メガネ(兄)   作:アルピ交通事務局

43 / 144
第43話

「とりあえず、僕の携帯で掛けるのは難しいからチカの携帯を貸してくれないか?」

 

「うん」

 

 貴虎が去って数分後、修は迅に電話をしようとするのだが携帯の電源をつければこれでもかと言うぐらいに来るので掛けづらいので千佳の携帯を借りた。

 

「チカ、なんであんなウソをついたんだ?」

 

 修が迅に電話をしようとする合間、千佳のついた嘘について聞く遊真。

 

「ウソ?」

 

「おれを心配して残ってくれたの、ウソだろ?」

 

「そ、そんなことはないよ」

 

「それは分かってる。けど、それよりも大事なことがあるんだろ?」

 

「……ごめんね」

 

 詰め寄られ、嘘を認める千佳。

 遊真を使ったことを謝るが、そのことはそこまで気にしてはおらず遊真はなにが大事なのかを訪ねた。

 

「拐われた人達がどうなっているか、ボーダーの人達は本当はなにをしているか色々と知りたいの。

貴虎さんは近界民の世界に行ってたりしてるかもって色々と言っていたけど、本当の事はよくわからなくて……ただ、ジッとしてるだけなのは、貴虎さんに守ってもらうだけなのはダメだと思って」

 

「そうか」

 

「遊真くん、拐われた人達はどうなっているのか知ってる?」

 

「う~ん、国によって異なるな」

 

 迅に電話をしようとしている合間、千佳の質問に答える遊真。

 

「あ、繋がった」

 

 一方、修は千佳から借りた携帯で迅に電話をしたのだが繋がらず3度目の電話で繋がった。

 

『もしもーし、メガネくん。今何処に居るの?』

 

「あ、はい。四塚市に……なんで僕だと分かったんですか?」

 

 なんとか繋がって喜ぶも、いきなり名前を呼ばれて困惑する修。

 

『オレのサイドエフェクトがメガネくんだって言ってたんだ。てか、四塚市にいるの!?』

 

 未来視のサイドエフェクトで修が電話を掛けてきたのは分かっていたものの、四塚市に居るのは予想外だったのか叫ぶ迅。

 自身のサイドエフェクトは修が誰かと警戒区域内に居てその誰かが三輪と米屋と交戦する未来が待ち構えていることを教えてくれていたが、その未来とは大きくかけ離れていた。

 未来は無数に存在しているので、読み逃した間違えたで自己完結するのだが、実際のところは貴虎が無理矢理未来を変えた事には気付かない。

 

「あの、迅さん1つ聞きたいことがあるんですが」

 

『ん~実力派エリートに答えれる事ならなんでも答えるよ~』

 

「もがみそういち、という人を知っていますか?」

 

『……どうしてメガネくんがその名を知ってるんだ?』

 

 迅は最上宗一の名を出されると声色が少し変わった。

 ボーダー本部が出来る前から、秘密裏に活動していた旧ボーダーの頃から所属している迅はその名を知っており、入ったのがつい最近の修がその名を出したことに動揺する。

 

「知っているんですね?」

 

『ああ、知ってるよ』

 

「お手数をかけますが、一人で四塚市に来てくれませんか?」

 

『わかった』

 

「……疑わないんですか?」

 

『メガネくんがなんで知っているかは分からないけど、そっちに向かった方が良いことになる。オレのサイドエフェクトが、そう言っているんだ』

 

 修は迅に自分達の居る場所を伝えると携帯を切る。

 

「どうだった?」

 

「迅さんは、もがみさんについて知ってるみたいで来てくれる。ただ……」

 

「ただ?」

 

「どうも迅さんは僕が電話を掛けることを知っていたみたいなんだ。

僕の携帯じゃなくて千佳の携帯からかけたのに、最初から僕が掛けてきたことが分かっていたみたいなんだ。迅さんはサイドエフェクトがどうのこうの言っていたから」

 

「サイドエフェクトで分かるのか……どんなサイドエフェクトだ?」

 

 迅を呼び出す事が出来たものの、1つだけ気になる点があるとモヤッとする修。

 嘘を見抜いたり視力が良くなったりするぐらいのものでなんで分かったんだろうと考えるも浮かばず、本人に聞けば良いと思うという千佳の一言で一旦終わり、千佳と遊真に万が一があるかもと隠れて貰い迅を待つ。

 

「いや~ごめんね。色々と忙しい実力派エリートなもんで、時間が掛かって」

 

「いえ、そんなに待っていませんよ」

 

「あ、そう?電話を掛けてから40分程たってるけど」

 

「僕も家から出てそれぐらいの時間が掛かりましたから」

 

「そっか。ところで、他の子達は何処かな?」

 

「!?」

 

 まだなにも言っていない。呼び出したのは修で、他にはなに一つ言っていないのに千佳と遊真を探そうとキョロキョロと首を振る迅。

 

