「で、コレを使えばセットする事が出来る」
「すみません、わざわざ忙しい中、時間を作っていただいて」
「いや、いいよ。最終的に俺が得する事だからさ」
トリガー開発室に足を運んだ。
トリガーを使う為の基礎、基本的な教科書の様な物を作るための撮影機材的なのは無いのか聞きに来たついでにトリガーチップの交換をやりに来た。影先輩と黒江と散々バトルしたのでスコーピオンは取り敢えずはある程度は使いこなせる。まだまだ練習が必要かもしれないがそこは裏技を用いて即座に使いこなせる様になる。いや、ホントにガイアメモリ様様である。
「基礎的な部分のマニュアルを作るなら先に
「攻撃手はもう充分なまでに揃ってますし、体を動かす事が得意な人が勝手に伸ばしてくれます……まぁ、と言っても基礎的な部分のマニュアルは作りますが」
「レイガストを頼んだ。今回の新人もレイガストを選んだのは良いけども使いづらいからと投げ出す軟弱者ばかりで」
レイガストを作った身としてはなんとしてでも覇権を手にしたい雷蔵さん。
しかし言い方が悪いかもしれないがレイガストで出来ること大体スコーピオンでも出来るんだよな。スコーピオンのノウハウをレイガストのシステムの一部に注ぎ込んでる……レイガストで出来てスコーピオンで出来ない事を割り出さないといけないな。
「まぁ、レイガスト使いは雪丸とやらと木崎さんに任せておきましょう」
「彼奴等、製作者の想定を上回る別の使い方をしてて真似する事が出来ないんだよ!レイジはグーパンに使うし雪丸はスラスター改造するわ……お前の弟だけが希望なんだ」
「コレが最後の希望って奴ですか」
ヒースイフード、ボーザバビュードゴーが頭の中で流れたが気にしないでおこう。
何時の間にか雷蔵さんの希望になっている修……コレもまた修の人徳による代物だろう。劉備並の人誑しだな。
「じゃあ、失礼します……今度なにか差し入れしますね」
「コーラと映画がいいな」
「炭酸水とクラフトコーラ持ってきます。映画もオススメのをレンタルしてきますね」
「じゃあ、また明日」
雷蔵さんとの会話は色々と弾むな。
あの人、エンジニアチーフで色々と忙しい身にも関わらず、私の相手をしてくれる……ホントに感謝してもしきれない。
「トリガー起動」
ノーネクタイスーツで覆面を被った不審者感満載のトリオン体に換装する。
さっきと違うトリガー構成になっているのを一応は確認しつつ狙撃手が訓練している場所へと向かい、イーグレットを取り出して訓練を開始する。訓練と言っても普通の的当て……サイドエフェクトがあるのでわざわざスコープを通さなくてもいい。
「狙撃に関しては難しいな」
マニュアル作りをすると言った以上は全トリガーをある程度は使い熟せないといけない。
イーグレットで簡単にポンポンと的のど真ん中に当てているがサイドエフェクトの恩恵があるから出来る芸当で常人にやれと言っても不可能だろう。普通の人が出来る芸を身に着けないといけない……さて、どうしたものか。
「スコープを通さなくて500m先を狙撃か……サイドエフェクトの恩恵が強いな」
「【奈良坂か】」
どうしたものかと悩んでいると狙撃手の王子こと奈良坂が声をかけてきた。
「三輪から色々と聞いている……狙撃に関して師匠にはならなくてもいいみたいだな」
「【誰かから教わるのは多分向いてない、自分でトライ&エラーした方がいい……特にサイドエフェクトが厄介すぎる】」
見たくないものまで見えてしまうのが私のサイドエフェクトの欠点でもある。
光の波が見えてるせいで弾道が見えてしまう……悪いわけではないのだが、如何せん非日常に足を運んだばかりなので馴れない。
