メガネ(兄)   作:アルピ交通事務局

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第92話

 

 2月2日(日曜日)本日は休みの日だが私には休みはない。

 まだ正式にボーダーの隊員になっていないので防衛任務に出ることは無いのだがやらなければならない事は多々ある。例えばマニュアル作りとか

 

「昨日の記録(ログ)を参考に副音声で解説を加える……ゆっくり実況のと同じ要領でいいか」

 

 昨日、米屋を相手に30本勝負をしたのでその時の動画を参考に出来ないものかと思考する。

 東さんに提出するトリガーの基礎学的なマニュアルは下手な物を出せば高確率でボツになると私のサイドエフェクトが言っている。ちゃんとした物を作り上げなければと昨日の記録(ログ)を確認しつつここは使える使えないの仕分けをしていると部屋の呼び鈴が鳴るので誰だと出てみると米屋と出水だった。

 

「三雲、ランク戦やろうぜ!」

 

「そんな磯野、野球やろうぜのノリで言ってくるんじゃない」

 

 部屋で引きこもっていて色々とやっていると2人がランク戦に誘ってくる。

 中島的な感じで米屋は言ってくるのでツッコミを入れつつトリガーを手にして起動してトリオン体に換装する。

 

「昨日もそうだが怪しさ満載だな」

 

「ほっとけ」

 

 謎のマスクマンに扮装している私に対して呆れる出水だが出水のセンスも大概である。

 トリガー構成は昨日の剣闘形態から色々と変えており、昨日とは違うぞと言えば米屋はワクワクする。

 

「1本だけだからな」

 

「お前、ホントにそれでいいのか?何回も繰り返したりすることで分かる事もあるんだぞ?」

 

「確かにそのメリットは有るのは認めるが、それをすると気が緩む。オン・オフの切り替えはそこまで上手くないんだ、私は」

 

 ボーダーの戦闘訓練は何回でも繰り返すことが出来て色々と試行錯誤が出来る。

 1日1人1本なんて誓約をしていれば試行錯誤の末に見えてくるものが見えてこなかったりする可能性があるが私はそれを承知の上でこのスタイルを取っている。でないと気が緩んでしまうから。

 

「マジでやる時は自分の事を私じゃなくて俺って言ってるのに……固いな」

 

「まぁ、妙なところに拘りがあるのが三雲らしいっちゃらしいけどな」

 

 もう少し楽しんでも良いんじゃないのかと米屋は困るがそこが私らしいと出水は頷く。私らしいってなんだろうと少しだけ疑問を抱くがそこはあまり気にしない方がよさそうだ。米屋との真剣勝負、今回のトリガー構成でどうやって勝とうかと考えながら歩いていると太刀川さんに遭遇する。

 

「……誰だ?」

 

 この姿で会うのははじめてなので太刀川さんは首を傾げる。

 出水はこういう感じの展開になる事が分かっていたので素顔の方が良いんじゃないのかと言いたげな顔をし、私の事を教えようとするのだが私は出水の口を塞ぐ

 

「【謎のマスクメロンマンとでも言っておきましょうか】」

 

「ほぅ、謎のマスクメロンだと?出水、お前俺に内緒でなにか面白そうな事をやろうとしてるな」

 

「いや、別に隠してるわけじゃ……なんで話をややこしくするんだよ」

 

「【そっちの方が面白いし……後に色々と役立つ】」

 

 謎のマスクメロンマンがボーダーには居るというのを印象づける事が出来ればそれはもう御の字だ。

 迅のサイドエフェクト程とは言わないが未来視は出来なくもない。なんだったら迅から迅の記憶を読み取ってダミーのメモリを使って迅に化ける事が出来る。

 

「今からコイツと1本勝負するところなんですよ」

 

「お、いいね。俺も後で勝負してくれよ」

 

「【1本だけならいいですよ】」

 

 今から米屋と一本勝負をする事を教えると嬉しそうに私との対戦を太刀川さんは予約する。

 1本だけだが勝負する約束を取り付ける事が出来た……ボーダーのトップに立つ実力者の腕前が気になるところだがその前に米屋との対戦を果たす。何時も通りブースに来て個室に入って9000台の弧月使いを選択、1日しか経過していないがもう馴れたものだ。

 

『ソロランク戦1本勝負、開始』

 

「今回は弧月か」

 

