え、どこにネタ要素が増えたかって?・・・リアルです(キリッ
・・・リアルで使ったとしてもわかってくれる人はバンドリーマーだけだと思うので使うタイミングがわかりませんが
では本編へどうぞ
8月25日
俺が目覚めてから3日経った。一昨日の検査の結果は特に異常は見受けられなかったという。車にはねられた際に全身が少し傷ついただけで特に目立った内傷や外傷はなく、2日入院するだけで大丈夫だったという。俺が目覚めてから、俺が目覚める前によく来てくれたメンバーが入れ替わりで来てくれた。俺が復帰した際にRoseliaのメンバーに顔を合わせた時はあこは俺めがけて突げk・・・抱き着いてきた。それと、あこの話だと25日はRoseliaの主催ライブの日らしい。俺はRoseliaのサポーターなのでみんなのサポートに回ることになっている。リサや紗夜はあこよりも心配していたらしく、俺がサポートするといった時は『無理しないでください、私たちだけでもできますから』『無理しなくていいよ?せっかく退院したばかりなのにまた病院送りされるとアタシたちはまた心配しちゃうし』とか言ってたけどあこが『藍にいなら大丈夫!藍にいのことは藍にいが一番よく知ってるし、あこたちが藍にいのことを全力でサポートすればいいんですから!』と言った。これには紗夜とリサも驚きの表情を隠せなく、俺のサポートにも徹してくれると言った。ちなみにRoseliaの主催ライブの参加バンドはPastel*Palettes、Afterglow、Poppin'Party、ハロー、ハッピーワールド。各バンドにRoseliaのメンバーが向かって参加を募ったという。ちなみにこの参加を募ったのは燐子とあこだったという。俺が目覚めてから燐子は少し恥ずかしがらなくなったらしい(それでもまだ恥ずかしいところは相変わらず、そして俺の復帰は他のバンドメンバーには伝えてない)・・・おっと、あいつらが来たな、ちょっと行ってくる
【ライブハウス:ステージ】
あこ「藍にい、ドラムセットはここで大丈夫ー?」
藍冴「もうちょっと左でいいんじゃないか?メンバーが全員に見えるようにしたほうがいいだろ」
紗夜「翠川さん、マイクの位置はここでいいでしょうか?」
藍冴「んー・・・それはとりあえず後でみんなと話すから後回しな」
燐子「藍冴さん・・・セットリストはこんな感じで・・・」
藍冴「わかった。後で見直しておく」
友希那「藍冴さん、みんなが楽屋で待ってるわ。リサもお菓子と飲み物が準備できたって言っていたからあとで行くわよ」
藍冴「了解。とりあえずリサを一度呼んでくれないか?マイクの位置調整もしたいし」
リサ「アタシはもういるよ、もうそろそろかなって」
藍冴「了解、マイクの位置調整するから一旦ステージに立ってみてくれ」
藍冴「こんな感じの立ち位置でどうだ?」
紗夜「いいですね、これならお客さんから私たちがよく見えます」
リサ「ちょっと休憩しよっか、みんな楽屋で待ってるよ☆」
藍冴「そうするか」
【ライブハウス:楽屋】
友希那「みんな、待たせたわね。セッティングに時間をかけてしまっていたわ」
香澄「友希那先輩!お疲れ様です!今日は主催ライブに誘ってくれてありがとうございます!」
リサ「香澄は相変わらずだねー♪まあ急に変わっても違和感しかないからそのままがいいけど」
彩「そういうリサちゃんだけど少し変わったよね、前より笑顔が増えたって感じがするかな」
リサ「そう?そういう彩だって笑顔になることが増えたんじゃない?顔に出てるよ?」
彩「え!?私そんな顔してた!?」
燐子「えっと・・・松原さん、最近はどうですか・・・?」
花音「私はいつも通りだよ燐子ちゃん。燐子ちゃんは?」
燐子「私は・・・別のジャンルの本を読み始めました・・・探偵ものですけど・・・」
あこ「ふっふっふー…今宵は我が青き薔薇が織りなす最高の宴によく来たな!えっと・・・」
つぐみ「えっと・・・巴ちゃん、あこちゃんが言ってることわかる?」
巴「んーっと・・・『今日はRoseliaの主催ライブによく来てくれたな』って言いたいんだと思うぞ」