「なんで……」

 

「ああ、そういえば言ってなかったな。

オレは目の前に居る人の少し先の未来を見ることが出来るんだ。メガネくんが今からオレの会ったことの無い誰かを紹介してくれる未来が見えてさ……あ、あそこに居るのか。お~い、隠れてないで出てきてくれないか?ぼんち揚げを一緒に食べないか?」

 

 言ってることが若干犯罪者っぽい迅はぼんち揚げを取り出し、千佳と遊真が隠れている所に声を掛ける。

 声が聞こえていた遊真は未来視のサイドエフェクトを迅が持っていることを知り、隠れても無駄だと千佳と一緒に迅の前へと姿を現す。

 

「どうも、ボーダーが誇るS級隊員、実力派エリートの迅です!」

 

「どうも、くがゆうまです」

 

「空閑遊真、空閑ね……成る程、お前は近界民か」

 

 互いに軽く挨拶を済ませて、少し顔を見ると見える幾つもの遊真の未来。

 そこから遊真がトリガーを使う未来などが見えた迅はどうして最上宗一の名を出したのか、どうして四塚市まで逃げたのか、どうして三輪と米屋と交戦していたのか、全てを理解した。

 

「!」

 

 遊真が近界民だと分かり、その事を聞くと身構える遊真。

 迅はしまったと慌てて待ったと手を前に出す。

 

「ああ、待て待て。

オレはお前とは戦わないよ。向こうの世界に何度も行ったことあるし、近界民にも良い奴が居ることも知っている」

 

「向こうの世界に何度も行ったことが、あるんですか?」

 

「そうだけどこれは秘密にしてくれよ。ところで君は……」

 

「雨取千佳です」

 

「そうか、千佳ちゃんか……成る程、う~ん……他に誰かが隠れてる、なんてことはないよね?」

 

「この場に居るのは僕達だけですけど、どうかしたんですか?」

 

「万が一、オレ以外が来てたら、大変なことになると思ってさ」

 

 千佳、修、遊真。

 これから起きることが確定している近界民の大規模な侵攻で大きく活躍をしている未来が見える。それ以外にも色々と明るい未来が多く見えているのだが無数にある未来の中で時折、千佳達に力を貸している顔が見えない謎の人物が居る。それが誰かは分からず、何処かに居るのかと探すのだが見えない。

 

「ジンさん、つまんないウソをつくね」

 

「そんなこと無いって。

ボーダーには色々と派閥があって、近界民は絶対に許さない城戸派、近界民はともかく街が第一だとする忍田本部長派、近界民にも良い奴が居るから仲良くしようぜの玉狛支部派の3つがあって、オレは玉狛支部派。もし城戸派の人と出会ってたら話し合いもなにもなし、それこそゴキブリだから殺すぐらいの勢いで襲ってくる奴も居るんだ」

 

「む……」

 

 自分以外が来ていたらという言葉は嘘だったが派閥に関することは嘘でなく、貴虎と似たようなことを言っているなと今は派閥について聞けたことと迅が玉狛支部派でよかったで済ませる遊真。

 迅は遊真が近界民だと、遊真は迅が近界民だから敵で倒すといった考えを持っていないことが分かったので本題に入る。

 

「迅さん、もがみそういちって人を知ってる?」

 

「ああ、知ってるぞ。最上さんはオレの師匠だった人で━━と、ヤバイな」

 

 最上宗一について語ろうとするのだが、その前に携帯が鳴った。

 携帯の液晶にはボーダー本部と書かれており、そこから修達を経由して幾つもの未来が見えた。

 自分が電話に出なかった未来。何処かの誰かが修と千佳と遊真と誰かと金属バットを片手に城戸、鬼怒田、根付、三輪、米屋を正座させていて、遠征でいない太刀川達ボーダーのトップチームを除くノーマルトリガー最強の忍田本部長を含めたほぼ全ての隊員がボコられて倒される未来。

 城戸達がなにかを語ろうとする度に全力のビンタをし、ちゃんと謝るまで許さない90年代の教育的指導(偏見)をされる未来が待ち構えており、その未来が確定するとボーダーに批判が行きまくったりスポンサーが降りたりと下手をすれば三門市から追い出される可能性もあった。

 

「はい、もしもーし、実力派エリートの迅です」

 

『迅くん、今何処に居るの?』

 

 電話に出ると、S村さんと繋がった。

 

「なにかあったんですか?」

 

『本部に今すぐに来てくれる?』

 

「オレ、今日は非番ですよ?」

 

『緊急事態よ。

近界民との繋がりがある子がいて、調べている途中にその子の家族の方に気付かれて、本人を直接呼び出そうにも一切連絡がつかなくて……このままだと強行手段を取る可能性があるから、その前に一度、迅くんのサイドエフェクトで見ることで今は留めているわ』

 