 ソロランク戦が開始すると共にトリガーを起動する。

 鞘に納刀している弧月を見て米屋は笑みを浮かびあげるのだが今回は弧月だけじゃないとエスクードを起動して3つの方向に囲む。

 

「昨日みたいにゃいかねえぞ」

 

 昨日、私は突きでの旋空弧月を米屋にお見舞いした。

 エスクードのバリケードで一方だけ開けてそこを旋空弧月の突きで来ると思っているのだろうが、今回は違う。米屋は望むところだと敢えて開けている真正面を突き進んでくるので黒色の拳銃を構えるとシールドを展開しつつ突撃をしてくる。

 

「惜しいな」

 

「ぬぅぉぁ!?」

 

 私の撃った弾はシールドに当たった、正確に言えばシールドを通過した。

 シールドには一切のヒビは入らず黒い弾は通過していき米屋にぶつかると六角形の重しが出現し、米屋は体勢を崩したので弧月を鞘から抜いて米屋の首を狩った。

 

「あ〜畜生、鉛弾(レッド・バレット)か。完全に油断してたわ」

 

 米屋に撃ったのは通常弾(アステロイド)ではなく通常弾(アステロイド)鉛弾(レッド・バレット)である。

 エスクードで3方を囲み一箇所のみ出口を作り真正面から突撃をさせつつ、拳銃で撃ち抜く。米屋みたいな強い奴には鉛弾を、普通の相手には威力高めの通常弾を。奇門遁甲の陣……的なのだな。

 

「いいじゃん、お前!」

 

 今の1本を見ていた太刀川さんは興奮する。面白い対戦相手が見つかったのだと子供の様にはしゃいでいる。

 早速、俺ともやろうぜと10本勝負を申し込んでくるので却下。1本勝負だけと釘を刺す。

 

「なんで1本なんだよ、もっともっとやろうぜ!」

 

「【申し訳ありませんがコレばかりはポリシーなものでして】」

 

 1本勝負な事に太刀川さんは不満を漏らすが、こればかりは譲れない。

 一応ポリシーを語ると渋々納得というか俺が勝ったら追加でもう1本なと無茶な要求をしてくるのだが、最初から私には勝つしか道は無いのでこの道を行かせてもらう。

 

『ソロランク戦1本勝負開始』

 

「よしっと、早速来たか」

 

 試合開始と同時に太刀川さんの三方をエスクードで囲む。

 先程の米屋との戦いで使った手でこの後どうなるのか分かっている太刀川さんは下手に突撃してこず、一歩足を前に出して踏み込む

 

「旋空弧月……ギリ届かないか」

 

 太刀川さんが旋空弧月を撃ってくるのだが私にはギリギリ届かない。が、エスクードのバリケードを破壊する事は出来ている。

 太刀川さんはグラスホッパーを起動して勢いをつけて私の元まで飛んでくるのでエスクードを地面から生やすが太刀川さんはズバズバと切って破壊してくる。

 

「どうした!妨害だけじゃ俺を倒すことは出来ねえぞ」

 

 妨害札として持っているのはエスクードと鉛弾……そしてシールドである。

 太刀川さんは私が銃を撃つことが出来ない程に間合いを詰めて斬りかかるが私は弧月を鞘から引き抜いて防ぐ

 

「もう一手あるぞ」

 

 太刀川さんは弧月二刀流で今防いでいる弧月は一本だけ。もう片方の手が空いている。太刀川さんはもう一本の弧月に手を向かわせようとするので弧月付近にシールドを貼って妨害する。

 このシールドを貼って行き先を妨害する技は中々に使える。相手の動作を完璧に見抜いてジャストなタイミングで貼らないといけない中々にシビアな技だが強烈な技だ

 

「んにゃろう、結構セコい手を使いやがって」

 

 もう一本の弧月を抜くことが出来ないと分かれば太刀川さんは1本の弧月で攻めに掛かるのだがエスクードを背後から出現させて太刀川さんを突き飛ばし体勢を崩し、バッサリと太刀川さんの首を奪った。

 

「おい、なんだ今の!エスクードで物理的に邪魔するとかマジか!!」

 

 1本勝負が終わり、個室内に転送されると太刀川さんが通話してきた。

 早速記録(ログ)を確認して自分がなにをされたのか確認した後に嬉しそうに笑っている。

 

