ボーダー関連で色々とあり高校卒業後は三門市から出ていきたいのでその為の金を得ようとボーダーに入ったAくん(三輪と同期)
高校二年の時に原作開始で遊真達と関わり、遊真は悪ではないと理解するも近界民だからどうすればと苦しみ黒トリ争奪戦を見て、これ以上ボーダーという組織にいれば自分はおかしくなると感じボーダーを辞めて受験や資格取得に勤しむ。
新年の初詣で小南パイセンに挨拶をされるがボーダーにいたらおかしくなるとやめたのでこれ以上は深く関わりたくないとどちら様ですか?と記憶を封印されてるふりをし、小南パイセンを病ませる話が何故か浮かんだ。
ヤンデレって良いよね。
「バカな……」
ヒュースは今の自分の状況に驚くしかなかった。
トリオン受容体をつける改造手術を受けており、優れたトリオン能力を得たヒュースは磁力を操り攻守ともに優れた蝶の楯を手にし、様々な戦場で戦った謂わばアフトクラトルの実力派エリート。
蝶の楯は戦闘以外でも活躍する優れたトリガーで使いこなしているにも関わらず、ヒュースは千佳と修のアステロイドによりトリオン体を破壊されて生身の肉体に戻ってしまった。
「っ、隊長殿!作戦━━━」
「させるか!」
「ぐっ!?」
貴虎の考えは正しかった。
戦闘という点ではヴィザが危険だが戦闘以外ではヒュースが危険で、そのヒュースがなにかをする前に倒すことに成功したのはとても大きく、ヒュース自身も自分の撃墜がどれだけ重いのかを理解していた。
直ぐに隊長であるハイレインに連絡をしようとするのだが、レイジさんがその前に顎を殴る。勿論、骨を砕かない様に細心の注意を払い、脳震盪が起こり気絶するぐらいの的確な一撃を決めた。
「レプリカ、こいつの通信機を探してくれ」
やられた時の為に通信機を持っているのは定番だとちびレプリカに探させ、辺りを見回すレイジさん。
「三雲が居ない?」
ヒュースと共に撃たれた筈の貴虎が見当たらない。
撃たれたのならばトリオン体から生身の肉体に戻っている筈なのに、何処にもいなかった。
「緊急脱出……じゃなさそうですね」
落ちているゲネシスドライバーと外れたゲネシスコアと灰色になったフォーゼロックシードを拾う京介。
貴虎が何処かと探すも見当たらず、緊急脱出をしたのかと考えるのだがそれはないと否定する
『脱出機能があるのならば、人を撃つことの出来るオサムが躊躇うことは無い』
それがあるならば修は迷うことなく撃てる。それが無いから修と千佳を揺さぶる発言をした。
もし仮に修達が知らないだけで、貴虎が知っているのならばあると言えばいいのだが言っていない。
『こ……こちら、本、部……こちら本部、応答を頼む!』
居なくなった貴虎に悲しむ間は無いと告げるかの様に入る本部からの通信。
「こちら木崎、どうぞ」
『現場の状況を、レプリカを経由して一方的に聞いていたがどうなっている?』
「……雨取隊員と三雲隊員が人型近界民を抑える三雲隊員の兄ごと倒しました」
『そう、か……』
驚くことだらけが続き、休む暇なく稼働中の本部陣営。
貴虎が一方的に通信を拒んだものの、それではまずいと考えたレプリカが音声を拾っており、一応の状況は理解している。
敵の狙いは一般市民でなく戦うことも緊急脱出も出来ないC級、運が良ければB、A級を拐おうとしており、そんな状況で玉狛第一が向かう前に新型を撃退。人型の情報を収集し、黒トリガー使いを撮影し、データを送った。
その後は貴虎の強力な磁石の磁力で若干通信が乱れたものの、貴虎が我が身を犠牲にしようとしていることは伝わり、両者撃墜で終わったことをレイジさんから伝えられた。
近界民とは仲良くしよう派と近界民は排除する派の中間に近い街を第一にする考えを持つ忍田本部長。危険極まりない人型を倒したことは喜ぶことだが、倒したのがボーダー隊員でもない人物で、我が身を犠牲にしようとしており、その人物は自分達を毛嫌いしているので喜ぶに喜べない。
「今からC級隊員を烏丸隊員の先導の元、本部へと送還します」
『ああ、頼んだ』
「あの、残ります!私、ここに残ります!」
これからのことを通信し、本部へと帰ることが決まりそうなその時、千佳が動かないと発言する。
「チカ子、なに言ってるの!?」
「私が残れば、出穂ちゃんや修くん、それにC級隊員達は狙われないはずです」