つぐみ「さすが巴ちゃん・・・まだ私はわからないから・・・」
紗夜「ちょっと日菜、お菓子を取りすぎよ。食べ過ぎると太るわよ?」
日菜「だっておいしいんだもーん!」
紗夜「まったく・・・緊張感がないわね」
友希那「さて…リサ、そろそろあの人に来てもらおうかしらと思ってるけど」
リサ「おっ、いいねー♪確かにそろそろいいかも」
香澄「誰か呼んでるんですか?」
紗夜「ええ、ちょっとね。誰か呼んできてもらえる?」
燐子「私が・・・行ってきます・・・(あこちゃんに行かせたらバレちゃうから・・・)」
友希那「(さすがにあこに行かせたらバレバレでしょうし)」
あこ「(迎えに行ってあげたいけどあこが行ったらバレちゃうからここは引こうっと)」
紗夜「(宇田川さんに行かせたら即バレてしまうので白金さんはいい判断してますね)」
リサ「(アタシが行ってもいいんだけどここは燐子に任せよっかな)」
燐子「それじゃあ・・・行ってきます・・・」
美咲(ミッシェル)「行ってらっしゃーい」
【ライブハウス:ステージ脇】
燐子「あの、藍冴さん・・・呼びに来ました・・・」
藍冴「あれ、燐子が来たのか。てっきりあこが来ると思ってたんだけど」
燐子「あこちゃんが行くと…藍冴さんだってバレちゃうので・・・」
藍冴「あー…なるほどな。結構あこはみんなの目の前でも俺にベッタリくっついてたしいい判断かもな」
燐子「はい・・・でも甘えたくなっちゃう気持ちはわかります・・・」
藍冴「俺、どうにもあこの甘えには弱いからな・・・妹みたいな存在だから甘えさせたくなってしまう」
燐子「わかります・・・藍冴さんはここで待っててください、友希那さんが呼んだらお願いします・・・」
【ライブハウス:楽屋】
燐子「友希那さん・・・とりあえず楽屋前まで連れてきました・・・」
有咲「白金先輩、呼んだって誰なんですか?わたし達が知らない人だったら反応に困るんですけど・・・」
紗夜「市ヶ谷さんが心配することではありません。ここにいる誰もが知っている人ですから。多少変わったところがあるかもしれませんが」
沙綾「私たちも知ってる人?一体誰なんだろう?ひまりはわかる?」
ひまり「うーん・・・私もよくわからないなあ…」
モカ「ふっふっふー…モカちゃんにはおみとおしなのです。」
リサ「それじゃあみんなも気にしてるし、そろそろ来てもらっちゃおうか友希那」
友希那「ええ、そうしましょう。では入ってきてもらえるかしら?」
(ガチャ・・・)
藍冴「よ、みんな。相変わらず元気そうで何よりだ。」
蘭「あれ・・・もしかして藍冴さん?」
千聖「あら、もう出歩いても大丈夫なの?というかいつ退院してきたのかしら?」
藍冴「今日だ、みんなは今日また見舞いに来るつもりだったんだろうけど、事前にRoseliaのメンバーに連絡をもらって病院から出るタイミングを計ってきたんだよ」
有咲「いやいやそれでも起きてから3日で退院とか普通ねーからな!!ツーかどれだけ心配してたと思ってるんだよ!」
藍冴「有咲のツッコミは今日もキレッキレだな」
有咲「誰のせいだと思ってるんだー!!」
藍冴「おお怖い怖い。」
麻弥「体の方は大丈夫なんですか?」
藍冴「まだちょっと痛んだりするけど、少しでもならしておかないといざという時に困るからな。病院の先生も承諾済みだ」
美咲(ミッシェル)「いやいやそれでも出歩くのは危ないですって、白金さんに聞きましたけどあの時はとっさの反応だったらしいじゃないですか」
藍冴「俺の体のことは俺が一番よく知ってる。だからこうして出てきて今日のライブのサポートに来たんだ」
ひまり「これ、わたしたちには何も言えないのが悔しいね・・・でもよかったー!思ったより元気そうで」
蘭「うん、松葉杖とか車椅子を使って動きが制限されてるものだと思ってたし」
藍冴「それならリハビリして出てくるさ。面倒ごとに巻き込みたくないんでな」
モカ「というかみどりん、ちょっと変わったー?」
藍冴「そうか?あまり自覚はないんだけど」
モカ「変わったよー。なんか少し話しやすくなったっていうかー?」
彩「そういえばそうかも!前は何かどこか話しにくかった雰囲気があったけど・・・」
