのこと?」

 

「うん」

 

 最上宗一の行方について考えても分からず、ボーダーの人に聞くことを提案する千佳。

 修が何処ぞの実力派無職の名を出すとコクりと頷き、あの人ならばと修はその案を採用する。

 

「じゃあ、電話を」

 

「修、ストップ」

 

「まだなにかあるの?」

 

「今から電話を掛ける相手はボーダーの隊員だろ?なにかしらの権限がある重役じゃないのなら、遊真が悪い存在じゃないとどれだけ分かっててもどれだけ証明しても、上の殺れの一言でひっくり返る。ボーダーの重役達に遊真を敵として排除せよと命令を下せなくする交渉のカードも念のために必要だ」

 

 今から電話する実力派エリートは強くてボーダーの要的存在だが、1隊員に過ぎない。

 最終的な決定権を持っているのはヤクザ顔の総司令で、それがダメだと言えばダメになる。その総司令の首を頷けさせるものを用意しておいた方が面倒な手順を色々と省くことが出来る。

 

「交渉のカード……って、なにを出せば良いんだ?」

 

『それならば近界の情報がいいだろう。

ユーゴが残したものやユーマと共に今まで見てきたものは、ボーダーにとってかなりの価値になるはずだ』

 

「じゃあ、それを交渉のカードにするとして……此処からはボーダーが深く関与する事だから私は帰る。帰るぞ千佳」

 

「え!?」

 

 遊真が狙われない様にするカードは用意したのだから、これ以上はなにもしなくても上手くいく。

 此処から先はボーダーが関与するし、なによりも今から何処ぞの実力派エリートが電話を掛けて呼び出すので避難させてもらう。

 この場にはもう用はない千佳を連れて帰ろうとするのだが、千佳は驚いた。

 

「なにに驚いているんだ?遊真がどうなるかは帰って来た後に修や本人に聞けば言い。

今からはボーダーが深く関与してくる。余りボーダーと関わりたくないなら、迷惑をかけたくないなら今ここで帰るのが一番じゃないのか?」

 

 自分も此処に残って、色々と見届けるつもりだったのかもしれないがここに残れば色々と巻き込まれる未来は確定だ。

 それならばさっさと帰るのが一番だ。

 

「残っても、良いですか?」

 

「遊真が心配だからか?」

 

「……はい」

 

 千佳のその返事で遊真の目の色が若干変化した。千佳の返事は嘘だった。

 正確に言えば心配な部分もあるのだが、それ以上に色々と知りたいこととか聞いておきたい事があるという感情が電磁波から見られる。

 遊真はその言葉を嘘だと分かっていても、その事について今はなにも言わずにただ私達を見ている。

 

「……先に言っておくが、これから先は大変な事しか起きない。

千佳が今見ようとしている道はかなり厳しく色々と辛い思いをしたりする未来だ……その先に幸福も待ち構えているが、幸福が待ち構えているかもしれないレベルで基本的に辛いものばかりだ」

 

「……それでも残ります」

 

「そうか」

 

「兄さん、いったいなんの話を」

 

「修、千佳にも千佳の意思があるからちゃんと向き合うんだ。でなければ破局するぞ」

 

 ジッとしていられないという感情は前々からあった。

 今回の一件か今まで色々と話した余計な事が要因なのか、千佳は拐われた友達を探したいという気持ちが強く出てきた。それを止めるつもりはないがその道は厳しくて辛いことだけは先に言い、千佳の気持ちと向き合えと修には忠告し帰りの交通費(3人分)を渡して、その場を去ろうとした瞬間、なに言ってるんですか!と顔を真っ赤にした千佳に弁慶の泣き所を蹴られた。




貴虎の趣味で描いている漫画(母の愛読書)。

The LAST GAME 母レビュー5/5

 戦う力を得て異なる進化を遂げた二人の男が世界の新たなる進化を決める権利を手に入れる最終決戦を描いた漫画。
 何故戦いがはじまったのか、何故男達は戦うのか、基本的には回想で物語は進みぐだぐだとした日常回やギャグ回を全て取っ払っており、話の密度を濃くしているが単行本にすれば8巻しかない漫画。
 仮面ライダー鎧武の最終決戦を想像してたらコレは漫画に使えるんじゃないかと悪のりで描いたら意外と楽しく、ちゃんと完結した。

