メガネ(兄)   作:アルピ交通事務局

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ジジイを対処する方法は幾らでもあるという事実、まぁ、それを使ったことないから気付いてないけども。

すしざんまいの社長がすしざんまいと言おうとして、カットされるシーンを見て、テレビ局がボーダーに取材に行った際に迅がぼんち揚食べる?と言い登場し、そこは放送出来ませんと怒られるのを想像してしまった。


第70話

「ぎゃああ!!ヤバい、ヤバいっすよ!」

 

 空から本部に向かう貴虎と千佳に対し、走って本部に向かう修達。

 千佳が居なくなった事により襲ってくるトリオン兵は激減……という、都合の良い展開にはならなかった。

 アフトクラトルとしてはなんとしても欲しい千佳。戦力を千佳に向けるのは当然だが、逃げていく先が本部なのは分かっており、ヴィザが向かっている。危険なのは貴虎だけとの認識。

 手に入るならばC級も頂いておこうとハイレインはC級隊員を襲う手は休めない。

 

「大丈夫か?」

 

「あ、大丈夫っす!」

 

 モールモッドに襲われる出穂を助ける京介。

 修はトリガーが使えないので実質戦えるのは1人で、極限まで集中しC級隊員を守るのだが数が多い。

 

「エスクード!」

 

「え、うわぁ!?」

 

 並のボーダー隊員でならば倒せるトリオン兵もいるが、自分と修以外はC級。

 使うトリガー1つ無駄に出来ず、京介は貴虎にやれと言われてやったカタパルトエスクードを応用し、襲われそうなC級隊員を飛ばし、モールモッドを斬る。

 

「っ、間に合わない……」

 

 一体一体を倒すだけならば容易い。なんなら別の日に今と同じ数を相手にしろと言われても乗り切れる実力を持っている。ただ、一人も欠かすことなく進まなければならない。

 如何なる実力者でも大勢を大勢から1人で守りながら戦うことは不可能で、逃げて逃げて逃げ続けるしか道はなく、限界が来ている。

 

「こうなったら、メロンさんのコレを」

 

「ダメだ。それは使うんじゃない」

 

 ロックシードを取り出し、使おうとする出穂を止める京介。

 

「それはオレが落ちてからだ」

 

 逃げの一手で無傷に近い京介。

 自身の持つ玉狛トリガーであるガイストは何時でも使えるほどにトリオンは残っており、千佳を経由して託されたロックシードは使わせない。

 

「いや、でも」

 

「それにあるのは武器じゃない、なにが出るのかは分からない代物だ。なによりも、今は戦うときじゃない」

 

 託されたロックシードの説明をざっくりと聞いているも、それでもよく分からない。

 それを使えば代わりに戦ってくれる存在が現れるらしいが、今は逃げなければならず戦う時ではない

 

『後少し、後少しだ!』

 

「後少し、全員急いでくれ!!」

 

 もう少し後少しでこの危険な状態を打破することが出来る。

 追いかけてくるトリオン兵にエスクードでバリケードを作り、京介達は走り出した。

 

「こんな時に、新型!」

 

 走り出した矢先、ラービットに遭遇してしまう。

 

「烏丸先輩、空にも!」

 

「空、っ、二体もいるのか!」

 

 修の呼び掛けで空を見上げると、飛んでいるラービットが2体。

 目の前にいるラービットを合わせれば計3体のラービットと鉢合わせしてしまったことになる。

 

「っ、すみません。三雲さ」

 

「全員、走り抜けてくれ!!」

 

「修!?」

 

 今此処でC級を拐われるわけにはいかない。

 京介はガイストを起動しようとするがその前に修が走り出し、ブレードもシールドも出していないレイガストを目に向かって投げつける。

 

「お前」

 

「兄さんは、こうなることを承知の上で行ったんです!!」

 

「!」

 

 千佳を連れていき、飛び去った貴虎。

 本当ならば残りたいが、そうすることよりも千佳を連れていくことを優先しなければならず苦渋の決断をした。

 

