「ここを越えれば本当に一線を超えてしまう………いいの?」
サクラハリケーンを二人乗りで向かったのはボーダー本部……がある警戒区域だ。警戒区域手前のバリケードの前に私と母さんは立っている。
ここを越えてしまえば越えてはならない一線を越えてしまい後戻りはもう出来ない。まだ話し合いが通じる段階だが母さんは警戒区域で立ち入り禁止のバリケードを平然とした顔で越えていった。
「貴虎、ボーダーは上手い具合に勧善懲悪の正義の味方をしているかもしれないけれど、その実態は戦争をしている民間の軍隊の様なものなのよ」
「まぁ、確かにそうだけど……」
「でもね、世の中にはやっていいことと悪いことがあるのよ。越えてはいけない一線を越えてしまったのは私達だけじゃない、向こうもよ」
ボーダーは近界民のあれやこれや色々と権限を持っているが探偵まがいの張り込みをしていいとは限らない。
今回は見逃してやると私が再三口を酸っぱくして言ったのにも関わらず三輪達は武装した状態で我が家に乗り込んできた。武装していないのならばトリガーを起動する前にボコボコにする事が出来たのだが、流石にそんなに甘くはないか。
「それに貴方、口ではなんだかんだ言いながらもついてきているじゃない」
「まぁ、それを言われればそうなんだけど……」
母さんは1人でもボーダー本部にカチコミをするつもりだ。
その事に関して私はなんだかんだと言いつつも止めようとはしない。それどころか逆に母さんを加勢しに来ている。
「さ、上の偉いさんに会って話をつけるわよ」
警戒区域の向こう側に母さんは足を運ぶ。
私もゲネシスドライバー、ではなく戦極ドライバーをセットし警戒区域内に足を踏み入れる……分かっていた事だが警戒区域内は廃墟が多い。当たり前の事だがボーダーは三門市を戦場に変えている……だから■■■も泣かせた……許す許さないの問題じゃないか。
「あら、手厚い歓迎ね」
「……?」
ボーダーの本部付近に辿り着くと二宮隊がいた。
まさか私達を歓迎してくれるとは思ってもいないので母さんは嫌味の一言を言うのだが嫌味がニノさんに通じていない。
「こちら二宮、一般人が紛れ込んでいる」
「……まぁ、そうなるよな」
修に三輪隊が付いている事は一応はトップシークレットの事だ。
二宮隊と親交が深い訳では無い、なんだったらコレが初対面だったりするので当然と言えば当然の反応を示す。
「貴方、ボーダーの隊員よね?あの極道顔もとい城戸司令に繋げてくれないかしら?貴方達が一向に謝罪に来ないからこっちがカチコミに来たって」
「カチコミにだと?……おい、氷見どうなっている?」
『ちょっと待ってください。今、上の方に確認を取ってみます』
「……貴方じゃ話にならなさそうね。悪いけれど、退いてくれるかしら?」
「待て!ここからは一般人の立ち入りは禁止だ」
上に伝わっていなさそうなので母さんは先へと進もうとする。
しかし当然というべきかニノさんはこれ以上先には進ませないと肩を掴んでくるので母さんは手で弾いた。
「先に手を出してきたのはそっちの方よ……貴虎、やりなさい」
「え……流れ的に母さんじゃないの?」
仮面ライダークロニクルのガシャットを手に持っていて何時でも変身可能な母さん。
話の流れ的に母さんがここで仮面ライダークロニクルを起動して変身するんじゃないのかと思ったが、母さんは私に押し付けてくる……仕方無いか。
『カブト!』
「っ、トリガーだと!?」
カブトロックシードを起動し頭上にカブトの顔を出現させる。
私達の事をただの一般人だと思っていたニノさんは驚いたようだが既に遅い。戦極ドライバーにカブトロックシードを装填する。
「変身」
『ソイヤッ!!カブトアームズ!天の道、マイウェイ!』
「……なんだそれは?」
『二宮さん、連絡がつきました。その二人は近界民との繋がりがあるそうで、取り押さえろとの事です』
「……辻や犬飼も合流するように言ってくれ」
『了解しました』
「どうやら話は終わったようね。それでボーダーの本部に案内をしてくれるのかしら?」
「悪いがお前達をここで野放しにするわけにはいかない。即刻取り押さえさせてもらう」
「はぁ……あくまでも自分達が正当だと主張し、謝罪の一言すら無いのね」
母さんの逆鱗の上でタップダンスをするボーダーの上層部。
