TS少女は作りたい   作:ミリウ

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3話

準備が整いフィールドに出てきたわたし達はβテスター経験者の二人の先導の下、戦闘の手解きを受けている

 

正直ここまで自由に動けると思っていなかったので驚きの連続です

でもとても勉強になりますね、やはり経験者に教わるのが一番わかりやすい

 

「よーし準備運動はオッケーかな?」

 

「今の自分がどれだけ動けるかを把握できてたら十分だからね?」

 

そう言いながら敵MOBを的確に倒していく経験者二人

一方わたし達初心者組みは・・・

 

「当たらねー!!」

 

「当りはするのですが威力が出ないですね・・・」

 

ユンお姉さんは当たらなくてダメージが稼げず、わたしは威力が足りずに倒しきれない

 

「矢が切れた!!」

「補充しなきゃ・・・うあ!?」

 

「近すぎて振り切れない!」

「いたたた!?」

 

しまいには囲まれて叩かれるわたし達二人

 

「うーん、ユンちゃんの弓の悪い所の一つ当てるのが難しいの」

 

「魔法はレベルが上がれば若干追尾効果が出るから当てやすいんだよ」

 

助けてもらった後一息つけるために地面に腰を下ろして、わたしの評価を聞いてみると

 

「たぶんなのだけど、腕の長さが短くて上手く遠心力が乗せれないんじゃないかしら?」

 

「あー・・・シズクちゃん小さいもんね」

 

まさか技術以前の問題だったとは思わなかった

 

ちなみに先程から小さい小さい言われてる、わたしは遺憾ながら

身長116cm・・・

 

何か解決策が無いかと聞いてみるものの

 

「ごめんね、鞭系の使い方はわからないの」

 

「うーん、わたしも剣しか使ったこと無いからわかんないや」

 

経験者でも使ったことの無い武器は流石にわからないそうだ

 

「棒に紐を付けたらいいんじゃないか?」

 

考え込んでいたユンお姉さんが一つの提案を出してくれる

 

「なるほど、短いなら足せばい良いって事ね」

 

「ちょっと探してみます!」

 

善は急げということで早速立ち上がり棒を探してみます

 

あ、そうだ

センスの【目星】を使ってみようと思います

実はこれパッシブ系じゃなくてアクティブ系のセンスなんですよね

 

「【目星】!」

 

どこからかダイスを振ったような音が聞こえた気が・・・

 

「んー・・・あっ、あった木の棒がありました!」

 

良い感じの木の棒を手に持ち、お姉さんたちの所に小走りで戻る

 

「こんなのでいいですか?」

 

持ってきた木の棒をユンお姉さんに見せる

 

「よしよし、これでロープを結んで付けて先端をコブにしてやれば」

「簡易フレイルの完成ってね」

 

ユンお姉さんに作っても貰った簡易フレイルを受け取り試しに振ってみる

 

ビュンビュンと鋭い音になり、勢いが良くなった事がわかる

 

打撃音も先程までのペシッから、パァン!と言った感じになりとても痛そうな音に変わり強そうだ

 

「ユンお姉さんありがとうございます!」

 

「俺はおとkもがもが!!」

 

「気にしないでねー!」

 

何故かミュウお姉さんに口をふさがれるユンお姉さん

どうしたんでしょうか?

 

「それよりもわたしの事もお姉さんって呼んで! ユンお姉ちゃんだけ呼ばれててズルイ!」

 

「ズルイってお前な・・・」

 

「大丈夫ですよ、ミュウお姉さん」

 

「やっぱり可愛い!」

 

予測可能回避不可能というのはこういうのを言うのだと思います

ええ・・・気がついたら抱きしめられていましたよ

 

「むぐぅ・・・」

 

「この子お持ち帰りしちゃ駄目かな?」

 

「いや、駄目だろ」

 

「ふがもご、もふ」

 

「ちぇー」

 

満足したのか放してくれた、いつ近づいたかわからなかったよ・・・

 

「いつまでもこうやってられないし武器センスのアーツについてちょっとだけ説明しておくわね?」

 

「はい」

 

「センスのレベルが5になるとアーツ・・・つまり技を覚えるのね」

「ミュウちゃん、お願いできる?」

 

セイお姉さんがミュウお姉さんに何かを頼む

 

「はーい、さっき【剣】のセンスが5になったから」

 

言いながら近間の敵MOBに近づき

 

「いくよ! デルタ・スラッシュ!」

 

素早い三連続の攻撃が敵MOBに綺麗に入りドロップアイテムを残して消える

 

「これがアーツ、弓や鞭もセンスレベルが5になれば覚えるから頑張ってみてね」

 

「ただ、弓は本当に難しいから早めに換える事をオススメ、かな?」

 

そうセイお姉さんが締めくくる

 

「じゃあチュートリアル終わるからここまで」

 

「頑張ってねユンちゃん、シズクちゃん」

 

お二人はやることがあるそうでここで別れるようで

 

「ばいばーい」

 

「ばいばいです」

 

と、手を振り見送り、ふと横にいるユンお姉さんを見ると

なんだか途方にくれてる様が見て取れます

 

「ユンお姉さん」

 

「っと、どうした?」

 

気休めになるかわからないですが

 

「わたしも一緒に頑張りますから、ユンお姉さんも頑張りましょう!」

 

元気よくそう言うと少しは気が紛れたのか苦笑いを浮かべながら

 

「ははは・・・そうだな、頑張るか」

「取りあえずセーフティーエリアに移動しよう」

「そこで他のセンスを調べようと思うんだ」

 

「わかりました! ユンお姉さんはわたしが守りますね!」

 

先程作って貰った武器を手に持ったまま力瘤を作る

 

「こんな小さい子に守ってもらう俺って・・・」

 

「ユンお姉さん、適材適所です!」

 

先頭に立ちセーフティーエリアの位置をマップで確認して

ユンお姉さんがちゃんと着いて来てるか振り返りつつ歩き出す

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