「僕も、こうなることを承知の上でここに残りました」

 

 緊急脱出をした方が良いのに、しない。

 戦うことも守ることも出来ない、そんな自分でも出来ることを探して自分なりの戦いを、囮になろうとする。

 

「っぐ!」

 

 戦うことも守ることも出来ない修は起動前のレイガストを投げて、視線を誘導するも両腕に捕まる修。

 ラービットの胴体の上半身部分がパカリと開くと、トリオン体の修はさながらカイジの描写でよく見るグニャグニャと波を打つかの様に揺れる。

 

「修!」

 

強印(ブースト) 三重(トリプル)!!」

 

 胴体から肋骨っぽい触手が出てき、修に触れようとし終わりかと思ったその時、黒い流れ星が降り注ぎクレーターを作る。

 

「よう、平気か……メガネくん?」

 

 黒い流星の正体、それは黒トリガーを起動した遊真。

 空から降ってきた遊真はラービットを殴り、破壊した。

 

「メガネくんじゃない、三雲修だ……前にも似たようなことがあったな」

 

「訓練生なのにオサムが外でトリガーを使ってバムスターに負けた時だな」

 

「嫌なことを思い出させないでくれ……」

 

「手、貸そうか?」

 

「頼む」

 

 遊真の登場にホッとしたせいでついた尻餅から抜けられない修は遊真の手を握り起き上がる。

 

「遊真、まだ上に」

 

「大丈夫だ、とりまる先輩」

 

 黒トリガーを使った遊真という心強い援軍を得て心にゆとりを持った京介は上に残っているラービットを倒すのを頼むが、必要はなかった。飛んでいたラービットは破壊されて、すぐ近くに落ちてきた。

 

「いや~危なかった。ホント、メガネくんはオレの事を踊らせてくれる」

 

「迅さん!」

 

「迅?」

 

「迅って、あの」

 

「フリーのA級で、太刀川さんのライバルでセクハラをしてた人!」

 

「最後はちょっと余計ダナー!!」

 

 遊真に続き、迅もカッコよく登場した。

 C級もまさかあの実力派エリート!!となるのだが、貴虎の残した迅のセクハラの遺恨は中々に消えない。

 

「事実じゃないですか」

 

 事実を述べているだけで、消えるも糞もなにもない。

 

「でも、助かりました。流石っす、迅さん」

 

「うん、うん、そうだよな……実力派エリート、迅、ただいま参上!」

 

 京介に礼を言われ、頼れるお兄さんポジションはまだ健在だと納得し人差し指と中指以外を折り曲げてビシッとカッコつける迅。

 

「空閑、どうしてここに?警戒区域の外に出るのは城戸司令に」

 

「ジンさんがこのままだとオサムが危ないからって。現におまえ、捕まりそうだったろ」

 

「それはそうだけど……」

 

「なんかあったらジンさんが責任を取ってくれるって……多分」

 

 そんな迅よりもどうして空閑がと驚く修。

 黒トリガー遊真をボーダー隊員は見馴れておらず、敵と間違われる可能性があるので警戒区域外に出ることを禁じられているが、迅が危険だというので向かったので迅に罪は擦り付ける。

 

「迅さん、大丈夫なんですか?」

 

 京介は後で怒られないか大丈夫か聞く。

 

「もうこの辺にはオレ達しかいないし、今は非常事態だ」

 

 いざとなれば城戸司令を言いくるめるものは此処には沢山あるとチラリと道端に放置されているヒュースを見ながら言う。大人は汚いものである。

 迅と遊真の登場により、一気に逆転する修達。万能に近い二人がいれば怖いもの無しで、誰一人欠けることなく本部に向かうことが出来る。

 

「ところで、三雲さんの登場は予測してたんすか?」

 

 大きな余裕が出来たので、移動しながら貴虎の登場を読んでいたのかと聞く京介。

 迅はおでこに青筋を浮かべて、笑顔で答える。

 