藍冴「まあちょっと色々あってな、というかそろそろ時間じゃないか?」
あこ「あっ、確かに!」
燐子「話すのに時間をかけすぎちゃったね・・・」
友希那「それじゃあ行きましょうか。私たちの音楽を響かせるわよ」
【ライブハウス:ステージ】
友希那「今日は私たちのライブに来てくれてありがとう。」
紗夜「私たちはあれからさらに練習を重ねて」
燐子「みんなで奏でる音がどれほど重要か知りました・・・」
リサ「今日はここに来てない人にもアタシたちの音楽を届けるよ♪」
あこ「それじゃあいきます!Roseliaの新曲!」
友希那「『Each brilliance』。」
ーーーーーーーーーー♪
香澄「とてもキラキラした曲・・・なんだか友希那先輩たちの思いがこもった曲みたいです!」
有咲「これってもしかして・・・」
藍冴「ああ、これは俺がみんなに課題として出してた、みんなの歌詞を一つにまとめた曲だ。それぞれのイメージを歌詞にしてもらって、それを俺がまとめてみた」
沙綾「そういえば作詞作曲は一人でやってるんでしたね。どうでしたか?複数の歌詞を一つにまとめてみた感想は」
藍冴「想像以上に疲れたけど、これはいい歌詞だって俺でも思ってるよ」
蘭「あたしたちでもわかるよ、これはすごい歌詞だって。みんなのいつも通りが詰まった・・・そんな感じがする」
モカ「エモーい」
藍冴「聞かれる前に言っておくが、俺はしばらく歌詞を作るのはないと思ってくれ。」
日菜「えー!?どうしてー!?もう飽きちゃった!?」
藍冴「飽きたわけじゃない、俺にはやりたいことができたしな。」
花音「やりたいこと・・・?」
藍冴「まあ今日のライブが終わってから話すからそれまで待っててくれ。」
こころ「わかったわ!まずはみんなでライブを成功させるわよー!!」
みんな「おおー!!」
ーーーーーーーーーー♪
友希那「ありがとう、次は・・・」
【ライブ終了後:楽屋内】
藍冴「まずはみんなお疲れ様」
香澄「お疲れ様でしたー!」
りみ「それで藍冴さん、話って何ですか?」
あこ「話って何藍にい?」
藍冴「Roseliaのメンバーに言ったと思うけど、俺が外国から国内の有名校から推薦をもらったって話はしたよな?」
紗夜「ええ。将来が有望な大学が9割くらい推薦を受けたと聞いていましたが・・・それがどうかしましたか?」
藍冴「その大学の推薦・・・全部蹴ろうかと思ってる」
あこ「どうしてですか!?藍にいならもっと上を目指せるのに…」
藍冴「上に進みすぎても・・・っていうのは雑すぎる理由だな。まあ平たく言えば俺の未来は俺が作りたいってだけだ。誰かの言葉に縛られて生きていくのは性に合わないし」
燐子「でも…大学とかはどうするんですか・・・?」
藍冴「それもこれから考えればいい。まだまだ時間はたくさんあるんだからな。ま・・・どうにかなるだろ。」
リサ「あはは、それが藍冴くんらしいしアタシたちにはどうしようもないかなー…」
友希那「そうね、とやかくいうと私たちも説教されるわ」
藍冴「説教までとはいかないだろうが、少しだけ話はするだろうな・・・と、そろそろ俺の方が時間だな」
あこ「どこか行くの?」
藍冴「ちょっとな。別にそんな変なところは行かないから着いてきてもいいんだぞ?」
あこ「それじゃああこも着いていく―!」
こころ「それじゃあわたしm」
美咲(ミッシェル)「はいはーい、こころは引っ込んでようねー」
たえ「後ろからこっそりついて行ってもいい?」
有咲「おたえはこっちなー」
たえ「あーれー」
日菜「あたしも着いていく―!」
千聖「ダメよ日菜ちゃん。私たちはこれから個々の打ち上げでしょう?」
モカ「あたしもー」
蘭「モカもこっち。」
モカ「蘭のいけずー」
紗夜「こっちは抑えてきますのでどうぞ行ってきてください。」
藍冴「悪いな、それじゃあ行ってくる」
あこ「バイバーイ!」
そういって俺とあこは控室で私服に着替えてライブハウスを後にした
【お寺:夏海の墓の前】
あこ「ここは?」