「だったら、戦闘狂を紹介してやる……噂をすれば来たな」
「うーっす!トリガー支給されたんだってな」
バシッと肩を叩いてくるのは米屋だった。トリガーを支給されたと何処かで噂を聞いたのか嬉しそうにやってきた。
「【タイミングが悪いな】」
「ん、どういうことだ?」
「【あ〜……取り敢えず1本だけやるぞ】」
「おう……いやぁ、サイドエフェクト持ちの奴とバトルするのスゲえ楽しみだわ」
米屋は引き受けた。奈良坂から米屋を貰っていき、舞い戻ってきたランク戦を行うブース。
早速個室に入ってソロランク戦を行うのだがここで米屋はあることに気付いた。
「お前、メインのトリガーがアステロイドじゃねえか。弧月は?スコーピオンは?レイガストはどうした?」
「【だからタイミングが悪いと言ったんだ……ついさっきまで近距離戦メインのトリガー構成だったんだ】」
「あちゃ〜タイミングが悪かったな……けどまぁ、それを承知の上で挑んできたってことは隠し玉の1つや2つ、持ち込んでるって事だよな!」
さて、それはどうだろうか。
取り敢えず10本やろうかと言ってくるのだが1本勝負が私の心情なので1本だけにしてくれと強請る。10本勝負だとどうしても気が緩んでしまうからいけない。
「オレが勝ったら残り9本やってもらうからな」
「【分かった】」
『ソロランク戦1本勝負開始』
狙うのは一瞬でいい。私にはトリコのココ並の視力とSKET DANCEのボッスン並の器用さがある。
槍を構えた米屋は突撃してくるので私は右足のホルスターにセットされた拳銃を素早く引き抜き、即座に発砲すると米屋のトリオン体はあっさりと貫かれた。
「三雲、マジか〜。弓場さんと同じ要領でトリオン割り切ってるのかよ」
個室内に転送された米屋はやられたと呟く。
私が現在メインでセットしているトリガーは拳銃の
「【約束は守ってもらう。今日は1本だけだ】」
「わぁったよ……っと、来たか」
あ、なんか嫌な予感がする。個室を出てみると案の定というべきかA級三馬鹿の残り2名、緑川と出水が居た。
米屋が飛び降りていくが私は追い掛けない。私とランク戦をするなら掛かってこい、何時でも相手になってやる。取り敢えずポイントが6000〜7000までの格下を狩っていると通信が入る。
「どういうわけかしんねえけど、1本しかやらねえならそれでいい……勝負だ」
「【了解】」
『ソロランク戦1本勝負、開始』
「そして終了」
「っ、弓場さんと同じタイプかよ!!」
試合開始のブザーが鳴り響くと同時にホルスターから拳銃を抜いて引き金を引く。
ボーダーの個人ランク戦は部隊でのランク戦と違い正面に向き合う位置に転送されるので、よーいドンと同時に拳銃を抜いて構えて引き金を引く作業をするだけでほぼ勝てる。
「ソロランク戦でそれはキツいだろう」
「【勝負の世界にキツいも汚いも存在しない。負ける奴が弱くて悪い】」
向かい合ってよーいドンの勝負ならば、出水が分が悪い。
弾を出して、分割して、弾道処理をして、飛ばしての4つの動作を滑らかにスラスラと出来る出水でもよーいドンの早撃ちには敵わない。
「弓場さんと同じなら、よーいドンの早撃ちに敵わないなぁ……ランダムに転送されるルールでやらない?」
「【いいぞ、ただし1本勝負だ】」
よーいドンの勝負での早撃ちには分が悪いと感じた緑川はランダム転送を提案する。
普通にやっても早撃ちだけで終わってしまうので味気無いと感じていたところだ。色々とやっておかないと損だ……それでも1人に対して1本勝負だが。
『ソロランク戦1本勝負、開始』
1本、この1本は落とせない……いや、そもそも落としていい1本なんて何処にも存在しない。