ここに残ればあの危険な老人も本気を出すことは出来ない。ここにいれば他のところで暴れている人型近界民がやって来る。今ここで逃げずにいれば周りに迷惑を掛けず、周りを助けることが出来る。
「私は」
「お前も行くんだ」
千佳の言っていることも一理ある。
ヴィザが本気を出せば殆どのボーダー隊員を秒殺することが出来る。
三輪の鉛弾の様に弱体化させる系の攻撃を何手も使い、その上で更に予想外の一手を加えるぐらいのことをしなければ倒せない。何時、本気を出すかわからないヴィザ。千佳が居れば本気を出すことは出来ない。千佳を盾にして戦えば、幾ばくかは有利だ。
「嫌です……私は、私達は貴虎さんを」
犠牲にしてしまった!そう言おうとするのだが、修に口を抑えられる。
「行こう、千佳」
兄さんは、こうなると、死ぬかもしれないのを分かっていてやって来た。
今朝方にジョーカーメモリを渡したのも自分が危険な目に遭うから渡してくれた。兄さんは、自分の屍を越えていけと言い、撃たれた。僕は撃った。
ならば、もう後戻りは出来ない。
貴虎を撃ったことに苦しむ気持ちを抑え、貴虎を踏み台にして前に進もうとする修。
ここで無茶をしまくり、失敗をすればそれこそ全てが無駄になる。
「千佳、先ずは自分の身を守れ。自分の身を心配しろ。
周りを気遣うことは良いが、お前自身のことをどうにかしないといけない。お前はお前の身を心配するんだ」
誰よりも狙われている千佳は誰よりも逃げなければならない。自分を犠牲にしようとしてはいけない。
動こうとしない千佳の前に修が立ち、腕を引っ張る。動こうとしない千佳の後ろにレイジさんが立って背中を押す。
二人に引っ張られ押された千佳は立ち上がり、京介先導の元にボーダー基地の本部を目指す。
『レイジ殿、C級についていかなくてよかったのか?』
「できればついていきたいが、あの老人が黒トリガーと分かった以上はそれは出来ない。
幸いにも三雲がメテオラ以外の弾を千佳のトリオンで使える様にしているから、新型が襲ってきても問題ない。なにより京介が側にいる」
『しかし……レイジ殿では勝てない可能性が高い。
レイジ殿のトリガー構成を私は知らないが、兄殿の解析が確かならば星の杖を使う老人との相性が悪すぎる』
星の杖はざっくりと言えば弧月よりも切れ味があり、レイガストよりも頑丈で、スコーピオンよりも早くて軽い、弧月ぐらいの大きさの刃を広範囲に360度、何処からでもなんで斬られたか分からない速度で複数動かすことの出来る能力を持っている。
全距離からの戦闘が可能で多数の武器を扱うレイジさんは強いのだが、相手はそれをも上回る強さを持っている。トリオン量、攻撃力、防御力、ほぼすべてにおいてヴィザが勝っている。
純粋に早い、固い、鋭い、多い、強いのオンパレードだ。
「俺の仕事は足止めと相手に本気を出させることだ。
一手、二手で倒せないならば三手、四手と何手でも上乗せする」
『自身を捨て駒にするのは分かったが、あの老人はアフトクラトル側の切り札に近い。
先程の角持ちのアフトクラトルのトリガー使いを遥かに上回る実力を持っている。レイジ殿がやられた場合は殆どのボーダーの隊員が勝てなくなる可能性がある』
「問題ない」
レイジさんは一人で一部隊として数えられる程の実力者で、ボーダーが出来る前からの旧ボーダーの一人。
実戦経験も豊富で精神面も大人だが、ヴィザが積み上げてきた経験の方が遥かに凌駕している。レイジさんはそのことや自身が倒された場合のことについて分かっていたがなんの心配も無かった。
「三雲の登場は俺にとっては予想外だったが、一人だけ登場すると知っていた奴がいる。
登場したのが三雲だとは知らなかったが、今はもう知ることが出来る。だったら、見えるはずだ」
最高最善最大の未来が。
この場に居ない実力派エリートのことを信じて、レイジさんは小南の元へと向かった……。
『……兄殿はいったい』
レイジさんの覚悟が伝わったレプリカはそれ以上はなにも言わないが、貴虎に関して少し疑問を持っていた。
千佳が規格外のトリオン能力を有しているだけで、レイジさんもまたトリオン豊富で、今は突撃銃のアステロイドに切り替えたが先程までは機関砲のアステロイドを使い、突撃銃を使う京介と連携していた。
相手のヒュースは黒い欠片を盾として反射板として巧みに扱い、何度撃っても黒い欠片を破ることは出来なかった。そんな黒い欠片を破ったのは千佳のトリオン。
