ジョジョの奇妙な冒険×獄都事変ネタ   作:蜜柑ブタ

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ポルナレフ仲間入り。


フランケンってよく言いますけど、本来の呼び名は、フランケンシュタイン(博士)の怪物だったような?


フランケンシュタインの怪物

 

 

「ムッシュ・ジョースター。実に奇妙なことを質問するが…、あなたのその左手は、『右手』ではあるまいな?」

「左が右? 確かに奇妙な質問じゃ。」

 そしてジョセフは、手袋を嵌めている左手から手袋を外して見せた。

「…50年前の戦いによる名誉の負傷じゃ。」

「…失礼な詮索であった。許してくれ。」

 

 そしてポルナレフは、語り出す。

 3年前から最愛の妹を辱めたうえに殺した仇を探しているのだと。

 相手は、スタンド使いと思しき能力を持ち、そしてその男の最大の特徴は、左手が右手であることらしい。

 その仇を見つけるため、DIOが自身の能力でもってその仇を見つけてやると言われたので、あえてDIOの肉の芽を受けることにしたのだという。

 

「我が妹の魂の尊厳とやすらぎは、そいつの死でもって償わなければ取り戻せん! 俺のスタンドが然るべき報いを与えてやる!!」

 

『あっれ~? 俺ソイツ見たことあるかも?』

「なにぃ!? どこでだ!」

『つっても、地獄で見たんだけどさ。』

「なっ…。」

「それは、つまり…すでに死んでいると?」

『ちげーよ。俺らがDIOに負ける前。そん時は、承太郎達が負けた後だったしよ。』

『つまり、まだ生きているということですよ。平腹が見たのは、たぶん裁定を与えられる時に連行される時だろうね。』

「……顔は?」

『ほへ?』

「顔を見たのかって聞いてんだ!」

『えーと…、顔、穴だらけでグチャグチャで分かんなかった。』

「背格好は!?」

『身体もなんか穴だらけだったかな? あんまし覚えてね~。』

「おい、真面目に答えろ!」

『え~~? だって、地獄って罪人ばっか来るからいちいち覚えてられねぇもん。』

『俺達は、罰する側だ。罰する側がいちいち、罪人一人一人を気にかけてたらもたん。俺達は、言われたことを実行する側だ。』

「……見れば…。」

「?」

「もし本人を見れば、分かると思う。」

「分かるのか? 煉。」

「平腹が見たなら…、一緒に行けば、見つけられるかも。」

「DIOのことだ。タワーオブグレーの例もあることだし、すでに仲間に入れている可能性が高い。」

「そうか…。なら、決めたぜ。俺は、あんた達と共に行かせてもらう。……助けてもらった恩もあるしな。」

『ま、その怪我も平腹のせいなんだけどね…。』

『ほっ? 俺なんかしたっけ?』

「…やれやれ、想像以上のバカっぽいな。」

 承太郎は、平腹に少し呆れた。

 

 こうして、ポルナレフの同行が決まった。

 

 

「ところで、煉。」

「ん…?」

「お前、右手が左手になってるぞ?」

「はあ!?」

「あ…、再生失敗。」

「おい、どういうことだ?」

 煉の身体の異常に、ポルナレフが訝しんだ。

「俺…、人間じゃ無い。だからたまに失敗する。」

『13年間、ここまで大怪我したこと無かったもんね。』

 平腹が受けた傷が、スタンドと本体のダメージのフィードバック効果で反映されてしまったのだ。

 右手に受けた傷が大きく、再生の過程で変なことになったらしい。

「人間じゃ無いって、どう見ても人間にしか…。」

「俺…、6人の鬼の身体から作られた。だから、両手足の大きさが違う。」

「耳の大きさもな。目も違うしよ。」

「うお、ほんとだ。」

 よく見たら靴のサイズが両足で違ったり、左手化した右手も、本当の右手と大きさが違った。しかもよく見たら、骨の作りも、爪の質感も違う。

 そこで、煉の事情説明。

 自分達が、元々は、6人の地獄の獄卒という鬼であり、DIOを倒しその魂を回収するため現世へ派遣されるも、失敗に終わり、身体をバラバラにされ、その身体をあの世でつなぎ合わせて作られたのが煉であること。

「つなぎ合わせったって…、んなフランケンシュタインの怪物じゃあるまいし…。」

「うん…。俺、実際にそう。」

 自分が閻魔庁公認の鬼の身体から作られた怪物であることは、煉は自覚していた。

 ポルナレフは、そんな煉の様子に言葉を失う。

 自分が作られた存在だと理解し、DIOの討伐という任務のためだけにここにいるのを煉自身が自覚しているのだと理解したからだ。

 だが、煉はとくにそれを悲観している様子もないし、まるで最初からそれが運命だと受け入れているようだ。表情は乏しいが、なんとなく雰囲気でそう感じ取れた。

 ポルナレフは、気がつけばなんとなく、煉の頭に手を伸ばし、ワシワシとその頭を撫でていた。

「おい…、なにやってんだ?」

「ん? ああ、なんとなく。…睨むなよ。」

 一応、煉の兄である承太郎が、ギロッと睨んできたので、ポルナレフは、降参だと手を上げた。

 

 そして、一行は、チャーターした船に乗った。

 

 

 




平腹が、死後のJ・ガイルを見ていたというのは完全捏造です。
死後の姿については、色んな作品で諸説ありますが、ここでは、死んだ直後とか、よっぽど絶望して死んだとかの影響で地獄での裁定の際にその姿で現れるということにしました。
そのため、平腹は、原作でポルナレフに針串刺しの刑で死んだあとのJ・ガイルしか見ていない。
けど、生きている本人を見ればその人物だと分かる程度には覚えている。


次回は、ダーク・ブルー・ムーン。
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