オリキャラでます
春季「うっ・・・・・・」
目が覚めたときに視界に入ってきたのは見覚えのない真っ白い天井
研究所の物と良く似ているがそれとは違っていた
体は相変わらず重くて動く気配がない
首だけを動かしてみると俺の両隣に銀髪の少女たちがベットの上で眠っていた・・・・・・どうやら誰かが俺たちのことを拾ってくれたらしい
サクラ《ハルキ、お目覚めですか?》
あぁ・・・サクラはどうだ?
サクラ《装甲の展開は無理ですがそれ以外の機能には問題ありません》
そうか・・・それは良かった
コンコン
ドアがノックされて入ってきたのは褐色の肌をした金髪の女性、制服らしい服を着ているが大きい胸が苦しいのかボタンはすべて外されている
「起きたか・・・・・・体の具合はどうだ?」
女性は起きていた俺を確認すると優しい声で微笑みかけてきた、その表情は心の底から安心したように見える
春季「あ・・・・・・あ」
声を出そうとするがまともに喋れない
サクラ《無理をしないでくださいハルキ、私が代わりに話します》
サクラが話したとたん女性の顔が唖然とした表情になった
サクラ《マスターを救っていただきありがとうございます
マスターの名前はハルキ、右隣に眠っている少女はラウラ・ボーデヴィッヒ、左隣に眠っている少女はラグナ・ボーデヴィッヒ、そして私はISのサクラと申します》
「・・・・・・これは驚いた
ISのコアが自意識を持っていることは公表されているがまさか実際に喋れるコアと会える日が来るとはな」
へぇ、そうなのか・・・・・・俺にもISの情報が入れられているが操縦方法とか技術とかだけでそういう知識は入れられて無いんだよな
サクラ《ところで貴女のお名前は?》
「これは失礼した
私はアメリカ軍ブラックホーク部隊隊長のレイティ・インテグラ、階級は大佐だ
私の部隊が任務に向かっている最中に君たちを見つけてここへ連れてきた次第だ
ここは部隊の医療室の一つだから安心すると良い」
軍人か・・・しかも大佐って結構偉い役職じゃないっけ?
レイティ「さて君たちに聞きたいのだが、何故あのような荒野にいた?」
嘘は許さないと言わんばかりに鋭い目で睨み付けられる
この視線の先にいるのは間違いなく俺のはずなのだがどうしてだが俺はその状況を客観的に見ることが出来た
サクラ《どうしますか?》
どうしますかって・・・・・・話せばいいんじゃないか?俺たちの立場を説明する方法が他にあるわけでもないし
サクラ《ここは軍隊です、最悪ハルキたちを実験体にと考えるような人間が現れても可笑しくはありません》
マジか?それは困る
レイティ「いやそれはない
ここには一切の集音機の類いはないし、君たちの事情を他人に漏らすつもりは神に誓っても無いぞ」
なら話しても良いが・・・・・・上手くまとめられる気がしないのだが?
サクラ《ハルキ、彼女たちのデータをインストールした際に貴方のデータもインストールしておきましたので私が代わりに説明します》
ならよろしく
サクラ《はい・・・・・・ハルキが行われていた実験の内容はテストボディ、つまりどの程度すれば壊れるのかを調べるための実験で寧ろ壊れる前提で行われていたようです
詳細につきましてはまず全身の筋肉の増強と骨密度を強化するための外科手術、感覚神経の鋭敏を目的とした外科手術、治癒能力を向上させるためのナノマシン投与、さらには重火器等の扱い方や効率の良い殺人方法などの情報を脳に強制的にインストー「もういい!!わかった・・・・・・わかったから」》
サクラの報告を大声を出してレイティさんが遮る
レイティさんを見ればその顔は青く、悲痛で歪んでいた
レイティ「クソッ・・・・・・下道共がっ!!!」
行き場の無い怒りをぶつけるように壁を強く殴る、歯を食い縛り過ぎたのか口許から血が流れている
レイティ「・・・・・・お前のことに気がついてやれなくてすまなかった・・・許してくれとは言わない、無力な私を恨んでくれ・・・・・・」
そう言ってレイティさんは俺に向かって頭を下げた、見ず知らずのただの子供に向かって、助けられなかったことを悔やんで真剣に頭を下げている
レイティ「お前たちのことは私が守る、何があっても・・・・・・絶対にだ!!」
一方的な誓いをたてたレイティさんは荒々しく足音をたてながら部屋から出ていった、でもゆっくりと扉を閉めたことから怒り狂ってるという訳では無いようだ
サクラ《彼女は優しい人間ですね》
あぁそうだな・・・・・・知らないとは言え俺みたいな劣化品に優しさを見せるなんてね
サクラ《今は眠ってくださいハルキ
安心してください、何かあれば私が知らせますから》
そうさせてもらう・・・・・・
目をつむり意識を深く落とす
そうしてやって来た微睡みに逆らうことなく俺は眠りについた
レイティ「クソッ・・・・・・クソクソクソッ!!!」
医療室から離れた休憩所でレイティは悪態をつきながら置かれている椅子に当たり散らしていた
彼女が不機嫌な理由はハルキたちにある
レイティ・インテグラには愛国心など欠片もない、なら何故彼女は軍隊に入っているのか?それは彼女の人生に関係がある
彼女は天才と呼ばれる人種の人間だった、勉強はできて身体能力は高い方で【神童】と呼ばれていた
そして彼女には愛すべき弟がいた、いつも彼女に着いてきて「お姉ちゃん」と読んでくれた可愛い弟“だった”
その弟はもういない、買い物に行った矢先に突然起こったテロに巻き込まれて死亡したのだ
彼女は悔やんだ、何故弟を一人にしたのかと
彼女は怒った、弟を殺したテロリストたちを
彼女は誓った、今後弟のような犠牲者を決して出さないと
そして彼女は若くして軍隊に入隊、【神童】と呼ばれていた才を遺憾無く発揮して大佐の階級にまで登り詰めた
だがこの失態はなんだ?知らなかったとはいえども守ると誓った存在を楽に死ぬよりも辛いめに会わせていたのだ
そう簡単に彼女の怒りが収まる訳がない
レイティ「はぁ・・・はぁ・・・はぁ・・・」
息を荒げながらようやく落ち着く彼女の足下には元々は椅子だった鉄屑があった
そんな彼女の元に連絡が届いた、名前はイーリス・コーリング
息を整えて通信に出る
レイティ「・・・どうした?」
イーリス「隊長、頼まれていた例の洞窟の捜査の件だけと・・・・・・クソッ!他の部隊に指揮権を取られちまった!!」
レイティ「何!?」
他の部隊に指揮権を取られる、それは暗にこの件には関わるなと言われているのと同じだ
イーリス「どうする隊長?」
レイティ「・・・私たちは私たちに出来ることをすれば良い
洞窟の調査ができない以上私たちに出来ることはあの子達を守ることだけだ」
そう言ってレイティはイーリスからの通信を切る
そしてその目には静かな闘志が宿っていた・・・・・・
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