黒トリガー並のトリオンでのアステロイドで黒い欠片の盾を貫いてヒュースを倒すことに成功した……のならば、何故貴虎がこの場に居ないのかが気になって仕方がなかった。
『逃げてくれたのだろうか?』
ヒュースはアステロイドに貫かれ、倒された。死んだのでなく、倒された。
トリオンで出来た肉体が維持出来なくなるほどに破壊されただけで生身の肉体は全くの無傷であり、先程レイジさんが殴るまで生身の肉体はピンピンしていた。
それならば後ろでヒュースを押さえつけていた貴虎も生身の肉体に戻っている筈で、修達を心配しているのならば直ぐに駆けつけるはずだし、無事なことも伝えるはずだ。
あのアステロイドを受けて無事なはずは無い、トリオン体は損傷した、この場には危険な黒トリガー使いがいる、警戒区域の外にトリオン兵が出ようとしている。
4つの点から、貴虎は心配させまいと逃げたのだと考察するレプリカ。
『これは!!』
急いで、レイジさんのサポートに向かおうとするのだがあるものが目に入り立ち止まってしまった。
「今のところは無事か」
レイジさんと分かれ、本部を目指す京介達。
貴虎の言ったことや本部が爆撃を受けた事から本部が無事かどうかの確認をしており、今のところは無事だった。
「修、絶対に落とすなよ」
「はい……」
あの場に放置しているとややこしくなると連れてきたヒュース(気絶中)
顔をその辺に落ちていたチラシで隠し、修が担いでいるのだが一向に目覚めず、修の方も浮かない顔をする。状況が状況で仕方ないとはいえ実の兄を撃ち抜いたのだから、気分が余りよろしくないのは当然だ。
「修、三雲さんは凄い人だ」
そんな修を京介は励ます。
「あの人はボーダーの事を嫌っている。けど、線引きはしている。ハッキリと嫌いと言っているが、それですごく差別をするわけでもない……」
一瞬だけ別役を思い浮かべるが、あれはどちらかと言えば別役の自業自得である。
「何人か、三雲さんがボーダーに対して色々と不満や文句を持っているなら、自分でどうにかすればと何度か思った事がある……三雲さんは本当に自分でどうにかしようとした」
自分から開かないが、開いてしまえば文句を垂れ流す貴虎。
貴虎だけじゃないがボーダーに対して文句を言う人はそこそこいて、それならばお前がやれと思うボーダー隊員は何名も居る。文句があるならば自分で解決しろと思うのは当然で、それを言われる奴等は大抵は自分でしない。
だが、貴虎はやった。ボーダーの代わりに戦おうとした。我が身を盾にして、危険なトリガー使いを撃破した。
「兄さんは自分がすべき事をしただけです」
「そう思うが、普通は出来ないものだ」
自分がすべき事だと分かっていても、最初の一歩を踏み込む勇気がいる。
その一歩を躊躇いなく踏み出した。下手をすれば死ぬかもしれないというのに、それを覚悟の上で歩み始めた。それは凄いことだ。実際のところは死ぬよりも修にとって恥ずかしい兄である事の方が嫌だと思っているだけだが。
京介の貴虎への称賛は修を励ます言葉になり、沈んだ気持ちの修は前を向いた。
「兄さんの分まで、頑張らないと」
トリオン体を破壊されたら再構成にまで時間がかかる。
どれだけの時間がかかるかは知らないが数時間は活動できないのでここからは兄の力は借りられない。
貴虎は実力者達を各地へと飛ばし、人型を一人撃退した。貴虎がなにもしなかった未来は分からないが、貴虎がしたことは大きい。なんとかして千佳やC級を拐われない様にしようと決意した。
「っ、修くん!!」
決意を決めた矢先、千佳はなにかに反応して危険を察知した。
「なっ!?」
千佳が察知したものは門。
自分達の前方と後方から門が開き、そこから2体のラービットが現れる。
「ちょ、なんでこんなピンポイントなんすか!?」
「分からない。千佳」
「うん!」
ラッドは何処にも居ないのにラービットが現れた理由はわからない。
だが、そうなった時の対策は既に済ませていると修と千佳は手を繋いで後方のラービットを見る。
「アステロイド!!」
さっきのトリガー使いと比べれば、怖くもなんともない。千佳のトリオンを借りてアステロイドを撃とうとするのだが
「メガネ先輩、出てないですよ!!」
「なっ!?」
千佳のアステロイドは出てこない。
それどころか千佳のトリガーを使う際の臨時接続の音声も鳴らず、修のトリオンのアステロイドも出てこない。
ボーダーのトリガーは基本的に自分のセットしたトリガーで戦う様にしてあり、万が一の時は緊急脱出出来るようにしている。
