銀河帝国独立艦隊召喚記 (凍結)   作:ウエストモール

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第8話 クワ・トイネの驚き

クワ・トイネ公国政治部会

 

「セカンド・オーダー軍とロウリア軍の戦闘について、報告します。今回の報告書類は観戦武官からの報告だけでなく、SO側が示した情報と密偵からの情報を織り混ぜています」

 

首相のカナタは頷く。

 

「まずは、ギムの戦いです。最初に衝突が発生したのは空で、SOの目玉型飛行機械─通称セカンドオーダーTIEファイター96騎と、ロウリアのワイバーン150騎が衝突しました」

 

「ロウリアのほうが多いな・・・」

 

軍務卿が思わず呟く。

 

「ロウリアは、上下左右に展開した大量のワイバーンで包囲して一斉に火炎弾を浴びせる多数殲滅隊形─マルチ隊形にて先制攻撃を仕掛けました。しかし、時速1000kmを普通に出せる飛行機械に当たることはありませんでした。

 その後、飛行機械は搭載した魔光砲による攻撃を仕掛け、ワイバーンの反撃はありましたが、直撃した火炎弾は魔導障壁によって弾かれてしまい、ろくな抵抗もできずにワイバーンは壊滅しました。そして・・」

 

「ちょっと待った!」

 

突然、外務卿リンスイが割り込む。

 

「彼らは魔法を使えないと聞いていたが、その説明では魔法系の技術を使えることになるぞ」

 

「説明が足りませんでしたね。確かに、彼らは魔法を使えません。今回、魔光砲や魔導障壁と呼んだのは、彼らの科学由来の兵器を想像しやすくするためでした。報告はまだ続きますが、このような説明を行いますので、ご了承ください」

 

「わかった」

 

「空戦の終了後、ギムからはワイバーンが24騎発進し、地上部隊に攻撃を開始しました」

 

「SOもワイバーンを使用するのだな」

 

「はい。彼らは制空権さえ取れていれば、地上に対する攻撃にワイバーンなどの生物を投入することを戦術の1つとしています。彼ら曰く、前の世界でも生物を戦争に投入することはあったそうです」

 

「だが、格下にしか通用しなそうだな・・・」

 

「ワイバーンの攻撃後、ギムに配備されたゴーレム(AT-MPマークⅢ)から誘導魔光弾が大量に発射され、多くのロウリア兵を吹き飛ばしました。そして、生き残りが突撃を開始しましたが、強力な爆裂魔法や光弾を投射されて壊滅。

 本陣も魔光砲を両手に装備したゴーレム(AT-ATマークⅢ)によって制圧され、将軍が捕縛されました」

 

一方的すぎるな・・・もしも敵対してしまったら、第2のロウリアになりかねん。機嫌を損ねないように対応しなければならない。

 

カナタは内心怯えていた。

 

そうだ、彼らへの食料の提供を増やそう。

それが良い。

 

「実は、SOは本陣を制圧したのと同じころに、別の作戦を行っていました」

 

「「別の・・作戦?!」」

 

「それは、港─それも、ギムに最も近くに存在する港に対する攻撃です」

 

「彼らは速いな・・・」

 

「この作戦の結果、海将シャークンと生き残りの竜騎士1人、大勢の幹部が捕縛され、文明圏による支援で貰ったとされる、戦列艦と竜母が鹵獲されました」

 

「戦列艦と竜母を取られたか・・・」

 

「これにより、ロウリアの侵略は停止しています。そして、SOは王都を攻撃するようです」

 

「ロウリアは災難だ。我々を攻めるつもりが、実際は格上にケンカを売ることになっているとはな」

 

軍務卿はロウリアを哀れんだ。

 

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