「あ~……沢村さん、絶対にさせないでくださいね。もし強行手段に走ったら大変な事になりますんで」

 

『それってどういう』

 

「今からそっちに行きますので、待っててください」

 

 ピッと電話を切る迅。

 少しでも遅れたら大変な事になると修達を見て、今からどう動くのかをサイドエフェクトで未来を見ながら色々と考える。

 近界民との繋がりがある子というのは目の前にいる修。調べている途中に気付かれたと言うことは米屋と三輪

が調べていた。強行手段に入ると言うことは三輪達が修の家にガサ入れしに行くこと。それをすればボーダーが崩壊する未来が待ち構えている。

 

「……とりあえず、ボーダーの本部に来てくれないか?」

 

 どうするかとサイドエフェクトで未来を見ながら色々と考えるも、遊真達を連れて来るのが一番だった。

 

「あの、私も行って良いですか?」

 

「勿論、というか千佳ちゃんを含めて誘ったんだ。

オレとしては玉狛支部に来てほしかったんだけど、そうは言ってられなくてさ。メガネくんもそれで良いかな?」

 

「空閑を連れていって大丈夫、でしょうか?」

 

「その辺はこの実力派エリートに任せてくれよ」

 

 最上さんは何処にという話は一旦幕を引き、ボーダーが崩壊しない為にもボーダー本部へと向かう修達。

 貴虎は修達にしか電車代を残しておらず迅は自腹で三門市に戻ることとなり、約一時間掛けて三門市へと戻るとボーダー本部へと直行せずにトリガーを取りに自宅へと一度帰ると貴虎が待ち構えており、修にそこそこの大きさの鞄を投げた。

 

「どうせ泊まり込みとかそういう感じになるだろうと、詰め込んでおいた」

 

「……なにもかもお見通しなんだね」

 

 準備の良さに少しだけあきれるも、頼りになる貴虎に礼を言う修。

 トリガーをポケットに入れ、待ってくれている迅達の元へと帰る と修のトリガーでボーダー本部へと続く入口を開く。

 

「へぇ、こんな風になってるんだ」

 

 ボーダー本部からはそれなりの位置にある廃墟にトリガーを翳すと入口が開く。

 修と迅は何度も見たことがあるがはじめての遊真は少しだけ本部へと続く道をわくわくしながら歩いており、千佳は大丈夫かなとびくびくし、なんというか落ち着きの無い一行。

 ボーダー本部の中はこうなっているのかと見ながら本部長達がいる会議室に向かっているとS村さんが迅が戻ってきたと聞き、迅の元へとやって来た。

 

「迅くん、随分と待たせてくれたわね」

 

「四塚市に居たもので、結構時間が掛かりました」

 

 ピクピクと血管を浮かべているS村さん。

 迅にセクハラをされた(尻を触られる)時よりは怒ってはいないものの、二時間以上も会議室で迅は何処だ、メガネの家に行けなどピリピリとした話を上層部達はしており、その空気はかなり重かった。

 迅に連絡を入れて一時間以上も待たされたのでS村さんはそこそこ怒ってはいるものの、なんとか来てくれて良かったとホッとする。

 

「って、四塚市!?随分と遠くに……その子達は?」

 

 四塚市に居たことに驚くも、遊真達に意識が向くS村さん。

 迅は忍田さん達の前で色々と説明しますと会議室に向かい、会議室の自動ドアを開く。

 

「随分と時間がかかったな……何時もの様に、裏で暗躍か?」

 

「やだな~人をそんな詐欺師みたいに言わないでくださいよ」

 

「似たようなもんじゃろうが!!というか、なんでそこにメガネがおる!!」

 

 ピリピリとした会議室に入るとヤクザ顔もとい城戸司令が呼び出してから一時間ほどかけてやって来た迅に嫌味を飛ばす。

 それが嫌味だと分かっている迅は特に気にすることなく微笑んだが、鬼怒田さんが修を指差し何故一緒にいるかを問い詰める。迅と一緒に居るということはロクでもないことを裏でしていたんだろうと鬼怒田さんは心の中で決めつけており、大体当たっている。

 

「迅、どうして呼び出してから一時間以上もかかった?」

 

 ピリピリとしていた空気は迅達が入ってきた事により少し変化する。

 鬼怒田さんは怒っていながらも修達を見ている。忍田本部長は迅に遅れた理由を聞いてくる。玉狛の林藤支部長はなんか面白そうな事をしているなと少しだけワクワクしており、タバコを咥える。根付さんは修以外にも人が居るということは修が黒だったなと確信する。唐沢さんはそれに加えて、そこの二人は誰なんだと疑問を持つ。

 

「電話が来たときは四塚市に居たんで、どう頑張っても一時間以上は掛かりますよ」

 

「何故そこに居たかはこの際、聞かないでおく。それよりも三雲くんを連れてきたのは分かるが、その子達は?」

 