「メロンくんの素顔を知ったのはついさっきで、オレの知らない誰かが助けに入る未来はちょこっとしか見えてなかったから、サイドエフェクトから大外れ……お陰で今日までやった色々なことが無駄になりそうになってる」

 

「大丈夫、なんですかそれ?」

 

「全然大丈夫じゃない」

 

 今日までこの大規模侵攻に備えて色々とやっていたが、一瞬にしてパーだ。

 なんだったら良い結果を出せる四五六賽を一か七しかない特殊賽に変えられたといって良いぐらい。

 最高最善はあるにはあるが、同時に最低最悪もあり表裏一体と言って良いほどに隣接していてよっしゃと素直には喜べない。

 

「全く、一番面倒なのを置いてきやがって……」

 

 加えて、貴虎が残したものを後始末しなければならない。

 

「遊真、此処等が潮時だ」

 

 後もう少しで本部に続くトリガーを使わなければ入れない隠し扉的なのがあるビルに辿り着くというところで迅は足を止め、南西部に顔を向ける。

 

「潮時って、後もう少しだけど」

 

「そこまでだったら京介だけでもいけるし、そこより先だったら何人か隊員がいるからオレ達が居なくても問題ない」

 

「じゃあ、なにをすれば良いの?」

 

 一発逆転の遠征挺の強制帰還をするためのピースが着実と本部に揃い始めている。

 トリオンを持った千佳、相手の船への道標となるラッド、船をハッキングするレプリカ、貴虎の持つサクラハリケーン、忍田本部長という優れたトリガー使い。どれもコレも策を実行するには必要不可欠だが、それでもまだ何手か足りない。

 迅の未来視にはハッキリと見える。今の状態でアフトクラトルが千佳を拐う方法があると、それをどうにかしなければ勝ったことにはならないと。

 誰なのかは不確定だが誰かがまだ表に姿を現しておらず、その誰かも危険な存在で、一度でも攻撃を受ければ負ける一撃必殺の持ち主だが、そいつを表に出さなければならない。

 

「レイジさんを倒した黒トリガー使いをどうにかする」

 

『レイジ殿ということはアフトクラトルの国宝である星の杖を持つ老人か』

 

「出水達がメロンくんと普通の角持ちを倒す未来は見えた。

そうなると、残ったのは二人。風間さんを倒したのとレイジさんを倒した二人で、どっちも黒トリガー……この意味が分からないお前じゃないよな?」

 

 そいつを表に出すためにも、残っているアフトクラトルのトリガー使いを倒さなければならない。

 そして残っているトリガー使いは黒トリガー使い。黒トリガーは並のトリガーでは再現できない能力に加えてトリオンを増大させる力を持っており、黒トリガー1つだけで戦力がひっくり返る。

 迅が風刃を使い遊真が黒トリガーを使いコンビを組めばA級上位3部隊に勝つと言っても良いぐらいの。

 因みにだが、風刃、遊真の黒トリガー、天羽の黒トリガー、支部長とか本部長とかの役職があり普段は前線で戦わない人を含めたボーダーの総戦力と三雲家が戦った場合は、三雲家が余裕を残して勝つ。貴虎は斬月だけでノーマルトリガーの隊員をほぼ全て圧倒できる。というか、その気になればトリガー機能を停止出来る。

 

「黒トリガーを相手にするには黒トリガー……それは良いけど、二人いるんでしょ?」

 

「そっちの方は問題ない」

 

 もう一人の方も絶賛フリーで、一人を倒してもう一人なんて無理だし距離的にも間に合わない可能性があると心配をする遊真だが心配はない。問題大有りだけど、心配はない。

 

「風間さんを倒した方はメロンくんが色々とやったお陰で、なにも問題ない……オレのサイドエフェクトがそう言っている」

 