「もう1本!もう1本だ!」

 

「【やです】」

 

「ケチくさい事言うなよ。後で餅を奢ってやるからさ」

 

「【餅で動くと思ったら大間違いです】」

 

 もっと戦いたいと言うのだが太刀川さんから1本を取るのは割とキツい。

 初見殺しのところがあったから勝ち星を取ることが出来た……と思う。太刀川さん、実際に対峙してみてよく分かるが滅茶苦茶強い。斬月だったら確実に勝てるんだがな。

 

「【大体こんなところで油売ってて大丈夫なんですか?レポートとか】」

 

「お前、それ言うのは無しだろうが」

 

 あ、やっぱりあるんだ。

 レポートをそっちのけでランク戦をやっていると噂な太刀川さん。案の定レポートを隠している……

 

「【上の人に真面目に大学に通うつもりのある人にボーダー推薦の枠を使うべきだと言っとかないと】」

 

 嵐山さんの様な爽やか系のイケメンになれとは言わない。日夜鍛錬を積んでいる風間さん程固くなれとも言わない。でもある程度は示しをつけておかないといけない。ボーダー推薦という謎の枠を使用して三門大学に裏口入学したんだからせめて大学生としてちゃんとしていろ。ランク戦をeスポーツ感覚でやってる事に関しては責めたりはしないからさ。

 

「もう1本だ!もう1本やったら真面目にレポートに取り組むからよ!1本ヤラせてくれよ」

 

 いや、言い方。

 欲求不満な太刀川さん。どうやって切り抜けよう……堂々と無視を決め込めばいいか。

 

「その1本はお預けだ」

 

「っげぇ!風間さん!!」

 

 おい、言い方。

 風間さんが太刀川さんの居る個室に乗り込んだようで、太刀川さんは大層驚いていた。

 

「太刀川、進級が関わっているレポートは早目に終わらせておけと忍田本部長が何時も言っているだろう」

 

「いや、提出期限までまだもうちょっとあるじゃん」

 

「そうやってズルズルと先延ばしにして何時も提出期限ギリギリに痛い目に遭っているだろう。周りに居る奴の迷惑と示しがつかん」

 

「もう1本!もう1本だけヤラせてくれ!!」

 

「ダメだ……そいつは1日1本しか相手をしない流儀だ」

 

「鬼!悪魔!風間さん!!」

 

「ほぅ、俺は妖怪の類と言いたいようだな」

 

 小学生の間違いだと思う。とにかくもう1本と駄々をこねる太刀川さんを風間さんは引っ張っていった。

 取り敢えず一難を去る事が出来たので個室から出ると人だかりの様なものが出来ていた。

 

「【どういう状況?】」

 

 何故か出来ている人集り。

 事情を米屋に聞きに行けばそこには諏訪さん、来馬さん、荒船先輩、柿崎さんと言ったB級の中位の隊長達が居た。B級の中位の隊長だけでなく小荒井、奥寺、若村等も居る。

 

「お前、マジでやってる太刀川から1本取るとかやるな」

 

「【割とギリギリの勝負でしたよ】」

 

 今の試合を見てくれていたのか諏訪さんは褒めてくれる。しかし割と初見殺しが多かったので次からは色々とキツそうだ。まぁ、でもまだこちらも使っていない技が幾つか存在しているのでどうにかなる……筈だ。

 

「君、見たところ何処かの部隊(チーム)に所属していない様に見えるけど……」

 

「【絶賛フリーですよ】」

 

 恐る恐る聞いてくる来馬さん。

 私は何処の部隊(チーム)にも所属していない事を教えると目の色が変わる。諏訪さんも柿崎さんも目の色が変わる。

 

「もし良かったらなんだけど、鈴鳴第一(うち)に」

 

「待て、来馬!先に目をつけたのはオレの方だ。お前、諏訪隊(うち)に来ないか?」

 

「【……困りましたね】」

 

 部隊に入らないかとスカウトをされるとは思ってもみなかった。

 現在私はトリガーを支給されてはいるもののボーダーに正式に入隊しているわけではないので何処かの部隊に入る事は出来ない。仮に入る事が出来たとしても自分で撒いた種を回収するべく那須隊に入っているだろう。

 

「1つ、聞きたい事がある」

 