 迅は忍田本部長からその言葉を聞いた瞬間、心の中で少し微笑む。

 迅のサイドエフェクトは未来を見ることが出来るが、必ずしもその未来が訪れると言うわけではない。不幸な未来が来ると分かっているなら回避できるし、幸運な未来が待ち受けていると分かり怠惰になっていると不幸な未来に行くときもある。

 迅が見る幾つもの未来はあり得る可能性の1つで、未来はまだ定まっていないというタイムトラベル系の物語でよく聞く言葉と同じで変えようと思えば変えられる。

 その為に未来を変えたり決めたりする分岐点(ターニングポイント)とも言うべきところが存在し、忍田本部長の問い掛けが良い方の未来に向かう分岐点だった。

 

「どうも、はじめまして。もがみそういちさんを訪ねに向こうの世界から来た、くがゆうまです」

 

 その分岐点でどうすれば良いのか分かっている迅は、遊真に自己紹介をさせる。

 するとタバコを咥えていた林藤支部長はタバコを落とし、城戸司令は眉毛をピクリと動かし、忍田本部長は口を大きく開く。

 

「「「空閑……」」」

 

 三人とも同時にその名を呟く。

 遊真が自己紹介をすると同時に全てが変わった。迅は未来がこれで確定したと、今まで見えていた複数の未来が消え去り1つの未来に向かっているのを見た。

 

「親父の名前はくがゆうごです」

 

「おいおい、マジかよ」

 

 近界民がどうのこうのと色々と疑っていたりした上層部。

 遊真の登場と自己紹介により全てが変わったと林藤支部長は直ぐに理解した。

 

「彼について驚いているところ申し訳ありませんが、その空閑という人と知り合いなのですか?」

 

 最上宗一の名前には驚くものの、イマイチ状況を理解出来ていない唐沢さん。

 根付さんと鬼怒田さんもコイツが近界民かぐらいの理解で、その空閑がどう関係をしているか聞くと忍田本部長が空閑の父である有吾がボーダー創設時の初期メンバーであることを知らない面々に教えた。

 

「空閑の知り合いがボーダー隊員じゃなかったのか?」

 

「おれはそう聞いてただけだ」

 

 親の知り合いがボーダー隊員としか聞いていなかった修。

 話が大分違うと聞いてみるが遊真本人もそこまで知らなかったらしく、親から聞いたボーダーと実際のボーダーも大分違う事を言う。

 

「有吾さんに子供がいたとは……」

 

「それで肝心の奴は何処に居る?」

 

「親父ならここにいるよ」

 

「?」

 

 どんな時も離さずにつけている指輪型のトリガーを見せる遊真。

 なにかあった時に此方の世界に行けと言われていることを知っている修は父親は居なくなったんじゃないのかと困惑するも、指輪型のトリガーがどういう意味なのかが分かった忍田本部長と林藤支部長は少し俯く。

 

「そうか。奴の最後は、どうだった?」

 

「なんでか分からないけど笑ってた。それよりも、もがみさんは何処なの?」

 

「最上さんはここだよ、遊真」

 

 最上宗一の名を出すと、今度は迅が自分の持つトリガーを見せる。

 遊真の持つトリガーと迅が使っているトリガーは通常のトリガーとは大きく異なる黒トリガーだ。

 トリオンがある程度あれば誰にでも使えるものではなく、一部の人にしか使えないもので通常のトリガーを大きく上回る性能を持ち、使用している間はトリオンが何倍にもなるとてつもないものだ。

 作り方は至ってシンプルでトリオン能力が優秀な人間が、命と全てのトリオンを注ぎ混むことにより出来るが、100回やって100回連続作れるわけでもなく大半は失敗に終わり、どんな能力を持つかは出来るまで不明なものだ。

 

「そっか、もがみさんはもういないのか」

 

 最上宗一がこの世にいないとわかり、この世界へとやって来た目的を失った遊真。これからどうすれば良いのかがよくわからず心の中にぽっかりと大きな穴が開いた。

 

「ところで、オレを呼び出した理由はなんですか?」

 

「なにを今更なことを、そこの三雲くんに近界民との繋がりがある容疑が掛かっていたから呼び出した。分かっているからわざわざ連れてきたんだろう」

 

「そうですか」

 

 未来が確定したがここ最近、サイドエフェクトがハズレまくっているので一応の為の確認を根付さんにすると、もう話は終わりへと向かっているのが分かる。

 修に掛けられていた近界民との繋がりがある容疑も遊真との繋がりだと判明し、修は黒だったで終わりを迎える……かに思えた。

 

「約半年前、此方の世界に人型の近界民が現れた。それについてなにか知っているか?」

 

「半年前?」

 

「そうだ」

 

「いや、知らないよ?