最初から謝ったりすればそれで済む話なのにどうしてこうも話をややこしくするのだろうか。いや、ほんとに母さんに喧嘩を売るのはまずい。
「貴虎、ボーダーは4年間備えてきたわ。近界民に襲来があっても対処する事が出来るように……全部を無駄にしてやりなさい」
「了解……そういうことだ。貴方に恨みは無いがここで倒させてもらう」
そう言うと戦極ドライバーのカッティングブレードを2回切り倒す。
『クロックアップ』
「っ、ア」
「遅い」
私がなにかを仕掛けにやってくるのでニノさんはアステロイドを出そうとしたが遅い。
クロックアップは超高速で移動する事が出来るだけでなく思考をも加速させる、独立した時間の中を動き出す事が出来る……通常の何百倍の速度で動き出す事が出来る……クロックアップが高速移動かそうでないかはライダー好きにとって話が変わるけれども、とにかくニノさんから見て尋常ではない速さでニノさんの首をカブトクナイガンで切り倒した
『脳伝達神経損傷、緊急脱出』
「貴虎、残り2人もお願い」
「任された」
二宮隊の残り2人も間もなくこちらに向かってやってくる。
母さんは残りの敵も排除する様に言ってくるのでやってきた辻と犬飼さんをクロックアップで問答無用に撃ち倒す。
「ボーダーの精鋭と言っても所詮はこの程度か」
カブトロックシードを用いてクロックアップを使っているのだから負ける方が逆におかしい。
ボーダーの精鋭中の精鋭がこの程度の実力だと呆れていると突撃銃の弾が飛んでくるので回避するとそこには香取隊の若村と香取がいた。
「出たわね、人型
キッと強く私達の事を睨んでくる香取。
「葉子、分かってると思うが先走りするんじゃねえぞ」
「言われなくても分かってるわよ」
今にでも襲いかかって来そうな雰囲気を持つ香取を若村が宥める。
近界民は敵だという視線を向けている……そういえば香取は1度目の大規模侵攻で被害を受けた住人だったな。ならば、近界民を憎むのは当然の事だが
「私達は近界民じゃない。極々普通の三門市民だ」
「その声は……三雲なのか?」
一応は間違っているので訂正を入れる。
私や母さんは近界民じゃない、遊真は向こうの世界からやってきた人間であって敵じゃない。
「上層部にくだらない真似はするんじゃない、今すぐに謝罪に来いと言ってくれ」
「はぁ?なんであたしがそんな事をしないといけないのよ」
「はぁ……よりによって面倒なのが出てきたな」
そう言いつつカッティングブレードを3回倒す
『ライダーキック』
「ライダーキック」
「っ!?」
「私達と対話している間に間合いを詰めて不意打ちを企んでいたみたいだが私にはカメレオンは通用しないぞ」
カメレオンで透明になり近付いていた三浦をライダーキックで蹴り飛ばす。
トリオン体を粉々に粉砕された三浦は緊急脱出をしてしまい、流れ星の様にボーダー本部に戻っていく
「貴方達下っ端には用は無いわ。早いところ上の人達を連れてきなさい」
「……誰が下っ端よ」
「B級なのがその証拠だろう……もういい、話し合いはするつもりは無いのならそれで構わない」
『クロックアップ』
「っ!」
再びクロックアップで自らの時間を加速させ、高速移動で若村と香取の首を跳ねる。
う〜ん、わかっていた事だけどもカブトのクロックアップはチートだな。こっちもクロックアップするかそれ並みの速度で動けないと対抗する事は……いや、そういえばカブトの第1話で天道総司、弾幕を張ってクロックアップしてきているワームを対処する事が出来ていたな。
「全く、さっきから全然話が通じないわね」
人の事をあろうことか人型近界民扱いしてきた事に流石に母さんもご立腹だ。
取りあえず上層部の人達は母さんの拳骨は免れる事は出来ないだろうと思っていると加古さんと黒江が現れる。
「貴方達が近界民?」
「違うわ。息子が向こうの世界からやってきた子と繋がりがあるからと疑いがあるからボーダーがストーカーまがいの事をしていたからクレームにやってきた極々普通の三門市民よ」
「……どういうことですか?」
「私が聞きたいぐらいだ。大方、上がこっちがカチコミに来たと知って逆に捕らえようとしているんだろうが……悪いんですが加古さん、私達は上層部に用事があるのでそこを退いてくれませんか?」
「その声は……貴方、トリガーを持っていたのね」
「ええ……やるというのならばこちらも」
「待ちなさい」