 誘ってくる人達が居る中で荒船先輩が口を開き尋ねてくる。

 

「お前は狙撃訓練所にも居て、米屋を相手に拳銃を、太刀川さんを相手に弧月を使っていた……お前、もしかして完璧万能手(パーフェクトオールラウンダー)を目指しているのか?」

 

 近距離、中距離、遠距離の全距離で戦うことが出来るポジションを目指している荒船先輩。

 もしかするとと気になっている様だが私は違うと首を横に振る。

 

「【自分は一通りのトリガーを使える様に励んでいるだけで完璧万能手(パーフェクトオールラウンダー)を目指していません。確かに自分のトリオン能力等を考慮すれば出来なくもないですが、私はなんでも出来るを目指したいです】」

 

「なんでも出来るは完璧万能手(パーフェクトオールラウンダー)を含んでいるんじゃないのか?」

 

「【ボーダーのトリガーは枠が8個でバッグワームとシールド2枚が必須みたいなもので実質5枠しかありません。シールドを1枚にしても6枠、自分は玉狛支部の烏丸のガイストの様に近距離特化、中距離特化、遠距離特化と色々なスタイルを取りたいんです】」

 

 完璧万能手は目指そうと思えば目指せるだろう。特に狙撃関係は嫌でも見ることが出来る。だが、私が目指しているポジションは役割はそうじゃない。その部隊(チーム)にとって本当に必要なポジションに……太刀川隊ならば中近距離の万能手か狙撃手兼トラッパーとか。

 必要に応じて変幻自在に色を変えるカメレオンの様な隊員を私は目指す。時にはエース、時にはフォロー上手な補佐官、時には牽制の狙撃手と色々と化けれる様にしたい。

 

「なるほどな……お前、荒船隊(うち)に来ないか?俺は完璧万能手(パーフェクトオールラウンダー)を目指しててな、色々と意見を交流したい」

 

「荒船、セコい真似してるんじゃねえぞ!!」

 

 上手い具合に私を取り込もうとしてくる荒船先輩。

 確かに意見の交流をするためには部隊に所属するのが手っ取り早いが諏訪さんはそうはさせまいと止めに入る……いやぁ、最初から全部断るつもりだから見ていて滑稽だな。

 

「【自分をスカウトしようとしているのは分かりましたが、自分は今のところは何処かの部隊に入るつもりはありません】」

 

「そう、なのか?なにか代わりの目標があるのか?」

 

「【まぁ、一応は……些細な事なのであまり気にしないでください】」

 

 柿崎さん達は真剣に上を目指そうとしていて上を目指すには私の力が必要だと判断したのだろう。

 必死になって上を目指そうとしているならばそれでいい。私は下で燻っている滞っている人を上に上げる事をしたい。そうすることで全体的に組織として一段階上に上がることが出来る。

 

「【しかしアレですね。自分を見て称賛してくれるのは嬉しいですけど、何故に新しい隊員を入れようと思ったのですか?】」

 

 ここで思った素朴な疑問をぶつける。強くなるために新しい隊員を導入するのは1つの手だが、それだと現状ではどうすることも出来ない、お手上げに近い状態だと言っているも同然だ。もっともっと自分達の中にある可能性の引き出しを探したりするものじゃないか。

 その辺りについて聞いてみると何故か黙ってしまう。自分達じゃ上を目指す事は出来ない、そう自覚している……というわけではなさそうだな。

 

「……この前の大規模侵攻でよ、思い知ったんだ」

 

「【思い知った?】」

 

「スゲえ助っ人が来てくれたから人型の近界民(ネイバー)をぶっ倒す事が出来た。オレ達が数年掛けたのはなんだってぐらいそいつは強くて……(ブラック)トリガーすらも圧倒していた。オレ達の数年間を一瞬にして消し去るぐらいに凄かった」

 

 ……そのスゲえ助っ人とやらは私の事だろうな。

 ボーダーが数年掛けて用意した隊員達が活躍こそすれども敵の首魁の首をまともに取っていない。対して私はヒュースを相討ちで落として、ランバネインを撃ち落とし、エネドラを相手に完封をした。

 ボーダーの人間でない奴がボーダーよりも大活躍してしまえばB級の隊員達は色々と思うだろう。自分達の数年間は何だったんだとか。死者こそ出なかったが、市民に怪我をさせた。だからこそ上に上がって強くならなければならないと諏訪さん達は必死になっているんだろう。