影先輩の時と同様に心の中を空っぽにしつつレーダーを展開する。割と直ぐ近くに緑川は居るが……奴はボーダーでもトップレベルの機動力を持っている。この程度の間合いなら一瞬で詰めてくる。
「見っけ!!」
どちらかが倒れるまで終わらない時間無制限の1本勝負なのでバッグワームは互いに使わない。というか仮に使ったとしても私には電磁波等の常人には見えない光を見ることが出来るので何処に潜んでいるのかが分かってしまう。バッグワームもスイッチボックスでのトラップも狙撃も基本的には通用しない。ワイヤーも当然効かない。
緑川はグラスホッパーを展開して、飛んでこようとするので
「うわっ!?」
グラスホッパーが展開されている位置の前に突如として壁が、エスクードが生える。
突然の事に緑川は驚くが、そこは伊達にA級隊員ではない。エスクードを踏み台にして私との間合いを詰めようとするので私は更にエスクードを展開して緑川の四方を囲むと撃った弾が弧を描き綺麗に緑川の頭上を狙い撃ちにする。
「
「
私のクイックドロウと
上から襲ってくる事は分かっていたので頭上にシールドを展開して攻撃を防ぎ切る緑川だったがシールドはボロボロだった……私を転生させてくれた仏、今日ほどトリオン能力が多くて良かったと思う日はないぞ。
緑川は高くジャンプしつつシールドを展開する。グラスホッパーで飛ぼうと思えば飛べたが、私の
「直角にっ、
シールドに向かって飛んでいった弾がシールドにぶつかる前に直角に曲がる。
こんな事もあろうかと
「がぁああああ!!後もうちょっといけたのに」
「【いやいや、普通に私の勝ちだからな】」
「もう1本!もう1本やろうよメロン先輩!!」
「【私は1人に対して1日1本勝負しかしない主義だ……明日は別のトリガー構成にしてくるから首を洗って待ってろ】」
そしてメロン先輩が定着なんだな……まぁ、弟がメガネさんだからメロンさんとは語呂も丁度いいから良しとするか
「えぇ、もっともっとやろうよ!あ、どうせだったらあのメロンの鎧かスイカを纏って来てよ!」
「【アレは有事の際にしか使わない代物だ。というよりはアレは生身の肉体の上に鎧を身に纏っている、トリオン体を擬似的に再現している戦闘訓練のシステムと繋げる事は出来なくもないが、生身の肉体である事には変わりはない。怪我をするのはごめんだ……なにより斬月に変身すれば弱い者いじめになってしまう】」
斬月及び斬月・真、それにスカルにエターナルにさえなれば確実に勝てる。
特にエターナルはヤバい。問答無用でボーダーのトリガーを使用出来ない様にする事が出来る危険な代物だ……まぁ、何処かで訓練はしないといけないがそれをするのは本部じゃなくて玉狛支部でだ。
「【私と戦いたかったらまた明日に挑んでこい。1日1本勝負なら幾らでもやってやる】」
「ほぅ、それは良い話を聞けた」
「!」
おっと、こりゃまずいこと口走ったな。
後ろに風間さんが居ることに気付かずに米屋達に挑発をしてると風間さんがやる気を出していた。
「何時かのリベンジをさせてもらう」
「【緑川の時と同じルールでいいですね?】」
「ああ、それで構わない」
よーいドンの勝負ならば確実にこちらが勝てるので多少のハンデは必要である。
早速個室に入って風間さんのスコーピオンと思わしきものを発見する……10000超えの
『ソロランク戦1本勝負開始』
ランク戦が開始されると同時にレーダーを展開する。
どちらかが倒れるまで終わらない1本勝負……なのだがレーダーには風間さんは写らない。バッグワームを起動している……原作の遊真の様にバッグワームを起動しつつ颯爽と私の首を狙いに来るつもりなのだろうか?