他人からトリオンを借りたり他人がセットしたトリガーを使うことは基本的にせず、ボーダー側も緊急時に一応の為に使えるようにはしてあるのだが、普通に戦闘でバンバンと使うものではない。
何度も何度も臨時接続して大量のトリオンを使ったので修のトリオンを接続する部分等の一部が故障してしまい、アステロイドを撃てなくなってしまった。
「まずい!」
修がアステロイドで倒すと思い、前方のラービットに集中していた京介。
弾を撃てるC級に千佳のトリオンを使って貰う暇はなく、自身も目の前のラービットを相手にしなければならない。修の助けに行くことは出来ず、さっき貴虎にやれと言われたカタパルトエスクードで一か八か、ラービットを飛ばすしかないとラービットを観察しようとするのだが、目の前のラービットが手強くそんな隙は無い。
『メロンスカッシュ!』
ラービットが修目掛けて突撃して万事休すなその時、何処かからなにかを斬る音が聞こえ、メロン模様の盾が飛んできて、盾の先端の鋭利な部分がラービットに突き刺さる。
「メロンディフェンダー!?」
飛んできたメロン模様の盾の名を叫ぶ修。
この盾の持ち主を知っており、まさかと思った矢先、自分の目の前に現れてラービットの目元を切り裂いた。
「はぁはぁ……間に合った」
「兄さん、無事だったんだね!!」
目の前に現れたのは、先程の姿とは若干だか異なるメロンの鎧とメロンの盾と剣を装備した貴虎だった。
生存確認が出来ずに心配していた修は現れた貴虎に喜ぶのだが、まだ早い。前方のラービットを倒さなければならず、貴虎はイチゴのロックシードを取り出し、持っている剣に、無双セイバーにセットする。
『ロック、オン!一、十、百!』
「京介、退いていろ」
ラービットの前にいる京介に退いて貰い、無双セイバーを振った。無双セイバーから斬撃が飛ぶ、といったことは起きなかったのだが、ラービットの周りから沢山のイチゴクナイが出現し、ラービットに雲丹を思わせるかのように突き刺さり、倒した。
「三雲さん、助かりました」
「礼はいらない。むしろ、C級をお前一人に纏めさせた俺が悪い」
「そんな……そいつを倒せてなかった方がヤバイです」
ヒュースをジッと見る京介。
もし倒せていなければ、今頃は目の前にヴィザと共にやって来ていた可能性がある。
「にしても、別にトリガーを持ってたんですね」
さっきと似ているが、少し異なった姿になっている貴虎。
錠前をつけているベルトの部分が大きく変わっており、自身が拾ったのがジューサーをモチーフにしているのなら、今現在貴虎がつけているベルトはフルーツを切っている果物ナイフをモチーフにしている。
「戦極ドライバーを念のためにと持ってきていて正解だったが……こっちの方が出力とか下がっているから変に期待はするな」
「新型を倒している時点で、充分すぎますよ」
「そうか……ベルト一式返してくれ」
そのままボーダーに盗まれたら困る。
手を差し出すと京介は拾ったゲネシスドライバーとフォーゼロックシードとゲネシスコアを返す。
「さっきの攻撃で、壊れたっぽいです」
「いや、これは取り外し出来る……とは言え、フォーゼは使えないか」
灰色になったフォーゼロックシード
トリオン体を再構築する間、トリガーが使えないのと同じで千佳と修のアステロイドでフォーゼアームズが破壊されたので、再構築かなにかをしているなと諦めて、ホルダーにつける。
『兄殿、無事でなによりだ』
「そこそこ吹き飛ばされたが、なんとか無事だ」
『……そうか。我々は本部を目指している。
本部側も我々を受け入れる体勢で、各地にいる隊員達は応援には来れないが、此方側が向かえばサポートをしてくれる』
ついさっき、レイジさんの方にある子機からあるもののデータが届いた。
それが正しければと、今この状況で貴虎本人に聞くべきかと悩むレプリカ。その事に気付いているのは自分だけで、言えば此処にいる面々を混乱させるだけだと現状の報告だけに留める。
「……このままじゃまずいな」
色々とやったお陰で手薄な所に人を送り、万能な人型近界民を一人撃退するのに成功した。
良い感じになっていってるのは分かるのだが、まだまだ足りない。ヴィザが本気を出せば、後先考えずに殲滅にだけ集中すれば詰む。
このまま逃げたところで本部を襲撃されるのは分かりきったことで、最終的には修が大怪我をする未来が待ち受けているだけだ。下手したら死ぬかもしれないので、もう一手欲しい。
