私、夕立(艦これの改二の見た目と口癖だけ)さん。今、インフィニット・ストラトスの世界にいるの。 作:嘘つき魔神
戦いの火蓋は落とされ、一夏と鈴は互いのISの武器を握り、スラスターを吹かす。そのままアリーナ中央で互いの武器をぶつけ合う。
「重い……!」
「馬力が違うわよ……!そらっ!」
その一言と共に鈴はもう片方の武器……双剣、
「ぐぅ……!」
「ふふ、どうする一夏……?ご自慢の零落白夜も使えなきゃ意味無しよ……」
そう煽る鈴だったが、その実、一夏のISの高い馬力、近接戦は中国代表候補生の中でもトップクラスに位置する自分と切りすさび合うその実力に舌を巻いていた。
(もうちょっとやりあってもいいけど……まぁ、いいわ、とっておき、見せてやるわ!)
そう決心した鈴は、一夏を蹴りで吹き飛ばし、距離を取る。もちろん、近接戦しかできない一夏は鈴を追おうとし……
「……衝撃砲。中国で開発されていると聞きましたが、もう完成しているとは……」
「衝撃砲?何だそれは?」
「衝撃砲は、空気を圧縮、その圧力で砲身、砲弾を形成、文字通り不可視の弾丸として相手に襲いかかるのです」
「空○砲か?」
「簡単に言えば。あと、空気を圧縮して砲身を形成しているので、360度、
「全方位攻撃可能……おまけに見えない……厄介極まりないな」
「えぇ、そうですわ……ところで、夕立さんは?」
「……あれ、いない」
セシリアと箒は互いに首を傾げながらも、目の前の試合に集中するのだった。
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「……迷ったっぽーい……」
その二人の話題であった夕立は、絶賛迷子中だった。途中尿意を催しトイレに向かうまではよかった。しかし、うっかり道を間違え、そこら辺をうろうろしている途中なのだ。
「……ん?ここ、音がしてる?」
ふと、彼女の耳に何か音が聞こえる。その部屋は、『整備・保管室』と書かれていた。ちょっと見てみようと思い立った夕立は、ドアを4回ノックし、そのまま部屋に入った。
「……わぁ」
そこの部屋は、まさしく圧巻と言える。所狭しとISが飾られ、アームによってパーツが付けられたり、修理されていたりする。その部屋の隅、青い髪の少女が座っているのが見える。恐らくは彼女が作業していたのかと納得する夕立。すると、青髪少女はいきなり振り向き、互いに目が合う。
「……誰?」
その問いにこう答える。
「えっと、白川夕立、よろしくね!」
「……うん」
しかし、返ってきた反応は色好いものではなかった。しかし、彼女の後ろにある打鉄に似たISを見た夕立は、それの製作がうまく行っていないから落ち込んでいるのだろうかとあたりをつける。
「あなたは?」
「……
夕立の問いに一瞬躊躇い答える簪、そんな彼女に夕立は禁句を言ってしまう。
「そっか、よろしく、更識さん!」
「……その名前で呼ばないで……」
その禁句を聞いた簪は、途端に眉をひそめそう言う。
「……どうして?お姉さんでもいるの?」
これは説明しないとダメそうだと察した簪は、一から説明するのだった……
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「そらっ!」
「……くぅ!」
二人が話をしている頃、アリーナのボルテージは最高潮に達していた。一夏は鈴の衝撃砲のトリック、鈴の癖から着弾地点を見いだし、対して鈴は衝撃砲にもう攻撃は期待せず、近づかれたら双天牙月で迎え撃つスタイルに切り替え、何とか保たせている。
「くっそ、やっぱ使わせるべきじゃなかったわね……!」
悔しげにそう告げる鈴、しかし、両方のISはSE残りわずか、それを見た両名は、一夏は突きの構え、鈴は双天牙月を薙刀状に組み合わせ、互いに次の一撃で決着を着けんとする。
「行くぞ鈴……」
「……来なさいよ一夏」
両方の武器を握る手に力が入り、いざ決着と踏み出しかけた時、熱い空気に水をかけるように、ハイパーセンサーでも一瞬でしか捉えられなかった赤い光がアリーナへ落ちる。それを見た二人は構えを解き、それを疑問に思う観客がざわめいたその瞬間土煙がアリーナを包む。状況を理解できない観客を嘲笑うように煙は去り、その攻撃の下手人を見せる。
「……何、あれ……?」
一人の少女がそう溢す。それは悪意に満ちたような黒だった。赤いモノアイが不気味に輝き、生を感じさせない異質な雰囲気は歪さを感じさせる。そして、赤いモノアイを観客席に向き……
「……っ!みんな、逃げろ!」
一夏がそう大声で叫ぶと同時に凝縮された赤い光が遮断シールドを貫き、雨などから観客を守る屋根が爆発し、その欠片が凶器へ変わった。
「きゃあぁぁぁぁぁ!」
一人の少女が叫び、恐怖は伝染し、多くの生徒が出口へ殺到するも、扉はびくともしない。そこにパニックに陥った生徒をさらに絶望へ招くアナウンスが流れる。
『第一アリーナの遮断シールドLVが4になりました。また、避難完了したものとし、アリーナの出入り口を全てロックします』
「なっ!?まだ避難できてないぞ!?」
「嘘よ、何でこんなことに!?」
そして、二人もまたパニックに陥りかけた時、無線が入る。
『ふ、二人とも、大丈夫ですか!?』
「や、山田先生!どうなってるんですか?」
『そ、それが、私たちにも……今、分かっているのは、IS学園のセキュリティシステムが誰かに掌握されていることと、アリーナに謎のISがいることしか……』
『山田先生、どうしま……う!?管……室の扉も……ません!』
『え、冗……よ……織……一……退…………』
「え、山田先生、千冬姉!?嘘だろ、通信が切れた!」
「……それじゃ、私たちは、二人だけであの黒いISを相手しろって?」
その言葉に答えるように赤のモノアイは二人を見据え、その目を期待と殺意で満たしてゆく。二人は、やるしかないと覚悟を決めるのだった……
……い、意欲が……