TS少女は作りたい   作:ミリウ

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11話

デビューの日から数日経ち待ちに待ったOSO初のイベント日になりました

 

わたしは、といえば・・・アイドルのお仕事の準備中です

 

イベントの内容説明とイベント開始の挨拶にアイドルとして出演する予定です

 

他のプレイヤーさん達が居ない撮影用のスタジオみたいな空間にいます

 

一緒に参加するPTの人達には伝えてあるので問題ありません

 

挨拶と説明が終わったらPTのいる所に送ってくれる事になってます

 

ちなみに、台本を直前に渡されたので現在暗記の真っ最中で、正直覚え切れるか不安ですね

 

そろそろ、本番みたいです

 

考えたらこれって生放送なのでは・・・?

 

・・・気にしないことにしましょう

 

               *

 

カメラに向かって笑顔、笑顔!

 

『よく参加してくれたなプレイヤーの諸君』

 

専用エリアに飛ばされたプレイヤー達から見える空に開発部部長さんの顔が見えていることだろう

 

『私は【OSO】開発部部長、吉野和人だ』

 

続いてわたしの顔もお空に映っていると思う

 

「こんにちは、イベント参加ありがとうございます、新人アイドルのシズクです」

 

対話型で説明をするのでこんな形になったそうです

 

『今回のイベントは、森林キャンプゲームだ』

 

「夏といえばアウトドアですね」

 

『うむ、君達にはこの森の中で6泊7日のキャンプをしてもらう』

 

「7日間!、でもそんなにログインしていられないですよね?」

 

『勿論だ、そんな長時間もの間プレイヤー諸君を拘束するようなものではないよ』

 

「じゃあ、どうやって7日間ものキャンプが出来るんですか?」

 

『このフィールドは特別なサーバーによって時間の流れが普段のフィールドの約八十倍に引き伸ばされている』

 

「八十倍もですか!」

 

『そうだ、つまりこの場での一週間はリアルでは2時間程度だ』

 

「それだけ時間があれば濃密なレベル上げが出来ますね」

 

『その通りだ、勿論通常のゲーム進行をしたい人はモンスターと戦って死に戻りすれば元の町に戻れる』

 

この場所の説明が終わりつぎはルール説明に移行する

 

「では、ルール説明の方へ移りましょう」

 

『皆がいる場所はセーフティーエリアだ』

 

「この森の中には複数のセーフティーエリアが設けてあります」

 

『勿論移動は可能だ』

 

「もちろんイベントなので各場所にユニークモンスターやアイテムが存在してるみたいですよ、みんな頑張って探してくださいね」

 

『持ち帰る事もできるので、皆張り切って探してもらえると嬉しい』

 

新要素の紹介ですね

 

『更には森には非アクティブなモンスターの幼獣が徘徊している』

 

「もし友好的な関係を築く事が出来たら自分だけのペットになってくれるみたいですよ、モフモフな子とか良いですよね」

 

『また【調教】センスを持っていれば従魔として共に戦う事も出来る』

 

「最後にこの一週間を生き残った人達の行動を数値化して、そのポイントが高いPT5組を入賞者として記念品を贈呈します」

 

『ただし制限もある、全プレイヤーはこの期間中センス取得は一回までとする』

 

「マップやアイテムの知識はPT内で共有されるみたいですね」

 

『以上の制限のもと皆には励んでもらいたい、焦らずしっかり進む事を勧めるよ』

 

「ゆっくり進みましょう、わたしも参加しますが仲良くしてくれたら嬉しいです」

 

『彼女もこのイベントに参加する事になっている、だが知っている事は君達プレイヤーとなんら変わらない事しか知らない』

 

「はい、なので攻略法おしえて!、など聞かれてもお答えできませんので・・・普通に協力するのなら大歓迎です」

 

『では、スタートだ』

 

そこで、空に投影されていた映像が消える

 

ふー緊張しました

 

『はーい、ではシズクちゃん所属PTの所に飛ばすよーいってらっしゃーい』

 

スタッフさんが飛ばしてくれる事を教えてくれて、次の瞬間には視界に青空が広がっていました

 

・・・青空?

 

「へぶ!?」 「うお!?」

 

背中に衝撃が・・・何が起きて?

 

「すまん、退いてもらえるか?」

 

私の下から声が・・・?

 

「あわわ、ごめんなさいユンお姉さん!」

 

ユンお姉さんの上にいたようで急いで退きます

 

「ああ、大丈夫だぞ」

 

ポーンと頭に響く音と共にウインドウが開き業務用通話がつながる

 

『ごめんシズクちゃん座標にミスがあったみたいで空中に出ちゃったみたいだけど大丈夫だった?』

 

「はい、わたしは大丈夫だったんですがPTメンバーを下敷きにしてしまって」

 

「別にHPが減ったとか壊れたとかも無いし気にしなくてもいいぞ?」

 

『ごめんね、それじゃイベント楽しんでね』

 

通話が切れて静かになる

 

「・・・えっと、お待たせしました?」

 

気まずいので小声になったのを感じる

 

「クックック、待っては無いが驚かされはしたな」

 

「ビックリしたけど何も無いなら良いんじゃないかしら」

 

「凄いねー!空からどーんって!」

 

許してもらえたの・・・かな?

 

「それじゃあ、気を取り直して確認から入りましょ?」

 

生えていた草を毟って持ってくるマギお姉さん

 

「これ何の種類か分かる?」

 

「分かんないですね」「?分からない」「分からんな」

 

「薬草、毒草、それとハーブ」

 

「あ、分かるようになりました」

 

「なるほど対応したセンスを持ってれば名前が分かるようになるのね」

 

「ならば・・・」

 

その後は食料調達班と拠点設営班の2班に分かれて行動開始です

 

わたしは食料調達班としてマギお姉さんとユンお姉さんのお二人に付いて行きます

 

「シズクは向こうの方がよかったんじゃないのか?」

 

「何でです?」

 

「ほら【木工】のセンス持ってたからそっちの方をやりたかったんじゃないかと思ったんだが」

 

「あぁ、そういうことですか、クロードお兄さんの指示ですね」

 

「確かに何か言ってたわね」

 

「セーフティーエリアにいる方よりも外に探索に出て行った方が危ないから、食料班は人数が多い方がいいだろう、とのことです」

 

実際わたしは中~近距離の戦闘が出来る装備なのでこっちの方が適任でしょう

 

「パッと見で果物や野草っぽい物が見えますね」

 

「この辺りで良いんじゃないか?」

 

「採取した物はユン君に鑑定してもらえばいいから端から採っていくわね」

 

「わたしは木の伐採してきますね」

 

暫し分かれてわたし達は採取に励むのだった

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