私、夕立(艦これの改二の見た目と口癖だけ)さん。今、インフィニット・ストラトスの世界にいるの。 作:嘘つき魔神
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「くそ……!何発も無遠慮に撃ちまくりやがって!」
「ほんとよ!一発かすればこっちは終わりなのに……!」
夕立が走り出したぐらいの時、一夏と鈴の二人は謎のモノアイISを相手取っていた。アリーナはボロボロで、観客席もレーザーの焦げ跡がつき、遮断シールドさえ貫通する威力のモノアイレーザーを警戒する二人は迂闊に近づけず、ジリジリ消耗していた。
「鈴、その薙刀、投げてくれるか?うまくいけば引っ掛かってくれるかも知れない……」
「……OK、乗るわ」
短く言葉を交わした二人は頷き合い、鈴は双天牙月をぶん投げる。動くものに反応するのか、モノアイは投げられた物に反応し、レーザーのチャージを始まる。そのままレーザーを撃ち、爆発が起きる。それと同時に煙が巻き上がる。モノアイはそのまま立ちすくんでおり、一夏はこのまま討たんと煙の中を駆けてゆく。
「……くらえっ!」
小さくそう呟き、零落白夜を叩き込もうとするが……
「ぐあっ!?」
なんと、通常のISではあり得ない挙動……
「一夏っ!?何、あの挙動!?人間が乗ってるなんて思え……な、い……」
そこで、鈴はある結論にたどり着く。
「……嘘よ、無人機?でも、そんな技術、完成してるなんて……?」
そう呟く鈴。しかし、ほんのわずかな隙さえ逃さんとモノアイISは鈴に照準を合わせ、チャージを開始、そのまま発射される。しかし、さすが代表候補生と言うべきか、華麗に回避する。そこで復帰した一夏がモノアイISに零落白夜を放ち、モノアイISに突き刺す。
「っし!」
確かに、一夏は手応えを感じ、今もなお、雪片弐型はモノアイISに突き刺さっている。SEが無くなるのは時間の問題と思われるが……そのままモノアイを一夏を見下ろすように向ける。
「なっ……」
確かな手応えを感じた、そして現状最高火力の武装が当たった、なのに何故倒れない?
「くそっ!」
そのままバックステップをし、距離を取る。
「何よアイツ!零落白夜も効かないって!」
「……何かそういう対策でもしてるのか?」
鈴の叫びと一夏の疑問を無視し、再び赤モノアイは二人を捉える。そして、光が放たれ、二人はそれを避ける。さっきからこれの繰り返しであり、更に、教師陣からの救援もない。徐々に二人の気力は削られていく。
「……ん?何だ、この声?」
「……声?」
ふと、声が聞こえ、二人の意識がそちらに向く。そして……
「……ぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉい!」
掛け声と共に落ちてきた銀が幹竹割りの如くモノアイの頭に刀を打ち込む。その正体は……
「……っ!?夕立!?」
夕立であった。
最近は仮面ライダービルドの主題歌、Be The Oneばっかり聞いてますね……