 もう一人の黒トリガー使い、エネドラ。

 風間さんはエネドラの不可視の攻撃を体内から受けて緊急脱出し、同じ隊の歌川と菊地原は撤退を余儀無くされた。

 白兵戦特化の風間隊の隊長である風間さんを倒し、撤退をさせるほどの強さを持つのだがそれでも迅のサイドエフェクトは問題ないと言っていた。

 

 

 

 

「上空より飛行物体と雨取隊員のトリオン反応接近!」

 

 ジンバーメロンアームズのままダンデライナーに搭乗し、本部間近に迫る貴虎。

 本部に設置されているカメラから管制室のモニターの映像に写し出され、それを見た根付さんはホッとする。

 

「人型近界民にやられた時はヒヤッとしましたが、逆に倒して此方に向かってきてくれて良かったです。速度からして、どれぐらいでつきますか?」

 

「後、3分ほどで到着します」

 

「屋上に続く通路を開けて、信号を……彼ならば光を見れば気付くだろう」

 

 忍田本部長がトリガーチップ交換の為に不在の為、指揮をとる城戸司令。

 貴虎がボーダーに入る道を作るように指示し、次を考える。

 

「ところで、彼をこの後どうしますか?」

 

 それよりも更に後のことを根付さんは聞いた。

 千佳を連れてサクラハリケーンを渡せば貴虎はもう用済みだ。

 

「我々が関与しない未知のトリガーを持ち、ボーダーを嫌悪する彼は今後、ボーダーにとって障害にしかなりません。後で来て貰うとは言いましたが、出る杭は打たねば」

 

 根付さんは早いところ貴虎を封じ込めようと進言する。

 

「彼をどうするかについては後々だ。今は近界民をどうにかすることを、特に君はこの後が大事だ」

 

 今はアフトクラトルをどうにかするかがなによりも重要で、終わった後はマスコミメディアの各種方面に会見を開いたり、被害総額を計算したりと色々としなければならない。

 少なくとも今の状態で貴虎と戦えばロクなことにならず共闘した方が良いと判断した上で貴虎を後回しにする。

 

『どうするかって、何様のつもりなのかしら?』

 

「!?」

 

 そしてその態度にキレる人がいる。誰かとは言うまでもない。

 

「何者だ?」

 

『通りすがりの主婦よ、覚えておかなくていいわ』

 

「通信反応は……子機レプリカからです」

 

 突如として鳴り響く見知らぬ声の出所を直ぐに探るS村さん。

 モニターの地図に映し出された場所は警戒区域外の市街地、ちびレプリカを経由してボーダーと通信を取っている。

 

『それよりも、どうするつもりなんて何様なのかしら?少なくともやってることは四年半前の貴方達と似たようなことでしょ?』

 

 

 四年半前までは秘密の組織として活動していたボーダー。

 兵器開発(トリガー開発)し、異世界に行ってたやベー組織で、四年半前に起きた大規模な近界民の侵攻により姿を表に出した。貴虎がやっていることはその時のお前等と同じであると主張をする。

 

「あの時はそうかもしれないが、今は違う」

 

 あの時は秘密の組織だが、今はちゃんとした組織だ。

 

「お前は、何者だ?」

 

 声の主の正体を探る城戸司令。

 貴虎の味方か何かかと推測をたてて、慎重になるのだがそこまで慎重になる必要は無い。

 

『警戒心剥き出しね、当然と言えば当然だけど。

とにかく、私が言いたいのは貴虎の身柄を拘束なんて馬鹿な真似をしたら今すぐにでもあんた等が上手く誤魔化してる事を全部マスコミとかにバラしてトリガーを国に渡すわ』

 

「そ、そんな事をしたらどうなるのか分かっているのかね!」

 

 あくまでも異世界の侵略者という明確に見える悪を倒す組織、と言うのが建前のボーダー。

 もし隠している事実をバラせば、やっているのが戦争だと分かれば過激な国や宗教団体がなにをするのか分からず、ボーダーにスパイをいれたり、あの手この手でトリガーを奪いに来て、数百年も掛けて手に入れた平穏な一時を一瞬にして無くす。

