劣化品の名を持つ者(物)   作:鎌鼬

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再会

 

アメリカ軍付属某研究所、今ここは亡国企業の襲撃にあっていた

 

 

始めのほうではすぐに制圧できると軍は考えていたが五分とたたずにそれが間違いだったことを知らされる

 

 

オータム「邪魔だぁぁぁぁ!!!」

 

 

マドカ「退けぇぇぇぇ!!!!!」

 

 

警備を任されていたIS部隊が次々と撃墜されていく

 

 

軍の最高機密である研究所の警備を任されるとあってここのIS部隊の練度は世界レベルといってもいい

 

 

しかしそれ以上に二人が強すぎた

 

 

結果的に強襲から三十分も持たずにIS部隊、警備兵共々全滅させられた

 

 

オータム「M!!目標の場所はわかるな?」

 

 

マドカ「もちろんだが・・・・・・Oはどうするんだ?」

 

 

オータムはO、マドカはMとお互いのことをコードネームで呼びあう

 

 

オータム「ほら敵の増援だ、しょうがないから足止め位はしてやるよ」

 

 

オータムが指差した方向をハイパーセンサーで確認するとISが五機やって来るのが見えた、その機体のどこかしらには鷹のエンブレムが刻まれている

 

 

オータム「にーちゃん助けろよ、ブラコン」

 

 

マドカ「・・・・・・ふん、そっちこそ惨めなところを見せるなよ、シスコン」

 

 

誰がシスコンだぁ!?というオータムの叫びを聞き流しながらマドカは研究所内に侵入する

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

研究所内部は先に侵入したであろう亡国機業の兵たちのせいか研究員たちと警備兵たちの死体がそこら中に転がっていた

 

 

マドカが一瞥した限りでは亡国機業の兵の死体は一つも見えない

 

 

それを確認してからハッキングで手に入れていたハルキがいると思われる実験室に向かう

 

 

マドカーーーーーー本名織斑マドカはいわゆる天才と呼ばれる少女だった

 

 

マドカと同い年の双子の兄弟たちと年の離れた姉も同じく天才と呼ばれていた

 

 

しかし、彼女の兄はそうは呼ばれなかった

 

 

姉や自分たちと比べられて優れたところなど何もない、だから劣化品と呼ばれていた

 

 

しかし彼女はそんな兄のことが大好きだった

 

 

家に帰った時のお帰りという声に癒されていた

たまに頭を撫でられるあの手の柔らかさが心地好かった

寂しいと言えば困り顔になりながら一緒に寝てくれるのが嬉しかった

 

 

しかしそんな兄とは今では離れ離れになっている

 

 

両親が自分を連れて夜逃げしたのだ

 

 

天才の姉や双子の兄弟でも、劣化品と呼ばれていた兄でもなく自分を連れて

 

 

両親に売られて人体実験をされそうになったときに亡国機業のスコールに助けられた

 

 

そして織斑の家に帰った時にそこにあったのは笑う双子の兄弟、どこか暗い顔をしながらもそれに応じる姉の姿

 

 

そうして悟った、ここに自分の居場所など初めから無かったのだと

 

 

しかし好きだった兄の姿が見えない

 

 

そのことを疑問に思ってスコールに尋ねてみれば、帰った答えは行方不明になっているというもの

 

 

それを聞いたマドカは考え、亡国機業に残ることを決意した

 

 

亡国機業に残って行方不明の兄を探す、それが彼女が決めた目標だった

 

 

亡国機業の訓練を受け、同時期に入ったオータムとも仲良くなり、ISの操縦の才能を表していた頃に『違法実験を行っている研究所の強襲』の任務が与えられた

 

 

そしてその任務に向かっている最中で追加されたのが『実験体にされている少年の保護』

 

 

何気なくデータを開いたときにマドカは驚き、涙を流すしかなかった

 

 

何故ならそこに写っているのは探していた兄なのだから

 

 

ガリガリに痩せこけ、髪の色は変わり、もう昔の面影はほとんど残っていなかったが何故だかマドカにはその人物が自分の探していた兄だと一瞬でわかった

 

 

マドカ「(兄さん・・・・・・春樹兄さん・・・・・・!!)」

 

 

ハルキがいると思われる実験室にたどり着く、実験室の扉は硬く閉ざされておりパスワードがなければ開くことはないのだが

 

 

マドカ「ふぅっ!!」

 

 

ISを纏っているマドカには関係無い、近接ブレードを展開して邪魔な扉を切り裂いた

 

 

実験室は殺風景な白一色の部屋で、その真ん中には様々な機械で囲まれた台がある

 

 

マドカ「にい・・・・・・さん・・・・・・」

 

 

ISを解除して台に近寄る

 

 

台の上には白髪の少年ーーーーーーーーーハルキが拘束されて機械のコードに繋がれた状態で寝かされており、閉じられた左目からは出血が見られる

 

 

恐らく解剖されている途中に襲撃されたことで中断されたのだろう、台の側には血の着いたメスが置かれていた

 

 

マドカ「ぁ・・・・・・あぁぁぁぁぁ!!!」

 

 

叫びながらマドカは片っ端から機械のコードを引き抜き拘束を外す

 

 

マドカ「兄さん!!兄さんっ!!!」

 

 

ハルキの上半身を起こして強く揺する

 

 

何度か揺らしているうちにハルキの目が薄く開いた、しかし黒い右目が見えるのに対して左目は空っぽ・・・・・・眼球が無かった

 

 

マドカ「兄さん・・・・・・」

 

 

ハルキ「にい・・・さん・・・?」

 

 

心ここにあらずといった様子でマドカの言葉を繰り返すとハルキは突然頭を押さえて苦しみだした

 

 

マドカ「兄さん!!」

 

 

声は出していないが尋常じゃない苦しみ方にマドカはさらに取り乱す

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ハルキ「まど・・・・・・か・・・・・・?」

 

 

そしてハルキはマドカの名前を呼んだ

 

 

 






兄と妹の再会です


原作の一夏同様にハルキもマドカのことを忘れていたという設定にしてます


まぁどちらにしろ実験の影響で昔のことなんてほとんど覚えていませんがね



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