おれがこっちの世界に来たのはつい最近で、半年前だったら向こうの世界の別の国に居たから……別の奴じゃないの?」

 

「お前を此方の世界に送る手引きした支援者、と言うわけではないのだな?」

 

「こっちの世界に行くのに色々と協力してくれたりした人は居るけど、多分違うと思う。てか、どんな人なの?」

 

「スカル、なにか聞き覚えはないか?」

 

「スカル、スカル……ないよ」

 

 修は黒で遊真と繋がっていた。それで修の一件は終わる。

 それならば半年前に現れて何処かに消え去ったスカルは何処に行ったのか?それが分からないままだった。

 少なくとも帰った形跡はない。向こうの世界に帰るには門を開かなければならず、スカルが現れた場所付近で門は開くには開いたが、その時スカルは風間隊と交戦中で風間隊が全滅した頃には門は閉じている。

 目の前から急に居なくなったスカルからは門を開いた痕跡は残っておらず、此方の世界にまだ居る以外はなにも分かっていない状況だった。

 今回の一件で修がスカルと繋がっているという説が浮上したが、遊真だったで終わりを告げてしまい結果的にはふりだしに戻ってしまう。

 

 まぁ、実際のところは修がスカルと繋がっているということはなにも間違ってはいない。疑いを持った原因であるラッドを破壊したのも貴虎なのでなにも間違ってはいない。

 偶然と偶然が重なってしまい、ボーダーは違う人物を見つけただけだ。

 

「本当か?そういって、本当はなにかを知っているんじゃないだろうな?」

 

「知らないよ」

 

 スカルについてなにかを知っているか知らないかの話だが、平行線を走った。

 疑う鬼怒田さんは知らないなら知らないということを証明して見せろと言い、遊真はそう言うならば繋がっているという証拠を見せろのいたちごっこが続いた。

 

「じゃあさ、向こうの世界の情報を渡すのはどう?

この前のラッドは偵察目的でやって来たから、その内大きな襲撃があるはずだよ。おれの持ってる情報があれば、次にどの国が襲ってくるのかが大体絞れる」

 

「なにそれは本当か!?」

 

「それを渡す代わりに、おれは敵じゃないから襲わないって誓ってくれよ」

 

 最終的に交渉の切り札を出してしまった遊真。

 口約束程度ならばどうとでもなると鬼怒田は頷くが遊真は鬼怒田には聞いておらず、城戸司令を見る。

 

「キドさんがボーダーで一番えらい人なんでしょ?

それだったら約束してよ。おれはこっちの世界を襲いに来た敵じゃないから襲わないって」

 

 重役の殺れの一言でひっくり返る。貴虎はそういった。

 組織というものがどういったものなのかよく知っている遊真は組織のトップに約束をして貰う。例え鬼怒田さん達が約束してもトップである城戸司令の一言で全てがひっくり返ることをよく知っているから。

 

「……良いだろう。

そちらがなにか問題を起こさない限り、ボーダーは君と敵対をしないことを誓おう」

 

 城戸司令はその条件を飲んだ。

 

「ただし、その黒トリガーはこちらで預からせて貰う。

ボーダー側が約束を守ったとしても、君の方が問題を起こす恐れがある。特に、トリガーを持ったままではだ」

 

 そして更なる要求をした。

 遊真の持っている黒トリガーを寄越せと遠回しに要求する。それを聞いて上手いと感じる鬼怒田さん達城戸派の面々。

 既に交渉の実権を握っているのは城戸司令であり、遊真はこれを断れば敵とみなされるので身の安全を求める遊真は嫌でも飲まなければならない。

 

「じゃあ、いいです」

 

 しかし、遊真はそれを飲むことは無かった。

 

「これを渡すのは無理だし、渡したとしても誰も使えない」

 

「それをどうするかは、こちらが決める」

 

「預かるんじゃなかったの?」

 

 スカルについて終わると、今度は遊真の黒トリガーについて言い争いがはじまる。

 黒トリガー1つで戦力は大きく傾き、1つあるかないかで大きな差が出る。現在ボーダーにある黒トリガーは2つ、遊真のを合わせれば3つになり、城戸司令はなんとしてでも手に入れたかった。

 

「城戸さん、そんなに黒トリガーが欲しいのならオレのをあげるよ」

 

 再び言い争いがはじまり、また平行線を辿り続けるのかと思った矢先、迅が自身の黒トリガーを差し出した。

 

「あげるもなにも風刃は元からボーダーのものだ」

 

「けど、城戸さんが自由に使えるものでもない。

近い内にやって来る近界民の大規模な襲撃とか色々と備えたいのは分かってるけど、遊真から奪っても意味はないよ。仮に奪うことに成功しても、遊真の持ってる黒トリガーに適合する人は誰も居ないんだから」

 

「そこまで見えているのか……」

 