 

『余計な事をしなければ良いだけの話よ。

それと……戦争を仕掛ける近界民は最悪よ、退治しないと。話し合いの場を設けずに先に居たからと力尽くでなんでもしようとする奴等の様にね』

 

「……」

 

「通信が切れました。此方側から取っていますが……」

 

 ちびレプリカとの通信が取れない。

 言うだけ言って消えた声の主は分からないまま、なんとも言えない空気に包まれる管制室。

 

「最後のは警告、か」

 

 力ずくで貴虎からトリガーを奪おうと思えば奪える。

 貴虎と言えども人であり、常時トリガーを起動していられないので解除した隙を狙い、殴って気絶させれば簡単に奪える。しかし、それは色々とモラルに欠けているし、それはするなとの警告を嫌味を交えて遠回しに言ってきた。

 話し合いの場を設けずに手を出せば、力ずくで奪おうとしようとするならば自分達が憎み敵視する近界民以下だと見なして潰すと。

 

『悪いが、この事に関してはきちんと話し合いをすべきだと言っておこう』

 

 向こうにいるちびレプリカからも話し合いの場を設ける様に言われる。

 

「君の子機が今話して来た女性と一緒にいるようだが、いったい何者なんだね?」

 

 女性としか分からない根付さんは聞く。

 

『それについてもだ。

少なくとも、兄殿も含めて此方の世界の住人であり、ボーダーとは異なるトリガーを所持している。

それを力ずくで奪うと言うのならばやっていることは強盗となんら変わりない。強奪をすれば、多くのものが見限るだろう……無論、私もユーマもその内の一人だ』

 

 答えるつもりはなく、何度も何度も釘を刺していき通信を切った子機。

 強奪をやれと言われればやる隊員は何人も居るだろうが、それは本当にやるという越えてはならない一線を越えることを意味する。近界民相手にならば通じたが、少なくとも此方の世界の住人でありボーダーとは異なるトリガーを持っているので、通じない。

 

「……彼については後だ」

 

 主導権を握っている証である、【どうするか】と言わない城戸司令。

 ダンデライナーに搭乗した貴虎は本部の屋上にたどり着き、千佳と共にボーダーへと降り立った。

 これまでにボーダーを嫌悪しても当然と言うことが色々とあり、ボーダーに入らずに色々と言っていた貴虎。ボーダー本部内部に足を踏み入れようとしたその時だった。

 

『侵入警報!侵入警報!』

 

 侵入警報が鳴り響く。

 

「基地本部から見識外のトリオン反応が!」

 

「彼のか?」

 

 今まさにボーダーとは異なるトリガーを起動した状態で入ろうとしている貴虎がいる。

 

「いえ、違います。場所は、通気口からです!」

 

「通気口、門を開くトリオン兵かね!?まずいですよ、此処に大型のトリオン兵が出現したら門を開く装置が」

 

「違います!この反応は……人型です!!」

 

 侵入してきた近界民の種類を言うと管制室の空気は凍った。

 黒い欠片を磁力で操るヒュースは修達が、空を飛ぶジェットゴリラのランバネインは米屋達が倒した情報は本部に伝わっており、残っているのは二人。

 

「黒トリガーかね!?」

 

「カメラを切り替えます!」

 

 即座にカメラを切り替えるS村さん。

 部隊専属でなく沢山のオペレーターがいる通信室のすぐ近くが写し出されると黒い角をはやしたオカッパみたいなキューティクルヘアーの狂暴な男、エネドラがいた。

 

「あれは風間隊員を倒した近界民、まずいですよ。今いる場所は!」

 

 直ぐ隣がオペレーター達が多数いる通信室。

 そこを潰せば主に支部に所属している学業を優先しているボーダー隊員達との連携が取れなくなる。

 

『さぁ、出て来やがれ猿ども!それとも、オレ様が叩き出してやろうか!!』

 