藍冴「前に話した幼馴染が眠ってるお墓だ。何年ぶりだろうな・・・夏海がなくなった次の年は墓参りに来たんだけどあれから来てないから…8年ぶりか。」
あこ「夏ねえだっけ?藍にいの幼馴染って」
藍冴「ああ、夏海がが生きてた時はお互いに笑顔で遊んでたな。夏海が目の前で交通事故で亡くなったときは心を失いかけたけど・・・夏海の声が俺の心に語り掛けてきたことは今も鮮明に覚えてる」
あこ「あれ…?お墓の上に乗ってるのって…」
藍冴「墓の上に乗ってる?あこには見えて俺に見えないのってあったか?視力が落ちたっては病院の先生も言ってないし・・・変なあこだな、ちょっと喉も乾いたし飲み物飼買ってくるぞ」
あこ「はーい」
あこ「ねえ、そろそろ出てきてもいいよ」
夏海「あはは、あこちゃんには見えちゃうか。」
あこ「お姉さんが藍にいが言ってた夏ねえ?」
夏海「夏ねえって私のこと?・・・って、今はどうでもいいね。うん、私が夏海だよ。初めましてあこちゃん。」
あこ「なくなったのって9年も前なんだよね?それなのに身長が伸びてるって・・・」
夏海「今あこちゃんに見えてるのは未来に生きてるはずだった私の姿。といっても実体は他の人にはあまり見えないからこの姿が見えるのはあこちゃんと藍冴くんだけ・・・かな」
あこ「どうして今こんなところにいるの?」
夏海「あれから藍冴くんがどうしてたのか気になっちゃって。でも心配はなさそうだね」
あこ「うん、藍にいは夏ねえの思いを心に秘めて生きていくんだって。」
夏海「・・・そっか、それを聞いて安心したよ。あこちゃん、藍冴くんのことをお願いね。今度こそ本当に藍冴くんとはお別れ・・・だから・・・」
あこ「待って!」
夏海「どうか・・・した・・・?」
あこ「藍にいと一緒に過ごした日々は・・・楽しかった?」
夏海「ふふ、今のあこちゃんたちにはかなわないかもだけど・・・とっても楽しかったよ。」
あこ「そっか・・・ありがとう、夏ねえ」
夏海「何か感謝されるようなこと言ったかな?」
あこ「ううん・・・深い意味はないけど、これだけは言っておかなくちゃって・・・」
夏海「ふふっ、変わった子・・・こっちこそありがとうあこちゃん。改めて・・・藍冴くんのこと、お願いするね」
あこ「うん!」
あこがそういうと夏海はあこの目の前から消えていった・・・
藍冴「あこ、待たせたな・・・って何泣いてるんだ?」
あこ「あ、あれ藍にい…?あこ、いつの間にか泣いてた…?」
藍冴「少しだけど涙が流れてたぞ、何かあったのか?」
あこ「さっき・・・夏ねえと会って・・・藍にいのこと、いっぱい話してたんだ。」
藍冴「は?さっき夏海と会った…?この間『限界かも』って言って俺の目の前から消えたのに」
あこ「でも…楽しそうにあことお話してたよ?」
藍冴「夏海は何と言ってたんだ?」
あこ「『藍にいと一緒に遊べてよかった、藍にいのことよろしくお願いするね。私は遠いところからずっと見守ってるから』って・・・」
藍冴「夏海・・・俺の知らないところで何言ってたんだ・・・まあおせっかいな性格だしご愛嬌と受け止めておくか。」
あこ「あの、藍にい・・・」
藍冴「どうした、あこ?」
あこ「・・・おかえり!」
藍冴「・・・ただいま、あこ」
そう言って俺たちは抱きしめあう。あの時言ってた夏海の言葉が今になってようやくわかるような気がした。あこのことを安心させるということはあこを幸せにしてやることなんだと思う。あこに心配をかけたこともあったけど、今は俺に向けて笑顔を向けてくれている。その笑顔は俺が見てきた中で一番輝いているだろう・・・何せ、あこにとって一番守りたい人が隣にいてくれてるのだから。だから俺も再び誓う・・・
『俺があこのことを幸せにしてみせる。たとえどんなにつらい道が目の前にあっても二人で乗りこえていつまでも前に進み続ける』と。
いかがだったでしょうか?
無事(?)に主人公は退院し主催ライブも乗り切れるという設定にしてみました。次はたぶん(?)エピローグになるかと思います。実際は事故にあっても1週間やそこいらじゃ退院できないとは思いますが・・・主人公の体が少しばかり特殊だと諦めてください()
それではありがとうございました!