「城戸さん、考え方を変えようよ。

遊真の持ってる黒トリガーを手に入れても使える人はいないし、仮に居ても今からじゃ間に合わない。

オレの風刃みたいに性能が極端で銃手の弓場ちゃんと相性が悪かったりする可能性もあるし、その条件を変えてこっちに居る間はボーダーに協力する方が良いって」

 

 銃を使えば一対一最強とも言われる弓場が仮に風刃を使った場合、下手すれば銃を使っている時よりも弱い可能性がある。

 遊真の持っている黒トリガーについてボーダーはよく知らない。適合する人を見つけても、その能力を使いこなせるのか相性が良いのかが分からない。使いこなせて相性が良い人をみつけても、その黒トリガーを使いこなすにはかなりの時間を要するのは確かだ。それならばいっそ仲間に入れれば良い。

 使えるかどうかどころか能力がなんなのかすら分かっていない遊真の黒トリガーに対し、能力が分かり近界民は許さないという城戸派の者でも使えることが分かっている風刃。

 どちらの方がお得なのかは言うまでもなく、もし問題行動を起こせば適当な理由をこじつけて取り上げれば良い。

 

 城戸派は直ぐにその考えに至る。

 

「そこまでして、なにが目的だ?」

 

 城戸司令もその考えに至る。

 そしてその交渉は余りにも城戸派に有利すぎるもので、迅にとってのメリットがない。

 

「深い目的なんてないよ。こうしといた方が、城戸さんにも良いって言ってるんだ。

少なくともその内起きる大規模な侵攻をどうにかするには今は一人でも多くの人材が必要だし、肝心のそのスカルについては結局なにも分からずじまいなんでしょ?」

 

「……良いだろう。

近界の情報と風刃の提供及びボーダーに協力することで、問題を起こさぬ限りは身の安全は保証しよう」

 

 スカルの事とその内に起きることが確定している大規模な侵攻の件を出され、そこで妥協する城戸司令。

 遊真の身の安全の保証についてはそれで終わり、後日細かな情報の提示をすることで終わらせ遊真関係はそれで終わった。

 

「ところで君は?」

 

 そして最後に千佳について話が来るが、それは割とあっさりと終わる。

 ボーダーが表に出る前に過去に何度か近界民に狙われていてその原因が分からないので修が遊真に聞き、千佳が物凄いトリオン器官を持っていることが判明した事を説明し、その間に鬼怒田さんが辛かったねと微笑み終わった。

 割とよくある話なのか、トリオン器官について世間に隠していたりしているのかは不明だが千佳に関しては深く話を掘り下げることはなく話し合いは終わった。

 

「ねぇ、迅さん。話を勝手に進めてたけど、おれこっちの世界を守る義理なんてないよ」

 

 遊真や修についてうちで面倒みますわと挙手した林藤支部長の車に乗せられ、玉狛支部を目指すのだが遊真は少しだけ不満を言う。

 話の腰を折るわけにはいかないし、折ったらややこしくなるのでなにも言わなかったが遊真はこっちの世界を守り、ボーダーを手伝う義理は何処にもない。

 

「まぁ、あん時はその場しのぎで言ったからな~」

 

 そのことに対して迅は軽く流す。

 嘘を見抜くサイドエフェクトには反応することなく本当にその場しのぎで言っていたようで呆れるのだが、そんな遊真の頭に迅は手を置いて微笑み撫でる。

 遊真は最上宗一を訪ねに此方の世界にやって来た。

 最上宗一に黒トリガーになった父を生き返らせれないかと訪ねようとしたが、最上宗一は既にこの世にはおらず、黒トリガーとなっていた。

 最上宗一もいなく、父親もいない。やりたいことも特になく、目的も特にない遊真は心の中にぽっかりと穴が開いており、これから先、つまらない時間をただただ過ごして死ぬ。そんな遊真の未来を迅は見た。

 そんな遊真の未来はボーダーに入ることで変わる。迅は遊真が楽しくボーダーの隊員達と戦っている未来が見えた。修達と一緒になって遠征部隊を目指す未来が見えた。

 