 向こう側に通信室がある壁に近付くと、切れ目が走り崩壊していく壁。

 崩壊した壁の瓦礫は前へと進んでいきオペレーターをしていた職員達を襲う。

 

『んだよ通信してる猿どもの蛸部屋かよ』

 

『に、逃げろぉ!!』

 

 壊した壁の向こうの部屋が通信室だと分かるとつまらなそうな顔をするエネドラ。

 襲われたと気付いたオペレーターは逃げ出す。

 

『おせえよ。やっぱ、猿は何処までいっても猿だな』

 

『ごぼぉ!?』

 

 そんなオペレーターの内部からブレードを出すエネドラ。

 オペレーターの男性は体から煙を出すとトリオン体から元の生身の肉体へと戻る。

 

「このままでは、オペレーター達が殺されてしまいます!!」

 

 一人やられれば、その近くにいる人物を一人とチマチマと倒すエネドラ。

 一度に纏めて倒すことも出来るのだがそれをせず、トリオン体から生身に戻り逃げ遅れた職員も襲わずに怯える姿を見て楽しんでいる。

 

「城戸司令!」

 

 楽しんでいる内はまだ良い方、エネドラは何時でもその場にいるオペレーター達を殺すことが出来る。

 幸いにも貴虎がやっておけと言っていたのでトリガーを起動しており、瓦礫に巻き込まれての怪我は無かったが、生殺与奪の権利を握られていると言っても過言ではない。

 

「彼はどうしている?」

 

「屋上から通信室には走ったとしても数分は」

 

「だったら、本部長を。今、開発室に鬼怒田さんと一緒に居るはずです」

 

「トリガーチップを変更していてトリガーの使用が出来ません!」

 

 襲撃してきたエネドラを撃退できそうな面々をあげるも、間に合わない。

 

『……ッチ,そろそろ悲鳴を聞くのも飽きてきたな。血に染めてやるか』

 

 まともに戦える人物がその場におらず、逃げ惑う姿を見るだけで退屈になったエネドラ。

 気紛れにオペレーター達を殺そうとしたその時だった、エネドラの体を2発の弾丸が貫いた。

 

『あァ?』

 

「おぉ、彼は!」

 

 エネドラを撃ったのは貴虎ではない。

 リーゼントが特徴的なインテリヤンキーな外見の男、弓場拓磨。

 

『本部に侵入するとは良い度胸だな、人型ァ!!』 

 

 彼の2丁拳銃が火を吹く。




当小説が二乗ほど面白くなるおまけコーナーと言う名の設定とか裏話

三雲貴虎

DANGER TRIGGER

 鎧武者(アーマードライダー) 斬月 メロンアームズ

トリオン 19(?)
攻撃 15(30)
防御・支援 18
機動 6
技術 14
射程 3
指揮 0
特殊戦術 2


TOTAL 77


説明

仮面ライダー斬月の基本にして至高であり絶対のフォーム、メロンロックシードで変身するメロンアームズ。
無双セイバーは仮面ライダー斬月でなければついておらず、ゲネシスドライバーで変身すればメロンディフェンダーのみとなるため戦極ドライバーでのみ変身する。
無双セイバーとマスクメロンの表皮を模した盾であるメロンディフェンダーを使い戦う攻撃手4位の村上に近い攻守に優れた白兵戦特化のスタイル。メロンの装甲は伊達ではなく、メロンエナジーアームズよりも幾分かは出力が下がったりするものの、メロンディフェンダーがそれを補うどころか防御能力を上げる。
変身者の貴虎のスペックも合わさり10000点以下の攻撃手を余裕で倒すことが可能で、射手や銃手などの弾を使う相手はメロンのアームズウェポンであるメロンディフェンダーとの相性が悪く、完封出来る。
マンゴーとか斬月・真とかで負けるならばまだしも、メロンアームズで負ければ本家に申し訳無いとこのアームズでは絶対に負けるつもりはない(修は別)。
と言うよりは、小南と生駒以外は射程が短いので無双セイバーで唾競りあいになれば弾丸を足元目掛けて撃つことができるので武器の相性的な問題がある。