「三雲さん、考えるのは構いませんが気を付けてください。
門を開くトリオン兵とか色々と居ますので、何処からやって来るか分かりません」
「ああ……いや、ちょっと待て?」
周りにも意識を向けてくれと頼まれ、考えるのを中断しようとしたその時、貴虎はなにかを思い出す。
京介が言ったのは何気無い一言だ。此処にいるのが小南でも米屋でも太刀川でも同じ事を言った、本当に何気無い一言だ。そしてその何気無い一言が大事だ。
万有引力もダイナマイトも電子レンジもポテトチップスもペニシリンもペースメーカーも偶然からうまれたもので、京介の何気無い一言は貴虎に閃きを与える。
「そう……そうだ」
この大規模侵攻、原作では最終的に修の活躍により幕を引くのだが、修がアフトクラトル側のボス的な存在であるハイレインや最年長で最強のヴィザを倒したわけではない。ヴィザは遊真が、ハイレインは三輪が黒トリガーで撃退する。
相手を撃退する以外の部分で修が活躍したのだが、それは迅の未来視から外れる行為であり、修が大怪我を負う原因にもなることなので貴虎はそうならないようにとしていたが、今それを頭に浮かべた貴虎。次に意識を失っているヒュースを見る。
「確か……」
ついさっきの出来事も思い出す。
木虎がやられるという予想外のアクシデントが起きたものの、修達がやられる前に到着してラービットを秒殺。その後、レイジさん達に敵と間違われたものの、直ぐに自分だと信じさせた。色々な説明をしている暇はなく、数体のラービットとヒュースとヴィザが現れる……。
「……なんで、こんな初歩的なことに俺は気付かなかったんだろうな」
それは余りにも初歩的なことだった。転生者であり原作知識のある貴虎が一番最初に辿り着ける簡単な答えだったのに、ずっとずっと見落としていた。答えは最初から存在していた。
「入口の反対は出口、出口の反対は入口……鍵はコイツか」
最高で最低、最善で最悪の未来への道を見つけた貴虎はロックビークルを手にした。
当小説が二乗ほど面白くなるおまけコーナーと言う名の設定というなの裏話
三雲貴虎
DANGER TRIGGER
トリオン 19(?)
攻撃 20(32)
防御・支援 21
機動 17
技術 10
射程 6
指揮 4
特殊戦術 16
TOTAL 113
説明
仮面ライダーフォーゼの力を宿したフォーゼロックシードを斬月・真の状態で使った姿。
単純な強さ(ヴィザや太刀川)を持つ相手には若干だか相性が悪いが中距離からの高火力攻撃、探知、解析、高速移動、水中戦、燃やす、濡らす、凍らせる、痺れさせる、治療する、空を飛ぶなど状況に応じてモジュールを使い分けることにより様々な相手と戦える。
フォーゼロックシードに隠し機能が搭載されている為に40番目のモジュールであるバリズンソードは使用不可、また30番のNマグネットと31番のSマグネットの2つを合わせたマグネットキャノンも出せず、強力なNマグネットとSマグネットの単体が出るだけとなっている。
バリズンソードとマグネットキャノンを使うには隠し機能を使わなければならず、貴虎はフォーゼロックシードを全くといって使ったことが無いので隠し機能があることを知らなかった。
両手だけでなく両足も使い約40種類の武器を相手に応じて変えたり組み合わせたりするので貴虎が変身する姿でもトップクラスに扱いが難しく、仮に二宮や出水が使えばガトリングやランチャー等の中距離系モジュールを、太刀川や風間が使えばエレキやハンマー等の近距離系のモジュールを偏って使う傾向にあり、約40種類もあるために万能手でも全てを使いこなすのが難しくどうしても偏った使い方をしてしまう知恵と知識とテクニックが求められる。
フォーゼの事を知らなくても変身してしまうと宇宙キターッ!と言いたくなり、強靭な精神力がなければ思わず宇宙キターッ!と言ってしまうぐらい強力な謎の電磁波的なのが出てるとか出てないとか。
次回予告!
ヒュースの撃退と貴虎の復活がボーダー、アフトクラトルを大きく揺るがす。
迅が見た未来とは異なる最高最善で最低最悪の未来への道を貴虎は作り上げる!次回、ワールドトリガー!【新たなる未来への道】に、トリガー、オン!
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