 輝く正義の影な彼 母レビュー4/5

 世界を闇に包もうとする闇魔と闇魔に世界を滅ぼされたものの、人間の世界に逃げ出し人間の女の子に力を貸して共に戦うなんともまぁ、プリキュア的な日朝キッズタイムに巻き込まれた一般人の太陽くんの物語。
 終わりよければ全てよしと巻き込んだ人達の記憶を消したり、身分証明書偽造したり、子供を戦わせていることを親に伝えていなかったりと、アニメだからつっこむなよと言った部分を掘り下げるアンチ要素が強く、悪、善のどちらでもなく第3勢力にいるという邪道にもほどがある漫画。
 天体戦士サンレッドを見て思い付いた漫画であり完結しており、単行本にすれば27巻ぐらいある。

 相思相愛 伝わるなこの思い。母レビュー2/5

 相思相愛で相手のダメな部分も受け入れるバカップルと言っても誉め言葉として受けとるバカップルな赤井昴と紅月咲夜は様々な事情が飛び交い、仲良くするなと親からも言われている。
 思春期真っ只中な二人はそんな事は知ったことじゃないとイチャつきたいが、堂々とイチャつけば話が親の耳にまで届いてしまう。
 コッソリとイチャつくためにあの手この手と模索し、昴は咲夜を、咲夜は昴をNTRないように頑張るラブコメ漫画。単行本にすれば11巻ぐらいで貴虎が彼女とイチャつきまくり、テンションが上がってる時にしか描かないので富樫並に休載している。
 母曰く困ったらラッキースケベに走る傾向があるので余り好きじゃないけど、面白い話はとにかく面白い。

 タイトル未定 母レビュー4/5

 田舎と都会の中間ぐらいにある無駄に大きな中高一貫教育校の私立春丘学園。
 近年の少子化で入学者数が減ったので学費を安くしたり東大を受験して貰ったりと色々とテコ入れしてみたものの上手く行かず部活動が強い学校は人気があると理事長は部活動の強い学校にするため、様々なスポーツの特待生を入れることに。
 特待生を入れた入学式、まさかの遅刻する生徒が出現。その生徒の名は春海宗吉。スポーツ医学に精通している父だけでなく、親戚一同がなにかしらのスポーツに携わる仕事をしているバリバリのスポーツの家だが、宗吉は大のスポーツ嫌いだった。
 学校の人気を得るべく、様々なスポーツに関わっていき全国制覇を目指すスポーツ漫画で
 1巻 サッカー編 2~19巻 野球編 19~27巻 バレーボール編 27~48巻 バスケ編 48~69巻 相撲編 69~71巻 ウィンタースポーツ編 71~ テニス編
 と1つのスポーツをずっとしていくわけではない斬新で面白く、盛り上げてからのまさかの一回戦負け等の展開もあり、文字通り先の読めないスポーツ漫画。
 いい加減に優勝させてやれよとタイトルをつけろの意味を込めて母は4/5判定をしている。

 人外対策課 母レビュー5/5

 防衛省のできるエリート、貴文はある日防衛省大臣に明日から来なくて良いと言われる。
 なにかをしでかしてクビになったのかと説明を求めると、極々一部の人間しか所属することが出来ない特殊超常現象及び異能異形人外から国を守る人外対策課とも言われる場所の課長代理として配属されることを伝えられる。
 人外対策課に配属された貴文を待ち受けていたのは神秘溢れるものの現代では存在しないとされている魔法使いや妖怪達を取り締まるファンタジーを否定するものだった。
 輝く正義の影な彼以上にアンチ要素は多いものの銀魂の様にギャグもシリアスもコメディも色々と出来る邪道と王道とギャグを全て含めた漫画であり、ハーレムを作った男を父に持つ息子の和正くんは迫害された人と妖怪やエルフ等の異種族のハーフと共に養育費等を請求する一夫多妻訴訟編は三雲母のイチオシのシリーズである。
 何処かの出版社に送りつけようかとそれが無理でもネット公開でもしないかと母は考えている。

次回予告。

実力派エリート、迅へと連絡を呼び出し最上宗一について訪ねる修。その時、迅のサイドエフェクトに最悪な未来が見える!次回、ワールドトリガー【楽しい未来】へ、トリガー、オン!

ギャグ短編(時系列は気にしちゃいけない)

  • てれびくん、ハイパーバトルDVD
  • 予算振り分け大運動会
  • 切り抜けろ、学期末テストと特別課題
  • 劇団ボーダー
  • 特に意味のなかった性転換
  • 黄金の果実争奪杯

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