「これから先、楽しい未来がお前を待ってるよ」




迅、電話に出ない
↓
本部、迅裏でいらんことしてるんじゃね?
↓
もしかして、迅も近界民と繋がってる?
↓
強行手段を取る。ゆけ、三輪と米屋
↓
三輪と米屋、三雲家突撃
↓
三雲母、帰りなさいと言う。
↓
三輪と米屋、申し訳ありませんがと玄関に突入。
↓
貴虎、なにをしていると二人の顔面にドロップキック。
↓
二人ともトリオン体だったのでノーダメージ。
↓
玄関にあるべき筈の修と遊真の靴が無いことに米屋気付く。
↓
トリオン体の運動能力のゴリ押しで振り切り無理矢理全部屋を確認。
↓
修、遊真と共に逃亡していたことがバレる。
↓
どういうことだとなり、本部に連絡をしようとする。
↓
母が米屋のヘッドホン(通信機)を取る。
↓
ボーダー、いくら街の平和の為とはいえこんな事をして良いと思ってるの?と苦情を入れる。
↓
貴方の息子さんが近界民と繋がっていると通信機越しでオペレーターの月見さんが説明する。
↓
母「それがどうしたの?」と近界民だろうがなんだろうが関係無い、息子の友達だと言い切る。
↓
母親までグルだったのか!?となり三輪と米屋、貴虎と母を拘束しようとする。
↓
なにやってんだい、母さん!とツッコミながらも抵抗する貴虎。
↓
息子のこととか友人のことを言われたからついと特に反省も後悔もしていない母
↓
全部知ってて気付いていて騙していたのかと睨む三輪
↓
日頃から世間にあれやこれやと隠しているのはそっちじゃないと火に油を注ぐ母
↓
ふざけるな!とキレる三輪
↓
ふざけているつもりは一切ないと言い切り、今直ぐに上層部を呼んで謝罪しろという母
↓
拉致があかないと一先ずは身柄を拘束しようとする三輪と米屋。
↓
流石にその一線は越えるのはダメだと最後の忠告をする母。
↓
それでもだと母を拘束しようとする三輪。
↓
よろしい、ならば戦争だ。
↓
貴虎がゲネシスドライバーとメロンエナジーロックシードを取り出し変身
↓
三輪と米屋、瞬殺。家が若干傷付く
↓
米屋の電話番号を教えてもらい家の固定電話から掛ける母
↓
緊急脱出した米屋に電話が掛かる。
↓
とりあえずは命令をくだした上が家まで足を運んで謝罪とちゃんとした話し合いの場を設けてくれと要求する母
↓
上層部に電話が代わる
↓
米屋に言ったことをもう一度言う。
↓
城戸司令は電話越しで無理矢理の突入に関しては申し訳ないと謝罪をするが、黒である事実は変わりないことを言う
↓
息子の友達が近界民の世界からやって来た人間だと犯罪なんですか?話さなければならない義務でもあるんですか?貴方達は近界民の世界とこちらの世界の入国を管理して異世界と貿易でもしているんですか?と母は聞く。
↓
近界民関連はボーダーが全面的に権限をもっていて、息子さんはボーダー隊員なので報告しなければならない義務があると言う。
↓
仮に報告をしていた場合はどうするつもりかと訪ねる。
↓
近界民は敵なので排除すると言う。
↓
では、息子の友達を守るのは息子の義務ですと言う。
↓
貴方達は近界民なのかと訪ねる。
↓
仮に近界民だとしてもボーダーが出来るよりもずっと前から住んでいるから逆になにか問題でもあるのか?住民票の1つでも見やがれという。
↓
三雲一家、こっちの世界の人間だと確認を取る。
↓
何故トリガーを持っている?
↓
息子(兄)が今のボーダー本部がある場所でボーダー本部が出来るよりも前に偶然拾い、拾った日が四年前の近界民の大規模な襲撃があった日でそのまま隠していた。
↓
何故ボーダーに届けなかった?
↓
落とし物を拾ったら警察に届けるのが常識だということを知らないのかしら?母、既に所有権は自分達にあることを主張。
↓
半年ほど前に現れたトリガーを使う近界民は貴方か?
↓
話が段々と変わってきている。その辺に関しては話し合いの場を設けたいから謝罪に来い。
↓
先に私の質問に答えろ 1
↓
いや、先にお前が謝罪に来て家の修繕費用とかそういうの払い終えてからだ。ちゃんと話し合いの場をつってんだろ 2
↓
先に私の質問を以下略 3
↓
いや、先に以下略 4
↓
10回ぐらい1~4をループ
↓
奈良坂とか古寺とかの城戸派でこっちの世界にいる城戸派の狙撃手、家にイーグレット向けて監視
↓
秒でメガネ(兄)気付いて、母に報告。
↓
話し合いの場をと言っているのにどういうつもりかと聞く
↓
そちらがなにかをしない為の監視だと答える
↓
既にそっちは我が家に不法侵入しているけど、何様のつもり?メロン、倒せ
↓
貴虎、メロンエナジーロックシードをソニックアローに装填、矢を放ち奈良坂、古寺を緊急脱出させる
↓
なんの真似だ?
↓
もう電話越しでは話にならないから、そちらに向かう。今までの会話は録音してたから惚けるなよ
↓
貴虎、修の携帯に電話するけど通じないので千佳の電話に。
↓