「あっちか」
取り敢えずその手は私には通用しない。微弱な電磁波の流れから風間さんが何処に居るのかが分かる。
向こうはどう思っている?カメレオンが通じないのは前回のスカルの一戦で分かっている筈だ。バッグワームを使用しての奇襲は……出来れば御の字といったところか。
「エスクード」
だったら動きを制限するシンプルな壁が必要だと十字路に立ち、四方から
「そこだな」
空中を飛んで風間さんが何処に居るのか見つけると直ぐに狙撃する……コレもサイドエフェクトが無ければ出来ない芸当だろう。
不意をついた一撃だが流石はトップクラスの使い手、バッグワームを解除しつつシールドを展開し、私の狙撃を防いで走ってくるが行く手はエスクードの壁が邪魔をしてジグザクにしか走れない。
ゆっくりとゆっくりと落ちていく私はイーグレットを消して直ぐに拳銃を取り出して飛んでくる風間さんを撃ち抜いた。
「結構な無茶をしたな」
空中でクイックドロウなんて変態じみた事を何時の間にか出来るようになっていた。
コレもまたサイドエフェクトと手先の器用さによるチートだろう……チートに頼りまくりだが、コレしか私には道が無いので仕方ない事だ。
「コレがお前の本気なのか?」
「【まだ手探りでやっているところがありますのでなんとも言えないですね】」
今のスタイルが自分にとって最高のスタイルなのかは今の自分にも分からない。
狐月を使っていないので本来のスタイルとは違う。
「スカルとして戦えるか?」
「【アレは有事の際にしか使わないので諦めてください】」
どんだけ戦いたいんだ。私の方がデッドオアアライブになるので私は戦うことはしないぞ。
1本だけの勝負だと言っていたので風間さんはそれ以上はなにも言ってこずに去っていく。クールな大人だな……身長160cm以下だけど
「お前、滅茶苦茶引き出しがあるな……風間さんに勝っちまうとか既に10000越えの
風間さんに勝てるとは思っていなかったのか米屋は称賛する。
「【たった1本取れただけだ。ここで図に乗ってしまうのは良くない……褒めないでくれ】」
「硬いなぁ、もうちょっと楽しんでこうぜ」
「【私は遊ぶためにボーダーに入ったんじゃない】」
気を張り詰めているかと聞かれればそうかもしれないがこれぐらいやっておかないと、油断すると気が緩む。
米屋も出水も緑川もボコボコにしたのでどうしようかと悩んでいるとリーゼントインテリヤンキーもとい弓場さんがやってきた
「おい、俺とランク戦をしろ」
「【1本勝負だったらいいですよ】」
「お、面白い対戦カードが組まれたぞ」
弓場さんが挑んでくるとは思ってもみなかったがコレはこれで好都合だ。
個室に入り、10000点を超えているアステロイドを選択すると市街地に転送される。
『ソロランク戦1本勝負、開始』
と同時に私も弓場さんもホルスターから拳銃を引き抜いた。
シールドを展開しても間に合わないのはお互いに理解している。必要なのは早撃ちの技術……私の早撃ちは0,13秒ぐらいの筈だ。のび太くんにはギリ勝てないけども他の名ガンマン達よりは早く撃つことが出来る
「あ……」
「っ、どっちだ!!」
お互い目にも止まらぬ速さでクイックドロウして、通常弾でお互いを撃ち抜いた。
どちらもトリオン体が破壊されてしまい、どっちが先に倒したのか機械に判定を委ねる
「……俺の負けか……」
機械判定の結果、私の方が僅かに早く弓場さんを撃ち抜く事が出来た。
弓場さんは負けを認める。1本勝負と約束していたのでそれ以上はなにも言ってこない
「その腕、何処で身につけた?」
「……さて、私自身も驚いているんですよ。私にここまで銃の腕があるとは思っていませんでした」
「その声は……オメェ……」
「私が何者なのかはくれぐれも内密に……秘密の方がなにかと盛り上がります」
私は謎のマスクマンの方がいいんだ……その方がカッコいいからな。
「もう1本、ダメか?」
「さっきの勝負は殆ど引き分けに近い、いや、継戦の事を考慮すれば私は敗北した。敗北した以上はトリオン体が回復するまで1日待たないといけない。申し訳ないですが今日はもうランク戦をしません」
引き分けに近い判定勝ちは負けみたいなものだ。
負けた以上はグチグチと言ってランク戦をやっている場合じゃない。負けたんだ……仮面ライダーに変身する事さえ出来れば忍田本部長ですら簡単に倒すことが出来たんだがな。
メイン
アステロイド(拳銃)
エスクード
シールド
バッグワーム
サブ
ハウンド(突撃銃)
バイパー(突撃銃)
イーグレット
シールド
トリオン 19(?)
攻撃 12
防御・支援 6
機動 7
技術 14
射程 4
指揮 0
特殊戦術 7
TOTAL 69
ギャグ短編(時系列は気にしちゃいけない)
-
てれびくん、ハイパーバトルDVD
-
予算振り分け大運動会
-
切り抜けろ、学期末テストと特別課題
-
劇団ボーダー
-
特に意味のなかった性転換
-
黄金の果実争奪杯