私、夕立(艦これの改二の見た目と口癖だけ)さん。今、インフィニット・ストラトスの世界にいるの。   作:嘘つき魔神

7 / 17
 連続変則タイトルです。

 お気に入り、感想、評価、ありがとうございます!

 後、戦闘は基本三人称にしようと思います。


第6話:一夏君、戦う。

「さぁ、ここからが本番ですわ!私のブルー・ティアーズが奏でるワルツで踊りなさい!」

 

 セシリアがそう告げると、ビット兵器、『ブルー・ティアーズ』がパージされ、一夏を狙い打つ。無論、一夏は無駄なダメージは受ける気はないので避け、そのまま距離を取る。

 

「私自身をお忘れですか!」

 

 もちろんそれをセシリアが許す訳はなく、ライフル、『スターライトmk.Ⅱ』での追撃が行われるが、一夏はそれを軽く避ける。一夏は攻めではなく守りに入り、白式の一次移行を待つつもりらしい。だが……

 

(オルコットさんがそれを許さねえよな……!)

 

 恐らく、セシリアも一夏の白式が一次移行も済んでいない機体なのは分かっている。故に、一次移行され、面倒くさいことになる前に、さっさと終わらせるつもりだろう。もっとも、一夏自身そうやすやすと終わる気はないが。

 

「また……いえ、今回で落として差し上げますわ!行きなさい!ティアーズ!」

 

 セシリアがそう告げ、ビットの攻撃はますます鮮烈になる。早い動きで視界を振り、気を取られた隙にビームが叩き込まれる。一夏はすぐにでも逃れようとするが、ビットはそれを許さない。対セシリア対策も、白式が一次移行も済んでいない機体であることを考えると、もはや無駄である。白式のSE(シールド・エネルギー)はもう雀の涙。誰が見ても一夏の敗北である……当人と、ある2人を除いて。

 

(一夏君、頑張って……!)

 

(一夏、負けるな!)

 

 箒と夕立は未だ一夏の勝利を信じている。だが、それを嘲笑うように、白式のSEは底をつきそうになる。

 

(くそっ!何もできずに負けるのかよ……!)

 

 一夏は悔しかった。あれだけ対策を練ったりしても、セシリアが軽く本気を出しただけでこの様だ。このまま負けるのか?

 

(……いや、勝つんだよ!2人には、手伝ってもらっただろ!だから……)

 

「諦めるかぁ!」

 

 しかし、一夏の叫び虚しく、ライフルの一撃が白式を穿つ。しかし、その瞬間、一夏の白式が白く光り出したのだった……!

 

 

-------------------------------------------

 

 

「うん……ここは?」

 

 気づけば俺は、波打ち際にいた……アリーナは?ここどこだ?

 

「あなたが私の新しいマスターですか……」

 

「え?」

 

 気づけば、俺しかいなかった浜辺に白いワンピースを着た女性が立っていた。だが、その雰囲気は普通の女性のものではない、鋭いものだった。だけど、俺は、似た雰囲気を持った女性を知っていた。

 

「千冬姉……?」

 

「……懐かしい名です。いえ、それより、あなたは何故力を求めるのですか?」

 

「千冬姉や色んな人を守りたい、かな……」

 

「そう、なら、行きなさい。あなたはここにいるべきではない……」

 

 その人がそう言うと、俺の意識は薄れていった……

 

 

-------------------------------------------

 

 

(こ……これは……!?まさか、一次移行……!?)

 

 白い光は徐々に薄れ、その中から白式が姿を表す。それは、名の通り、白であった。セシリアは動くことが出来ず、アリーナの観客も声を出すことはなかった。

 

 そして、一夏は目を開く。そして、手を軽く振り、次に手に持つ刀を見つめる。幸いにも、一夏の頭にその刀の名前と、白式の単一仕様能力(ワンオフ・アビリティ)は分かった。

 

(『雪片弐型(ゆきひらにがた)』に……『零落白夜(れいらくびゃくや)』……そうか、千冬姉の……)

 

 そう気づいた一夏は、こう呟く。

 

「行くぜ……!」

 

 それを聞いたセシリアは恐怖した。自分の知る『情けない男』とは似つかないその気迫に。

 

「……っ!ティアーズ!やりなさい!」

 

 セシリアはビットを向かわせ、一夏を叩き落とそうとする。しかし……一夏は冷静に雪片弐型を振るい、1撃でティアーズを破壊した。これには、セシリアもアリーナの観客も驚愕した。いくらティアーズが試験段階のものとはいえ、1撃で破壊されるのはおかしい。

 

「くっ……!」

 

 セシリアは思わず歯噛みする。

 

(焦ってはダメですわ、セシリア・オルコット……!たかが1つ落とされたところで狼狽えはしませんわ……!)