戦極ドライバーのカッティングブレードに手を寄せると母さんから待ったが掛かった。
なんだと振り向くと手には仮面ライダークロニクルが握られており、母さんはガシャットのスイッチを起動した。
『仮面ライダークロニクル』
「貴方ばかりにやらせないわ……今度は私が潰す」
そう言うと仮面ライダークロニクルガシャットを手放す母さん。
仮面ライダークロニクルガシャットは地面に落ちる事は無く、空中を舞いバグルドライバー
「変身」
『バグルアップ!天を掴み取れライダー!刻めクロニクル!今こそ時は極まれり!!』
「うわぁ……うわぁ……」
何故出来るかどうかは知らないけれども、母さんは仮面ライダークロノスに変身した。
エグゼイド系の中でもかなりのチート性能を誇っている……ポーズが本当に厄介だ。
「母さん、そこかしこに罠が仕掛けられているから気をつけて」
「問題無いわ」
強制的に位置を変える物もあれば爆弾もある。私にはサイドエフェクトがあるので何処に罠が仕掛けてあるのかが丸わかりだが母さんには何処にあるのかが分からない……が、関係の無い事だった。
『ポーズ』
母さんはバグルドライバーⅡのAボタンとBボタンを同時に押した。
すると母さんは一瞬の内に、いや、目に見える事なくその場から消え去ってしまい気付けば加古さんと黒江の背後にいた
「っ!?」
「嘘!?」
黒江と加古さんは背中を大きくバッサリと斬られていた。
警戒は怠っていないのに急に背中をバッサリと斬られてしまった事に驚きを隠せないが、トリオン体の活動は限界を迎えてしまい緊急脱出してしまう。
「コレは中々に使えるわね」
「一応は私の物なんだが……ホントになんで使えるんだ」
私ですら変身する事が出来ないクロノスにさも当たり前の如く母さんは変身をしている。
全くなんでもありなのは分かっていた事だが、ここまで行くと度が過ぎているぞと戦極ドライバーにセットしているロックシードをカブトからディケイドに変える
『ソイヤッ!ディケイドアームズ、破壊者・オン・ザ・ロード!』
「なんや見たことのない奴が来とるな」
「イコさん、油断したらあきませんよ」
ディケイドアームズに変身すると今度は生駒隊のイコさんと水上先輩がやってきた。
まだディケイドアームズの勝手が分からないのでここは母さんに任せると母さんはポーズで時間を止めて生駒隊の2人を撃墜する。
「なるほど、ディケイドロックシードにはこんな機能も搭載されているのか」
ライドブッカーを手にし、開くと中には仮面ライダーのカードが入っていた。
ディケイドといえばあらゆるライダーに変身する事が出来る仮面ライダー、ディケイドアームズはそれに近しい事が出来るとライドブッカーからカードを1枚取り出して戦極ドライバーに翳すとディケイドロックシードが変化を果たす
「変身」
『ウィザードアームズ!キラキラ、インフィニティ!!』
「実に面白いな」
私のトリガーには隠された機能が幾つか搭載されていると私を転生させた仏は言っていたがディケイドロックシードにはカメンライドもどきの機能が搭載されているとは思ってもみなかった。中々に良い機能が搭載されているな。
「うぉっと!!」
「っちぃ、避けられちまったか」
「諏訪、前に出過ぎるな。向こうはなにをしてくるのか分からない」
ウィザードアームズ(インフィニティ)を堪能していると弾丸が飛んできたので回避する。
今度はいったい誰かと思えば諏訪さんとレイジさん……いや、玉狛第一と諏訪隊の面々と言った方が良いだろうな。
「待ってくれ。私達はカチコミに来たには来たが、貴方達隊員に喧嘩を売りに来たわけじゃない」
「その声、お前、三雲なのか!?」
この人達ならば話し合いは通じるだろう。
アックスカリバーを出さずに話し合いを求めるとどうして私がこの場に居るのかを大層諏訪さんは驚いた。
「なんでお前こんな事をしてるんだよ」
「ボーダー、というか三輪と米屋が人の家に張り込みをしたり、トリガーを起動して武装した状態で家の中に土足で踏み込んできたり奈良坂達が狙撃銃向けて狙撃のスタンバイしてたり色々とやってきたんだ」
「はぁ?どういうことだ。オレ達は人型の近界民が出たから倒してこいって言われたんだぞ」
「……どうやら俺達とお前達の間で色々と誤解があるようだな」
聞いていた話と全然違うとなる諏訪。
