東方征伐軍先遣隊 飛竜攻撃隊150騎
「クワ・トイネの迎撃騎は確認出来るか?」
飛竜攻撃隊全体の指揮権を任されたアルデバランが前にいる竜騎士に問う。
「いえ、確認出来ません」
「まさか、町を放棄したのか?」
その時だった。
「変な音が聞こえる。怪鳥の声のような音だ」
「確かに何か聞こえるな。全騎、警───」
「飛行物体を確認!」
「ワイバーンか?」
「いえ……」
アルデバランも前方を見る。
飛んできたのは、ワイバーンではなかった。
「空飛ぶ・・・目玉?」
竜騎士の1人が言う。
アルデバランは咄嗟に命令を下した。
「敵はこちらより少ない。全騎、マルチ隊形!」
全ての騎が、相手を包囲するように展開する。
「発射まで、5…4…3…2…1…発射!」
発射された火炎弾は、必ず当たる・・・・・・・
「外れただと!なんて速さの敵だ…」
迎撃隊
「敵編隊、火炎弾発射!」
「各機、レーザーを撃ちつつ、突撃せよ!」
「「ラジャー!」」
サイモンはTIEアドバンストのレバーを押し込んで速度を上げ、レーザーを撃ちながら先陣を切って突撃を開始した。
「目玉が突っ込んできたぞ!」
「慌てるな、あの飛行物体は明らかに旋回性能が低そうな形をしている。それに、数はこちらが上だ。確実に殺れる」
アルデバランを始めとした飛竜隊の面々は、完全にTIE/Soファイターを完全に舐めていた。
アルデバラン達は、その判断が間違っていたことを“死の宣告”とともに知ることとなる。
その“空飛ぶ目玉”は光弾を撃ちながら突撃してきて、双方がすれ違う。
緑の光弾に撃墜された者やソニックブームで吹き飛ばされた者が続出した。
「一瞬でこんなに?!」
すれ違っただけで50騎ほどの損失が出てしまう。
「速すぎる!」
「化け物!こっちに来るなぁ!グハッ!」
「後ろを取られた!助けてくれっ!」
若年の竜騎士が悲鳴を上げる。
「今助けるぞ!」
アルデバランは、若年竜騎士を追う“目玉”に背後から火炎弾を直撃させる。
「やったか?!」
しかし、火炎弾は謎の障壁によって離散してしまう。
だが、若年の竜騎士は助かった。
「助かりました隊長」
「お前は逃げろ」
「逃げるなんて、そんなことできません!」
「お前はまだ若い。どこかへ逃げて自分の人生を生きるんだ。行け!」
「隊長のことは一生忘れません!」
彼は全速力で逃げていった。
「行ったか…」
次の瞬間、アルデバランの目前は緑の閃光に覆われてしまう。
この日、攻撃隊150騎は1騎を残して壊滅。TIE/Soファイターの強さは、“空飛ぶ目玉の恐怖”として生き残りの竜騎士によって広まることとなる。
「司令、1騎逃げました」
「逃がしておけ」
「ラジャー」
「あれが隊長格か。墜ちろ!」
サイモンはトリガーを引き、隊長のアルデバランを撃墜した。
「制空権確保。繰り返す、制空権確保」
空の戦いは終結した…
悲報、対空兵器の出番なし。