◯ショット
ハーク中隊所属のエルフ。
DC-15Aブラスターライフルを愛用しており、射撃の腕は部隊の中で1番。
ギム特別区 駐屯基地
「ハーク中隊、全員が集まったようだな」
最高指導者直轄部隊から外人部隊の教官に転属した、ヴィアーズ大佐が言う。
「部隊を集めたのは、諸君らに初の任務を与えるためだ。今回、ハーク中隊はトーパ王国に派遣されることとなった。そして、戦う相手は魔王軍だ」
その言葉を聞いたとたん、全体でどよめきが走る。
「大佐殿、それは本当ですか?」
エルフ族の隊員、ショット少尉が尋ねた。
「本当のことだ。実際にトーパ王国は魔王軍の攻撃に晒されている。他に質問は?」
「どのような装備を使用しますか?」
「歩兵装備は通常通り。ビークルは中隊隷下の武闘強襲用歩兵戦車を1台、兵員輸送機を複数、第212突撃大隊から出向してきたAT-TE1台とその輸送機、対空ホバータンクを1台投入する」
その後に質問は無かった。
「今回の派遣には、最高指導者様もいらっしゃる。
「ピカピカ組?」
「経験の浅い兵士達のことだ。アーマーが
ピカピカに光っているからそう呼ばれている」
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トルメス城
「セカンド・オーダーの方々をお連れしました」
騎士モアを先頭にセカンド・オーダーの一同が入室する。
「おぉ、よくぞ来てくださいました。
討伐隊長のアジズです」
「代表のサイモン=ヤムトです」
「軍祭にてワイバーン10騎をたった1人で倒したという武勇は聞いておりますぞ」
「ありがとうございます、
では、本題に入りましょう」
そして、説明が為された。
「なるほど、事態は切迫している」
サイモンが言う。
「とりあえず、準備さえ済めば、いつでも我々はオーガを退治出来ます。作戦会議を行いましょう」
その時だった、ガラスを突き破って、黒い羽を生やした物体が飛び込んできた。
「魔王の側近、マラストラス!」
誰かが叫ぶ。
騎士達が抜剣し、トルーパーはブラスターを構えて後方に下がった。
「人間の将を打ち取るために、自ら足を運ぶことになろうとは。永き時を経て、随分と進化したようだな、愚かな人間どもよ」
マラストラスは、手を隊長に向け、黒い炎の魔力を集中させ、発射する。
「ヘル・ファイア」
「隊長!」
副長がアジズを突き飛ばす。
副長は死を覚悟するが、その時は来ない。
目を開くと、目の前にサイモンが立っており、右手で黒い獄炎を防いでいる。彼が右手を握り締めると、獄炎は離散してしまった。
「人間風情に止められただと・・・」
「油断は死を招く。お前の負けだ!」
サイモンはライトセイバーを起動させた。
「そっ、その剣は!」
マラストラスは反応するが、もう手遅れだ。
サイモンはフォースダッシュで距離を詰め、
マラストラスの首を切断した。
「マラストラスを滅していただき感謝します」
「ただ、当たり前のことをしただけです」
1時間後に会議が始まり、それは深夜まで続いた。
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ミナイサ地区 広場付近
「こちらアルファ。レッドオーガを確認。民間人が連れていかれそうだ」
建物の影から覗いていたアルファ分隊は報告した。
「こちらHQ、アルファ分隊は陽動を行え」
「ラジャー」
アルファ分隊の分隊長は、サーマルデトネーターを投げて、オーガの足元で爆発させた。すると、レッドオーガと一部の魔獣はアルファ分隊へと殺到する。
「釣れた!一時待避!」
「ショット分隊、掩護射撃を開始する!」
アルファ分隊の後方より迫る魔獣に対して、
このままでは、アルファ分隊が追い付かれてしまう。
怯ませるためには・・・・・・目だ。
分隊長ショットは、自慢のDC-15Aを構えて狙撃する。放たれた1発の光弾は、オーガの片目に吸い込まれた。
目論見通り、レッドオーガは怯む。
2つの分隊は合流に成功し、武闘強襲用歩兵戦車の裏に隠れた。
「重レーザー砲、射撃開始!」
マード38重レーザー砲がオーガに向き、レーザーを発射。中型ビークルの装甲に穴を開けられる重レーザーは、オーガの体を蜂の巣にしてしまった。
陽動が成功した一方で、別動隊は枯れた上水道を通り、枯れた広場の噴水から姿を現す。
「ゴブリンロード15体を確認」
DC-15Sによる射撃でゴブリンは倒れ、SO兵に続いてトーパ王国兵も飛び出した。
「SO兵に任せっきりにするなよ!」
騎士モアや傭兵ガイを含めた王国兵は、プライドのこともあり、SO兵に負けじと次々に増援のゴブリンを斬り倒す。
「駆逐完了!」
民間人の避難誘導が行われ、一同は城門まで移動を始め、すでに500mほど進んでいる。城門の方からは、騎士団とAT-TEが向かって来ていた。
その時、オークを従えたブルーオーガが現れ、民間人はパニックに陥ってしまう。
「不味いな・・・・足止めするぞ!」
ブルーオーガは、逃げる人間を追いかけていた。
一部の人間が光弾を浴びせてくる。だが、オーガにとっては痛くも痒くもなかった。
そのまま突撃を続けるが、突然足を止めることになる。
見ると、人間の後方から、
あれは・・・・・使者の甲虫じゃないか!
銀河の使者が再び召喚されたに違いない。
ここで、潰す。
しかし、立ち止まった所を黙って見ているSOではない。
ブルーオーガの頭は、AT-TEの主砲であるマス=ドライバー砲によって粉砕された。
この日、SO・トーパ連合軍は、オーガ2体と多数の魔獣を撃破し、多くの民間人の救出に成功した。