レイジさんは情報伝達の何処かで間違いが起きている事に気付いたので上層部に連絡を取るのだが上層部も上層部で慌てており、連絡が上手く伝わらない。
「上からはトリガー使いの撃退及び捕縛を命じられているが……」
「言っとくけどやるなら構わないわよ。既にこっちには被害が被っているのだから責任は取ってもらわないと……私達を止めたいのならば自宅の修繕費に慰謝料、そして謝罪の言葉を持ってきなさい」
伝わっている情報に対して語弊があった様でどうするべきかと悩むレイジさん。
母さんは中指を突き立てて軽く挑発するが流石は大人というべきか挑発には乗ってこない。
「ボス、どうなってるの?人型が出てきたんじゃないの?」
『人型っていうか、トリガーを持った一般人が出てきたんだ。鬼怒田さん達は速攻取り押さえろって言ってるけども……加古隊はやられるし二宮隊もやられてるし、そいつら滅茶苦茶強いぞ』
どうすべきかと小南パイセンは上の判断を求める。
上からは即刻取り押さえろと命令が出ているのだが比はどちらかといえば三雲家にある。
「ボーダー隊員だからって何でもやっていいと思ったら大間違いよ」
「……大凡の事情は分かりました。ボーダーの上層部と話し合いがしたいのなら一度ボーダーの本部に足を、案内します」
「案内は不要よ。むしろあんた達が来なさいって上に伝えて……来ないのなら強行突破させてもらうわ」
京介が母さんをボーダーの本部内に案内をしてくれるそうだが、母さんは拒否する。
ボーダーの上層部が悪いのだからボーダーの上層部が出てくるのが筋だと母さんは主張する。
「それは……出来ないことです」
「なら強行突破させてもらうわ」
「待て待て待て、流石にそれは」
「だったら今すぐにボーダーの上層部を連れてきなさい……出来るの?」
「それは……出来ないけどよ……」
「なら話は終わりよ」
『ポーズ』
母の主張は通らない、ボーダーの上層部はここにはやってくる事は出来ない。
話にならないと母さんはバグルドライバーⅡのAボタンとBボタンを同時に押した。すると周りの時間全てが止まった
「……ん?」
絶対無敵のポーズなのだが時が止まっていると言う感覚に襲われる。
どういうことだ?クロノスの時を止めるポーズはクロノスかハイパームテキ、ゴッドマキシマムマイティX何れかじゃないと攻略出来ない筈だが母さんが一歩ずつレイジさん達に向かっているのが見える……あ、そうか。
「ウィザードのインフィニティスタイルは時間を操る事が出来たんだ」
時を止める能力だが独立した時間を持っている奴に対してはクロノスのポーズは効かないようだ。
母さんがバグルドライバーⅡを手に持ちチェーンソーの部分でレイジさん達の首を切り落とした。
『リ・スタート』
「っ!?」
「どうなってんだ、こりゃあ」
玉狛第一の面々と諏訪隊が全滅をした。なにが起きたのか分からないまま全滅をしてしまった。
「さて、貴虎、ぶっ倒しなさい」
「来い、ドラゴン!!」
そんなこんなでボーダー本部の壁に辿り着いた。
ボーダー隊員達が出てくるかもしれないので再三の注意を払う光のドラゴンを出現させアックスカリバーを取り出す。
「さぁ、ショータイムだ」
「なにカッコつけてるのよ」
少しぐらいカッコつけてもいいじゃないか。
アックスカリバーの剣でボーダー本部の外壁を破壊してボーダー本部に乗り込むのだが、そこには橘高さんと藤丸さんがいた。
「だ、誰なの?」
「何処にでもいる三門市民兼蓮乃辺市民だ」
「いや、何処が何処にでもいるんだよ!!」
「まぁ、そう言われればそうなんですけどね……さて、そろそろか」
橘高さんと藤丸さんにツッコミを入れられつつも先を見据える。
すると警報音が鳴り響いた。
『緊急警報!緊急警報!侵入者発見!侵入者発見!!』
「侵入者って、貴方達の事なの!?」
「まぁ、そうなるわね……私達の目的は別にあるからさっさと退きなさい」
警報音が鳴り響き、ボーダーに騒動が巻き起こるのだが遅い。
私のサイドエフェクトがボーダー上層部が何処に居るのかを教えてくれるので私の先導の元、ボーダー上層部が居る会議室に向かおうとするのだがそこにボーダー上位陣が立ち塞がる。
「そこまでだ!」
「なにカッコつけて出てきてるのよ」
ノーマルトリガー最強の男こと忍田本部長を筆頭に、影先輩、村上さん、弓場さん、緑川とやや攻撃手に偏っているが近距離特化の人達が現れる。
「なんで私達がここに来たのか理解しているの?」
