魔王復活
ここは、グラメウス大陸。
大雨が降り、雷が鳴り響く外に、
洞窟から出てくる人型が3体。
人間よりも大きく、身長が3.5m程だ。
1発の稲妻が彼らの背後に落ちる。
その時、詳しい見た目が判明した。
中央の人型は、角が生えており、全身が黒い。
両脇の2体は、中央の人型によく似ているが、左の者は赤く、右の者は青い肌をしていた。
黒い人型が叫ぶ。
「世界よ!私は帰ってきた!」
稲妻が再び落ちる。
そして、翼を生やした何かが降り立った。
「魔王様、お待ちしておりました」
「マラストラス、生きていたか・・・」
「魔王様が戻るまで、魔獣を統率していました。
回りをご覧ください」
「魔王が周囲を見ると、ゴブリンやオーク、さらには赤竜までもが存在していた」
「素晴らしい・・・」
「魔王様、下等種族を滅ぼしに行きましょう」
「そうだな。全ては魔帝様の為に!」
赤竜の咆哮が、グラメウス大陸を揺らした。
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ロウリア区 ジン・ハーク 旧王城
「現在、トーパ王国は魔王とその配下である魔王軍と交戦状態であります。ゴブリンであれば、十分に勝機がありますが、魔王やオーガ、マラストラスに対しては勝ち目がありません。そこで、強力な力を持つセカンド・オーダーに依頼したい。奴らをトーパ王国から追い出して欲しいのです」
最高指導者─サイモンは考える。
魔王か・・・
最強だという話は聞いていた。
是非、一戦交えたいと思っていたが、これは丁度良い。
それに、新設した外人部隊─ハーク中隊の更なる練度上昇の役に立つかもしれないな。
「大使殿。話はよく分かりました。中隊規模を率いて貴国に向かいましょう」
「最高指導者様自らですか?」
「そうだ。私はSO内で最も強いからな」
「SOが居れば百人力。いや、千人力です!」
セカンド・オーダーは、トーパ王国にハーク中隊を派遣することを決定した。
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魔王軍 本陣
「しばらく見ないうちに、人間どもは随分と数を増やしたようだな。まあ、人間の肉は美味いので、食料の現地調達はしやすくなるのは良いな」
「魔王様、どこまで進出するおつもりですか?」
「前回は、下手に海の南の大陸に存在する神森に手を出してしまった結果、銀河の使者を呼ばれてしまった。だから、今回は南の大陸に留めておくことにした」
「1つ気になることがあるのですが」
「どうした、レッドオーガ?」
「銀河の使者と戦った際、我々は破れました。
音の早さで飛び、甲高い音を発する飛行物体、爆裂する光弾を撃つ甲虫、1000kmは越える空飛ぶ魔導船、そして、戦士を率いていた光刃剣を持つ聖なる騎士。彼らに手も足も出ませんでした。魔法帝国は勝てるのでしょうか?」
「心配するな、魔帝様ならば互角に戦える。
相手が音速ならば、音速である天の浮き舟にて対抗でき、巨大な空飛ぶ戦船も誘導魔光弾の飽和攻撃で沈む。聖なる騎士が現れたとしても、コア魔法で大地もろとも吹き飛ばすだろう」
「それが本当ならば、我々が負けたとしても、魔帝様が一掃してくれるはずです。心置きなく戦えます!」
夜が明け、魔王軍は再び動きだした。