ジョジョの奇妙な冒険×獄都事変ネタ   作:蜜柑ブタ

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やっと書けました。


今回は、エンプレス(女帝)編。


でも、オリジナル展開のようで、7人目のスタンド使いのカオスモードでの変動イベントを参考にしています。


知っている方は分かるでしょうが、7人目がジョセフの付き添いで病院に行ったというカオスモードで一定確率で起こるIF展開を参考にしました。



微グロ注意!!


煉の観察眼

 

 

 妹の仇討ちをしたポルナレフは、ここまで来たらDIO討伐の旅に着いていくと言い今後も同行することとなった。

「なんじゃ? 煉。わしの腕をそんな穴が空きそうなほどジーーーーと見て?」

「……。」

 移動中のバスの中、ポルナレフはホル・ホースを逃がした美少女を口説いてる。一方、煉は、ずっとジョセフの右腕を見ていた。

「どうした? 煉。」

 隣にいる承太郎がさすがに聞いた。

 このバスの中には、獄卒達は出てきていない。

「煉? むっ? なにかでき物ができとるのう? これが気になっとるのか?」

 ジョセフは、右腕にできた虫刺されのようなでき物を見つけて煉に聞くと、煉は頷いた。

「ハハハ、ただの虫刺されじゃよ。そんな心配せんでもだいじょうぶじゃ。」

「違う…。」

「?」

 煉がポツリと呟いた否定の言葉はジョセフには聞こえなかった。

「…煉。気になるなら、そのまま挙動を見張ってろ。」

「うん。」

「おいおい、どうしたんじゃ? きょどう? わしを監視しても何も出んぞ?」

「何かあっても煉を連れていけ、ジジイ。」

「なんじゃ? 変な孫達じゃのう?」

「ジョースターさん、虫刺されが大きくなってきていますよ。」

「むっ? おお、こりゃいかんな。インドの変な虫にやられたか?」

「薬塗っとけよ。ん? どうした、ネーナ?」

「……。」

 ポルナレフが虫刺され用の薬を渡していると、ネーナという美少女が煉を見ていた。

 やがてバスは、ベナレスへ。

 そこでジープを買う予定になっており、一旦ホテルのレストランに入った。

「ううむ…。腫れが酷くなってきた…。」

「病院に行けよ。ん~? なんか人の顔っぽく見えね、これ?」

「こりゃ! ポルナレフ余計なこと言うな!」

「煉。ついていけ。」

「うん。」

「お、おおい! わしゃ、まだ病院に行くとは…。」

「そのままほっとくのか? それとも病院がイヤだってのか? いい歳のジジイが。」

「ぬ~…。分かったわい。行く。」

 そしてホテルから離れた大きな病院で診察を受けた。

 寝台で寝かされたジョセフに、医者は告げる。これは切らないといけないと。

 ジョセフは嫌がった。

 付き添いの煉は、ジッと腫れ物を見ていた。

 医者が麻酔をし、腫れ物にメスを突き刺そうとしたが…。

「ありゃりゃ? 刃が通らないぞ?」

「はあ? どういうことじゃ?」

「おっかしいですね~?」

「ヤブ医者か! 煉、帰るぞ!」

「あー、お爺さん!」

 医者の制止も聞かず、ジョセフは煉と一緒に病院を出た。

「で? 結局なんだったわけ?」

「分からん…。」

「おかしいですね。メスが刺さらないというのは。」

「まさか、スタンドとかってオチじゃないだろ~な?」

 

『チュ…チュミミ~ン』

 

「? なんか聞こえたか?」

「聞こえたような…。」

 甲高い変な鳴き声が聞こえた方を見ると、そこにはネーナ。

 次の瞬間、何かがきらめいた。そして、ネーナの腹部辺りのチャドルが切れて舞い上がった。

「なっ!?」

「斬島!?」

『コイツは…ただの人間じゃない。見ろ。』

 居合いで抜いたカナキリを収めた斬島が指差した。

 ネーナの腹部には別の顔があった。醜い…背の低い女が。

「どういうことだ!? まさか…。」

 

「ど…どちくしょうおおおおおおおおおお!!」

 

 ネーナが来ているチャドルの下から醜い女が飛び出し、出入り口に向かって走って逃げだそうとした。だが、足に絡まった鎖により転んだ。

『煉。血をぶっかけろ。』

 鎖を握っている田噛が言った。

「うん…。」

 煉は、ジョセフの腕の腫れ物に自らの血をかけた。

 すると、ジュシュッと焼ける音がして悲鳴じみた鳴き声が上がり腫れ物が蠢いた。

「こ、これがアイツのスタンドか!」

 そして腫れ物はグズグズに溶けながらジョセフの腕から剥がれ落ちた。

「本体は…。うっ。」

「……見れたものじゃないぜ。」

「ど……どうして…気づいた…?」

 スタンドと同様にグズグズになってしまったネーナが聞く。

「勘。」

「…うそ……。」

 ガクッとネーナは力尽きて息絶えた。

 その際にチャドルの布の隙間から女帝のカードが出てきたことで、彼女が女帝…エンプレスの使い手だったことが分かった。

「危ないところだったな、ジジイ。あのまま放っておけばスタンドに全身を喰われて死んでただろうぜ。」

「オーノー…。」

「ポルナレフも、もっと女性を見る目を養うべきだね。」

「うっせぇよ。」

 ネーナの変装にダマされていただけにポルナレフは、それ以上は言えなかった。

 

 

 

 




7人目のスタンド使いのカオスモードの一定確率イベでのエンプレス戦は、ホテルの夜にジョセフがひとりで戦うことになります。

煉は、早々にエンプレスがジョセフに引っ付いていることに気づいたことと、承太郎も煉の様子のおかしさに怪しんだことで煉が病院の付き添いに。
そしてホテルに帰ってから獄卒達によりネーナの正体が暴かれ、煉の血でエンプレスを排除。ネーナはダメージフィードバックで身体が崩れて死ぬ。


次回は、運命の車輪編かな。

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