ジョジョの奇妙な冒険×獄都事変ネタ   作:蜜柑ブタ

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やっと書けたー!


家出少女の名前は、OVA版?の家出少女の名前、『アン』にしています。


最悪の未来を変えるためにやってきた

 女帝のカードの暗示を持つエンプレスを撃破し、ジョースター一行は四輪駆動車を買って陸路を進んでいた。

 アスファルトなどで舗装されていない凹凸が時折ある荒れた道をひた走る。

 インドを離れ、インドについてそれぞれの印象を語っていると、運転しているとポルナレフは、アヴドゥルの墓参りのためまた来ると言っていた。

 本当は生きているのだが…、言えるわけがない。アヴドゥルには重要な任務を任せているのだから、口が軽く感情的なポルナレフに話すわけにはいかないのだ。

 そんな中で、煉は会話に参加せず、ボーッと窓の外を見ていた。

「しっかし、思ったんだけどよぉ…。煉? お前、ぼんやりしすぎだぜ。」

「煉は昔からこうだ。」

「あんましよー。ボーッと生きてっと楽しいことが逃げっぞ?」

「……趣味…。」

「へっ?」

「煉は、ボーッとするのが趣味だって言ってんだよ。」

「変わってんなぁ…。」

 喋るのも面倒臭そうな煉に変わって、承太郎がポルナレフに答えていった。

 やがて前方にトロトロとゆっくりと走るボロ車が。先を急ぐため、追い越したのだが、ポルナレフはかなり荒っぽい運転で追い越す。

 そして小石がボロ車に当たっていた。ジョセフがトラブルは避けたいと怒っていた。

 ところがである。

「なっ!?」

 急に驚いたポルナレフが急ブレーキ。

「おい、どうした?」

「し、信じられねぇ! あ、あれ見ろ!」

 ポルナレフが指差す先には、どこかで見覚えがある少年……否、少女がいた。帽子で長い髪を隠していることとボーイッシュな格好のため男の子にしか見えないが、見覚えがある。

 そう、シンガポールで別れた船に密航していた少女だ。どうやらヒッチハイクをしていたらしい。

「よっ!」

 こちらに気づいた少女は、こちらに走ってきた。

「おい、お前! 父親に会うんじゃなかったのかよ!?」

「ちげーよ! わたしゃただの家出少女さ! 煉、久しぶり!」

「……。」

 図々しく車に進入してきた少女は、承太郎の隣にいる煉との間に割り込んできた。

 煉がチラッと少女を見ると、少女は満面の笑顔を浮かべる。

 しかし、煉はプイッとまた窓の方に顔を向けたのだった。

「煉?」

「煉は、お前には興味ないってよ。」

「えー!?」

 家出少女は信じられないと、承太郎を見た。

「降りなさい! わしらに着いてきちゃいかん!」

「やだやだー! せっかく煉に会えたのに!」

「ダメ! ダメじゃ、ダメ!」

「……うるさい。」

「うおとしいぜ! てめーら! 静かにしろ!」

 煉のポツリと言った言葉を即座に聞き取った承太郎による怒声が響く。

 少しして、家出少女が、ヒッグえぐと泣き出した。

「おいおい、泣くこたぁないだろ?」

「だって、だって、あたし、ただ、嬉しかっただけなのに…。煉にもう会えないかもって、せめて連絡先とか教えて貰えば良かったって後悔してたんだ。」

「……名前…。」

「………へっ?」

「名前…聞いてない。」

 煉は、肘を窓辺に置いたまま顔を少女の方へ向けた。

「……アン。あたしの、名前…。」

「アン…。分かった。けど、着いてきちゃ…ダメ。」

「どうして?」

「危ない。」

「し、知ってるわよ! でも…。」

「アンが死んだら……、悲しい…。」

「うっ。」

 そう言われてアンという少女は堪えた。

「お爺ちゃん…。」

「なんじゃ?」

「アンを……、香港に…。」

「仕方ないのー、片道切符ぐらいは出してやろう。」

「ね、ねえ!」

「……なに…?」

「れ、連絡先…、せめて教えてよ。手紙ぐらい…。」

「それは、できない…。」

「どうしてぇ? 私のことそんなに嫌い?」

「違う…。俺は…近いうちに…ココからいなくなる…。」

「?」

「それに、俺は…人間じゃない。」

「それは知ってるよ! でも…、なんでいなくなるの?」

「……先を急ぐ…。」

「そうじゃな。」

「ポルナレフ、車を出せ。」

「えっ? ちょっと、理由ぐらい教えてくれって!」

「空港まで送ってやるんだ、それ以上とやかく言うとほっぽり出す。」

「ねえってば! どうして教えてくれないの?」

「俺が…、あの世の鬼だからだ。」

 なおしつこく聞こうとするアンに、煉がハッキリとそう言った。

 煉は、走る車の中でアンに丁寧に説明した。自分が、あの世の鬼達の体から作られ、現世に送り出されて基になった鬼達の本体として活動していること。旅が終われば本来いるべきあの世へ帰ること前提であること。

「どうして、そこまでしてあの世へ帰りたいの?」

「……時間は…残酷だ。俺は…、鬼だ。そして体が馴染んだ今…、俺の体の時間はもう…人間とは違う。あの世は何年経っても変わらない。時間の流れが違う。人間は…すぐ死ぬ。」

「そんな…。」

「ここ(現世)に残っていても…、周りが次々に…老いて死んだら…辛い…。俺が…この世へ生まれた理由はひとつだけだ…。」

 煉は、少し間を置いた。

「最悪の、未来を変えること。それだけだ。」

 それを聞いていた承太郎は、帽子のツバを摘まみ目元を隠すように動かした。

 

 

 

 




煉に気がある家出少女だが、煉は突っぱねなければならない理由がある。
けど、嫌ってはいませんよ。


煉の体の時間の流れは、もう斬島達と同じになっています。
獄卒達の時間の流れがどうなってるか分かりませんが、少なくとも外見=年齢ではないと思って。

次回は、ホイールオブフォーチュンかな。
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