神聖ミリシアル帝国 情報局
「アルネウス局長、文明圏外の諜報員から興味深い報告が送られてきました」
「魔帝の遺跡でも見つかったのか?」
「いえ、そんなわけでは」
「では、何なんだ?」
「とにかく、この魔写を見てください」
複数枚の魔写が手渡された。
「これは?!」
見ると、空に浮かぶ楔型の空中戦艦や魔光砲を撃つ目玉のような飛行機械、地面スレスレを浮いて移動する鋼鉄の箱、細身の二足歩行兵器が写されていた。
「やはり、文明圏外に遺跡が見つかったのでは?」
「そんな情報は確認されていません。調査によるとこれらの兵器はセカンド・オーダーなる勢力が運用しているとのことです」
「セカンド・オーダーは魔帝なのだろうか?」
「その線は薄いと考えられます。これらの兵器からは魔力が検出されておりません」
「我々がこれらと戦うとして、勝てると思うか?」
「そうですね・・・・・・・・
まず、空中戦と海上では、こちらが勝つと見込めます。向こうの空中戦艦は動きが遅いと報告があり、戦闘機も含めてパル・キマイラで圧倒できると思います。さらに、海上戦力が確認できていません」
「海と空が取れれば、艦砲射撃などで陸上を袋叩きにできるな」
「それどころか、現在開発中の魔導戦車を使えば、あのひょろい歩行兵器も圧倒できるはずです」
「だが、油断は禁物だ。向こうも戦車を出す可能性は十分にあり、空中戦艦も武装が判明していない以上、こちらが殺られるかもしれん」
「あと、第8帝国のことですが・・・・・・・」
グラ・バルカス帝国 情報局
「何だこれは?」
技術技官ナグアノは部下から渡された報告書を見る。
それは、ミリシアル帝国の戦車と戦闘機に関する物であった。
「フムフム・・・」
・ミリシアル帝国の戦車は105㎜程の砲を装備し、無駄を削ぎ落とした形をしている。
なお、試作の段階である。
・ジェット戦闘機は存在するが、時速500km程しか速度が出ていない。しかし、音速を出せるようになる可能性有り。
なんて強力な戦車だ・・・・・
我々の戦車では手も足も出ないだろう。
新型の戦車を開発する必要性がある。それも、重装甲で105㎜以上の大口径砲を搭載した戦車だ。
戦闘機に関しては、負けることはないだろう。
だが、音速を出せるように進化する可能性は大きい。
転移により中断されたジェット戦闘機の開発を進めるべきだな。
その後、ナグアノの意見は上司を通して上層部へと報告され、重戦車とジェット戦闘機の開発が進められることとなった。
セカンド・オーダー、神聖ミリシアル帝国、
グラ・バルカス帝国。この3勢力は最強格として世界に影響を及ぼすこととなる。
あれ?ムーはどこに?