一方その頃、黒トリガーについての説明と最上さんはこの世にはもういないことを知る修達
↓
千佳が電話に出て、貴虎がごめんバレたと謝罪。
↓
どう言うことかと慌てる修
↓
家に帰ってからの事情を説明し、今からボーダー本部に乗り込む。あ、母さん金属バットを手にした。
↓
え、ちょ!?と色々と言う前に電話が切れる。
↓
ど、どういうこと!?と慌てる迅。
↓
とりあえず三門市に戻りましょうと貴虎がトリガーを隠し持っていたり監視されてた事を伝えながら来た道を戻る修。
↓
母、金属バットを手に貴虎を引き連れボーダー本部へと進む。
↓
ボーダー本部付近の警戒区域に香取隊や二宮隊といった城戸派のボーダー隊員達が母と貴虎を待ち構える。
↓
ここを通すわけにはいかないと、怪我をさせたくはないから潔く降参しろと一応忠告する。
↓
母、そちらがその気ならばいいわよ。メロン、やれ。
↓
貴虎、カブトアームズにアームズチェンジ。
↓
クロックアップで瞬殺
↓
本部にいたA級や個人ランク上位陣を出動。
↓
クロックアップで瞬殺
↓
防衛任務中だった諏訪隊や非番の玉狛第一、参戦
↓
また増援が来たのを見て喧嘩しに来たんじゃなくて、お前が謝罪しに来いと言ってるんだと電柱に金属バットを叩き付ける母
↓
家を破壊されたとか我が家に向けて狙撃銃を向けてきたとか間違っていないけど悪意ある説明をする貴虎
↓
ちょっと上層部、どういうことだ!?と上に問い掛ける両部隊。
↓
本部長や林藤支部長、言葉は足りていないが言っていることは間違っていないことを伝える。
↓
ちゃんとした話し合いの場を設けるつもりなのを説明する母。
↓
それ城戸派が悪くないかと考える両部隊。とりあえず、本部へ来ませんかと誘う。
↓
案内はいらない。もし貴方達に出来ることがあるならば、今すぐに城戸司令を連れてきて頭を下げさせることぐらいよと突き進む母。
↓
あれはヤバい、お前どうにかなんねえの?と貴虎に止めれないか聞く諏訪さん
↓
そんな事が出来るなら、とっくの昔にしていますよと諦めを見せる貴虎。
↓
このままだと城戸司令を金属バットで殴りそうなので、本当に申し訳ないが拘束しようとする両部隊。
↓
クロックアップで瞬殺
↓
遠征で居ない太刀川達を除き強そうなのは大体倒せたのを確認し、ディケイドアームズにアームズチェンジ。
↓
ライドブッカーのソードモードで本部の壁を切断
↓
偶然にも切断したその場にいたののさんと羽矢さんに司令は何処かと聞く。
↓
あっけに取られながらもあちらですと答える羽矢さん。
↓
いや、お前ら誰だよとツッコミを入れるののさん。
↓
カチコミに来ました。8:2の割合ぐらいでボーダーが悪いですと貴虎説明する。
↓
本部に何者かが侵入と警報がなる。
↓
茶野隊とかのB級下位の部隊や緊急召集された村上や影浦、そして忍田本部長、現場に到着。
↓
醒剣ブレイラウザーを出して、10番のカードを使い影浦達がいる空間の時間を止めて、9番のカードを使い動きを加速、止めていた空間の時を動かし、2番のカードで一気に切り裂く。
↓
城戸派や林藤支部長がいる会議室に辿り着く。
↓
母、貴虎から無双セイバーを拝借しドアを切り裂く
↓
米屋と三輪がいない。メロン、探してこい。
↓
アタックライド イリュージョンで数を増やして探す貴虎。
↓
その間、そもそもどうして我が家を監視する事になったかを聞くために林藤支部長と唐沢さんを含めて正座させる母。
↓
林藤支部長は無罪だと分かり解放し、隊員達に上手く事情を説明してこい。唐沢さんは金を管理してるなら家の修繕費用とか色々と見積もりしてこいと母は命令する。
↓
説明とか見積もりしている間に分身してた貴虎が米屋と三輪を連行。問答無用で正座をさせる。
↓
「それで謝罪の一言は?」と母の恐ろしく冷たい一言
↓
修達到着
↓
「そ、その件に関してはですね、われ」ぐらいの辺りで母が根付さんをビンタ。←迅が見たのはこの辺りの一部
↓
「その件って、他の事については謝罪する必要はないのかしら?」
↓
「も、申し訳ありませ」鬼怒田さんをビンタ
↓
「なにについて謝ってるの?」
↓
「お前達の姉ちゃん、バイオレンス過ぎるだろう」とガクガク怯える米屋
↓
「母です」と一周どころか三周ほど周り冷静に母であることを伝える修。



的な感じの未来が迅が電話にでなかったら辿り着いてた……かもしれない。

ギャグ短編(時系列は気にしちゃいけない)

  • てれびくん、ハイパーバトルDVD
  • 予算振り分け大運動会
  • 切り抜けろ、学期末テストと特別課題
  • 劇団ボーダー
  • 特に意味のなかった性転換
  • 黄金の果実争奪杯
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定
▲ページの一番上に飛ぶ  X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。