 

「そう!私はオルコット家当主、セシリア・オルコットですわ!」

 

 自らを鼓舞するように声をあげ、セシリアはビットとスターライトmk.Ⅱを一夏に向け、一夏はその刃先をセシリアに向ける。

 

「「「「「……」」」」」

 

 何も音は聞こえない。アリーナを静寂が支配する。その中。

 

 一瞬早く動いたのはセシリアだった。ビットをすべて一夏に向かわせ、さらにスコープにも姿を捉える。

 

喰らいなさい(聞きなさい)織斑一夏!ティアーズとライフルによる一斉攻撃(レクイエム)を!」

 

「……っ!」

 

 そのままセシリアは一斉に攻撃を行うが、一夏は雪片弐型を回転しながら振るい、ビットをすべて叩き落とし、そのままセシリアに向かう。雪片弐型に光を纏わせ……

 

「……!落ちなさい織斑一夏ぁ!」

 

 もはや冷静さを保てないセシリアはがむしゃらにライフルを撃つ。しかし、何発かは一夏に向かうも叩き落とされる。そして、一夏は光を纏った雪片弐型を振るう……そして、その刃先がセシリアを掠める。瞬間。

 

(なっ……!?何故こんなにSEが減って……!?)

 

 セシリアのISのSEがあり得ない勢いで減る。すぐに反撃しようと腰に備え付けられたミサイルビットを撃つ。それは不意うち同然であり、一夏を叩き落とす。そして、一夏も驚愕することになった。

 

(なぁ!?勝手にSEが減るだけじゃなく、零落白夜を使った状態で攻撃で受けても恐ろしいくらい減るのかよ!?)

 

 零落白夜は全SEを攻撃に回すという超攻撃特化の単一仕様能力なのだ。故に零落白夜中は無防備なのだ。一夏は零落白夜を切り、セシリアの追撃に備える。一夏のSEはもはや雀の涙、セシリアはあくまでかすっただけ。しかし、一夏はまだ諦めてはいなかった。

 

「何故あなたはここまで……強いのですか……?」

 

 セシリアはそう聞く。

 

「……守りたいから、誰かに守られてばっかりはもう嫌だからな……それに、箒と夕立さんに今日まで手伝ってもらったんだ、勝てなきゃ申し訳がない」

 

「そう……ですか……」

 

 セシリアはそう言って俯く。

 

「……織斑一夏、あなたは強いですわね……ですから-----本気で行かせてもらいますわ!」

 

 そう言ってライフルを素早く構え、撃ち抜く。しかし、一夏はそれを弾き、一気に近づく。

 

「行くぜ……零落白夜……!」

 

 そう言い、一夏は零落白夜を発動する。しかし、セシリアはそれを見越し、ミサイルを発射する。

 

 一夏は零落白夜を振るい、ミサイルを叩き落とす。しかし、セシリアはもう距離を取った。そのままライフルを構え、狙撃しようとする。

 

(じゃあ、こうするだけだぁ!)

 

 そのまま一夏はフォームを整え、『零落白夜を発動させたままの雪片弐型』をぶん投げる。それの対応に遅れたセシリアは腕に思いっきり受けてしまう。そして、一夏は殴り抜けようとISを急加速する。

 

(もらった……!)

 

 しかし、セシリアがそう簡単にはやられるはずもない。

 

「……っ!『インターセプター』!」

 

 近接武器を呼び出し、一夏を切り伏せようとする。だが、一夏はセシリアの予想を裏切った!

 

 何と、セシリアをスルーし、雪片弐型を回収。そして、零落白夜を切り、セシリアを倒さんと距離を……詰めた。そして、こう呟く。

 

「篠ノ之流……『疾風』」

 

 その勢いのまま突きの姿勢を取り、セシリアに肉薄する……ミサイルを忘れ。

 

「く、喰らいなさい!」

 

「し、しまっ……!」

 

 そのまま一夏は撃墜され、一夏の敗北を告げるアナウンスは無情にも流れるのだった。

 

 

 

 




 一夏君、大敗北。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。