「その一件に関してはコチラも不備があった。だからといってこのままボーダーの上層部に殴り込みに行かれても困る……これ以上先に進むというのなら」
『ポーズ』
「あ、鬼だ」
話をしている最中に母さんはポーズを使う。
ボーダー内部の時間は止まってしまい、唯一動けるのは私と母さんだけだった。
「仕方ないか」
もう既にどちらかがくたばるまで戦うしか道は無い。
カッティングブレードを3回切り倒してアックスカリバーをアックスモードにしブンブンと振り回すとアックスカリバーは徐々に徐々に大きくなっていく
『シャイニングストライク!!』
「さぁ、フィナーレだ」
巨大化したアックスカリバーを横に薙ぎ払うと影先輩、村上さん、弓場さん、緑川達を一掃する。
『クリティカルクルセイド』
母さんもバグルドライバーⅡを用いて回し蹴りをくらわせる。
忍田本部長のトリオン体は粉々に破壊されてしまう。
『リ・スタート』
「っ!」
「あぁ!?」
「なんだと!?」
「嘘でしょ!」
「どうなってやがる!?」
忍田本部長、影先輩、村上さん、緑川、弓場さんの順に声を上げる。
トリオン体は綺麗に破壊されて緊急脱出……といっても脱出先はここ、ボーダーの本部だからな。
「何人たりとも私達の歩みは止めさせないわ」
「母さん、行くよ」
現時点で居るボーダーの上位陣は大体倒せている。
この場に居ない奴等に関しては知らないがとにかくコレで後はボーダーの上層部を叩くだけだとボーダーの上層部が居るであろう方向に向かって歩き出すとゲートが閉鎖される。しかしそんなものはなんの障害にもならないと母さんがゲートを殴り飛ばし、ボーダーの上層部が集う会議室に足を運び入れる。
「見つけたわ……よくも人様の家を傷つけてくれたわね」
「な、ななな、忍田本部長達はなにをしている!?」
「彼等なら息子が全て撃ち倒したわ……ねぇ、今どんな気持ちかしら?4年もの間、準備をしてきたのにたった2人の人間にボコボコにされていて……さぞ悔しいでしょうね」
慌てふためく狸のおっさんと狐のおっさん。
母さんは今までの努力を全て水の泡にしたとあざ笑いバグルドライバーⅡを腕に装着する。
「……カチューシャの子と銃を向けた子が居ないわね。貴虎、探してきなさい」
「ああ……こうなったら米屋達にも責任を取ってもらわないとな」
何時でも上層部をぶっ飛ばせる準備をし終えたので私は母さんから離れる。
米屋と三輪を探しに三輪隊の隊室に向かうと生身の肉体の三輪達がそこにはいた。
「よぉ、さっきぶりだな」
「三雲……お前はいったい何者なんだ?」
「私は私だ……とにかくお前達にも色々と責任がある。来てもらうぞ」
三輪と米屋の首根っこを掴んで上層部の居る会議室に乗り込んだ。
会議室ではいい歳した大人達が正座になって座っており、母さんは相変わらずクロノスのままだった。
「連れてきた」
「あら、ちょうど良いタイミングね……正座しなさい」
「はい……」
「うぉお……怖え……」
三輪と米屋は観念したのか正座をしてボーダーの上層部とともに一列に並ぶ。
母さんはというと城戸司令が座っていたであろう席に座って足をくんだ。
「それで謝罪の一言は?」
「そ、その一件に対しては我々──へぶぅ!?」
「その件って、他の事については謝罪する必要はないのかしら?」
「申し訳ありませ──っ」
「なにについて謝ってるの?」
根付さんに鬼怒田さんに母さんはビンタを叩き込んだ。
流石にクロノスの状態でぶっ叩くと首をモゲかねないが流石にその辺りの手加減は出来ているので問題は無かった。
「お前の姉ちゃん、怖すぎるだろう……」
平気な顔で上層部にビンタを叩き込む母を見て米屋は怯える。
「米屋、姉じゃなくて母さんだ。40過ぎのオバンだ」
「うっそだろ、おい!?」
そんなこんなでボーダーの上層部を締め上げる事に成功した。
5分ぐらいした後に修達は戻ってきたのだが既に色々と終わった後で迅もどうすることも出来なかった。
はい、IFはここまでです。迅が電話に出なかった場合の未来はこんな感じでした。
感想評価お待ちしております
ギャグ短編(時系列は気にしちゃいけない)
-
てれびくん、ハイパーバトルDVD
-
予算振り分け大運動会
-
切り抜けろ、学期末テストと特別課題
-
劇団ボーダー
-
特に意味のなかった性転換
-
黄金の果実争奪杯