鎧武者《アーマードライダー》 斬月 ジンバーメロンアームズ

トリオン 19(?)
攻撃 25(38)
防御・支援 22
機動 7
技術 16
射程 7
指揮 8
特殊戦術 4


TOTAL 108


説明

戦極ドライバーの拡張機能ユニットにゲネシスドライバーのゲネシスコアをセットし、メロンロックシードとメロンエナジーロックシードを同時に使い変身したジンバーアームズ。
使用武器はメロンロックシードのメロンディフェンダー、メロンエナジーロックシードのソニックアロー、斬月標準装備の無双セイバーの3つでその時、その時により使い分ける。
エナジーロックシードで変身した新世代ライダーと渡り合える出力とメロンアームズ最強の盾であるメロンディフェンダーに加えて、ジンバーメロン固有能力とも言うべき強力なバリア(シールド)を貼れ、星の杖の二撃ぐらいまでなら耐えれる。
メロンアームズとメロンエナジーアームズの良いところ取りに見える形態だが、敗北すれば戦極ドライバーとゲネシスコアを奪われる可能性がある、他者が斬月・偽に変身出来ない、ステルス機能等はゲネシスドライバーに搭載されているので使えない等、一応のデメリットは存在しており、攻撃力も斬月・真と大差変わりないので状況に応じて使い分ける。


無双セイバー

攻撃力 A(必殺技時S)
耐久力 A
軽さ B
威力(弾) B
弾速 B
射程 E
連射 D

説明

鍔が銃身になっている片刃の銃剣。
鍔部分には仮面ライダー斬月のライダークレストがプリントされている。
持ち手の底をアームズウェポンと合体させることが出来るのだが、貴虎の持つロックシードで出せるアームズウェポンと無双セイバーに合体させなくてもいい武器なので火縄舐瓜DJ銃を合体させるぐらいしか使わない。
鍔から撃つことが出来る弾丸は4発。射程は7~8mなのだが弓場の回転銃と異なり威力にも弾速にも振られておらず、トリオン豊富な人のシールドで防ぐことが可能。


メロンディフェンダー


攻撃力 B(必殺技時A)
耐久力 SSS
軽さ  C

説明

メロンロックシードの搭載されたアームズウェポン。
メロンの表皮を模した縦に長い盾で、先端部分には【ハサイシン】、側面にはメロンの果肉を模した【ソクトウエン】という刃がついており、ブーメランの様に投擲し、相手を切り裂くことも出来る。
また、強力なエネルギー攻撃を探知する機能を持ち受けた衝撃やエネルギーを一部吸収し強力なバリアを発生させるなど、強固な守りを持ち、銃手や射手には盾を構えて突撃して距離を縮める戦法が取れる。
二宮の徹甲弾をも容易く防ぐことが出来るメロンディフェンダーだが、何処でも出せるボーダーのシールドと違い、盾なので防御できる範囲に限界があり弱点は変化弾使い。特にリアルタイムで変化弾を弾道処理出来る奴、つまり那須である。


次回予告!

基地を襲撃したエネドラの前に現れら(おとこ)、弓場。
破壊された通信室を目の当たりにし、怒りを抱き2丁拳銃がエネドラを貫くも通じない。
ボーダー本部を守りきることは出来るのか?次回、ワールドトリガー【暴れろ、その漢気】に、トリガー、オン!……の前に番外編じゃおら!次回、【バカどもとテストとボーダー隊員!】

ギャグ短編(時系列は気にしちゃいけない)

  • てれびくん、ハイパーバトルDVD
  • 予算振り分け大運動会
  • 切り抜けろ、学期末テストと特別課題
  • 劇団ボーダー
  • 特に意味のなかった性転換
  • 黄金の果実争奪杯
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