 

「こんだけ色々と準備してた筈なのに外部の協力者を得てはじめて人型を倒すことが出来た……家族の為に体張ってたそいつに負けないぐらいに強くてしっかりとしてなきゃならねえって思い知らされたんだよ」

 

 ……さて、どうすべきか。ここでトリガーを解除して素知らぬ顔で戻るのも1つの手だ。

 諏訪さん達も色々と悩んだりしているが元の姿に戻れば色々と台無しになる……どうやってこの場を切り抜けるか……いや、違うか。多分だが迅の奴はこの状況を見て私にトリガーを持たせたりしたのだろう。なにせ一般人に怪我人が出てC級隊員が拐われてしまったのだから。何処かで意識を改革していた方がいい……私の事をカンフル剤として利用しようという魂胆だろう。

 

「【あまり上ばかり気にしすぎていたらそれこそ絵に描いた餅ですよ】」

 

 ここにいる面々は中位にいる、上位にいるけど安定していない等の面子だ。

 奥寺と小荒井とかは違うけども大体はそんな感じで焦る気持ちは分からなくもないが、あんまり上ばかり見ていると足元を救われる。一歩ずつ前に進んでいかないといけない。

 

「【私には私のやらなければならない事があるので今のところは何処かの部隊(チーム)に所属する事は考えていないです。皆さんが必死になって上を目指しているのは分かりましたが申し訳ありません】」

 

 ペコリと頭を下げる。申し訳ないがここにいる人達の部隊(チーム)に入ろうとは思わない。

 仮に入ったとしても……おんぶにだっこに近い状態になる可能性が高かったりする。

 

「【とはいえ、このまま普通に帰すのも忍びないのでアドバイスを送りましょう】」

 

「アドバイス?」

 

「【……諏訪さんはこのままで大丈夫です。決断をする大人の立場と目線を持っていれば上手くいきます】」

 

「お、おぅ」

 

「【来馬さんは村上先輩との連携を取りましょう。あのガンダムスタイルもといシールドを上手くいかしてフルアタックとか】」

 

「フルアタック、そういう手もあるか」

 

「【柿崎さん、周りがイエスマンばかりで慕ってくれるのはいいですが、時には決断してしっかりと手綱を握らないといけないメンツと組むかもしれません……ガツンと行く時を見せてください】」

 

「ガツンとか……」

 

「【小荒井、奥寺はもう少しで開花しそう。でも、油断してはいけない。1日でとんでもない化け方をする奴が中には居るから】」

 

「そんな奴、居るのか!?」

 

 私に出来るのはほんの少し先の未来を当てるぐらいだ。

 

「【若村……お前は取り敢えず口だけの人間になるのは止めろ。妬む暇があるならば使いにくい使える駒を上手く扱う方法の1つでも考えろ。いざ決断や判断が必要で責任を取らないといけなくなった時にチキってしまう】」

 

「なっ………………」

 

 取り敢えずはこれぐらいだろうか。

 言いたいことを言っておいてそれがどういう感じに転んでいくのかは私には分からない。色々とやっておいて原作通りに事が運ぶかもしれない……私というイレギュラーな存在が居るから世界というのは案外いい加減に出来ている。

 

「【では、私はランク戦をしてきますので】」

 

「ちょっと待て、俺と勝負してくれ」

 

「【いいですよ。ただし1本だけですけど】」

 

 言うことを言い終えたのでこの場を去ろうとしたが荒船先輩が勝負してくれというので受ける。

 結果?弧月を振る腕をシールドで妨害した隙に拳銃の通常弾で撃ち抜いて勝ったとだけ言っておこう。




メイン

弧月
旋空
鉛弾
シールド

サブ

アステロイド(拳銃(ハンドガン)
エスクード
シールド
バッグワーム

トリオン 19(?)
攻撃 11
防御・支援 6
機動 5
技術 16
射程 3.5
指揮 0
特殊戦術 4

TOTAL 63.5

ギャグ短編(時系列は気にしちゃいけない)

  • てれびくん、ハイパーバトルDVD
  • 予算振り分け大運動会
  • 切り抜けろ、学期末テストと特別課題
  • 劇団ボーダー
  • 特に意味のなかった性転換
  • 黄金の果実争奪杯
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